生成AIで情報提供の素案を作成~刊行物等提出書とは~

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June 13, 26

スライド概要

以下のnoteをスライド資料にしました。
https://note.com/tsunobuchi/n/nc351e41302ab

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弁理士・博士(理学)/弁理士法人レクシード・テックパートナー

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各ページのテキスト
1.

生成AIを活用した刊行物等提出書・作成プレイブック 先行技術調査からドラフト作成までの実務フローと品質管理 - 証拠ベースのアプローチとハルシネーション・リスクの完全排除 -

2.

AIは「卓越した整理係・ドラフター」 対象出願の請求項分解、検索語展開、文献の対応関係整理、提出素案作成において、生成AIは極めて高いパフォーマンスを発揮する。 「最終判断」と「証拠確認」の厳禁 もっともらしい架空文献や段落番号の捏造(ハルシネーション)リスクは常に存在する。文献の実在確認や法的評価は絶対にAIに委ねない。 審査官視点での「証拠の確認しやすさ」 刊行物等提出書は文章の見栄えではなく、対象請求項・提出文献・該当箇所・一致点/相違点「証拠ベース」で瞬時に把握できる構造がすべてである。

3.

【生成AI】 (調査員・整理係・ドラフター) ・対象出願の請求項の構成要件分解 ・主対象、主目的、手段、使用場面の整理 ・先行技術調査の検索語展開と候補文献の要約 ・請求項と文献の対応関係の整理 ・新規性・進歩性の検討メモ作成 ・提出理由・提出書本体・添付資料構成のの素案作成 【人間】 (証拠確認者・法的評価者・提出責任者) ・対象請求項(最新の有効な請求項)の確定 ・文献の実在確認、公開日・発行日の確認 ・段落番号・頁番号・原文抜粋の正確性確認 ・新規性・進歩性に関する最終的な法的評価 ・提出是非の判断と匿名提出時のメタデータ削除

4.

The Blueprint of Precision Phase 1: 初期設定 ・対象出願情報の固定(補正の有無・優先日) ・請求項の構成要件分解 ・発明の主従分離(主対象 vs 手段) Phase 2: 証拠抽出・適格性確認 ・候補文献の提出適格性確認(公開日・アクセス可否) ・文献×構成要件の対応マトリクス作成 ・厳格な証拠レベルの分類(A~E) Phase 3: 法的評価 ・新規性の検討(単一文献での充足性) ・進歩性の検討(主引用・副引用と組合せの動機付け) Phase 4: ドラフト生成 ・提出文献の最終選定 ・提出の理由・刊行物等提出書本体の生成 ・提出前最終チェックリストの適用

5.

【前提条件の絶対的固定】 いきなり文献を探すのはNG。 「現在有効な請求項」を確定せよ。 ☑ 審査段階の確認(審査請求前 / 審査中 / 拒絶理由通知後 / 審判中 / 登録後) ☑ 補正により審査対象が変わっているリスクを排除する 【概念図:主対象と手段を取り違えない】 例:「介護用ベッドにおける磁気浮上機構」 【主対象】介護用ベッド 【主目的】体圧分散・移乗支援 ★優先度:高 【手段】磁気浮上 ★優先度:低 ※警告※ 「磁気浮上」のみで検索すると、リニアモーターや半導体製造装置など分野違いの文献が上位にくる。 AIには必ず主対象と課題の一致度を優先評価させるよう指示すること。

6.

The Blueprint of Precision 証拠レベル / 定義 / 提出書での使用可否 / 必要なアクション レベルA / 人間確認済み(原文・該当箇所・公開日) / ★使用可(原則) / 提出理由の根拠として採用 レベルB / 原文確認済み・該当箇所未精査 / ⚠要確認 / 提出前に人間が該当箇所を特定・精査する レベルC / 検索結果・抄録のみ確認済み / ❌本文使用不可 / 原文を取得するか、提出候補から除外 レベルD / 存在や日付に不明点あり / ❌提出除外 / 採用しない レベルE / AIの推定・生成のみ / ❌絶対使用禁止 / ハルシネーション・リスク。即座に破棄

7.

【新規性のロジック(単一文献の充足)】 単一の対象文献 → 対象請求項の全構成要件の開示を確認 → 成立判定 注意:無理な主張はしない。全構成が明確に記載されている場合のみ新規性欠如の主張候補とする。 【進歩性のロジック(複数文献の組合せ)】 主引用文献(主対象・課題が近い) → 【最重要プロセス】組合せの動機付け → 成立判定 副引用文献(相違点を補う) 組合せの動機付けの要素: ・技術分野の関連性 ・課題の共通性 ・作用・機能の共通性 ・引用文献中の示唆 注意:動機付けの言語化は必須。AIには「相違点」と「動機付け」を必ず分けて書かせる。後知恵リスクを排除する。

8.

The Blueprint of Precision 提出セット(最大10ファイルに最適化) 【本体】刊行物等提出書 必要最小限のメタデータのみ(あて先、事件の表示、提出者、提出物の目録) 【添付資料群】(別紙構成) 物件1: 提出する刊行物等の一覧(公報番号のみで省略可などを明記) 物件2: 提出の理由(請求項対比表を含む) 物件3以降: 各刊行物本体、関連箇所の翻訳文など 推奨(客観的表現) 「審査において本情報を参酌されたい」 「容易に想到し得た可能性がある」 禁止(断定的・攻撃的表現) 「明らかに特許されるべきでない」 「完全に無効である」

9.

最終品質管理とリスクマネジメント [事件・請求項の精度] □ 対象出願番号と対象請求項のバージョンは完全に一致しているか? [文献の実在と証拠性] ⚠ 架空の段落番号、原文にない引用文(ハルシネーション)は混入していないか? □ 提出文献はすべて「証拠レベルA(人間確認済み)」を満たしているか? [匿名提出時の致命的ミス防止] ⚠ 提出者欄を「省略」とするだけでなく、添付PDFのプロパティ、メタデータ、作成者情報、コメント履歴を完全に削除したか?(黒塗り処理等の漏れがないか) [表現の品格] □ 審査官を尊重した客観的表現になっているか?(後知恵的、攻撃的な断定表現を排除) AIは卓越した「ドラフター」であるが、最終的な証拠の正確性と法的責任は、常に「人間」に帰属する。