QA組織立ち上げ期にやるべきこと5選@TechBrew in 東京:公開用

4.3K Views

February 01, 24

スライド概要

以下の発表資料です。一部のスライド割愛してます。

TechBrew in 東京 〜QAエンジニアによる品質改善の取り組み〜
https://findy.connpass.com/event/306772/

profile-image

工業高校卒業後、日本無線に入社、ハードウェアの品質管理に従事する。その後、電気通信大学夜間主コースに入学、ソフトウェア品質保証・テストを専門とし博士課程まで進学する。博士号取得後、2011年日立製作所に入社し、ソフトウェアのQAエンジニアのキャリアをスタートさせる。2017年ディー・エヌ・エー、2021年メルカリ、2023年ナレッジワークに入社。全てQAエンジニアとして従事する。著書『QA・テストがモヤモヤしたら読むITスタートアップのためのQAの考え方 (内製化失敗編/内製化成功編)』という2冊のシリーズをKindle版で出版。博士(工学)。

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

QA組織立ち上げ期に やるべきこと5選 TechBrew in 東京 〜QAエンジニアによる品質改善の取り組み〜 1月31日(水) ナレッジワーク 河野 哲也 (X/ 旧Twitter: @TetsuayaKouno)

2.

自己紹介:河野哲也(𝕏:@TetsuayaKouno) ● 現職:株式会社 ナレッジワーク QA Engineer ○ 新規プロダクトの一人QA:相方探してます ■ アジャイルなコンテキストでQAやれます ● 経歴 ○ 高校卒業後日本無線でハードウェアQA(約10年) →電気通信大学で社会人マスタ/ドクタ + フリーのコンサルタント →日立製作所でストレージ管理ソフトウェアのQA(約6年) →DeNAでWeb・モバイルのQA(3年半)→メルカリでグローバス環境でQA →2023年5月ナレッジワークにジョイン ナレッジワーク:https://kwork.studio/ ● 著書 ○ QA・テストがモヤモヤしたら読むITスタートアップのためのQAの考え方 (内製化失敗編/内製化成功編) ● 趣味 ○ テニス、ウイスキー、読書、ダンスミュージック(Techno, House etc) 2

3.

やるべきこと5選:RUSIP 1. Recruitment:採用 2. Understanding:理解 3. Structuring:仕組み化 4. Improvement:改善 5. PR:啓蒙/発信 3

4.

1. Recruitment:採用 ● あくまでも立ち上げ期という文脈 ○ 一人QAで採用ストップの場合は上を口説くところから ● 理想のQA組織の明文化 ○ 天国と地獄 ● 選考のパイプライン ○ スキルチェックやるのか、どんなスキルをチェックしたいか ■ 業務理解をしながら解像度を上げる ○ HRと連携 ● JD(Job Description): どんな仕事なのか? ○ どんな仲間が必要なのか? ■ そのためには業務理解が必要 4

5.

2. Understanding:理解 ● 業務理解 ○ ここが一番得意なはず ■ ■ ■ ■ テスト設計やる テスト実行やる チケット起票やる 何でも自分やる ○ あくまでも業務理解が目的、作業者にならないように気をつける ● 現状のやり方がある場合はそれに従う ○ やりながらドキュメント化していく ○ 仕組み化のアタリを探っていく ○ 少しずつ提案していく 5

6.

3. Structuring:仕組み化 ● 業務理解で概ね見通しがたっているはず(期待含む) ● あくまでも現状に少し味付けする程度 ○ 大きな変化は痛みを伴う ● 基本的な方針:他のQAメンバーが来ても回るようにする ○ バグチケットのフロー、入力項目など ○ テストプロセス ■ テストの主要ドキュメントのテンプレも作る ● ステークホルダーと合意を取る ○ PdM、開発者、デザイナーなどなど 6

7.

4. Improvement:改善 ● 仕組みを改善していく ○ ○ ○ 例えば、品質メトリクスの定義・集計・見える化 リリースフローにアラインしたテストプロセス QA全体の仕組みの構築 ■ 開発成果物のレビューやテストの責務の整理など ● そのために改善のアイデアが必要 ○ しかし、アイデアを思いつくのは難しい ● とはいえ思いつく必要はない、思いついたふりをする ○ どうすればいいか? ● 積読(技術書)に頼る ○ ○ ○ 書籍の目次を眺める→仕組み化したネタに近いテーマを探す→読んでみる いまいちしっくりこない→参考文献にあたる→読む→繰り返す 書籍を頭から読み込んでは行けない、必要なトピックを深掘りする 7

8.

5. PR:啓蒙/発信 ● 事前準備:期待値調整 ○ ○ 上司と上司の上司の期待値を明文化しておく 基本的に上記2人自身も期待がクリアになっていない ■ 自身の解釈でほどほどの期待を書き出し、落とし所を探る ● 社内 ○ ○ ○ ベストは業務理解で期待を超える 業務理解で貢献し続ける→仲間と思ってもらえる 上記を通して、QAの仲間の採用を後押しする雰囲気を作る ● 社外 ○ ネットワーキング ■ ○ QA組織が同じフェーズの他社のQAの方たちと交流する 社内メディア・登壇・ブログ ● ちょい先:社内外でイベントの企画・運営 ○ そのために、社外イベントの運営を経験しておくと良い ■ 例えば、WACATEの実行委員など 8

9.

さいごに ● QA組織立ち上げ期にやるべきこと5選 ○ ○ ○ ○ ○ Recruitment:採用 Understanding:理解 Structuring:仕組み化 Improvement:改善 PR:啓蒙/発信 ● いくつかご案内とお知らせ 9

10.

エンジニア積極募集中! QAエンジニアの仲間を探してます! https://kwork.studio ・「仕事ができるようになる」イネーブルメント、をミッションとした会社です ・働き方の体験を変える SaaSを作っています ・エンジニア比率 33.3%(17/51人) ・複数のプロジェクトが立ち上がっていくため、複数チームを作っていきたい © Knowledge Work Inc. 10

11.

ご案内: QA組織の内製化に興味のある方向け ● QA・テストがモヤモヤしたら読むITスタートアップのための QAの考え方(内製化失敗編/内製化成功編) 11

12.

ご清聴ありがとうございました。 QA組織立ち上げ期にやるべきこと5選 TechBrew in 東京 〜QAエンジニアによる品質改善の取り組み〜 1月31日(水) ナレッジワーク 河野 哲也 (X(旧 Twitter): @TetsuayaKouno)