【令和8年度改定】包括型訪問看護療養費の実務対応ガイド|高齢者住まい併設ステーションの新ケア構造

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May 20, 26

スライド概要

令和8年度診療報酬改定で新設される「包括型訪問看護療養費」を、高齢者住まい併設の訪問看護ステーション向けに実務目線で解説。9区分の点数マトリクス、24時間対応・日夜訪問の必須要件、看護職員配置基準、併算定制限、令和9年5月末までの経過措置までを1枚ずつ図解。届出準備とDX体制への移行ロードマップも収録した実務ガイドです。

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【令和8年度改定】包括型訪問看護療養費を新設|高齢者住まい併設ステーション対応
https://www.daitoku0110.news/p/comprehensive-home-nursing-fee

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https://notebooklm.google.com/notebook/10cf6ed8-660b-4b9d-87e9-323a3c8fa606

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病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用

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【令和8年度改定】 包括型訪問看護療養費 の実務対応ガイド 高齢者住まい併設ステーションにおける 「新しいケア構造」の設計図 NoteBookLM

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Executive Summary:令和8年度改定の3つの核心 評価の転換 加算積み上げ 出来高報酬 不自然な報酬 1日定額(包括) パッケージ 効率性反映 加算積み上げからの脱却。月額88万円にも達する不自然な出来高報酬が是正され、効率性を反映した「1日定額(包括)」パッケージへ移行。 要件の厳格化 0 18 - 18 12 24時間体制 確実な訪問(日・夜) 看護職員必須 (准看護師除く) 併算定制限 24時間体制と併算定制限。日夜の確実な訪問と、准看護師を除く看護職員の関与が必須化。従来の各種加算の併算定は大幅に制限される。 現場の実装 電子カルテ DX記録必須 データ連携 利用者数 夜間配置基準 夜間配置とDX化の義務。利用者数に応じた夜間スタッフ配置基準の設定と、電子的方法(DX)による記録が必須条件に。 NoteBookLM

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新設の背景:是正される「効率性」と「報酬」のアンバランス 高い訪問効率 住宅型有料老人ホーム併設事業所の87.6%が関連法人運営。移動時間が極めて短く、入院医療に近い効率的なケアが提供される実態。 月額約88万円 深夜 夜間早朝 複数名 複数名 難病等複数回 基本療養費(II) 中医協が問題視した「出来高による加算積み上げの限界」。 効率的な環境下で頻回訪問を行うと、不自然に報酬が高騰する構造的課題があった。 NoteBookLM

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評価体系の転換:出来高の「積み上げ」から1日の「パッケージ」へ 現行:出来高評価 (Unbundled) 基本 加算A 加算B 加算C 等 際限のない 高額化 令和8年:包括型訪問看護療養費 (Rebundled) 1日当たりの 包括評価 「効率的な提供環境」を点数体系に反映させつつ、「24時間体制での計画的訪問」を要件化することで、提供の質と請求の適正化を両立する仕組みへの転換。 NoteBookLM

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対象の定義:要件を満たす「建物」と「利用者」の交差点 高齢者向け住まい等に併設・隣接するステーション ※届出時に算定対象とする建物を1か所のみ指定。 サテライトのみが併設する建物は不可。 + 別表第7 該当者 (疾病等) 大臣が 定める者 別表第8 該当者 特別訪問看護指示書 に係る対象者 この「指定された建物」に住む「大臣が定める者」に対してのみ、 新たな包括型が適用される。 NoteBookLM

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点数体系:効率性(スケール)を反映した9区分のマトリクス 訪問時間 30分-60分 60分-90分 90分以上 90分以上 (特例※) 単一建物居住利用者数 20人未満 7,000円 11,000円 14,000円 15,500円 20人以上 50人未満 6,300円 9,900円 13,720円 15,190円 50人以上 5,950円 9,350円 13,440円 14,880円 ※「90分以上で大臣が定める場合」= 緊急時即時対応体制を有し、かつ算定対象利用者全員の 1日当たり訪問時間の平均が「120分以上」であること。 NoteBookLM

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1日の必須オペレーション:24時間サイクルと訪問要件 1 日中帯:少なくとも1回の 指定訪問看護を実施 2 夜間帯(18:00〜08:00): 少なくとも1回の指定訪問 看護を実施 3 合算時間が60分以上になる 場合は、1日トータルで 「3回以上」の訪問が必須 4 管理者業務: 責任者(准看護師を除く)に よる訪問看護計画書の 「1日1回以上」の確認 Takeaway 随時・計画的な頻回訪問が前提。 「夜間は行かない」「1日1回だけまとめ て訪問する」といったオペレーション では算定不可。 NoteBookLM

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人員と記録の要件:看護職員の関与と完全な電子化 Staffing:看護職員の必須関与 1日に1回以上、看護職員による 訪問が含まれること。 ※「准看護師」は不可。日々の計画書確認の 責任者も「准看護師を除く看護職員」で ある必要がある点に厳重注意。 Digital Transformation:記録のDX化義務 訪問看護計画書および訪問看護記録書 を『電子的方法』で記録すること。 実施した内容と時間を電子記録に残す体制、 および看護職員の負担軽減・処遇改善に資する DX体制整備が算定の必須要件。 NoteBookLM

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併算定制限:包括化に伴う厳格なビリング・ルール ○ 同日算定【可能】なもの 訪問看護基本療養費(I) 訪問看護基本療養費(II)のハ (理学療法士等による訪問) 緊急訪問看護加算/ 精神科緊急訪問看護加算 (※別に定める場合を除く) × 同日算定【不可】なもの(包括に吸収) 精神科訪問看護基本療養費 難病等複数回訪問加算/複数名訪問看護加算 夜間・早朝訪問看護加算/深夜訪問看護加算 複数名精神科/精神科複数回訪問加算 訪問看護管理療養費/24時間対応体制加算 各種加算は原則として包括点数に吸収される。理学療法士等の訪問(基本IIハ)のみ別枠として扱われる点に留意。 NoteBookLM

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同一建物内の属性ミックス:利用者の条件による算定分岐 届出を行った同一建物の 居住者に対する訪問看護 その利用者は 「大臣が定める者」に該当するか? (別表第7・8、特別指示書) NO 【訪問看護基本療養費(II)等】を算定 ※従来通り出来高で算定 YES 1日に2回以上の 訪問を実施するか? YES 【包括型訪問看護療養費】を算定 ※基本療養費等は算定不可 建物全体が一律で「包括型」になるわけではない。ステーションの事務部門は、利用者ごとの 「属性管理」を徹底し、請求システム上で正確に分岐させる必要がある。 NoteBookLM

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夜間配置基準:スケールに伴う 人員要件の階段 必要な夜間配置人数 1名 常時1名以上配置 2名 2名以上配置 50人増すごとに+1名追加 1〜30人 31〜80人 81人以上 対象利用者数 夜間専従と兼務のルール ・対象時間:午後6時〜午前8時 ・対象時間:午後6時〜午前8時 ・同建物内の他の利用者(非算 定者)への訪問は兼務可能。 ・「建物外」の利用者への訪問 との兼務は不可。 ・「利用者への訪問との兼務は 不可。現場から離れられない 専従的な拘束が求められる。 NoteBookLM

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施設基準と経過措置:地域連携におけるタイムライン 必須となる組織体制 医療安全および衛生管理 への組織的取組み 厚生労働大臣が実施する 毎年/随時の調査への参加 地域の保険医療機関・ ステーションとの 連携実績(合同研修等) 経過措置期間 完全適用 現在 令和9年(2027年) 令和9年(2027年) 5月31日 6月1日以降 「連携の相当な実績」について 実績証明が必須に。 要件を満たしていると みなされる猶予期間。 経過措置期間中に、地域の医療機関と合同研修等の実績を意図的に蓄積するプロジェ クトを立ち上げる必要がある。 NoteBookLM

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Synthesis:新制度がもたらす「効率性と質のバランス方程式」 出来高加算の制限 報酬の 適正化圧力 スケールメリットによる 単価逓減 =売上単価の低下 24時間・日夜訪問必須 提供体制の 高度化圧力 厳しい夜間人員配置 完全DX化・記録電子化義務 完全DX化・記録電子化義務 =オペレーションコストの上昇 The Insight 単なる「請求ルールの変更」ではない。 従来の「薄く広い人員配置で加算を 取る」ビジネスモデルは崩壊する。 対象建物の「ドミナント化(高稼 働率の維持)」と、「DXによる極 限の業務効率化」を同時に達成し たステーションのみが生き残る 「経営の質的転換」の要求である。 NoteBookLM

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Action Plan:令和8年に向けたステーションの準備ロードマップ 1. 収益シミュレーションと対象選定 現行の「出来高+加算」と新制度「9区分マト リクス」の差額試算。届出対象とする建物の 1棟への戦略的な絞り込み。 2. オペレーションと採用の再構築 夜間訪問(18時〜8時)を組み込んだシフト設 計。31名以上の利用者を見込む場合の夜勤 者(複数名)の確実な採用・配置計画。 3. 完全ペーパーレス・DX体制への移行 電子記録システムの導入・リプレイス。 管理者が毎日効率的に計画書を確認できる ペーパーレスワークフローの構築。 制度施行はゴールではなく、新しいケア・アーキテクチャの始まりである。 早期の体制移行が競争優位を決定づける。 NoteBookLM