【公開用】日本におけるQA業界のトレンドと現状の課題

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April 16, 24

スライド概要

QA業界の大先輩の辰巳さんに私の理解不足な点をご指摘頂き、スライドを修正いたしました。辰巳さん、ありがとうございました。
‐‐‐
こちらのイベントの登壇資料になります。当日の発表から少し修正して公開してます。
https://findy.connpass.com/event/313119/

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工業高校卒業後、日本無線に入社、ハードウェアの品質管理に従事する。その後、電気通信大学夜間主コースに入学、ソフトウェア品質保証・テストを専門とし博士課程まで進学する。博士号取得後、2011年日立製作所に入社し、ソフトウェアのQAエンジニアのキャリアをスタートさせる。2017年ディー・エヌ・エー、2021年メルカリ、2023年ナレッジワークに入社。全てQAエンジニアとして従事する。著書『QA・テストがモヤモヤしたら読むITスタートアップのためのQAの考え方 (内製化失敗編/内製化成功編)』という2冊のシリーズをKindle版で出版。博士(工学)。

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各ページのテキスト
1.

日本におけるQA業界のトレンドと 現状の課題 先達エンジニアに学ぶ 思考の現在地 Online Conference 4月16日(火) 14:30 - 15:10 株式会社ナレッジワーク QAエンジニア 河野哲也 / tettan(@TetsuayaKouno)

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発表の目的 ● 用語の定義:テストエンジニア、QAエンジニア、QAマネージャなど QAに関わる従事者をQAロールと呼ぶ ● QAロール以外の皆様 ○ テストとQAの混乱の解消 ○ QA業界の抱える課題を理解して、自組織に活用する ● QAロールの皆様 ○ テストとQAの役割の再整理 ○ QA業界の抱える課題の共感して、自身(組織)の成長に活用する ■ © Knowledge Work Inc. 共感できない場合はコメントお願いします 2

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自己紹介:河野哲也(𝕏:@TetsuayaKouno) ● 現職:株式会社 ナレッジワーク QA Engineer ○ 新規プロダクトの一人QA:相方探してます ■ QAエンジニア積極採用中 https://kwork.studio/recruit-engineer ● 経歴 ○ 高校卒業後日本無線でハードウェアQA(約10年) →電気通信大学で社会人マスタ/ドクタ + フリーのコンサルタント →日立製作所でストレージ管理ソフトウェアのQA(約6年) →DeNAでWeb・モバイルのQA(3年半)→メルカリでグローバル環境でQA →2023年5月ナレッジワークにジョイン ● 著書(Kindle本) ○ QA・テストがモヤモヤしたら読むITスタートアップのためのQAの考え方 (内製化失敗編/内製化成功編) © Knowledge Work Inc. 3

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発表の流れ ● テストとQA ○ 役割整理/組織フェーズによる変遷 ● QAロールのキーエッセンス ● QA業界のトレンド ● 現状の課題 ● 課題に対しての向かい方 ● 事前質問への回答 © Knowledge Work Inc. 4

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テスト ● 2つのテスト ○ Test(s):テストの成果物 (ex. テストを書く) ○ Testing:テストに関わるアクティビティ(ex. テストする) Testing © Knowledge Work Inc. 5

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Testing Spec © Knowledge Work Inc. Testing テスト 実行結果 6

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Testingを具体例で見てみる テスト対象 Spec © Knowledge Work Inc. テスト 設計 テスト 実行 テスト 実行結果 テスト ケース 7

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Testingを具体例で見てみる Spec テスト 設計 テスト ケース ショッピングモールの駐車料金 ・お買い物合計金額が2000円以上の場合 駐車料金が60分無料 ・お買い物合計金額が5000円以上の場合 駐車料金が120分無料 ・映画を見た場合、お買い物合計金額 での駐車料金無料時間に180分追加 引用:ソフトウェアテスト技法練習帳 © Knowledge Work Inc. 8

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Testingを具体例で見てみる Spec ショッピングモールの駐車料金 ・お買い物合計金額が2000円以上の場合 駐車料金が60分無料 ・お買い物合計金額が5000円以上の場合 駐車料金が120分無料 ・映画を見た場合、お買い物合計金額 での駐車料金無料時間に180分追加 テスト ケース テスト 設計 〜1999円 お買い物金額 1 2 ◯ ◯ 2000〜4999円 3 4 ◯ ◯ 5000円以上 映画 見てない ◯ 見た 駐車料金無料時間(分) ◯ ◯ 0 180 5 6 ◯ ◯ ◯ ◯ 60 ◯ 240 120 300 テスト結果 引用:ソフトウェアテスト技法練習帳 © Knowledge Work Inc. 9

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Testingを具体例で見てみる テスト対象 〜1999円 お買い物金額 1 2 ◯ ◯ 3 ◯ 2000〜4999円 4 見てない ◯ テスト結果 © Knowledge Work Inc. ◯ 〜1999円 お買い物金額 2 ◯ ◯ 2000〜4999円 3 4 ◯ ◯ 5000円以上 ◯ ◯ 1 映画 見てない ◯ ◯ 6 ◯ ◯ ◯ 見た 180 60 240 120 300 駐車料金無料時間(分) 0 テスト結果 OK OK OK OK OK OK ◯ ◯ 5 ◯ ◯ 0 6 テスト ケース ◯ 見た 駐車料金無料時間(分) 5 ◯ 5000円以上 映画 テスト 実行結果 テスト 実行 180 ◯ 60 ◯ 240 120 300 10

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QA:品質保証 計画 設計 実装 Testing リリース 実装が終わったテスト対象をSpec通りに 動くかどうかをTestingするだけだと 良いTestingにならないし 良いプロダクトもできない かつ良い開発にもならない :検査重点主義 © Knowledge Work Inc. 11

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QAを具体例で見てみる 計画 設計 実装 ● Testing QAロールの役割:デザインレビュー ○ ショッピングモールの駐車料金 ・お買い物合計金額が2000円以上の場合 駐車料金が60分無料 ・お買い物合計金額が5000円以上の場合 駐車料金が120分無料 ・映画を見た場合、お買い物合計金額 での駐車料金無料時間に180分追加 お買い物って何? ■ お買い上げ合計金額がいいかも ○ 商品券・図書カードはOK? ○ お客様のユースケース ○ © Knowledge Work Inc. リリース ■ 駐車券に記録 ■ 駐車サービス券の発行 この場合、抜け穴が、、、 レビューを通してプロダクト品質・ プロセス品質を把握する→良いTestingにつなげる 12

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QA:検査重点主義からより広くより深く ・開発/品質プロセスの改善 ・品質メトリクスの設計/実装 計画 ・ラフなテスト計画 ・リスク分析 ・成果物レビュー © Knowledge Work Inc. 設計 実装 Testing リリース ・テスト実施 ・テストの感度を 上げるための プロダクトと プロセスの観察 ・テスト設計 ・市場不具合の分析と再発防止 ・お客様の理解:シナリオ/環境 13

14.

QA:検査重点主義からより広くより深く ● DevOpsの無限大ループのあらゆる所にテスト活動があること (シフトレフト/シフトライト) は 従来の品質保証活動に近い考え方である ・開発/品質プロセスの改善・品質メトリクスの設計/実装 計画 ・ラフなテスト計画 ・リスク分析 ・成果物レビュー © Knowledge Work Inc. 設計 ・テストの感度を 上げるための プロダクトと プロセスの観察 実装 Testing リリース ・テスト実施 ・市場不具合の分析と再発防止 ・お客様の理解:シナリオ/環境 ・テスト設計 14

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品質保証活動の要素 参考:「現代品質管理総論」 ● はじめから品質の良い製品・サービスを提供する ○ 仕組みがある(仕組みを作る) ○ その仕組みが妥当 ○ その仕組通りにきちんと実施 ○ 実物で確認 ● 何か問題があったら適切に対応する ○ 応急処置 ○ 再発防止 © Knowledge Work Inc. 1981年出版の「日本的品質管理」にも 同じようなことが書かれている 15

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組織フェーズによるQAの変遷:1〜3名 ・開発/品質プロセスの改善 ・品質メトリクスの設計/実装 計画 ・ラフなテスト計画 ・リスク分析 ・成果物レビュー © Knowledge Work Inc. 設計 実装 Testing リリース ・テスト実施 ・テストの感度を 上げるための プロダクトと プロセスの観察 ・テスト設計 ・市場不具合の分析と再発防止 ・お客様の理解:シナリオ/環境 16

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組織フェーズによるQAの変遷:4〜9名 ・開発/品質プロセスの改善 ・品質メトリクスの設計/実装 計画 ・ラフなテスト計画 ・リスク分析 ・成果物レビュー © Knowledge Work Inc. 設計 実装 Testing リリース ・テスト実施 ・テストの感度を 上げるための プロダクトと プロセスの観察 ・テスト設計 ・市場不具合の分析と再発防止 ・お客様の理解:シナリオ/環境 17

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組織フェーズによるQAの変遷:10名以上 ・開発/品質プロセスの改善 ・品質メトリクスの設計/実装 計画 ・ラフなテスト計画 ・リスク分析 ・成果物レビュー © Knowledge Work Inc. 設計 実装 Testing リリース ・テスト実施 ・テストの感度を 上げるための プロダクトと プロセスの観察 ・テスト設計 ・市場不具合の分析と再発防止 ・お客様の理解:シナリオ/環境 18

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発表の流れ ● テストとQA ○ 役割整理/組織フェーズによる変遷 ● QAロールのキーエッセンス ● QA業界のトレンド ● 現状の課題 ● 課題に対しての向かい方 ● 事前質問への回答 © Knowledge Work Inc. 19

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QAロールのキーエッセンス ● QAロールの役割:比較的多面的で幅広な基礎知識が求められる ○ 定石 はあるが、組織や開発プロセスに合わせて テーラリング が必要 © Knowledge Work Inc. 20

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2つのキーエッセンス ● ● ● 問題解決力:テーラリング ○ 問題を定義して、その解決の道具(定石や手法など)を探す ○ 道具がどうやればうまく使えるか、うまくハマるかを考える ○ 問題の解決具合を確認する QAの基礎知識:定石(道具) ○ 品質保証・品質管理、ソフトウェアテスト ○ 贅沢を言えば、ソフトウェアエンジニアリングの知識 2つの関係性 ○ 問題解決/課題解決の道具として、基礎知識(書籍)が役に立つ ○ 基礎知識は書籍を読んだり座学で理解しそれを問題解決の道具として使う ■ © Knowledge Work Inc. そういう使い方をすると血となり肉となる(読んで終わりになっていないか) 21

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2つのキーエッセンス ● 実は多くの企業が問題解決力・基礎知識のあるQAエンジニアを 求めている ○ なぜなら、QAエンジニアの採用の面接で聞かれる質問の多くは その経験もしくはその能力を問うもの:即席問題解決が求められる ■ 例えば、こんな質問 「市場不具合で困っている、テストを改善するとしたら、 どんなやり方で進めますか?」 ○ もちろんQAエンジニアのベースのスキルや経験は必須要件 ● 参考:**強い**エンジニアのなり方 - フィードバックサイクルを勝ち取る https://speakerdeck.com/soudai/grow-one-day-each-day © Knowledge Work Inc. 22

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発表の流れ ● テストとQA ○ 役割整理/組織フェーズによる変遷 ● QAロールのキーエッセンス ● QA業界のトレンド ● 現状の課題 ● 課題に対しての向かい方 ● 事前質問への回答 © Knowledge Work Inc. 23

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QA業界3つのトレンド アジャイルQA: アジャイル化が進む中そ の文脈でQA業務を 推進できる技術や人材 ◯ QA組織立ち上げ: スタートアップ企業増加に 伴いQA組織の 立ち上げる技術 ◎ テスト自動化技術: E2Eレイヤーのテスト実 装スキルなど ☆ ◎ 各社QAのJDに アジャイル というワードが 確実に入っている ◎ ☆ 2021 2022 ◎ ◎ テスト自動化 カンファレンス参 加者 1099人 2023 アジャイルQA って何というのが 明文化されるかも 内製化の流れで おそらく加速する 先日QA組織立上げ の資料公開したら 2000以上のview ◎ テスト自動化 カンファレンス参 加者 831人 ☆ ☆ 肌感としては この流れは 加速している ◎ テスト自動化 カンファレンス参 加者 896人 ☆ アジャイル開発 の経験が必須になる 場合もある 例: 約10社から 組織立ち上げで コンタクトがあった 969人 © Knowledge Work Inc. ◎ 2024 そのうち落ち着く と思う ◎ 良くも悪くも 当たり前に なりつつある 2025 2026 24

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発表の流れ ● テストとQA ○ 役割整理/組織フェーズによる変遷 ● QAロールのキーエッセンス ● QA業界のトレンド ● 現状の課題 ● 課題に対しての向かい方 ● 事前質問への回答 © Knowledge Work Inc. 25

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トレンドのまとめ ● このメインストリームはしばらく変わらない ○ アジャイルQA(エンジニアリング) ○ QA組織立ち上げ(マネジメント) ○ テスト自動化技術(テクニカル) © Knowledge Work Inc. 26

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トレンドを踏まえた現状の課題 ● トレンドの裏で起こっている課題 ○ 問題解決力を鍛える機会がほとんどない、かつ支援もない ■ この筋力を鍛えるのは自力ではかなり難しい ○ QAとしての基礎知識の欠如 ■ 木こりのジレンマ:斧を研ぐのは自己啓発 ● 現場のQAロールの声 ○ テスト設計レビューすら他者から受けたことがない ○ 一人目QAなのでテストや品質のことを学ぶ機会がない ○ QAロールとしてスキルアップできる環境ではない QAロール人材が育つ組織/を育てる組織は極めて少ない © Knowledge Work Inc. 27

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昔はどうしていたのか? ● QCサークル(小集団改善)活動 ○ QCストーリーというフレームワークで問題解決を実践していた ● 研修員論文 ○ 目の前の業務の問題解決を若いうちに論文でまとめて発表していた ● 昇進試験:論文執筆 ○ 大きめの実務直結の問題を解決して指導できる側に育成されていた ● そもそも業務の一環で普通に学会やカンファレンスで発表していた ○ それをサポートできる人が職場に何人かいた ● 上記を進める上で、基礎知識を参照しながら問題を解決していた © Knowledge Work Inc. 28

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発表の流れ ● テストとQA ○ 役割整理/組織フェーズによる変遷 ● QAロールのキーエッセンス ● QA業界のトレンド ● 現状の課題 ● 課題に対しての向かい方 ○ On/Off ● 事前質問への回答 © Knowledge Work Inc. 29

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向き合い方:On (at ナレッジワーク) ● 一QAエンジニアとして背中を見せる ○ 実際に手を動かして業務を通して問題解決を行っていく ○ 必要に応じて周りを巻き込む ● QAロール人材が育つ組織づくり ○ QA Enablement:人材育成のためのフレームワーク の構築 ■ デンソー社の取り組みを参考にしつつ、 チームメンバーと一緒に試行錯誤を続ける https://www.juse.jp/sqip/symposium/ippanhappyou_boshu/shien/forum_kenshu_ikusei.pdf ○ スキルラダーの構築とスキルアセスメント ■ © Knowledge Work Inc. 自己成長のための地図的役割 30

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スキルラダー スキルアセスメント項目 スキル領域の立ち位置 品質 マネジメント Test Automation QA マネジメント QAエンジニアリング そのうち事例発表して、 スキルアセスメント項目を 公開します (Spread Sheetそのものを公開予定) © Knowledge Work Inc. 31

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向き合い方:Off (プライベート) ● QAゼミというQAロール向けの勉強会の開催 ● 書籍の執筆 ○ 現状の課題解決はQA業務の内製化が必要 ○ 外注はこの課題を助長する →QA業務内製化のための書籍 ● 副業での現場支援 ○ 良いQA組織を作るための採用のお手伝い ○ 採用後オンボーディングから育成支援 ○ QAのコンサルティング ○ QAやテストの教育 © Knowledge Work Inc. 32

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QAゼミ ● 現在トライアル回、開催中 ○ 参加者9名、トレーナー/ゆもつよさん&tettan ● 全10回の例会(90分)を通じて問題解決力を鍛える ○ 平日夜もしくは休日開催 ○ 参加者は自費、トレーナーもほぼ手弁当 © Knowledge Work Inc. 33

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まとめ ● テストとQA ○ 役割整理/組織フェーズによる変遷 ● QAロールのキーエッセンス ○ 問題解決力/基礎知識 ● QA業界のトレンド ○ アジャイルQA/QA組織立ち上げ/テスト自動化 ● 現状の課題 ● 課題に対しての向かい方:On/Off © Knowledge Work Inc. 34

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発表の流れ ● テストとQA ○ 役割整理/組織フェーズによる変遷 ● QAロールのキーエッセンス ● QA業界のトレンド ● 現状の課題 ● 課題に対しての向かい方 ○ On/Off ● 事前質問への回答 © Knowledge Work Inc. 35

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質問1 ● 現在、職場にはQAチームがない状況ですが、QAチームを作るとなった 場合、どのようなことが必要になりますか?QAチームとして何をKPIとし たらよいでしょうか(カバレッジ?不具合の発見件数?)。また、シフトレフ トをしたいと思った場合、どのようなアプローチからはじめると効果的で しょうか? © Knowledge Work Inc. 36

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質問1-1 ● 現在、職場にはQAチームがない状況ですが、QAチームを 作るとなった場合、どのようなことが必要になりますか? ● 回答:まず採用です 。 ただ、採用を開ける前にやることがあります。 CTOクラスの人たちにヒアリングして貴社の品質方針を明文化して関係 者で合意形成(コミット)して下さい。 それから方針をブレークダウンしてQAに求める役割を洗い出し JDを作成して下さい。 そして、採用のパイプラインの設計になると思います。 採用ができたら、この資料が参考になるしれません (よかったら私の本読んで下さい) https://www.docswell.com/s/tettan/5YWJ7E-2024-02-01-115336 © Knowledge Work Inc. 37

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質問1‐2 ● QAチームとして何をKPIとしたらよいでしょうか(カバレッジ?不具合の発見 件数?)。 ● 回答:QAに求める役割によって変わります 例えば、市場不具合を減らしたいなら、その変化を見ます 不具合の数、質の変化 例えば、開発者のテスト負担を減らしたいなら、その変化を見ます 以前より開発に専念できるようになったかというアンケートで検証 脱線しますが、QAチームメンバーの満足度もKPIとして見たほうがいいです © Knowledge Work Inc. 38

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質問1-3 ● また、シフトレフトをしたいと思った場合、どのようなアプローチからはじめ ると効果的でしょうか? ● 回答:効きそうなところから、徐々に広げていきます © Knowledge Work Inc. 39

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質問2 ● 採用についての質問です。現状求職者が重視してる点を 教えてください。 © Knowledge Work Inc. 40

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質問2 ● 採用についての質問です。現状求職者が重視してる点を 教えてください。 ● 回答:求職者のレベルによって傾向がかなり違うと思います ○ ○ ジュニアからミドル ■ 他に自分よりできるQAエンジニアがいてQA組織のあるところ ■ 一言でいうと、市場価値をまっとうに上げれるような成長できる環境 シニア ■ (一人目で)QA組織の立ち上げにチャレンジしたい ■ 組織・プロダクトへの共感 ■ 今までの経験や自身のスキルで貢献したい ■ 強みの強化、弱みの引き上げができる © Knowledge Work Inc. 41

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質問3 ● 開発工程の下流で動くことが多く、開発におけるあらゆるバッファであるという認 識をされ、エンジニアやPdM、PMから下に扱われる事が多いと 感じます。そういった認識を変えていく為にはQAの有用性、必要性を 訴えていく必要があると思います。組織や段階によって異なると 思いますが、どういった行動を起こしていくのが良いでしょうか。 © Knowledge Work Inc. 42

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質問3 ● 開発工程の下流で動くことが多く、開発におけるあらゆるバッファであるという認 識をされ、エンジニアやPdM、PMから下に扱われる事が多いと 感じます。そういった認識を変えていく為にはQAの有用性、必要性を 訴えていく必要があると思います。組織や段階によって異なると 思いますが、どういった行動を起こしていくのが良いでしょうか。 ● 回答:自分もこの状況は良く遭遇した。気持ちはすごく分かる とはいえ、訴える必要はない 黙って成果を出し続ける。そのうち、無くてはならない存在になる そうすると、うちのQAはすごい、あんなことこんなこともやってくれてるという噂話が聞こえてくる ● ショートメッセージ:腕を磨いて時を待て © Knowledge Work Inc. 43

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質問4 ● QMファンネルについての見解を聞いてみたい © Knowledge Work Inc. 44

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QMファンネルとは? 引用:「品質を加速させるために、テスターを増やす前から考えるべき QMファンネルの話(3D版)」 https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/quality-management-funnel-3d-how-to-organize-qarelated-roles-and-specialties © Knowledge Work Inc. 45

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QMファンネル ● QMファンネル作成のモチベーション: QA系のロールと、QAとテストとSETのスペシャリティ(専門性) を整理したい ● どの組織でもハマる わけじゃない 引用:「品質を加速させるために、テスターを増やす前から考えるべき QMファンネルの話(3D版)」 https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/quality-management-funnel-3d-how-to-organize-qarelated-roles-and-specialties © Knowledge Work Inc. 46

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質問4:QMファンネルについての見解を聞いてみたい ● 盲目的に使うのはかなり危険&そのまま使うのは反対 ○ そもそも自組織にコンサルタントとか、プロモーターとか必要ですか? ○ QAエンジニアの上位職種で定義できると思う。シニアQAエンジニアとか、、、 ● お勧めの使い方 ○ 自組織のスキルのラダーや キャリアのラダーを定義する ■ ○ あくまでも業務から 定義する 定義したあとに、参考に眺める ■ 不足がいくつか見つかる 引用:「品質を加速させるために、テスターを増やす前から考えるべき QMファンネルの話(3D版)」 https://www.slideshare.net/YasuharuNishi/quality-management-funnel-3d-how-to-organize-qarelated-roles-and-specialties © Knowledge Work Inc. 47

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質問5 ● 現在、第三者検証の企業でジュニアクラスのテストエンジニアとして 働いております。QAエンジニアとして高度な知識と経験を 積み重ねるために、ロールモデルとなる人を見つけようと 考えていますが、社内では中々見つからないです。 こうした場合、会社の外に目を向けて探した方がよろしいでしょうか。 © Knowledge Work Inc. 48

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質問5 ● 現在、第三者検証の企業でジュニアクラスのテストエンジニアとして 働いております。QAエンジニアとして高度な知識と経験を 積み重ねるために、ロールモデルとなる人を見つけようと 考えていますが、社内では中々見つからないです。 こうした場合、会社の外に目を向けて探した方がよろしいでしょうか。 ● 回答:まず、ロールモデルは必要ですか?探すので疲れませんか? 身近にいる優れた人たちのスキルや技術を徹底的にパクりましょう 実はロールモデルよりはキャリア相談ができるメンターが必要かも ● ショートメッセージ 「一つだけ諦めたらあかんことがある」「それは何ですか?」 「自分」や。自分には何かしら才能がある、自分しかできない仕事があるそのことに関して、 あきらめたらあかん。見つかるまで探し続けなあかん。「夢をかなえるゾウ」より © Knowledge Work Inc. 49

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ご案内とお知らせ ● エンジニア積極採用中(QAエンジニアの仲間も探してます!) ○ https://kwork.studio/recruit-engineer ● Encraft:ナレッジワーク主催イベント QAのテーマで来週開催 ○ https://knowledgework.connpass.com/event/314168/ ● 書籍の紹介: QA・テストがモヤモヤしたら読むITスタートアップのための QAの考え方 ○ 内製化失敗編:www.amazon.co.jp/dp/B0CCRYZLK6 ○ 内製化成功編:www.amazon.co.jp/dp/B0CHNXJDB9 © Knowledge Work Inc. 50

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ご清聴ありがとうございました! 日本におけるQA業界のトレンドと現状の課題 先達エンジニアに学ぶ 思考の現在地 Online Conference 4月16日(火) 14:30 - 15:10 株式会社ナレッジワーク QAエンジニア 河野哲也 / tettan(@TetsuayaKouno)