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March 09, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定で救命救急入院料が4区分から2区分に統合されます。番号体系の再編により看護体制と番号の対応が入れ替わるため注意が必要です。入院料3・4の廃止と広範囲熱傷管理加算(200点)の新設、現行区分ごとの移行先、点数の変更額、施設基準の変更点をスライドで解説します。
メルマガ『【令和8年度改定】救命救急入院料が4区分から2区分へ|点数・施設基準の変更点を解説』:https://www.daitoku0110.news/p/emergency-admission-fee-reform-2026
チャットでの質問はこちら:https://notebooklm.google.com/notebook/279115f9-40db-40da-9b16-c9b3a7aab9aa
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
Executive Briefing / Policy Crosswalk 令和8年度診療報酬改定: 救命救急入院料の再編と 完全移行ガイド 4区分から2区分への統合、点数引き上げの全容、 および必要な届出アクション
令和8年度改定の核心:実質的な点数引き上げと評価体系の簡素化 統合と加算化 (Integration & Add-on) 従来の4区分(入院料1~4) を2区分へ簡素化。 広範囲熱傷への対応は新設 の「広範囲熱傷管理加算 (200点)」へ完全移行。 番号体系の合理化 (Logical Renumbering) 看護配置の手厚さ順(2:1 > 4:1)に番号を再編。 旧体系の複雑なナンバリン グを解消。 全面的なベースアップ (Universal Point Increase) 同一の看護体制(2:1、4:1) で比較した場合、すべての 区分・期間において所定点 数が引き上げ。
広範囲熱傷要件の分離による、直感的な2区分への構造統合 現行体系 入院料1 (4:1) 入院料3 (4:1+熱傷) 入院料2 (2:1) 入院料4 (2:1+熱傷) 広範囲熱傷 (Extensive Burns) 改定後体系 +広範囲熱傷管理加算 入院料2 (4:1ベース) 入院料1 (2:1ベース) 広範囲熱傷特定集中治療管理料の有無のみで分かれていた複雑な評価体系を解消し、 ベースの入院料と加算を明確に分離。
要注意:番号の単純比較は誤り。看護配置基準の「手厚さ」順へ再編 現行体系(Old) 入院料1 (4対1看護) 入院料2 (2対1看護) Crosswalk 改定後体系(New) 入院料1 (2対1看護) 入院料2 (4対1看護) 「体制が手厚いほど高い点数が設定される」という原則に基づき、2対1看護が新しい 『入院料1』へスライドします。同番号同士の比較は実態を見誤る原因となります。
2対1看護体制の収益影響:全期間において点数が引き上げ(旧・入院料2→新・入院料1) 算定期間 現行:入院料2 改定後:入院料1 増減 3日以内 11,847点 12,379点 +532点 4日以上7日以内 10,731点 11,240点 +509点 8日以上 9,413点 9,894点 +481点 実質的な引き下げは一切発生せず、 特に初期3日間の評価が最も手厚く増点されています。
4対1看護体制の収益影響:長期滞在時の評価も 大幅なプラスへ(旧・入院料1→新・入院料2) 算定期間 現行:入院料1 改定後:入院料2 増減 3日以内 10,268点 10,623点 +355点 4日以上7日以内 9,292点 9,629点 +337点 8日以上 7,934点 8,469点 +535点 4対1体制においては、8日以降の長期管理フェーズに おいて最大の増点(+535点)が設定されています。
新設「広範囲熱傷管理加算」の算定構造と継承された施設要件 算定構造 算定対象期間 0日 8日 30日 60日 ● 算定点数:200点 / 1日 ● 算定期間:入院日から起算して 8日以降~60日まで。 ● 上 限:最長60日まで(現行の算定 日数上限から変更なし)。 施設要件 現行の入院料3・4の要件をそのまま継承。 ☑ 1床当たり15平方メートル以上の 広さを持つ専用治療室。 ☑ 広範囲熱傷特定集中治療を担当 する「常勤の医師」の配置。
施設基準の厳格化と、医師の「専任」要件への明確なシフト 新・入院料1(2:1) 特定集中治療室管理料の基準が明示化。 「特定集中治療室管理料1の(6)-(8),(11) 及び管理料2の(2),(5)」を満たすことが 明確な要件に。 新・入院料2(4:1) ハイケアユニット(HCU)用の重症度、 医療・看護必要度の測定・評価が必須 (旧・入院料1の要件を継続)。 【重要】医師配置のワーディング変更 旧:「当該治療室勤務の医師」 新:「当該治療室専任の医師」 治療室への専従性がより厳格に問われます。 シフト組みの見直しが必要です。
届出更新マトリクス:現行区分に基づく必要な事務手続き 【現在】入院料1(4:1)を算定中 【現在】入院料2(2:1)を算定中 【現在】入院料3(4:1+熱傷)を算定中 【現在】入院料4(2:1+熱傷)を算定中 【新届出】新・入院料2へ移行手続 【新届出】新・入院料1へ移行手続 【新届出】新・入院料2 +広範囲熱傷管理加算 【新届出】新・入院料1 +広範囲熱傷管理加算 看護体制の変更は不要ですが、届出上の「番号変更」および「加算の分譲提出」が全施設で必須となります。
確実な移行に向けた院内アクションプランと最終確認 1 人事・配置の再確認 医師の配置要件が「勤務」から「専任」へと厳格化された点について、 現在のシフト体制が適合しているか至急確認する。 2 新基準での届出準備 前述のマトリクスに従い、自院の移行先(新・入院料1または2、および加算) の書類作成に着手する。 3 収益シミュレーションの更新 全ての期間で所定点数が引き上げられているため、新点数(+337点~+532点の レンジ)に基づく次年度の収益見通しを上方修正する。 本改定による実質的な点数引き下げはありません。 新設された要件を正確に満たし、速やかな届出切り替えを完了させてください。