Claude Code / Codex の全社展開とAI観測基盤の設計

2.3K Views

June 04, 26

スライド概要

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

ダウンロード

関連スライド

各ページのテキスト
1.

Claude Code / Codex の全社展開と AI 観測基盤の設計 OpenTelemetry × Grafana で、AIの利用ログから意思決定に繋げる ラク クラシル株式会社

2.

クラシル株式会社 / AI エンジニア ラク 小学生からプログラミングを始め2021年度 未踏スーパークリエータ に認定 新卒入社後、SRE として文化づくりと社内 AI 推進を兼任 現在は AI 新規事業に、一人目の AI エンジニアとして従事 アイコンは VJ をしている時の影 リンクはこちら プロフィール / 発信

3.

クラシル 決算説明資料より → AI フルスタックエンジニアをはじめ、一緒に立ち上げる仲間を 大募集中です。 kurashiru.co.jp/ir ↗

4.

クラシルの AI 導入タイムライン 2023 / 4 2025 / 2 2025 / 5 2025 / 6 2026 / 2 ChatGPT・ Devin Cursor エンジニア全員 biz 含む全社員に GitHub Copilot Claude Max Claude Team 導入 今ここ

5.

課題: 全社導入したが、利用実態が見えない トップダウンで全社に導入した。 でも、誰が・どう使っている のかが見えない。 個別ヒアリングは、数百人規模では現実的でない。 → 定量的に観測する仕組みが必要になった。 「導入した」と「使われている」は別物 全社導入 完了 利用実態 ?

6.

今日話すこと — 観測基盤を育てる 3 段階 ① ② ③ OTel × MDM で Codex CLI も GitHub / Notion で 全社の利用ログを集める 同じ仕組みに乗せる アウトプット KPI に接続 (構想 観測する 横に広げる 成果と繋ぐ 中)

7.

① 観測する Claude Code も Cowork も Codex も OpenTelemetry に対応し ている Claude Code Cowork Codex OpenTelemetry にネイティブ対 2026 / 2 に Team / Enterprise で OTEL_* 環境変数 / config で 応。API request / tool result / OTel 対応。Admin 設定から有効化 OpenTelemetry エクスポートに対 user prompt 等をメトリクス・ロ できる。 応。同じ収集基盤にそのまま流せ グとしてエクスポートできる。 → 技術的に「ログを集める手段」は、すでに揃っている。 る。

8.

① 観測する OTel 標準だから、可視化基盤は自由に選べる 送信元 OTLP 互換の可視化基盤なら、どれでも Claude Code Codex Cowork ✓ OpenTelemetry → ベンダー中立な 標準プロトコルで送信 → Grafana Datadog 採用 New Relic Honeycomb ほか クラシルは Grafana Cloud を採用。OTel 標準なので、収集側を後から乗り換えても送信設定はそ のまま。

9.

① 観測する 本当の課題は「設定をどう全社員に届けるか」 01 02 Claude Team プランが 複数組織に分散 個人契約の Max 20x や ChatGPT Pro ユーザーも 混在 → Admin設定だけでは、全員をカバーできない。

10.

① 観測する 設計判断 — managed-settings.json を MDM で全社配布 設定ファイル managed-settings.json ユーザーが上書きできない 組織レベル設定 ✓ 配布 → Jamf(MDM)で 全 macOS に一括配布 ユーザー操作ゼロ プラン構成がバラバラでも、全社員カバーを達成。 有効化 → 全端末で OTel エクスポートを 強制的に ON Cowork 側は Admin 設定から OTel を有効化。

11.
[beta]
① 観測する

配布した設定ファイルの実体
/Library/Application Support/ClaudeCode/managed-settings.json
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_ENABLE_TELEMETRY": "1",
"OTEL_METRICS_EXPORTER": "otlp",
"OTEL_LOGS_EXPORTER": "otlp",
"OTEL_EXPORTER_OTLP_PROTOCOL": "http/protobuf",
"OTEL_EXPORTER_OTLP_ENDPOINT": "https://…",
"OTEL_EXPORTER_OTLP_HEADERS": "Authorization=Basic …"
}
}

→ ユーザーが上書きできない組織レベル設定として、全 macOS に配置するだけ。

12.

① 観測する 完成したダッシュボード

13.

② 横に広げる Codex CLI も同じ設計に乗せられる 観点 Claude Code Codex CLI 設定ファイル形式 managed-settings.json(JSON) managed_config.toml(TOML) OTel 有効化方法 jsonでotelのexporter設定 tomlで [otel] で exporter 指定 プロンプト送信フラグ OTEL_LOGS_EXPORTER log_user_prompt → 設計思想は同じ。エンドポイントを足すだけで、両方が同じ Grafana に乗る。

14.
[beta]
② 横に広げる

Codex の OTel は config.toml の [otel] で設定する
/etc/codex/managed_config.toml
[otel]
environment
log_user_prompt
exporter

= "production"
= true
= { otlp-http = {

endpoint = "https://{your_grafana_endpoint}/otlp/v1/logs",
protocol = "binary", headers = { "Authorization" = "Basic *****" } } }
metrics_exporter = { otlp-http = {
endpoint = "https://{your_grafana_endpoint}/otlp/v1/metrics",
protocol = "binary", headers = { "Authorization" = "Basic *****" } } }
trace_exporter
= { otlp-http = {
endpoint = "https://{your_grafana_endpoint}/otlp/v1/traces",
protocol = "binary", headers = { "Authorization" = "Basic *****" } } }

デフォルトは無効

プロンプト本文

[otel] で明示オプトインして初めて送信

log_user_promt = true でプロンプトも収集される

15.

② 横に広げる Codexの Managed configuration を MDM で配布 requirements managed 変更不可 セッション内で変更可 管理者が強制する制約。承認ポリシーやサンドボック 配布する初期値。セッション中は変更可能だが、セッ スを強制できる。 ションの再起動で上書きすることは可能 優先順位 上が強い ✓ 1 /etc/codex/requirements.toml › 2 macOS MDM › 3 /etc/codex/managed_config.toml preferences クラシルは Jamf(MDM) を使っている。 MDM や何らかの方法で設定ファイルを設置すれば OK。 › 4 ~/.codex/config.toml

16.

② 横に広げる service_name でソースを見分けられる claude-code / cowork / claude-codedesktop codex-app-server … Codex App codex_cli_rs … Codex CLI

17.

② 横に広げる Claude CodeとCodexでは、取れるフィールドに差がある Claude だけ Codex だけ 実コスト cost_usd(実額) ツール実行の全文(コマンド・stdout・承認可否) スキル名 skill_name 実行環境(サンドボックス・承認・MCP) キャッシュトークン内訳 推論設定(reasoning effort / summary) 推論エフォート・速度 / 追跡 ID 分散トレース・API エンドポイント → API 換算コストを並べたいが、Codex には cost_usd が存在しないため、使用モデル × トークン数から概 算ロジックで換算し、推定値として使っています

18.

③ 成果と繋ぐ 構想アーキテクチャ — GitHubを合流させる(PRも観測したい!) GitHub API Notion API ⊕ → 専用 ETL なし → Grafana Infinity datasource で読みに行く HRMOS(労務管理サービス) 連携で、GitHub ユーザー 既存ダッシュボード に合流 入力側の隣に出力側が並ぶ ↔ 社員 ↔ 部署 を紐付ける。

19.

③ 成果と繋ぐ GitHub のアウトプットを Notion で可視化した Notion で可視化 → Grafana に統合 今は Notion 上の集計だが、これも 入力側と同じ Grafana に寄せたい。grafanagithub-datasource など公式プラグインもあり、ETL を作らずに合流できる見込み。

20.

✌️ 計測した数字が、決算資料にも載りました kurashiru.co.jp/ir ↗

21.

まとめ — ログを集めるのは入口 ① 観測する — OTel × MDM 配布で全社員からログを集める 完了 ② 横に広げる — Codex も同じ設計で観測対象に追加 完了 ③ 成果と繋ぐ — GitHub / Notion でアウトプットに接続 構想中 ◆