令和8年度改定:リハビリ実績指数の見直しと実務への影響【回復期リハ病棟】

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June 11, 26

スライド概要

令和8年度診療報酬改定で見直される回復期リハ病棟の「リハビリテーション実績指数」を、4つの柱(自立への加点/合格ライン27→30/除外対象の厳格化/情報公開の強化)で図解。計算例やペナルティ要件、出来高への復帰ルートまで、実務担当者向けにわかりやすく整理しました。

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令和8年度改定 リハビリ実績指数の見直しを徹底解説【回復期リハ病棟】
https://www.daitoku0110.news/p/rehab-outcome-index-revision-2026

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病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用

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1.

【回復期リハビリテーション病棟向け】 【エグゼクティブ・ブリーフィング】 令和8年度改定: リハビリ実績指数の 見直しと実務への影響 「漫然としたリハビリ」から「質の高いアウトカム評価」へ。 病棟運営のルールはどう変わるのか。

2.

「漫然としたリハビリの防止」から「真の自立支援」へのパラダイムシフト 過去・現行の課題 令和8年度改定の方向性 機能改善が乏しいままの 長期リハビリを防ぐ 質の高いアウトカム評価の 強力な推進 単なる基準のクリアではなく、患者の「生活機能の回復」という 本来の成果(アウトカム)への貢献度が、より直接的に評価される制度へ。

3.

改定を構成する「4つの柱」(全体像) 第1の柱 【評価のきめ細かさ】 歩行・トイレ「自立」へのボーナス加点 第2の柱 【合格ラインの引き上げ】 実績指数の基準値「27」⇒「30」へ 第3の柱 【対象の厳格化】 除外要件の厳格化と上限枠「20%」への縮小 第4の柱 【情報の透明性】 ウェブサイトでの実績公開義務の明確化

4.

第1の柱:歩行・トイレ動作の「自立」到達を直接評価 退棟時 FIM 6点以上 (自立) +1点 (各項目の利得へ加点) 入棟時 FIM 5点以下 (要介助) 対象項目: 「歩行・車椅子」および「トイレ動作」 介助が必要な状態から「自立」へ導いた成果を、 これまで以上に丁寧に評価する新設ルール。

5.

シミュレーション:自立到達ボーナスが実績指数に与えるインパクト Block 1 (The Base) 退棟患者50人の運動項目 利得の総和 1,400 + Block 2 (Bonus 1) 歩行自立到達 (20人) +20 + Block 3 (Bonus 2) トイレ自立到達 (30人) +30 = Block 4 (The Result) 新しい利得分子 1,450 実績指数の変化:33.3 ⇒ 34.5

6.

第2の柱:実績指数の合格ライン「30」が絶対基準に レッドゾーン(ペナルティ) クリアゾーン 30 旧基準:27 【ペナルティ発動要件と制約】 ・発動条件: 実績指数が「2回連続」で新基準値 (30)を下回る。 ・制約内容:該当月以降、1日6単位 (120分)を超える疾患別リハビリ は「回復期リハ病棟入院料に包括 (出来高算定不可)」となる。 ・※例外: 発症後60日以内の脳血管疾患等の 患者は包括対象外。

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基準割れ(包括対象)からの「復帰ルート」 包括対象 (ペナルティ適用中) 別の月に以下のいずれか(OR条件)を満たす 対象患者数が 10名未満 1日平均実施単位数が 6単位未満 実績指数が 30以上 ペナルティ解除 (出来高算定への復帰)

8.

第3の柱:除外対象要件の厳格化(Before / After) 【現行(改定前)】 【改定後】 年齢 80歳以上は除外可能 除外不可(要件の削除) 運動機能 FIM運動20点以下は 除外可能 引き続き除外可能。 ただし、1日平均6単位超のリハ 実施患者は算出対象に含める。 認知機能 FIM認知24点以下は 除外可能 14点以下に厳格化 年齢や軽度の認知機能低下という理由だけでは、算出の母数から除外できなくなる。

9.

除外割合の上限縮小:セーフティネットの縮小 【現行(改定前)】 現行の上限 30% (100分の30) 70% 【改定後】 改定後の上限 20% (100分の20) へ縮小 80% 要件の厳格化に合わせ、入棟患者に対する除外枠の上限が「30% ⇒ 20%」へ縮小。 より多くの患者で、確実に機能回復の実績(利得)を叩き出すことが現場に求められる。

10.

第4の柱:実績公開義務の明確化 院内掲示 AND + ウェブサイトへの掲載 ■公開内容:退棟患者数および直近の実績指数 ■公開頻度:少なくとも3か月ごと ■新ルールのポイント: 従来の院内掲示に加え、ウェブサイトへの掲載が必須化。 (※自らのホームページ等を持たない医療機関はウェブ掲載不要) アウトカムの成果は、地域社会や患者に向けて完全に透明化される時代へ。

11.

戦略的統合:アウトカム評価時代を生き抜く3つのアクション 1. 「自立(FIM6)」への執着 漫然とした単位数稼ぎを脱却し、 歩行・トイレの介助脱却(+1点)を チームの最優先目標に据える。 病棟の安定運営と 患者の真の回復 2. 除外枠(20%)の 戦略的運用 高齢・低認知という理由 での除外は不可。残された 20%の枠を誰に適用するか、 入棟時にシビアに見極める。 3. 指数「30」の 絶対死守 ペナルティ(包括対象)を回避 するため、入棟段階からの 緻密な予後予測と目標設定 の精度を限界まで上げる。 令和8年度改定は「基準のハードルアップ」であると同時に、 「質の高いリハビリを提供する病棟が正当に評価される」最大のチャンスである。