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May 15, 26
スライド概要
TDNOG13での発表資料
水越さんが、JANOGのメーリングリストで、メーリングリストの挙動の違いについてアンケートを取ったので、それについてGTAという手法で分析を行なった、という話
SlideShareが使いにくくなってしまったのでこちらに全部移してみた。 - 勉強会で使った資料 - イベントでの登壇資料 等を中心に上げてあります。
アンケート結果 MLの振る舞い 2026/5/14 ⽂責 ⽔越⼀郎 Presented by ささけん
知りたかったこと ML宛に出たメールに⾃分の個別アドレスも⼊ってる場合、 表⽰どうなってほしいです? A) MLと⾃分宛の⼆通表⽰して欲しい B) どちらか⼀通だけ表⽰して欲しい
Generated by Copilot
結果 2026/3/20(⾦) 23:38 Janog ML に投稿 2026/5/7 09:27 最新回答 回答数 119件(Janog経由 114件、事前調査 5件)
結果 時系列 回答⽇(111件 3/21以降3件) 3/20(⾦)~3/22(⽇)の回答時間(計58件) 20 26 年 3⽉ 31 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 30 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 29 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 28 ⽇ … 3/23(⽉)~5/7(⽊)の回答時間(計55件) 9 9 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 0 20 26 年 3⽉ 27 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 26 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 25 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 24 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 23 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 22 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 21 ⽇ … 20 26 年 3⽉ 20 ⽇ … 50 40 30 20 10 0 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
勘違い MLの挙動ではなかった…ようだ • 他の宛先を⾒て、それがMLの送信先に⼊っているからといっ て送信を停⽌するMLはいないらしい… • 受け取ったメッセージIDを使って配信するMLがいる。 同じメッセージIDのメールを受け取ると、 重複したものは表⽰しないクライアントがある • MLが新たにメッセージIDをつければ メッセージIDが違うので、違うメールとして表⽰される ということで、広い⽬で⾒ればMLの挙動ということでご容赦
結果 1/3
結果 2/3
分析 クロス集計 by copilot
分析 クロス集計 by copilot
結果 3/3 ⾃由回答 45件 • 送信者は何らかの意図をもって「個⼈アドレスA」と「Aが含まれる Mailing List(ML)」を同時に指定していると思われるのでML側で何か するのは好ましくないように感じたため • メーリングリスト登録者へ届くのが重要、特にこだわりはないです • MLに投稿し配信されてくるということと、CCで⾃分に送るということ、 どちらにも意図もって⾏っていると想定されるので、意図通りに動作する のが好ましいと感じる • 2通届くのは迷惑だか、受信メールの管理上(⽚⽅だけだと⽋落があるのか 分かりづらい)2通とも届いてほしい。なお、個⼈アドレスがMLに⼊って いると知っているのなら送信者がToから個⼈アドレスを外すべき。(Toに 個⼈アドレス、CcにMLは意味合いが違うので可) …
分析… Grounded Theory Approach(GTA)とは by AI • 定義: 収集したデータをコーディング(分類・名付け)し、概 念同⼠の関連性を⾒つけることで理論を構築する⼿法。 • 特徴: データに密着して(grounded)分析を進め、単なるデー タ要約ではなく、現象のメカニズムを説明する理論(theory) を導き出す。 • 起源: 社会学者のバーニー・グレイザーとアンセルム・ストラ ウスによって提唱された。 • 主な分野: 看護学、社会学、⼼理学、教育学などの質的研究で 幅広く活⽤されている
GTA Step1 オープンコード⼀覧(統合なし) • 制御・設計系 システムに任せたい シンプルな仕様志向 中間制御への不信 • 配送可視性 配送状態が判別できない ML配送確認不可 送信結果の可視化必要 • ⼀貫性 表⽰と挙動の不⼀致 ⼊⼒(To)と結果の不⼀致 シーケンス⽋損 • 運⽤ フォルダ分類前提 MLでの管理 クライアントで吸収 • UX / 認知 2通は冗⻑ 分岐が発⽣ 優先度識別が必要 • 意図・意味 宛先指定は意図的 個⼈宛は強いシグナル MLは弱いチャネル • 信頼性 MLはフィルタされる 配信経路差がある
GTA step 2 軸コーディング • グループA(“2通派”の論理) ⼊⼒忠実型 ⾼可視性 意味重視 完全性志向 送信者主導 • グループB(“1通寄り”の論理) 最適化型 低可視性許容 意味軽視 低負荷志向 システム主導
GTA Step 3 選択コーディング • 可観測性が重要視されるほど「2通(ML+個別)」⽀持が強ま る。 • 受信負荷(返信分岐など)が強く意識されるほど「1通」⽀持 が強まる。 • クライアント側での集約可能性は、可観測性(2通)と低負荷 (1通)の緊張を緩和する介⼊条件になりうる。
GTA step4 ストーリーライン 配送の可観測性を維持したい要求が存在し、それが2 通配信を⽀持する⾏動を⽣む。ただし受信負荷との 対⽴があり、クライアント統合がその緊張を緩和す る。
GTAのラベリングと回答の結びつけ 「どの概念を持つ⼈が、どの選択をするか」を検証する • Step1:コードをバイナリ変数化する • 可観測性/切り分け • 送信者意図/⼊⼒忠実, • 受信負荷/UX, • ML運⽤/アーカイブ整合, • クライアント集約可能性(介⼊条件) • Step2:回答と結合する • Step3:クロス集計 • Step4:差を⾒る
GTA バイナリ後のクロス集計結果 可観測性と回答 「可観測性(配送確認・トラブル切り分け)」に⾔及した回答者では: • 「2通配信」の選択割合が⾼い • 「1通配信」は相対的に低い 受信負荷と回答 「受信負荷(冗⻑・返信分岐)」に⾔及した回答者では: • 「1通配信」の割合が相対的に⾼い その他のカテゴリ • 送信者意図・ML整合性も「2通⽀持」と正の関連 • クライアント集約は少数だが、両者の中間に位置