現代組織社会における中高年期の即物的意思決定に伴う自己疎外の臨床心理学的考察 〜ユングの発達理論とジェンドリンの体験過程療法の統合的アプローチ〜

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July 06, 26

スライド概要

人生の正午に訪れる転換期、上昇と獲得の前半生から統合と自己一致の後半生への移行期を対象とした考察資料です。
即物的な成果主義への固執が引き起こす深刻な自己疎外に対し、ユングの発達理論やジェンドリンの体験過程療法、神経科学のソマティックマーカー仮説などを統合。
身体感覚を起点とした新たな支援の形、そして滞っていた体験を流れ始めさせる「フェルトシフト」へのプロセスを提示します。

【このような方に】

・完璧な社会的仮面(ペルソナ)を演じきった後に訪れる、胸の奥を締め付ける不快感や虚無感、孤独などの身体のささやきを感じている方
・組織の感情規則や成果主義への服従によって、生身の感情が切り離され、深刻な自己疎外が固定化していると感じている中高年期の方
・身体の知恵(有機体的評価過程 OVP)を回復し、冷たい認知だけでなく温かい情動を伴う真の自己一致に向かいたい方

【主な内容(目次)】

1. 人生の正午に訪れる身体のささやき(警鐘とシグナル)
2. 心理学的メカニズム:発達的視点(ユングの人生の正午、エリクソンの発達段階)
3. 心理学的メカニズム:自己不一致の構造(有機体的評価過程 OVP の喪失、感情規則と感情労働)
4. 神経科学の知見(ソマティックマーカー、島皮質、あたかも身体的情動のループ)
5. パラダイムシフト:前半生と後半生の対比
6. 防衛という名の尊き知恵
7. 身体感覚がもたらす合理性と速度
8. フェルトセンスと体験過程の流動化(体験過程尺度 EXPスケール)
9. フォーカシングの6ステップ(空間をつくる、フェルトセンスを感じる、ハンドルを見つける、共鳴させる、問いかける、受け取る)
10. 伴に歩む支援者の在り方
11. 臨床実践を深める5つの鍵(OVP、感情規則、島皮質、あたかもループ、フェルトシフト)

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 会員制プラットフォーム
 夜明けの図書室

(文章バージョン|音声ガイドあり)
https://yoake.honwaka.club/contents/12015

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合同会社 実践マーケティングセンター 代表社員 実存的・自己理解のための『夜明けの図書室』創設者、司書 真摯な傾聴セラピー『ほんわか倶楽部』創設者、運営者 Despair 傾聴デザイナー|本質追求型クリエイター https://yoake.honwaka.club/murata

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各ページのテキスト
1.

現代組織社会における中高年期の即物的意思決定に伴う自己疎外の臨床心理学的考察 ユングの発達理論とジェンドリンの体験過程療法の統合的アプローチ 夜明けの図書室 村田 敦

2.

インサイトサマリー 人生の正午に訪れる転換期 上昇と獲得の前半生から 統合と自己一致の後半生へ 即物的な成果主義への固執が 深刻な自己疎外を引き起こす 身体感覚を起点とした 新たな支援の形を提示する

3.

1 人生の正午に訪れる身体のささやき 完璧な社会的仮面を演じきった人にこそ訪れる 静かな警鐘 胸の奥を締め付ける不快感 足首に巻き付く鉛の鎖 不安を打ち消すための 即物的で定量的な成果への退行 身体からのシグナルを無視し続けることで 虚無感と孤独が深まる

4.

2 心理学的メカニズム 発達的視点 ユングの人生の正午 午前中の上昇エネルギーは衰え 価値観の値踏みの仕直しが求められる 午前のルールを午後に持ち込むことで生じる 心の損害 エリクソンの発達段階 次世代への建設的な関心である生殖性か 自己の保身に終始する自己浸潤か 他者を純粋にケアする充分な余白を「つくる」ための葛藤

5.

2 心理学的メカニズム 自己不一致の構造 有機体的評価過程 OVP の喪失 人間が本来備える身体的コンパスを抑圧し 外部の価値条件に従う 組織の感情規則と感情労働 成果を出すために 自らの内面を組織のルールに服従させる 生身の感情が切り離され 深刻な自己疎外が固定化する

6.

2 神経科学の知見 ソマティックマーカー 論理的判断を支える身体からの情動シグナル 島皮質が司る内臓感覚が 健全な意思決定を導く あたかも身体的情動のループ 実際の身体反応をバイパスし 脳が仮想的なストレスを再現する 仮想プレッシャーによる純粋な論理的判断が 慢性的な疲労を生む

7.

パラダイムシフト 前半生と後半生の対比 評価次元 前半生のルール 上昇と獲得 後半生の現実 統合と自己一致 主要な発達課題 外部評価と有形資産の獲得 内発的納得感と無形の精神的価値 意思決定の基盤 定量化された成果と客観的論理 内臓感覚と直感的身体感覚 感情の管理形態 感情規則の遵守と仮面の維持 ありのままの感情の統合 他者との関係性 機能的かつ手段的なつながり 次世代への世話と共感的つながり

8.

3 防衛という名の尊き知恵 ・合理性やペルソナは 社会を生き抜くための不可欠な知恵であった ・過去の生存適応を否定せず 充分に受容する ・強力な武器を手放さずに 傍らに置いておける自由度を取り戻す ・自らの歩みを抱きかかえながら パーソナリティの次元上昇へ向かう

9.

3 身体感覚がもたらす合理性と速度 ・身体の知恵は 合理性を極限まで機能させる システムアップデート ・立ち止まり言い淀む時間は 島皮質の神経回路を開通させる リハビリテーション ・身体のコンパスが回復すれば 超高速での最適解の判断が可能になる

10.

4 フェルトセンスと体験過程の流動化 言葉になる手前の 身体で感じられる未言語化のニュアンス 冷たい認知でなく 温かい情動を伴う有機体的評価過程を回復する フェルトセンスにぴったりと合う言葉を見つけ 滞っていた体験が流れ始める 身体的な緊張が解放されるフェルトシフトが 真の自己一致の証となる

11.

4 体験過程尺度 EXPスケール 段階5から7 体験過程の統合 フェルトセンスに直接アプローチし 感覚を言語化しながら新たな意味をつくる 段階4 気持ち中心 出来事に対して自分がどう感じているか という内面に意識が向く 段階1から3 出来事中心 外的な状況や理論のみを語り 主観的感情は排除されている

12.

4 フォーカシングのステップ 前半 ステップ1 空間をつくる 懸念事項をそっと外に置き 身体にアクセスする静寂を確保する ステップ2 フェルトセンスを感じる 身体の中心部に注意を向け 未言語化のニュアンスを活性化する ステップ3 ハンドルを見つける 感覚を象徴化する言葉を探索し 右脳的感覚と左脳的言語を架橋する

13.

4 フォーカシングのステップ 後半 ステップ4 共鳴させる 言葉を身体感覚に当てはめ 有機的な納得感を促す ステップ5 問いかける 感覚に内在する無意識の知恵や 未解決の欲求を顕在化させる ステップ6 受け取る 生じた変化を評価せず ただそのままいてくれたことに感謝する

14.

4 伴に歩む支援者の在り方 支援者自身が自らのソマティックな状態と自己一致していること 沈黙を恐れず クライエントの言い淀みに寄り添う 焦らずに待つ姿勢そのものが 最大の安全な治療環境となる 共感的理解と無条件の積極的関心を通じて 伴に体験の流動化を促す

15.

臨床実践を深める5つの鍵 OVP 有機体的評価過程 生命を維持促進する 身体的コンパス 感情規則 社会や組織が定める 感情表現の規範と 自己疎外 あたかもループ 実際の身体反応を省略した 仮想的な情動の空回り 島皮質 内臓感覚をマッピングし 言葉にならない感覚を 顕在化する領域 フェルトシフト 滞ったプロセスが流れ出し 身体的な解放を伴う変容