MySQL HeatWave on AWS を試してみる

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August 15, 23

スライド概要

color is 【クラウド LT 大会 vol.4】フリーテーマ! 2023/8/15

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Qiita や Zenn でいろいろ書いてます。 https://qiita.com/hmatsu47 https://zenn.dev/hmatsu47 MySQL 8.0 の薄い本 : https://github.com/hmatsu47/mysql80_no_usui_hon Aurora MySQL v1 → v3 移行計画 : https://zenn.dev/hmatsu47/books/aurora-mysql3-plan-book https://speakerdeck.com/hmatsu47

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各ページのテキスト
1.

MySQL HeatWave on AWS を試してみる color is 【クラウド LT 大会 vol.4】 2023/8/15 まつひさ(hmatsu47)

2.

自己紹介 松久裕保(@hmatsu47) ● https://qiita.com/hmatsu47 ● 現在のステータス: ○ 名古屋で Web インフラのお守り係をしています ■ 2017 年秋に AWS 上へ引っ越し完了 ○ 現在は自社サービスのセキュリティ強化中 ○ ついでに MySQL HeatWave をのんびり検証中 ● 今日は X の FF さんの申し込みを偶然見かけて LT 参加 2

3.

本日お話しする内容 ● Oracle Cloud (OCI) の MySQL HeatWave ○ MySQL が苦手な分析クエリを高速化 ● MySQL HeatWave on AWS ○ AWS 上のリソースを使って MySQL HeatWave を提供 ○ 2023/5 に東京リージョンでの提供を開始 ● MySQL HeatWave (on AWS) 使用上の注意 ○ 構成上の制約や使える SQL 文の制限など 3

4.

Oracle Cloud (OCI) の MySQL HeatWave ● 分析クエリも得意な MySQL のマネージドサービス https://dev.mysql.com/doc/heatwave/en/mys-hw-architecture.html より引用 4

5.

Oracle Cloud (OCI) の MySQL HeatWave ● 分析クエリも得意な MySQL のマネージドサービス 1. SQL 文を MySQL DB System が受け取る https://dev.mysql.com/doc/heatwave/en/mys-hw-architecture.html より引用 5

6.

Oracle Cloud (OCI) の MySQL HeatWave ● 分析クエリも得意な MySQL のマネージドサービス 1. SQL 文を MySQL DB System が受け取る 2. 普通に処理したほうが高速か HeatWave 非対応の SQL 文は InnoDB で処理 https://dev.mysql.com/doc/heatwave/en/mys-hw-architecture.html より引用 6

7.

Oracle Cloud (OCI) の MySQL HeatWave ● 分析クエリも得意な MySQL のマネージドサービス 1. SQL 文を MySQL DB System が受け取る 2. 普通に処理したほうが高速か HeatWave 非対応の SQL 文は InnoDB で処理 3. HeatWave で処理したほうが良いと判断した SQL 文は HeatWave Plugin を経由して HeatWave Cluster に渡して並列処理 https://dev.mysql.com/doc/heatwave/en/mys-hw-architecture.html より引用 7

8.

Oracle Cloud (OCI) の MySQL HeatWave ● 分析クエリも得意な MySQL のマネージドサービス 1. SQL 文を MySQL DB System が受け取る 2. 普通に処理したほうが高速か HeatWave 非対応の SQL 文は InnoDB で処理 3. HeatWave で処理したほうが良いと判断した SQL 文は HeatWave Plugin を経由して HeatWave Cluster に渡して並列処理 4. MySQL DB System から Client に結果を返す https://dev.mysql.com/doc/heatwave/en/mys-hw-architecture.html より引用 8

9.

HeatWave Cluster ● 列指向型のインメモリ・分散データベース ○ 列指向データベース:集計処理に強い ● Google Cloud の AlloyDB(PostgreSQL 互換)でも似た アプローチを採用している ○ HeatWave はユーザーが指定したテーブル(列)すべてが対象 ○ AlloyDB では機械学習で一部のテーブル列をカラム型へ振り分け ■ 自動振り分けを無効化して手動指定も可能 9

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MySQL HeatWave on AWS ● AWS 上のリソースを使って MySQL HeatWave を提供 ○ AWS からのアクセスは AWS のネットワーク内で完結 ● 2023/4 にサービス開始 ○ 東京リージョンでは 2023/5 開始 ● 対応バージョン(2023/8/15 現在) ○ 8.1 系:8.1.0 ○ 8.0 系 : 8.0.33 までの 3 マイナーバージョン(8.0.34 未対応) 10

11.

MySQL HeatWave on AWS を試してみた ● Qiita に 4 つの記事を投稿 ○ https://qiita.com/hmatsu47/items/8f202eef64ea57e7d948 ○ https://qiita.com/hmatsu47/items/0979f877ad596cf3cf67 ○ https://qiita.com/hmatsu47/items/4c61ce90adcdbbea74e9 ○ https://qiita.com/hmatsu47/items/230d345e481701a5d735 ● チュートリアル用に提供されている TPC-H 用データでは ○ 最小サイズのシェイプで 17 倍以上高速化 ○ HeatWave Cluster のノードサイズを上げるとさらに高速化 11

12.

MySQL HeatWave on AWS の注意点 【注】いずれも 2023/8/15 時点で ● Oracle Cloud (OCI) の契約が必要 ○ AWS Marketplace 提供サービスではない ● シェイプサイズや HeatWave Cluster を変更できない ○ エクスポートしたデータかバックアップのリストアが必要 ● HA 構成をサポートしていない 12

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MySQL HeatWave on AWS の注意点 【注】いずれも 2023/8/15 時点で ● PrivateLink をサポートしていない ○ パブリック IP アドレスでアクセスする必要がある ● インバウンドレプリケーションをサポートしていない ○ RDS / Aurora のレプリカ(スレーブ)としては使えない 13

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MySQL HeatWave(on AWS 含む)の注意点 【注】いずれも 2023/8/15 時点で ● HeatWave では使えない機能や SQL 文がある ○ ただいま調査・検証中 ■ https://qiita.com/hmatsu47/items/5bf7b37f694e56f3dc82 ■ https://qiita.com/hmatsu47/items/a9667762fb5ecdd66e75 ■ https://qiita.com/hmatsu47/items/bae9e9c406416069c65b ○ ほとんどは自動で InnoDB に振り分けられるので大丈夫だが… ■ もしくは HeatWave へのデータロード時にエラーが出るか 14

15.

MySQL HeatWave(on AWS 含む)の注意点 【注】いずれも 2023/8/15 時点で ● HeatWave で制限がある機能のうち、以下は特に要注意 ○ 外部キーで CASCADE UPDATE / DELETE するテーブル ■ 親テーブルの行更新・削除で HeatWave 側のデータが不整合に ○ タイムゾーンを UTC 以外に設定 ■ 初期のデータロードでは大丈夫だが、後から追加・更新されたデータが HeatWave 側で不整合に ● エラーが出ずサイレントに不整合が生じる点が問題 15

16.

まとめ ● MySQL HeatWave (on AWS) とは ○ MySQL が苦手な分析クエリを高速化するマネージドサービス ■ OLTP / OLAP をまとめて処理(自動振り分け)→ ETL 不要 ○ on AWS:AWS 上のリソースを使ってこの機能を提供 ● MySQL HeatWave (on AWS) 使用上の注意 ○ 構成上の制約や使える SQL 文の制限がある ■ 特に、エラーが出ずサイレントにデータ不整合が生じるケースに注意 16