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April 22, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定で新設される「特定機能病院等紹介患者受入加算」(+60点)を、診療所・中小病院の院長、事務長、医療事務責任者向けに完全解説。算定対象施設、紹介元の4つの大病院、「一般病床200床の壁」の除外規定、算定可否マトリクスまで、図解で一気に理解できます。逆紹介の受け皿となり、初診単価を高める外来戦略の構築にお役立てください。
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大病院からの逆紹介を後押し!新設「特定機能病院等紹介患者受入加算」のポイント
https://www.daitoku0110.news/p/new-referral-receipt-bonus
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https://notebooklm.google.com/notebook/3a6913b6-2f29-414e-a2ad-471dd40c177a
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
逆紹介の受け皿を収益化する 令和8年度新設「特定機能病院等紹介患者受入加算」・完全実践ガイド ・対象読者:診療所・中小病院の院長、事務長、医療事務責任者向け ・目的:算定要件の完全把握と、大病院連携による外来戦略の構築
政策の狙い:外来患者の「強制的な分散」 令和8年度改定方針「Ⅱ-4-1」 大病院と地域のかかりつけ医機能を担う医療機関との連携による大病院の外来患者の逆紹介の推進 逆紹介 (Reverse Referral) 過去 患者が大病院に集中(紹介状なし受診)。 令和8年度以降 大病院は重症・専門治療に特化。安定した患者は地域へ「逆紹介」し、その受け入れを直接評価(新設加算)。
新設加算の基本構造:初診時の「60点」ボーナス The Reverse Referral Engine 「特定の紹介元」(大病院) 紹介状 「特定の受け入れ先」(診療所・小規模病院) 「初診料+60点」 (特定機能病院等紹介患者受入加算) 大病院からの逆紹介患者を受け入れ、「初診」を行った場合に、所定点数に新たに60点が加算されるシステムです。
算定できる施設(受け入れ側)の厳格な条件 自院の施設形態 ①診療所 ②許可病床数200床未満の病院 算定可能 (+60点) ③許可病床数200床以上の病院 算定不可 (※特定機能病院等から紹介を受けても対象外) 「許可病床数」が基準となります。病床規模の境界線(200床)を厳密に把握する必要があります。
認められる「4つの紹介元」(送り出し側) 1. 特定機能病院 2. 地域医療支援病院 3. 紹介受診重点医療機関 4. 許可病床400床以上の病院 承認された紹介元 注意:これらの病院から来た患者であれば無条件で算定できるわけではありません。「病床数」による除外規定(フィルター)が存在します。(次スライドへ続く)
紹介元の除外規定:「一般病床200床の壁」 ①特定機能病院 ②地域医療支援病院 ③紹介受診重点医療機関 ④許可病床400床以上の病院 フィルター 「一般病床の数が200床未満であるものを除く」 (※一般病床200床以上が必須) 算定対象 (Approved) フィルターを通過した施設からの紹介のみが、60点加算の対象となります。 Pro-Tip 送り出し側の「一般病床数」の確認が必須です。単なる「紹介状の有無」だけでは算定要件を満たしません。
【完全版】算定可否判定マトリクス 受け入れ先 / Receiving Facility (自院) 診療所・許可病床200床未満の病院 許可病床200床以上の病院 紹介元 / Sending Facility 特定機能病院 算定OK (+60点) ②③④の病院(一般病床200床以上) 算定OK (+60点) 算定NG (自院が規模超過) ②③④の病院(一般病床200床未満) 算定NG (紹介元が基準未達) 算定の前提:上記条件を満たす紹介元から紹介を受け、「初診」を行った場面に限られます。
システムを駆動する「アメとムチ」の両輪 大病院側の「ムチ」 ・逆紹介割合の基準引き上げ(より多くの患者を逆紹介しなければならない)。 ・減算対象の拡大(頻繁に再診を受ける患者も初診・外来診療料の減算対象に)。 Result: 大病院は、軽症・安定患者を積極的に外へ出さざるを得ない状況に。 診療所・小規模病院の「アメ」 ・新設「特定機能病院等紹介患者受入加算」(+60点)。 Result: 受け入れる側のインセンティブが明確化され、収益機会が拡大。
令和8年度 外来戦略のパラダイムシフト 大病院の「逆紹介ニーズ」は過去最高に達します。 60点 1. ターゲティング 自院の周辺にある「条件を満たす大病院(特定機能・200床以上の指定病院)」をリストアップする。 2. パイプ構築 その大病院の地域連携室に対し、自院の専門性や受け入れ可能な疾患を積極的にアピールする。 3. 収益化 逆紹介の受け皿となることで、地域医療への貢献と、新設加算(+60点)による初診単価の向上を同時に実現する。 この加算は「待っていて貰える点数」ではなく、「連携を構築した施設が獲得できる戦略的報酬」です。
【現場用】算定チェックリスト STEP 1: 自院の確認 (Self-Check) □ 自院は「診療所」または「許可病床数200床未満の病院」である。 STEP 2: 紹介元の確認 (Sender-Check) 紹介元は以下のいずれかである: □ 特定機能病院 □ 地域医療支援病院 (※一般病床200床以上) □ 紹介受診重点医療機関 (※一般病床200床以上) □ 許可病床400床以上の病院 (※一般病床200床以上) STEP 3: 算定タイミング (Timing-Check) □ 上記からの紹介状を持参した患者に対し「初診」を行った。 令和8年度の改定に向け、地域の医療機関マップと自院の立ち位置を今すぐ再確認しましょう。