【静岡県】AWS Summit2014（20140718）

静岡県のＧＩＳは な ぜ Ａ Ｗ Ｓ を 使ったのか？

そ れ は ・ ・ ・ 担 当 者 （ ） が 使ってみたかった か ら で す ！ 1

と言ったところで、 直ぐにＯＫが出る ほど役所も甘くは あ り ま せ ん ・ ・ ・ 2

本日は、ＡＷＳ導入 に至るまでの背景と 経緯をご紹介します！ 3

静 岡 県 •人口 約371万人（全国10位） •面積 7,780 km²（全国13位） •人口密度 477.59人/平方km （全国13位） •国内総生産ランキング（全国10位） •幸福度ランキング （全国19位） 平均的な県 ⇒ 市場調査に最適！ 4

静岡県のイメージ 富士山 焼きそば お茶 のぞみが停まらない みかん 温泉 うなぎ（パイ） サッカー おでん 原発 １８切符 どこまで行っても静岡県・・・ 地震 5

１９７６年の東海地震説で、 明日起きても不思議ではない と言われていた静岡県では・・・ 6

２０年前から、地震対策として 地理情報システム（ＧＩＳ）を 導入してきましたが・・・ 7

様々な分野のＧＩＳを個別に 構築したため、２００８年には １７システムが稼動していました 8

しかし、システムの老朽化や 保守費の増大のため、ＧＩＳを統 合することになりました 9

静岡県ＧＩＳ統合基本計画 短期（概ね３年以内） ２０１０年度統合 庁内業務系 一般情報公開 ! " # $ 共 有 危機管理系 長期（１０年程度） 利用者の多い土木系のＧＩＳに統合 （短期統合） ・環境影響評価ＤＢ ・都市計画情報ＧＩＳ ・遺跡包蔵地システム ・指定道路台帳閲覧システム ・農業農村整備把握システム （長期統合） ・土壌汚染情報システム ・医療ネットしずおか ・砂防ＧＩＳ ・森林情報システム ・総合防災情報支援システム 危機管理系で長期的統合 ・土木総合防災情報システム 10

静岡県統合基盤ＧＩＳ ← ここで情報を切り替えます ※情報を選ぶボタンで情報の切替が可能 ↑見たい情報を選択します http://www.gis.pref.shizuoka.jp/ 11

• http://www.gis.pref.shizuoka.jp/

統合のコンセプト（担当者の想い） 高い可用性 災害情報 ＋ αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 12

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 ＋ αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 13

高い可用性 （防災情報の特徴） ・何があっても、動かさなければ！ ⇒ 信頼性、災害耐性 ・いつアクセスが集中するか予測不能！ ⇒ 報道発表、異常気象 ・サーバを保有することがリスク！ ⇒ 自前資産を持つ時代ではない 14

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 ＋ αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 15

低コスト ・サーバの保有は高コスト！ ⇒ 単純な購入費用も高いが、 何かあった時の費用が非常に高い ⇒ しかも、緊急時に行政の調達方法 ではスピード感がない・・・ 16

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 ＋ αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 17

スモールスタート （ゆるやかな統合） ・最初から全ての統合は目指さない！ ⇒ 高コスト、調整に時間を要する ・技術の変化に柔軟に対応したい！ ⇒ 調達時点で既に遅れているかも・・・ 18

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 ＋ αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 19

カスタマイズしない ・業務をパッケージに合わせる！ ⇒ カスタマイズは高コスト！ ⇒ その機能は本当に必須ですか？ ・全体最適を目指す！ ⇒ 目先のことではなく広い視野を！ 20

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 ＋ αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 21

災害情報＋αを発信 ・災害情報だけ充実しても使われない！ ⇒ 普段から見てもらえる情報を！ ・時代は変わった！ ⇒ 行政だけが情報を保有する時代？ ⇒ 積極的に公開しましょうよ！ （オープンデータへの出発点） 22

情報資産を積極的に活用する時代！ 自治体も情報資産の活用力が必須！ 大航海時代 ⇒ 「大公開時代」突入！ 乗り遅れて「大後悔」しないように！ 23

これらのコンセプトを満た すのは、ＡＷＳしかない！ 「ＡＷＳを使いましょう！」 と提案したのですが・・・ 24

ＡＷＳへの拒否反応 ・サーバが日本国内にない ・サーバの場所が分らない ・支払いが＄で変動金利 ・想定よりもアクセスが少ないと過大 ・とにかくダメ！ダメなものはダメ・・・ 25

残念ながら断念し、庁内にサーバ設置 しかし・・・ 東日本大震災がきっかけとなり、 防災情報の公開が加速！ ⇒ 南海トラフ津波浸水域のデータ を搭載することに・・・全国初の試み ⇒ 搭載したら報道提供する予定・・・ 26

今のスペックでは無理です！ 絶対に止まりますよ・・・ 担当者（ ） 27

南海トラフ津波浸水域 内閣府のデータを利用し静岡県独自でＧＩＳデータを作成 ⇒ 内閣府データは2.0m～5.0mのところを静岡県独自で２分割 28

南海トラフ津波浸水域 10ｍメッシュで県下全域約160万メッシュと情報量が多く高負荷 29

そ こ を 何 と か す る の が 担当者の仕事でしょ！？ 30

説得するしかない！ ・サイトがダウンしたら担当者の責任・・・ ・利用率が低くても担当者の責任・・・ どっちに転んでも担当者の責任！ 利用者には迷惑を掛けられない！ 31

花火大会に例えて説明！ ・会場は河川敷 （常設トイレは少数） ・数万人が訪れる （トイレは大混雑） ・常設トイレでは足りない（増設できない） ・仮設トイレは必須 （その日だけの利用） 32

それでもまだＡＷＳへの不安が・・・ ・セキュリティは大丈夫なの？ ⇒ Ａｍａｚｏｎで買物してますよね・・・ ・本当にサーバの場所が分らないの？ ⇒ セキュリティが大事ですよね・・・ ・サーバに物品シールを貼らないの？ ⇒ サービスを利用するのですが・・・ 33

何とかＡＷＳへの移行成功！ 34

ＡＷＳ移行前は・・・ ・県庁内のサーバ室で運用 ⇒ 管理者との調整が必要・・・ ・年に１日必ず停電がある ⇒ 利用者への事前告知が必要・・・ ・保守作業は当然サーバ室 ⇒ 休日は職員も立会い・・・ 35

ＡＷＳ移行後は～ ・安定稼動で全く問題なし！ ・担当者の心的疲労軽減！ ・安心して眠れる！ 36

ＡＷＳ移行後は～ サーバ負荷のかかる情報も じ ゃ ん じ ゃ ん 公 開 ！ 37

地質調査結果の公開 38

旧版地形図の公開 旧版地形図を透過するように作成 ⇒ 現在の地形や空中写真との比較が可能 39

土砂災害情報マップ 県内市町が「避難勧告・指示」を出す際の参考に使われています 40

ＡＷＳ移行後は～ アクセスの多そうな情報も じ ゃ ん じ ゃ ん 公 開 ！ 41

富士山ビューポイント 42

出典：アットエス 43

富士山防災マップ 44

富士山防災マップ 45

富士山防災マップへのアクセス状況 安定稼動で全く問題なし！ 46

ＡＷＳへの期待 できれば・・・ 自動でスケールしてほしい！ 更に・・・ ＳＮＳから予測してくれると最高！ 47

ＡＷＳ Summit Tokyo2014 日 時：平成26年7月18日（金） 会 場：グランドプリンスホテル新高輪 住 所：東京都港区高輪３-１３-１ 緯 度（十進表記）： 35.629762 経 度（十進表記）：139.733528 ＵＴＭポイント ：54SUE85324362 静岡県企画広報部 情報統計局 情報政策課 杉本直也 E-mail：[email protected]