生産性を向上させる前に考えておきたいこと

生産性を向上させる前に考えて おきたいこと 株式会社星野リゾート 情報システムグループ 藤井 崇介

藤井 崇介 星野リゾート 情報システムグループ シニア・アーキテクト @ZooBonta ・Webシステム関連の開発を10年間経験後、2018年に星野リゾートに入社 ・開発体制の内製化を主導し、エンジニア組織の立ち上げを行った。 ・現在は、社内の技術標準化チームを作り、複数プロジェクトの支援を行う D-plus Osakaの立ち上げメンバーです Hoshino Resorts Inc. 2

会社紹介 • 全国約80施設の温泉旅館・ホテル・日帰り施設のオペレーションを 担う総合リゾート運営会社 • 星のや・界・リゾナーレ・OMO・BEBの複数のサブブランドで運営 • 1914年創業、長野県軽井沢に最初の旅館を開業し、今年で110年 • 世界に通用する運営会社を目指している Hoshino Resorts Inc. 4

システム開発における 生産性がわかる人 Hoshino Resorts Inc. 6

生産性の定義はそれぞれ • 生産性の定義（Wikipediaより） 生産性 = 産出量(アウトプット) / 投入量(インプット) • 対象によって定義は異なる コードの生産性 = コード量 / 時間 プロダクトの価値生産性 = プロダクトの売上 / 開発総コスト 組織の生産性 = 組織の価値 / 総コスト Hoshino Resorts Inc. 7

解像度をあげるためには レイヤーを明確にする 参考：「開発生産性について議論する前に知っておきたいこと」 https://qiita.com/hirokidaichi/items/53f0865398829bdebef1 Hoshino Resorts Inc. 8

• https://qiita.com/hirokidaichi/items/53f0865398829bdebef1

指標を決める • Four Keys DORAが提唱した生産性を測る４つの指標 DevOpsの最適化が特徴 • デプロイの頻度 • 変更のリードタイム • 変更失敗率 • デプロイ失敗時の復元までの時間 Findy Team+ によるFour Keys 計測 Hoshino Resorts Inc. 9

指標を決める • SPACEフレームワーク Microsoftの研究チームによって開発された、開発者の生産性に対するアプローチ 多様な観点で生産性を評価するのが特徴 • Satisfaction and well-being：満足度、幸福度 • Performance：アウトプットによる価値 • Activity：アウトプット数 • Communication and Collaboration：人とチームとの協同 • Efficiency and flow：効率とフロー 参考：「The SPACE of Developer Productivity」 https://queue.acm.org/detail.cfm?id=3454124 Hoshino Resorts Inc. 10

• https://queue.acm.org/detail.cfm?id=3454124

分析を行い、対策を立てる • Value Stream Mapping （例）プロダクトのリリース 要件検討 2ヶ月 デザイン 1ヶ月 開発 Hoshino Resorts Inc. 3ヶ月 リリース 11

分析を行い、対策を立てる • サイクルタイム分析 • レビュー分析 ■定量的な指標 テストカバレッジ デプロイ数 E2Eテストのシナリオ数 インシデント数 ■定性的な指標 幸福度・満足度 リファクタリング スキルアップ Findy Team+ によるサイクルタイム分析 レビュー相関 定量的な分析だけでなく、定性的な分析も行う Hoshino Resorts Inc. 12

まとめ • 開発生産性の定義も様々。解像度をあげる • 着目する指標を決める • 分析を行い、対策を立てる Hoshino Resorts Inc. 13

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ありがとうございました https://hoshinoresorts.com/jp/ Hoshino Resorts Inc. 15

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