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November 30, 24
スライド概要
創造性の学会である「日本創造学会」の研究大会に合わせてその前日、久留米絣をめぐるフィールドワークが、クリエイティブサロンの一環で開催されました。絣の生産者さん、藍染めの工房、地元産品レストランなどをめぐり、伝統産業と革新をめぐる方々から得たものを元に、一か所に集まり、参加者全員でアイデア出しを行いました。その際のスライドを共有します。「アイデアソンをやってみたいな」という方がいらしたら、このスライドのプロセスが活用できる部分があれば、参考になれば幸甚です。
アイデアソン 日本創造学会 クリエイティブサロン(久留米) 2024年11月9日 夕方(90分~120分) 石井力重(アイデアプラント/早稲田大学/学会理事)
流れ 2
醸成(ペア×5 回) ↓ 素描(一人) ↓ 良案抽出(全員) ↓ レビュー(上位) 3
多くの人に話し発展させ る SpeedStorming
スピード・ストーミング 5分間、ペアでアイデア出し 全員で大きな 二重の輪を作る 外の人が、時計回りに、 一つ移動し、新しいペアで、 更にアイデア出し。 (~5ラウンド) ルールを1つだけ 「プレイズ・ファースト」 idea アイデアの良い所に光をあてて、言う アイデアが 言いやすくなる 【重 複を 最小 化さ せる には】 5人→1つ・2つ ・4つ ・2つ 6人→1つ・2つ ・5つ ・3つ 7人→1つ・2つ ・3つ ・5つ 8人→1つ・2つ ・3つ ・4つ 9人→1つ・2つ ・3つ ・5つ 10人→1つ・2つ ・3つ ・6つ 11人→1つ・2つ ・3つ ・4つ 創造性のエンジンが回り始める (肯定的心理→(刺激)→創造的思考) 5
では、 ペンとメモ紙 をもち、 机を移動させ、大きな円を作ります。 (二重でなくて結構です。) 6
発想のお題: これからの久留米絣 当日、決定します a~f は一例です a)久留米絣を世界に広める新たなプロジェクトを考えよう b)工場見学で感じた布の手触りから、新製品アイデアを考えよ う c)エコロジー×久留米絣:持続可能なファッションの可能性 これからの筑後暮らし・文化 d)筑後の伝統と現代技術を融合した未来の暮らし方とは? e)デジタル時代における筑後の暮らしとコミュニティの再生 f)筑後の伝統と現代技術を融合した未来の暮らし方とは? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ どんな素朴なアイデアでも結構です。 7
発想のお題:(当日決定したお題) 伝統技術で描く新しいライフスタイル 8
アイデアソン 日本創造学会 クリエイティブサロン(久留米) 2024年11月9日 夕方(90分~120分) 石井力重(アイデアプラント/早稲田大学/学会理事)
アイデアの素描 「アイデアス・ケッチ」
さっきまでの アイデアトー クを材料にし て、案を書く (自分のも、人 のも、使って OK) 出典『すごいブレスト』石井力重 イラスト ©naomi tsukui 11
書き方 文字だけで書ける アイデアスケッチ
アイデアスケッチ記法 A4紙を 横長に使う 太い線を 一本ひく 原典 『考具』
アイデアスケッチ記法 A4紙を 横長に使う 太い線を 一本ひく 原典 『考具』
アイデアスケッチ記法 A4紙を 横長に使う 太い線を 一本ひく ヘッドマーク を3つ打つ 原典 『考具』
アイデアスケッチ記法 A4紙を 横長に使う 太い線を 一本ひく 詳細や 補足を 3行ほど 原典 『考具』
アイデアスケッチ記法 A4紙を 横長に使う 太い線を 一本ひく 詳細や 補足を 3行ほど 原典 『考具』
記入例
タイトルで 「読まなくても、 なんとなく分かる」 感じまで 持っていきたい。 3行は「そういうこ とね。はい、は い。」と、 1行あたり3秒で読 めるあっさり加減で。
空きスペースに ユーザ使用シーン を ちょっと描いた。 文字情報と同じなので、 無くてもよかったけど、 余力があったので。 1分ぐらいで。 絵があると、 読み手の理解時間は 数秒、節約される。
あるいは、 「絵をメインに描き、説明文を少し添える」スタイルでもOK 出典『すごいブレスト』石井力重 イラスト ©naomi tsukui 21
「一案一葉」形式で書く (1枚に1アイデア) 似たアイデアでも、 「少し違えば別の案」として 「別の紙」に書く。 (アイデア評価の作業は、 一案が「一枚の紙」になって いないとべらぼうに効率が落ちる) 意外と「ウケる」のは 最後にさらっとのだった り。
企画の最小骨格 【誰】【何】【狙 い】 を 一度、意識してから書く と、 アイデアが良く伝わる (明示的に書かなくても良い) (さて、この案は・・・ あ、なるほど。 そういう感じね。)
記入に迷ったら・・・ 自分のアイデアでも、 人から聞いて「面白いな」と思ったアイデアでも結構です。 意外と、「面白い!」と思って人のアイデアを書いたものがトップをとるこ とも。 なんてことない素朴なアイデアでも、 実現が難しそうなことでも、結構です。 下手でいいから、1枚書いてみる。 1枚書けば、すぐ書けるようになります。 24
良案抽出 25
ハイライト法 オブザーバーの方も、自由にご参加くだ さい (卓上に余っているマーカーをご自由に。ご自身のペンでも結構です) ━━━━━━━━━━━━ テーブルを回る。☆を付ける。 ・「面白い」又は ・「広がる可能性がある」と 感じるものに。 ☆は、いくつでもOK (ただし、一人の人が、1枚につけていいのは、1個まで) 自分のスケッチも客観的に見て、☆を付ける 26 26
アイデア・レビュー 27
上位案を紹介・共有する (アイデア・レビュー) ☆18 今日は ベスト 3 ☆の数をスケッチ毎にかぞえて、それを数字で書いておく 「☆の数が、*個以上の方は?」と確認し、閾値を徐々に上げて、トップを確認 トップから順に、☆の多いスケッチを、順にレビュー(書いた人がミニプレゼン) 28
付録 29
構想中の サービスに、 なんか、 「楽し さ・・・?」 がたりないなぁ。
1b HUMA Happy Unique Moving Approach 幸せ、楽しさ、感動を加えるアイデア発展 法 原案に「心の面」で手を加えると、ぐっと良くなる 31
幸せ 原案 HUMA 楽しさ (又は、既存の事業) 感動 32
当初のアイデア(あるいは、既存のサービスやプロダクト)に対して 「 幸せ の因子」 のどれかの要素を叶える体験(あるいは、備えた製品)を、提供できないか? ・・・と考えてみます。 「楽しさ 「感動 の要素」 の要素」 も、同様。 用いるのは「幸せ」「楽しさ」「感動」のシートのうち1つでも複数でも、結構です。 1シートから思いつけるのは大抵1~2個なので、3つともやると、うまくいけば6個程度です(目安)。 各要素は 配布ワークシートを ご参照ください。 (Share版では割 愛) 33