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October 05, 15
スライド概要
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明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 中村聡史研究室
個性豊かな手書きメッセージ 生成手法の提案 佐藤 剣太 (明治大学 総合数理学部 B3/JST CREST) 中村 聡史(明治大学 総合数理学部/JST CREST) 鈴木 正明(明治大学 総合数理学部)
背景 広告やDTP業界では、文字のフォントを変えることで 印象を表現するということが行われている ポップ体 行書体
背景 手書き文字は字の大きさ、筆圧などで印象が変化 • 大きい文字ほど圧迫感がある • 筆圧の濃い文字は力強さが感じられる 手書き文字に対して動きを与えると より多彩な表現が可能?
関連研究 Kinetic Typography[上田11][加藤14] • 文字にアニメーションを付与し印象を変化させる技法 • 元の文字はフォントのみ変更可能 https://www.youtube.com/watch?v=y4sOfO8Ei1g
関連研究 オノマトペン[神原10] • オノマトペに対応した質感を手書き文字に与える • 表現可能な質感は一定 https://www.youtube.com/watch?v=sV75QjBrso0
目的 コンピュータ上に書かれた手書き文字に対して 手軽にアニメーションを付与する手法を実現 • GUIの操作や音声入力によって手軽に生成 • 評価実験により提案手法の有用性を検証
提案手法 入力データ 文字アニメーション 波形 ➕ ➡︎ あらかじめ用意された数式 アナログ入力に基づく数式
プロトタイプシステム GUIによるパラメータ調整 画面内で振幅・移動速度・ 波長を調整 音声入力 マイク入力により録音したデータ に基づいて波形を付与
評価実験 以下の2つの仮説を検証する 感情を持つ文字の表現に関して GUI操作と音声入力のどちらが文字の感情をより 的確に伝えられるか 意図を伝えられるか 文字の親しみやすさと読みやすさに関する 書き手とそれ以外の人の受け取りかたの違い
評価実験 データセット構築 • 協力者:20~21歳の学生 5名 喜怒 ✖️ 哀楽 ✖️ 4(文字) 4(感情) ✖️ 2(手法) 5(人) =160(文字)
評価実験 実験内容 • 評価者:データセット構築者5名 + それ以外の5名 • アンケート項目 - 喜・怒・哀・楽 それぞれの度合い - 文字への親しみやすさ・読みやすさ • 7段階のリッカート尺度(-3 ~ +3) • Web上のシステムにて評価
実験結果 • 怒りと悲しみはある程度意思が伝わった • 怒りは音声入力、悲しみはGUI操作で作成すると正 しく受け取られやすい
考察 • 喜びと楽しみは似た印象のため似た結果 • GUI操作では幅広い種類の波形を、音声入力 ではギザギザとした波形を容易に表現可能 • 文字アニメーションは自分で作成すると 親 しみやすさ・読みやすさについて高い評価
• 数式化した手書き文字に別の数式を付与し 、文字アニメーションを手軽に実現する手 法を提案 • 今後の課題 - - GUI操作において付与可能な感情の種類の増加 気象データやセンサデータを利用したアニメー ション表現の検討
実験結果:親しみやすさ、読みやすさ 双方の評価について、構築者の方が平均的に 高い評価を出している
実験結果:自分と他者の文字 対象:データセット構築の協力者5名 自分の文字に対する評価 他者の文字に対する評価
実験結果:有意差 GUI操作と音声入力のどちらがアニメーション 生成に適しているか? 喜び 怒り P(T <= t) = 0.910455 P(T <= t) = 0.001382 有意差なし 有意差あり 悲しみ 楽しみ P(T <= t) = 0.000211 P(T <= t) = 0.032431 有意差あり 有意差あり
プルチックの感情の輪