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January 28, 21
スライド概要
オンラインゲームでは多種多様なプレイヤーがおり,自他の技量を試しあっている.しかし中には聴覚や視覚のハンディキャップにより,自身の実力と関係ないところで不利になっている人がいる.特に特定の色が見えづらい色覚多様性者は,色の情報の読み取りに時間がかかってしまうため,色による判断が迫られるゲームにおいて,ハンディキャップを背負っている.この問題を解決するために,ゲーム制作者は色覚の多様性に合わせた配色で表示する色覚サポートをゲーム内に実装し対策を行っているが,配色によるハンディキャップを解決しているとは言い難い.また,一般色覚者は色覚による不自由を経験する機会は少なく,自身の視覚を他者に伝えることが難しいため理解が得られづらい.そこで我々は,色の組み合わせにより色覚多様性者と一般色覚者の有利不利を制御可能な仕組みの実現に向け,まずは D 型模擬フィルタを用いた実験を実施することで,一般色覚者が識別しにくく,色覚多様性者が識別しやすい色に関する検討を行った.その結果,多様性識別容易色があることがわかり,その色を使用することで有利不利のなだらかな制御の可能性が示唆された.
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 中村聡史研究室
⾊覚特性によるゲームの有利不利の制御に向けた D型模擬フィルタを⽤いた実験による⾊の基礎検討 藤原優花 佐々⽊美⾹⼦ ⼆宮洸太 中村聡史 (明治⼤学)
オンラインゲームの⼈気が⾼まっている ・esportsの⼈気が⾼い ・新型コロナウイルスの影響で家での娯楽が求められた
ゲームにおけるハンディキャップ
ゲームにおけるハンディキャップ 聴⼒が弱い 視⼒が悪い
ゲームにおけるハンディキャップ ・オンラインゲームは多くの⼈が楽しんでいる ・⼤⼈から⼦供、プロやアマチュアもいる ・その中で聴覚だったり視覚が悪い⼈など ハンディキャップを持つ⼈もいる ハンディキャップを持つ⼈たちはゲームの技量以外で ゲームの勝敗で不利になっている
ゲームにおけるハンディキャップ 本研究ではハンディキャップを持つ⼈の中で 「⾊覚多様性者」に着⽬する
⾊覚多様性者について ・ヒトの⾊覚が正常⾊覚ではない ・過去には⾊盲や⾊覚特性とも呼ばれていた ・錐体細胞の⽋損によって⽣じる
⾊覚多様性者について ⼀般⾊覚者 P型⾊覚者 D型⾊覚者 T型⾊覚者
⾊覚多様性者について ⾚い光を主に感じる L錐体が⽋損している ⼀般⾊覚者 P型⾊覚者 D型⾊覚者 T型⾊覚者
⾊覚多様性者について ⼀般⾊覚者 P型⾊覚者 緑の光を主に感じる M錐体が⽋損している D型⾊覚者 T型⾊覚者
⾊覚多様性者について ⼀般⾊覚者 P型⾊覚者 ⻘い光を主に感じる S錐体が⽋損している D型⾊覚者 T型⾊覚者
⾊覚多様性者について ⼀般⾊覚者が⾒ている⾊
⾊覚多様性者について ⼀般⾊覚者が⾒ている⾊ P型⾊覚者が⾒ている⾊
⾊覚多様性者について ⼀般⾊覚者が⾒ている⾊ P型⾊覚者が⾒ている⾊ ⾊による判断が難しい
⾊覚サポート ⾊覚多様性者は⾊の識別容易性が低く、反応が遅くなる
⾊覚サポート ⼀般⾊覚者 D型⾊覚者
⾊覚サポート ⼀般⾊覚者 D型⾊覚者 ⼀般⾊覚者と⾊覚多様性者の間で ゲームをプレイする際にアンフェアな状況がある
⾊覚サポート ⼀般⾊覚者 D型⾊覚者 ⼀般⾊覚者と⾊覚多様性者の間で ゲームをプレイする際にアンフェアな状況がある ゲーム制作側は⾊覚サポートを実装し対策をしている
⾊覚サポート ぷよぷよ
⾊覚サポート ⾊のハンディキャップが ある状況 ⼀般 多様性者
⾊覚サポート ⾊のハンディキャップが ある状況 多様性者に⾒やすく 配慮する ⾊覚サポート ⼀般 多様性者 ⼀般 多様性者
⾊覚サポート ⾊のハンディキャップが ある状況 多様性者に⾒やすく 配慮する ⼀般の難易度を上げる 多様性者の難易度を下げる ⼀般⾊覚者を 難しくする ⾊覚サポート ⼀般 多様性者 ⼀般 多様性者 ⼀般 多様性者
本研究の⽬的 様々な特性がある⾊覚多様性者がゲームをプレイする際の ⾊によるハンディキャップをなくす
本研究の⽬的 様々な特性がある⾊覚多様性者がゲームをプレイする際の ⾊によるハンディキャップをなくす ・両者間で有利不利が制御可能なゲームの製作 ・ゲームをプレイする際の有利不利の制御が可能かの検証 ・ゲームを通した⾊覚多様性者への啓蒙 ・他のゲームにおいて⼿軽に利⽤可能な仕組みの実現の検討
本研究の⽬的 様々な特性がある⾊覚多様性者がゲームをプレイする際の ⾊によるハンディキャップをなくす ・両者間で有利不利が制御可能なゲームの製作 ・ゲームをプレイする際の有利不利の制御が可能かの検証 ・ゲームを通した⾊覚多様性者への啓蒙 ・他のゲームにおいて⼿軽に利⽤可能な仕組みの実現の検討
本研究の⽬的 ⾊の識別における有利不利を制御するゲームを製作する
本研究の⽬的 ⾊の識別における有利不利を制御するゲームを製作する ⾊覚多様性者が識別しやすく、 ⼀般⾊覚者が識別しにくい⾊を明らかにする
本研究の⽬的 ⾊の識別における有利不利を制御するゲームを製作する ⾊覚多様性者が識別しやすく、 ⼀般⾊覚者が識別しにくい⾊を明らかにする ⾊覚タイプは様々あったり 「多様性と⼀般」や「多様性と多様性」の場合でも異なる
本研究の⽬的 ⾊の識別における有利不利を制御するゲームを製作する ⾊覚多様性者が識別しやすく、 ⾊の組み合わせを調査するための軸や指標はない ⼀般⾊覚者が識別しやすい⾊を明らかにする ⾊覚タイプは様々あったり 「多様性と⼀般」や「多様性と多様性」の場合でも異なる
本研究の⽬的 ⾊覚による有利不利を制御するための指標となる⾊の調査 ・⾊覚多様性者の中で割合が多いD型⾊覚者に焦点を当てる ・複数の選択肢の中で⼀つだけ異なる⾊を選択してもらう ・D型模擬フィルタありなしの条件で提⽰する
D型模擬フィルタの再現 ⼀般⾊覚者 P型⾊覚者 D型⾊覚者 T型⾊覚者
D型模擬フィルタの再現 ⼀般⾊覚者 P型⾊覚者 D型⾊覚者 T型⾊覚者
D型模擬フィルタの再現 ⾊のハンディキャップをなくすためには それぞれの⾊覚タイプにおける識別容易⾊を調べる必要がある
D型模擬フィルタの再現 ⾊のハンディキャップをなくすためには それぞれの⾊覚タイプにおける識別容易⾊を調べる必要がある ⾊覚多様性者が識別しやすく ⼀般⾊覚者が識別しにくい⾊
D型模擬フィルタの再現 ⾊のハンディキャップをなくすためには それぞれの⾊覚タイプにおける識別容易⾊を調べる必要がある ⾊覚多様性者を集めて実験を⾏ってもらうことは 簡単ではない
D型模擬フィルタの再現 ⾊のハンディキャップをなくすためには それぞれの⾊覚タイプにおける識別容易⾊を調べる必要がある ⾊覚多様性者を集めて実験を⾏ってもらうことは 簡単ではない ⼀般⾊覚者で実験により明らかになることで 可能性が広がる
D型模擬フィルタの再現 ⾊覚タイプは様々ある
D型模擬フィルタの再現 ⾊覚タイプは様々ある ⾊覚多様性の中でも⽐較的割合が多い D型(Deuteranope)⾊覚者に限定する
D型模擬フィルタの再現 ⾊覚タイプは様々ある ⾊覚多様性の中でも⽐較的割合が多い D型(Deuteranope)⾊覚者に限定する 他の⾊覚タイプでも模擬フィルタを使った実験ができるのではないか?
D型模擬フィルタの再現 フィルタなし条件 フィルタあり条件
実験概要 ゲームプレイにおける⾊のハンディキャップを なくすことが⽬的
実験概要 ゲームプレイにおける⾊のハンディキャップを なくすことが⽬的 ゲームで勝利するためには 素早く適切に⾊を判断する必要がある
実験概要 ゲームプレイにおける⾊のハンディキャップを なくすことが⽬的 ゲームで勝利するためには 素早く適切に⾊を判断する必要がある 「正確に」「素早く」⾊を判断できるかを調べる
実験概要
実験概要 基本⾊ 標的⾊
実験概要 正確に素早く選択する
実験概要 ・ディスプレイ上に試⾏を表⽰ ・選択肢の中で異なる⾊を マウスでクリックする ⾊の組み合わせ × フィルタありなしの2条件
⾊の組み合わせの選定 ⾊覚多様性者のWeb上における⽂字の視認性は ⽂字⾊と背景⾊の明度の差が⼤きいほど⾼くなる ⼭中ら(2009)
⾊の組み合わせの選定 ⾊覚多様性者のWeb上における⽂字の視認性は ⽂字⾊と背景⾊の明度の差が⼤きいほど⾼くなる ⼭中ら(2009) ⾊覚多様性者が正確、かつ速く判断する⾊の組み合わせは 明度の差が⼤きい⾊の組み合わせ
プレ実験 本当に⾊覚多様性における識別容易⾊があるのか? ・⾊の組み合わせの選定 ・実験設計の良し悪し ⾊の組み合わせ22通りに設定した 実験協⼒者 5名(男性2名、⼥性3名)
プレ実験 pair-A pair-B pair-C pair-D pair-E pair-F pair-G pair-H pair-I pair-J pair-K 0.96 0.98 1.00 1.00 0.98 1.00 1.00 0.98 0.92 0.62 0.94 0.50 0.44 1.00 1.00 0.54 0.82 0.14 0.24 0.90 0.86 0.66 pair-L pair-M pair-N pair-O pair-P pair-Q pair-R pair-S pair-T pair-U pair-V 1.00 1.00 1.00 0.96 0.96 0.92 0.94 0.10 0.20 0.98 0.96 0.92 0.98 0.96 0.64 0.24 0.90 0.84 0.88 0.76 0.94 1.00
プレ実験 pair-A pair-B pair-C pair-D pair-E pair-F pair-G pair-H pair-I フィルタなし条件 フィルタあり条件 0.96 0.98 1.00 pair-J pair-K 1.00 0.98 1.00 1.00 0.98 0.92 0.62 0.94 0.90 0.86 0.66 pair-T pair-U pair-V 0.50 0.44 1.00 1.00 0.54 0.82 0.14 0.24 pair-L pair-M pair-N pair-O pair-P pair-Q pair-R pair-S 1.00 1.00 1.00 0.96 0.96 0.92 0.94 0.10 0.20 0.98 0.96 0.92 0.98 0.96 0.64 0.24 0.90 0.84 0.88 0.76 0.94 1.00
プレ実験 pair-A pair-B pair-C pair-D pair-E pair-F pair-G pair-H pair-I pair-J pair-K 0.98 1.00 1.00 0.98 0.92 0.62 0.94 0.54 0.82 0.14 0.24 0.90 0.86 0.66 pair-T pair-U pair-V 選択肢の中の 異なる⼀⾊ 0.96 0.98 1.00 1.00 0.50 0.44 選択肢の中の 1.00 1.00 ⼤半の⾊ pair-L pair-M pair-N pair-O pair-P pair-Q pair-R pair-S 1.00 1.00 1.00 0.96 0.96 0.92 0.94 0.10 0.20 0.98 0.96 0.92 0.98 0.96 0.64 0.24 0.90 0.84 0.88 0.76 0.94 1.00
プレ実験 pair-A pair-B pair-C pair-D pair-E pair-F pair-G pair-H pair-I pair-J pair-K 0.98 0.92 0.62 0.94 0.90 0.86 0.66 pair-T pair-U pair-V フィルタあり条件の⽅が正答率が⾼い 正確性がD型の⽅がいい 0.96 0.98 1.00 1.00 0.98 1.00 1.00 識別容易⾊として適している 0.50 0.44 1.00 1.00 0.54 0.82 0.14 0.24 pair-L pair-M pair-N pair-O pair-P pair-Q pair-R pair-S 1.00 1.00 1.00 0.96 0.96 0.92 0.94 0.10 0.20 0.98 0.96 0.92 0.98 0.96 0.64 0.24 0.90 0.84 0.88 0.76 0.94 1.00
プレ実験 pair-A pair-B pair-C 0.96 0.98 0.50 pair-D pair-E pair-F pair-G pair-H pair-I pair-J pair-K 1.00 両者にとって公平⾊である 1.00 0.98 1.00 1.00 0.98 0.92 0.62 0.94 0.44 1.00 1.00 0.54 0.82 0.14 0.24 0.86 0.66 pair-L pair-M pair-N pair-O pair-P pair-Q pair-R pair-S pair-T pair-U pair-V 1.00 1.00 1.00 0.96 0.96 0.92 0.94 0.10 0.20 0.98 0.96 0.92 0.98 0.96 0.64 0.24 0.90 0.84 0.88 0.76 0.94 1.00 どちら条件も正答率が⾼い 両者とも正確性がいい 0.90
プレ実験 pair-A pair-B pair-C pair-D pair-E pair-F pair-G pair-H pair-I pair-J pair-K 0.96 0.98 1.00 1.00 本実験でも使⽤する⾊の組み合わせ 0.98 1.00 1.00 0.98 0.92 0.62 0.94 0.90 0.86 0.66 pair-T pair-U pair-V 0.50 0.44 1.00 1.00 0.54 0.82 0.14 0.24 pair-L pair-M pair-N pair-O pair-P pair-Q pair-R pair-S 1.00 1.00 1.00 0.96 0.96 0.92 0.94 0.10 0.20 0.98 0.96 0.92 0.98 0.96 0.64 0.24 0.90 0.84 0.88 0.76 0.94 1.00
本実験 プレ実験の結果をもとに⾊の組み合わせ28通りに設定した 実験協⼒者 13名(男性5名,⼥性8名) 実験協⼒者は事前に⾊覚チェックを⾏い、⼀般⾊覚者である
本実験 結果 正答率 平均回答時間(s) 全体 0.748 6.272 フィルタあり 0.700 7.289 フィルタなし 0.796 5.255 正答率、回答時間のどちらにおいても 外れ値(mean±2SD)をとる実験協⼒者1名を除外
本実験 結果 pair-1 pair-2 pair-3 pair-4 pair-5 pair-6 pair-7 pair-8 pair-9 pair-10 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 0.99 0.98 0.74 0.72 0.88 0.88 0.15 0.38 0.98 0.98 1.00 0.96 0.83 0.82 0.95 1.00 0.80 0.81 0.95 0.94 0.68 0.62 0.36 0.25 0.98 0.95 0.94 0.83 1.35 1.42 6.50 5.99 2.97 2.62 10.14 14.75 2.29 1.82 1.82 2.36 3.30 3.56 1.59 1.68 5.09 7.47 2.13 1.85 7.20 6.61 12.26 13.20 1.71 2.21 2.90 3.83 pair-15 pair-16 pair-17 pair-18 pair-19 pair-20 pair-21 pair-22 pair-23 pair-24 pair-25 pair-26 pair-27 pair-28 0.93 0.97 0.93 0.97 0.91 0.84 0.50 0.33 0.59 0.29 0.97 0.98 0.97 0.83 0.97 0.99 0.02 0.05 0.92 0.79 0.56 0.53 0.37 0.47 0.71 0.75 0.84 0.60 1.94 1.76 2.84 2.96 2.86 4.78 8.99 11.84 7.74 10.17 2.32 1.93 2.80 4.13 2.01 1.54 33.72 7.62 2.91 4.57 9.53 9.49 9.77 8.08 7.27 5.03 5.33 7.36
本実験 考察 実験設計でゲームプレイ着⽬する
本実験 考察 実験設計でゲームプレイ着⽬する ゲームで勝利するために重要な「正確性」「素早さ」を 実験により調べる
本実験 考察 実験設計でゲームプレイ着⽬する ゲームで勝利するために重要な「正確性」「素早さ」を 実験により調べる 正答率が0.7以上、かつ平均回答時間が6秒以下の ⾊の組み合わせに限定する
本実験 (s) 考察 pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 正答率が0.7以上、かつ平均回答時間が6秒以下の ⾊の組み合わせは13通りになった
本実験 75 考察 1 2 6 3 4 75 () 60 フィルタなし条件の⽅が 平均回答時間が短い⾊の組み合わせ 75 1 2 6 3 4 75 () 60 フィルタあり条件の⽅が 平均回答時間が短い⾊の組み合わせ
本実験 考察 識別容易⾊として適している ⾊の組み合わせである 75 フィルタなし条件の⽅が 平均回答時間が短い⾊の組み合わせ 1 2 6 3 4 75 () 60 フィルタあり条件の⽅が 平均回答時間が短い⾊の組み合わせ
本実験 (s) 考察 pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33
本実験 (s) 考察 pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 ・どちらの条件においても正答率は0.85以上 ・平均回答時間はフィルタあり条件の⽅が短い
本実験 (s) 考察 pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 識別容易⾊として適している
本実験 考察 HSV(297, 100, 67) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 HSV(292, 100, 80) HSV(240, 42, 66) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 HSV(240, 46, 79) 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 (s) 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33
本実験 考察 HSV(297, 100, 67) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 HSV(292, 100, 80) HSV(240, 42, 66) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 HSV(240, 46, 79) 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 (s) 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 ・フィルタあり条件において⾊相は同値、彩度と明度に差がある ・フィルタなし条件において彩度は同値、⾊相と明度に差がある
本実験 考察 HSV(297, 100, 67) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 HSV(292, 100, 80) HSV(240, 42, 66) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 HSV(240, 46, 79) 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 (s) 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 ・フィルタあり条件において⾊相は同値、彩度と明度に差がある ・フィルタなし条件において彩度は同値、⾊相と明度に差がある
本実験 考察 HSV(297, 100, 67) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 HSV(292, 100, 80) HSV(240, 42, 66) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 HSV(240, 46, 79) 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 (s) 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 ・フィルタあり条件において⾊相は同値、彩度と明度に差がある ・フィルタなし条件において彩度は同値、⾊相と明度に差がある
本実験 考察 HSV(297, 100, 67) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 HSV(292, 100, 80) HSV(240, 42, 66) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 HSV(240, 46, 79) 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 (s) 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 ・フィルタあり条件において⾊相は同値、彩度と明度に差がある ・フィルタなし条件において彩度は同値、⾊相と明度に差がある
本実験 考察 HSV(297, 100, 67) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 HSV(292, 100, 80) HSV(240, 42, 66) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 HSV(240, 46, 79) 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 (s) 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 ・フィルタあり条件において⾊相は同値、彩度と明度に差がある ・フィルタなし条件において彩度は同値、⾊相と明度に差がある
本実験 (s) 考察 pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33
本実験 (s) 考察 pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 ・正答率はフィルタなし条件の⽅が⾼い ・平均回答時間はフィルタなし条件の⽅が短い
本実験 (s) 考察 pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 識別容易⾊として適していない
本実験 考察 pair-1 pair-2 HSV(0, 100, 45) pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 HSV(0, 100,pair-16 38) pair-14 pair-15 pair-20 pair-26 pair-27 0.84 0.98 0.97 0.97 0.99 HSV(60, 100, 22)0.79 0.75 0.84 HSV(60, 100, 26) (s) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 0.93 0.97 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33
本実験 考察 pair-1 pair-2 HSV(0, 100, 45) pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 HSV(0, 100,pair-16 38) pair-14 pair-15 pair-20 pair-26 pair-27 0.84 0.98 0.97 0.97 0.99 HSV(60, 100, 22)0.79 0.75 0.84 HSV(60, 100, 26) (s) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 0.93 0.97 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 どちらの条件においては標的⾊の⽅が明度が⾼い
本実験 (s) 考察 pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 ・どちらの条件において正答率が0.9以上 ・どちらの条件においても平均回答時間の差はない
本実験 (s) 考察 pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 pair-20 pair-26 pair-27 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 0.97 0.84 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 1.68 2.13 1.85 1.71 2.21 2.90 3.83 2.01 1.54 4.57 5.03 5.33 ⾊覚多様性者と⼀般⾊覚者にとって 識別しやすい公平⾊である
本実験 考察 HSV(169, 100, 70) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 HSV(290, 84, 90) pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 HSV(167, 100, 82) HSV(60, 0, 58) (s) pair-20 pair-26 pair-27 HSV(294, 73, 72) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 HSV(240, 0.97 0.84 46, 89) 0.98 0.97 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 0.79 0.75 0.84 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 4.78 1.93 2.80 1.59 2, 68) 1.71 1.68 HSV(60, 2.13 1.85 2.21 2.90 3.83 HSV(240, 39, 71)4.57 2.01 1.54 5.03 5.33
本実験 考察 HSV(169, 100, 70) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 HSV(290, 84, 90) pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 HSV(167, 100, 82) HSV(60, 0, 58) (s) pair-20 pair-26 pair-27 HSV(294, 73, 72) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 HSV(240, 0.97 0.84 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 1.59 2, 68) 1.71 1.68 HSV(60, 2.13 1.85 2.21 2.90 3.83 ・pair-11は基本⾊の⽅が標的⾊より明度が⾼い ・pair-15は標的⾊の⽅が基本⾊より明度が⾼い 46, 89) 0.98 0.97 0.79 0.75 0.84 4.78 1.93 2.80 HSV(240, 39, 71)4.57 2.01 1.54 5.03 5.33
本実験 考察 HSV(169, 100, 70) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 HSV(290, 84, 90) pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 HSV(167, 100, 82) HSV(60, 0, 58) (s) pair-20 pair-26 pair-27 HSV(294, 73, 72) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 HSV(240, 0.97 0.84 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 1.59 2, 68) 1.71 1.68 HSV(60, 2.13 1.85 2.21 2.90 3.83 ・pair-11は基本⾊の⽅が標的⾊より明度が⾼い ・pair-15は標的⾊の⽅が基本⾊より明度が⾼い 46, 89) 0.98 0.97 0.79 0.75 0.84 4.78 1.93 2.80 HSV(240, 39, 71)4.57 2.01 1.54 5.03 5.33
本実験 考察 HSV(169, 100, 70) pair-1 pair-2 pair-5 pair-6 HSV(290, 84, 90) pair-11 pair-12 pair-13 pair-14 pair-15 pair-16 HSV(167, 100, 82) HSV(60, 0, 58) (s) pair-20 pair-26 pair-27 HSV(294, 73, 72) 0.99 0.98 0.88 0.88 1.00 0.96 0.83 0.82 0.93 HSV(240, 0.97 0.84 0.95 1.00 0.95 0.94 0.98 0.95 0.94 0.83 0.97 0.99 1.35 1.42 2.97 2.62 1.82 2.36 3.30 3.56 1.94 1.76 1.59 2, 68) 1.71 1.68 HSV(60, 2.13 1.85 2.21 2.90 3.83 ・pair-11は基本⾊の⽅が標的⾊より明度が⾼い ・pair-15は標的⾊の⽅が基本⾊より明度が⾼い 46, 89) 0.98 0.97 0.79 0.75 0.84 4.78 1.93 2.80 HSV(240, 39, 71)4.57 2.01 1.54 5.03 5.33
本実験 考察 両者における有利不利な⾊の組み合わせ pair-C pair-D pair-11 pair-15 pair-5 pair-6 D pair-26 D pair-27 pair-19
本実験 考察 両者における有利不利な⾊の組み合わせ pair-C pair-D pair-11 pair-15 pair-5 pair-6 D pair-26 識別容易⾊として D 適していない pair-27 pair-19 識別容易⾊として 適している
本実験 考察 両者における有利不利な⾊の組み合わせ pair-C pair-D pair-11 pair-15 pair-5 pair-6 D pair-26 pair-27 pair-19 識別容易⾊として D 適していない 彩度と明度の値に差がある組み合わせが 識別容易⾊として適している 識別容易⾊として 適している
展望 ・D型以外の⾊覚タイプの識別容易⾊の調査 ・⾊覚多様性者を対象に同様の再実験 ・複数の⾊における識別容易⾊の検討 ・識別容易⾊を⽤いた有利不利の制御の可能性の検討
まとめ ⽬的 ⾊覚による有利不利を制御するための指標となる⾊の調査 実験 複数の選択肢の中で異なる⾊を正確に素早く 結果・考察 彩度と明度の値に差がある組み合わせが 識別容易⾊として適していると考える 展望 識別容易⾊が⽤いた有利不利制御の可能性の検討など