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June 29, 19
スライド概要
第18回情報メディア学会研究大会の発表ポスターです。
1977年茨城県生まれ|皇學館大学文学部国文学科准教授・図書館司書課程|つくば→スロベニア→伊勢|図書館情報学(文学館・文学散歩・文学アーカイブ・ウィキペディアタウン・学生協働・読書会)|ビブリオバトル普及委員会代表理事(二代目)済|知的資源イニシアティブLibrary of the Year選考委員長|伊勢河崎一箱古本市
文学館の広報活動を支援する ―館報『日本近代文学館』を事例として― 皇學館大学文学部国文学科 岡野 裕行 1.館報『日本近代文学館』の特徴 1971年5月(第1号)より隔月刊で発行が開始され、途中で中断することなく、2019年5月現在で289号まで継続的に発行が続けられている。 2.館報『日本近代文学館』に広告出稿した団体一覧とその回数 広告主の種別と回数 広告主の業態 小計 広告主ごとの広告回数 武蔵野書房(119),和泉書院(110),日外アソシエーツ(98),勉誠出版(57),岩波書店(53),中央公論事業出版(52),朝日書林(41),八木書店(39),講談社(33), 日本古書通信社(28),イー・ディー・アイ(27),新潮社(27),翰林書房(26),日本図書センター(26),小学館(23),筑摩書房(23),ゆまに書房(23),雄松堂出版(22), 河出書房新社(21),雄松堂書店(21),集英社(20),朝文社(19),未知谷(18),未来社(17),角川書店(16),二玄社(16),博文館新社(16),ほるぷ出版(16),青土社(15), ほるぷ(15),名著普及会(15),学習研究社(13),沖積舎(12),津軽書房(12),東京堂出版(12),文藝春秋(12),笠間書院(11),青英舎(11),藤原書店(11),みすず書房(11), 大空社(10),幻戯書房(10),三茶書房(10),双文社出版(10),明治書院(10),小沢書店(9),角川学芸出版(9),作品社(9),港の人(9),臨川書店(9),大修館書店(8), 中央公論社(8),平凡社(8),潮出版社(7),三省堂(7),春風社(7),日本学習図書(7),福武書店(7),ウエタケ(6),三一書房(6),春陽堂(6),春陽堂書店(6),新日本出版社(6), 菁柿堂(6),創樹社(6),冬夏書房(6),學燈社(5),教育評論社(5),郷土出版社(5),勁草書房(5),至文堂(5),世界思想社(5),中央公論新社(5),冬樹社(5),宝文館出版(5), 丸善雄松堂(5),恒文社(4),思潮社(4),春秋社(4),千人社(4),不二出版(4),文化出版局(4),桜楓社(3),柏書房(3),教育出版センター(3),京王書林(3),皓星社(3), 国書刊行会(3),五柳書院(3),彩流社(3),晶文社(3),審美社(3),新評論(3),星雲社(3),戦旗復刻版刊行会(3),日本エディタースクール出版部(3),東銀座出版社(3), 光村図書(3),岩崎書店(2),エムティ出版(2),旺文社(2),オリジン出版センター(2),學藝書林(2),教文館(2),響文社(2),京央書林(2),経済往来社(2),五月書房(2), 三月書房(2),思文閣出版(2),出帆新社(2),人文書院(2),水声社(2),数寄和(2),砂子屋書房(2),創風社出版(2),淡交社(2),中教出版(2),鳥影社(2),踏青社(2), 1,670回 東北出版企画(2),永田書房(2),白地社(2),白水社(2),柏艪舎(2),冨山房(2),三笠書房(2),三弥井書店(2),宮本企画(2),名著刊行会(2),有精堂(2),立風書房(2), 龍渓書舎(2),龍書房(2),黎明書房(2),論創社(2),秋山書店(1),朝日出版社(1),葦真文社(1),阿部出版(1),NHK出版(1),おうふう(1),大空社出版(1),大月書店(1), お茶の水書房(1),影書房(1),神奈川共同出版販売(1),かまくら春秋社(1),かもがわ出版(1),河合出版(1),北上書房(1),久山社(1),求龍堂(1),教育社(1),金の星社(1), クロスカルチャー出版(1),群像社(1),京王商事(1),京浜誌の会(1),慶友社(1),月曜社(1),牽牛書舎(1),玄文社(1),光人社(1),構想社(1),光文社(1),晃洋書房(1), コスモの本 (1),彩国社(1),佐々木憲三(1),佐藤義美全集刊行会(1),示人社(1),実業之日本社(1),社会評論社(1),出版ニュース社(1),書肆侃侃房(1),女史パウロ会(1), 新学社(1),新書館(1),新典社(1),森話社(1),スタジオVIC(1),青蛙房(1),青磁社(1),静地社(1),世織書房(1),世界文化社(1),草思社(1),増進会出版社(1), 双文社(1),創林社(1),ソニー・ファミリークラブ(1),大東出版社(1),泰流社(1),短歌研究社(1),潮流社(1),築地書館(1),東京創元社(1),東洋書店(1),ドメス出版(1), 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日本信託銀行(50),東洋信託銀行(33),三菱信託銀行(32),安田信託銀行(27),中央信託銀行(24),住友信託銀行(23),三井信託銀行(22),東京相和銀行(6),第一勧業銀行(1) 20回 大和證券(20) 2,056回 広告回数の総計 3.館報『日本近代文学館』の広告主別の広告回数と広告出稿期間 ①出版社 ※紙面の都合で広告回数15回以上のみ掲載 広告主の機関名 広告回数 広告出稿期間 1 武蔵野書房 119回 1985‐2010 2 和泉書院 110回 掲載号 86‐236 ②新聞社 広告主の機関名 ⑥書店 広告回数 広告出稿期間 掲載号 広告主の機関名 1 東京新聞 5回 1979‐2003 52‐191 1990‐2019 118‐288 2 毎日新聞社 3回 1972‐1974 広告回数 広告出稿期間 1 ブックサービス 4回 5‐ 22 2 岩波ブックセンター 2回 7‐ 32 3 三省堂書店 2回 3 日外アソシエーツ 98回 1977‐2016 38‐272 3 読売新聞社 2回 1972‐1976 4 勉誠出版 57回 2002‐2019 190‐289 4 朝日新聞社 1回 1991 121 5 岩波書店 53回 1971‐2018 5 河北新報 1回 2017 276 6 中央公論事業出版 52回 2008‐2017 221‐278 6 芸術新聞社 1回 1988 106 7 朝日書林 41回 1993‐2002 133‐186 7 高知新聞社 1回 1994 141 8 八木書店 39回 1971‐2018 3‐286 8 短歌新聞社 1回 1988 105 9 講談社 33回 1971‐2018 2‐282 9 図書新聞 1回 2003 194 10 日本古書通信社 28回 11 イー・ディー・アイ 1‐286 ⑩研究所 掲載号 1989‐1992 108‐125 2013 2005‐2009 203‐227 1 山の上ホテル ⑦美術館・文学館 広告主の機関名 広告回数 広告出稿期間 掲載号 1987‐1993 1998‐2013 163‐252 2 菊池寛記念館 15回 1993‐1996 136‐150 27回 1999‐2004 167‐197 3 山梨県立文学館 9回 1998‐2009 163‐228 12 新潮社 27回 1971‐2018 4 文京区立森鷗外記念館 2回 2017‐2018 276‐285 13 翰林書房 26回 1994‐2019 137‐289 5 徳富蘇峰記念館 1回 1995 146 14 日本図書センター 26回 1973‐2010 11‐238 1 慶應義塾大学出版会 6回 2003‐2019 191‐287 6 軽井沢高原文庫 1回 1998 164 15 小学館 23回 1973‐2018 11‐285 2 早稲田大学出版部 3回 1989‐1997 108‐158 7 神奈川近代文学館 1回 2018 284 16 筑摩書房 23回 1971‐2018 2‐283 3 東京大学出版会 1回 1996 152 8 三島由紀夫文学館 1回 1999 170 17 ゆまに書房 23回 1987‐2018 96‐283 4 玉川大学出版部 1回 2004 197 18 雄松堂出版 22回 1997‐2016 157‐274 5 九州大学出版会 1回 2015 268 19 河出書房新社 21回 1971‐2019 2‐288 6 秀明大学出版会 1回 2019 288 20 雄松堂書店 21回 2004‐2016 198‐268 21 集英社 20回 1971‐2018 3‐284 22 朝文社 19回 1986‐2014 89‐261 23 未知谷 18回 2000‐2017 175‐280 24 未来社 17回 1985‐1998 88‐163 25 角川書店 16回 1971‐2004 3‐202 26 二玄社 16回 1975‐2010 27‐235 27 博文館新社 16回 1985‐2013 88‐256 28 ほるぷ出版 16回 1980‐1995 54‐145 29 青土社 15回 1984‐2019 77‐287 30 ほるぷ 15回 1974‐1982 22‐ 67 31 名著普及会 15回 1989‐1992 107‐130 ③大学出版部 広告回数 広告出稿期間 掲載号 ④印刷会社 広告主の機関名 1 毎日エディショナル センター 広告回数 広告出稿期間 1回 1974 掲載号 ⑧オフィス家具 広告回数 広告出稿期間 掲載号 1 伊藤伊 4回 1972‐1978 6‐45 2 日本ファイリング 1回 2013 254 3 藤圭 1回 1981 60 ⑨百貨店 広告主の機関名 広告主の機関名 1 日本随筆家協会 広告回数 広告出稿期間 1回 1989 掲載号 108 広告回数 広告出稿期間 2001‐2002 183‐185 広告回数 広告出稿期間 21回 1回 掲載号 1983‐1986 74‐94 2012 248 97‐132 17 ⑤職能団体 2 水月ホテル鷗外荘 ⑫グッズ製作 広告主の機関名 1 内外徽章製作所 掲載号 1 東武百貨店 6回 1988‐1993 103‐136 2 伊勢丹 4回 1987‐1998 3 三越 1回 1977 97‐161 35 広告回数 広告出稿期間 1回 1974 掲載号 18 ⑬銀行 広告主の機関名 広告主の機関名 2回 掲載号 ⑪宿泊施設 広告主の機関名 36回 広告主の機関名 1 京都保存修復研究所 広告回数 広告出稿期間 255‐256 1 ブリヂストン美術館 1‐286 広告主の機関名 広告回数 広告出稿期間 掲載号 1 日本信託銀行 50回 1972‐1993 6‐133 2 東洋信託銀行 33回 1971‐1989 3‐107 3 三菱信託銀行 32回 1971‐1987 1‐ 99 4 安田信託銀行 27回 1971‐1984 1‐ 82 5 中央信託銀行 24回 1971‐1982 2‐ 69 6 住友信託銀行 23回 1971‐1982 2‐ 68 7 三井信託銀行 22回 1972‐1982 7‐ 67 8 東京相和銀行 6回 9 第一勧業銀行 1回 1994‐1999 137‐169 1993 134 ⑭証券会社 広告主の機関名 1 大和證券 広告回数 広告出稿期間 20回 掲載号 1976‐1991 30‐119 4.館報『日本近代文学館』の広告欄からわかること ①館報『日本近代文学館』には、総計で2,056回の広告が掲載されている。 ②館報を1回発行するごとに、平均で7社(≒2056/289)からの広告が出されている。 ③もっとも広告数が少ないときは、1回の館報発行で3社からの広告が掲載されている。 ④もっとも広告数が多いときは、1回の館報発行で11社からの広告が掲載されている。 ⑤全体を通じて、特に出版業界からの広告出稿の割合が高い傾向にある。 ⑥全体的な傾向としては、1回のみ広告を出している企業の数がもっとも多く見られる。 ⑦武蔵野書房、和泉書院、日外アソシエーツなどの出版社からの広告回数が多い。 ⑧初期から広告を出している岩波書店、八木書店、講談社、新潮社、日本図書センター、小学館、 筑摩書房、河出書房新社、集英社などの出版社は、広告出稿期間が48年を超えている。 ⑨初期(1970〜80年代)の広報活動を支えたのは、主に銀行や証券会社などの金融業界である。 ⑩ブリジストン美術館(1987‐1993年)、菊池寛記念館(1993‐1996年)、 山の上ホテル(1983‐1986年)などの広告は、ある一時期に集中している。