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July 01, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定で新設された「救急外来医学管理料」を図解で解説。救急搬送/夜間休日の2区分×施設基準に応じた3段階の点数体系、救急外来緊急検査対応加算などの新設加算、救急搬送看護体制加算の廃止、院内トリアージ実施料の体制加算への組み替えまでを整理し、自院の算定ポジションと経営インパクトを診断できる資料です。
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【令和8年度改定】救急外来医学管理料の新設をわかりやすく解説
https://www.daitoku0110.news/p/emergency-outpatient-management-fee
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
【令和8年度改定】 救急外来医学管理料の完全理解 24時間応需体制の新たな評価体系と経営インパクト
「一律」から「体制の厚さ」へ: 救急医療評価のパラダイムシフト 一律評価 従来 実際の応需体制(人員・設備) にかかる維持コストが 十分に反映されない構造 体制の厚さに応じた 段階的評価 段階 1 段階 2 段階 3 24時間途切れない応需体 制と実績をダイレクトに 点数化・収益化する新構造 【本質】令和8年度改定は、救急医療の基盤維持コストを正確に測り、 体制を手厚く整備する医療機関に報いる構造への転換である。
新しい救急外来評価の「設計図」 NEW 救急外来緊急 検査対応加算 段階 1 段階 2 段階 3 救急搬送 救急外来医学管理料 [新設] NEW 時間外救急 搬送加算 SHIFTED 院内トリアージ実施料 (体制加算へ移行) 段階 1 段階 2 段階 3 夜間休日受診 NEW 救急時医療 情報取得加算 Point: 各種加算 新たな「基本土台(2区分×3段階)」の上に、 「各種加算ブロック」が組み合わさる全体アーキテクチャ。
評価対象の拡大:来院経路に基づく「2つの区分」 区分1: 救急搬送医学管理料 ・対象:救急車・ドクターヘリ等で緊急搬 送された患者 ・背景:従来の「夜間休日救急搬送医学管 理料」を抜本的に見直し、段階的評価へ 移行。 区分2: 夜間休日救急医学管理料 ・対象:救急車によらず、夜間休日に「自 ら受診」した患者 ・【対象拡大】:従来は対象外だった自力 受診の患者に対する医学管理も、新たに 正式な評価対象として新設。 これまで評価が薄かった「ウォークイン救急患者」への対応も、経営的な評価軸に組み込まれた。
施設基準に応じた「3段階」の点数構造 区分1: 救急搬送 800点 インセンティブ 600点 従来の夜間休日救急搬送 医学管理料(一律600点) 減算 200点 段階1 段階2 段階3 区分2: 自ら受診(夜間休日) 600点 400点 50点 段階1 段階2 段階3 結論:24時間体制の厚さと実績に応じて、両区分ともに3段階の急激な傾斜配分が設定 された。体制強化が直接的に高収益に結びつく構造。
施設基準マトリクス:自院の算定ポジション診断 段階 1 (最高評価) 段階 2 (中間評価) 段階 3 (基本評価) 人員体制 ・専任医師2名以上(うち1 名は救急経験5年以上) ・専任看護師の常時勤務 応需時間帯の専任医師・ 看護師の勤務 検査・設備 血液検査・CT・MRIの常時 実施体制 血液検査・CTの実施体制 救急病院等を定める省令 に基づく「救急病院」また は「救急診療所」としての 認定のみで算定可能 年間実績 救急搬送年間1,500件以上 (一部地域1,200件以上) 救急搬送年間800件以上 (一部地域640件以上) 【経過措置】 「地域の救急医療に関する取組」要 件は、届出を行えば令和8年12月31 日まで満たしたものとみなされる。
加算体系の大規模再編(新設・廃止・存続) 旧体制 救急搬送看護体制加算 (400/200点) 精神科疾患患者等受入加算 (400点) 院内トリアージ実施料 (独立300点) 新体制 【廃止】 【変更なし】 (存続) 【体制加算へ組み替え】 (詳細は後述) 救急外来緊急検査対応加算 新たな評価軸 時間外救急搬送加算 救急時医療情報取得加算 従来の看護体制一律評価を廃止し、検査設備や時間外対応の実負荷をピンポイントで評価する方針へアップデート。
新設加算①:「24時間の検査体制」と「時間外の負荷」の評価 救急外来緊急検査対応加算 緊急の検査・処置(出血・凝固検査、血液 化学検査、CT・MRI等)を実施した場合 に算定。 段階(1): 300点 段階(2): 200点 24時間の検査体制維持にかかるリソースを直接的に点数化。 時間外救急搬送加算 救急搬送医学管理料の算定時、スタッフの 負担が大きい時間帯に応じた傾斜評価。 土日祝の夜間: 300点 平日の夜間: 250点 土日祝の日中: 200点 時間外の搬送受入れ負荷に対するインセンティブを明確化。
新設加算②:「医療DX」による情報取得の点数化 Step 1 意識障害の患者が搬送 本人が病歴や服薬歴を伝えら れない救急現場の課題 Step 2 医療DXインフラの活用 救急時医療情報閲覧機能・電子 処方箋システムによるデータ照会 Step 3 迅速かつ安全な初期対応 過去の正確な診療情報の取得 による医療安全の向上 救急時医療情報取得加算: +50点(月1回算定) 患者自身が情報提供できない状況下において、DX基盤を用いて診療情報を取得するプロセスを新たに評価。
トリアージ評価の転換:「行為」から「体制」へ 旧:「行為」の評価 院内トリアージ実施料: 300点(都度算定) 新:「体制」の評価 院内トリアージ実施体制加算: 50点(ベースに上乗せ) 算定要件の詳細 ・夜間休日救急医学管理料に上乗せして算定。 ・専任の医師、または「救急医療の経験3年以上の専任看護師」の配置が必要。 ・地域連携小児夜間・休日診療料等にも同様に適用。 トリアージの都度算定が廃止され、時間外・休日・深夜にトリアージを 「常に実施できるシステム・体制」を評価する方針へ根本的に組み替えられた。
Executive Summary: 令和8年度改定が示す救急医療の未来 1. 経営資源の集中と 段階的評価 24時間応需体制の「厚さ」が正 確に測定され、人員と設備を 投下する医療機関により高い 収益(段階1)が還元される構造 となった。自院のリソースを見 極めたポジショニングが急務。 新評価アーキテクチャの完成 2. 「行為」から 「体制・DX基盤」へ トリアージ等の個別の行為べ ースの評価から、常に受け入れ 可能な「体制」や、医療DXを 活用した「情報取得基盤」を評 価するスマートな医療システム への転換が明確に示された。 Action: 自院の実績(搬送数)と人員・検査体制を精査し、最適に算定できる 「段階(Tier)」の獲得に向けた戦略的リソース配分を実行せよ。