ミニマムな施策から大きく育てる!LINE活用の進め方 DevelopersIO2024 Fukuoka

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July 13, 24

スライド概要

ライトユーザーへのデジタル接点として使いやすいLINEミニアプリやLINE公式ア カウントについて、ミニマムな施策で実績を立てて、複数のLINEミニアプリの提供 や全社のデジタルマーケティング基盤に成⻑させるといった事例が増えてきています。
クラスメソッドの5年のLINE活用支援実績を踏まえ、事例や活用アイディアなどを惜しみなく共有します。

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LINEミニアプリやネイティブアプリを活用したユーザー体験の構築・システム企画を得意としています。

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各ページのテキスト
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ミニマムな施策から大きく育てる! LINE活用の進め方 2024.6.28 リテールアプリ共創部 安東 貞義

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セッション概要 ライトユーザーへのデジタル接点として使いやすいLINEミニアプリやLINE公式ア カウントについて、ミニマムな施策で実績を⽴てて、複数のLINEミニアプリの提供 や全社のデジタルマーケティング基盤に成⻑させるといった事例が増えてきていま す。クラスメソッドの5年のLINE活⽤⽀援実績を踏まえ、事例や活⽤アイディアな どを惜しみなく共有します。 順番待ち クーポン・新商 品・キャンペー ン LINE公式ア カウント 予約 会員証 モバイル オーダー テイクアウト ©Classmethod, Inc. 2

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⾃⼰紹介 リテールアプリ共創部 部⻑ LINE事業マネージャー、LINE活⽤コンサルタント 安東 貞義 だるま総本店 ナンバーワン 2002年に⼤⼿SIerに⼊社。国税に関する⼤規模システムのシステムエンジニア、プロジェクトマネー ジャーに従事。 2018年にクラスメソッド株式会社に⼊社。モバイルアプリ開発のPM、開発組織のマネージャー、 LINE事業⽴ち上げ、LINE活⽤コンサルタントなどを経て、現在はリテールアプリ共創部の部⻑とし てデジタル会員証やモバイルオーダーなどのアプリ開発を⽀援。趣味はラーメン作り。 <⽀援実績> 東急様LINE活⽤、ラグジュアリーブランドLINEミニアプリ、⼤⼿⼩売セルフレジアプリ、PAL CLOSET様モバイルア プリ、⾃社EC SaaS、⾃社会員証SaaSなど ©Classmethod, Inc. 3

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LINE総合⽀援サービス 国内9,600万MAUを誇るコミュニケーションプ ラットフォーム「LINE」を活用したサービスの SaaS提供・開発・運用保守・コンサルティング を行います。LINE認定パートナーのクラスメ ソッドが、LINE公式アカウントやLINEミニアプリ を活用したLINEでの販促施策やLINE Pay導 • • • • • 2019年5月:LINE Technology Partner認定 2020年8月:OMOバッジ認定 2021年3月:Engagementバッジ認定 2022年5月:Technology Partner ミニアプリ部門認定 LINE公式アカウント (Communication), LINEミニアプリ(Service )LINE Pay・PayPay連携(FinTech), LINE CLOVA(AI),LINE Things(IoT)など技 術/部門を横断したご支援が可能 入、チャットボット基盤の開発など多彩なLINE サービスをご提案します。 ©Classmethod, Inc. https://classmethod.jp/services/line/ 4

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支援実績 流通小売・外食を中心に40社以上の実績あり ©Classmethod, Inc. 5

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なぜミニマムで始めるの? 6

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経営戦略やDX戦略からの落とし込み 経営戦略やDX戦略に沿って事業計画を進めていくにあたって、1部のプロダクトから進め るパターンと、全体を少しずつ構築するパターンがありますが、LINEミニアプリの新規導 入については前者の進め方で成功している実績が多数あります。 デジタルチケット POS スタンプラリー 購買データ 会員データ 既存システム 既存システム ⾏動データ 購買データ DWH デジタル会員証 独⾃クーポン 会員データ Webや アプリへの LINEログイン 実装 既存システム 既存システム BIツール ©Classmethod, Inc. 7

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LINEは後発のチャネル LINE公式アカウントやLINEミニアプリは後発のチャネルであるため、既存システムと連 携していく形になります。全体を同時に進めると既存の複雑さの影響が大きくなり、プロ ジェクト難易度が跳ね上がります。 デジタルチケット POS スタンプラリー 購買データ 会員データ 既存システム 既存システム ⾏動データ 購買データ DWH BIツール デジタル会員証 独⾃クーポン 会員データ Webや アプリへの LINEログイン 実装 既存システム 既存システム ©Classmethod, Inc. 8

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企画を綺麗にシステム化するのは難しい 既存 システム 企画 企 画 企 理想の新システム 画 ©Classmethod, Inc. 9

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企画を綺麗にシステム化するのは難しい 既存 システム 企画 システム開 発 既存 企画 システム開 システム 発 Saa Saa S S ©Classmethod, Inc. 10

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企画を綺麗にシステム化するのは難しい 既存 システム システム開 発 既存 企画 システム開 システム 発 Saa Saa S S 企画 SaaSを拡張出 来ない ©Classmethod, Inc. 11

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企画を綺麗にシステム化するのは難しい 予算が足りない 既存 システム 企画 システム開 発 既存 企画 システム開 システム 発 Saa Saa S S ©Classmethod, Inc. 12

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企画を綺麗にシステム化するのは難しい ベンダーコン トロールがう まくいかない 既存 システム 企画 ベンダーA 既存 企画 システム ベンダーB Saa Saa S S ©Classmethod, Inc. 13

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企画を分解して部分的に進める 既存 システム 企画 既存 システム アドリブ 対応 企画 システム化 ©Classmethod, Inc. 14

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とある鉄道会社さまのLINE活⽤の進め⽅ 既存 システム 企画 既存 システム アドリブ 対応 企画 システム化 会員証LINEミ ニアプリのみ 導入 ©Classmethod, Inc. 15

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とある鉄道会社さまのLINE活⽤の進め⽅ コンテンツは AWSコンソー ルで直接投入 既存 システム 企画 既存 システム アドリブ 対応 企画 システム化 ©Classmethod, Inc. 16

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とある鉄道会社さまのLINE活⽤の進め⽅ LINEミニアプリに表 示する画像や文字を ファイルで格納 ©Classmethod, Inc. 17

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とある鉄道会社さまのLINE活⽤の進め⽅ DB 端末で加工 バッチ処理 CSV ファイル LINE公式アカウントマネージャーに投入 ©Classmethod, Inc. 18

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とある鉄道会社さまのLINE活⽤の進め⽅ アプリからのお知らせを LINE Voomに投稿 ©Classmethod, Inc. 19

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とある鉄道会社さまのLINE活⽤の進め⽅ とはいえアドリ ブ対応出来る 人は限られて いる 既存 システム 企画 既存 システム アドリブ 対応 企画 システム化 ©Classmethod, Inc. 20

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とある鉄道会社さまのLINE活⽤の進め⽅ 誰でも運用出来 るよう、徐々にシ ステム化 アドリブ 対応 既存 システム 企画 既存 システム 企画 システム化 ©Classmethod, Inc. 21

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とはいえ ミニマムに始めると後で困りそう… 22

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複数アプリを提供しても後付けでデータ統合可能 同じLINEユーザーID LINEミニアプリは同じ企業が提供してい LINEミニアプリ る場合は同じLINEユーザーIDでユー デジタルチケット スタンプラリー ザーを捉えることが可能です。購買データ や会員データが分かれている場合も、 購買データ 会員データ ⾏動データ DWHに集約することでLINEユーザーID でデータを統合することが出来ます。 DWH BIツール LINEユーザーIDでデー タ集約 ©Classmethod, Inc. 23

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ネイティブアプリやWebアプリとの連携も可能 ミニマムで構築したLINEミニアプリのデー LINE上での体験 タや画面を、Webアプリやネイティブアプ POS Webアプリやネイティブ アプリへのデジタル会 員証実装 デジタル会員証 リで流用する実績も出て来ています。 購買データ 会員データ ‧LINEミニアプリの画⾯ をWebアプリやネイティ ブアプリに表⽰ ‧LINEログインを実装し て同じ会員を表⽰ DWH BIツール ©Classmethod, Inc. 24

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何から始めるといいの? 25

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ロイヤリティプログラムの提供 エ ン ゲ ー ジ メ ン 友だちになるだけでデジタ ル接点を構築可能 ト ライトユーザー

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ロイヤリティプログラムの提供 リッチな体験でエンゲー ジメント向上。ID連携で既 存ユーザーと紐付け。 エ ン ゲ ー ジ メ ン ト ライトユーザー

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ロイヤリティプログラムの提供 既にネイティブアプリがある 場合は、ネイティブアプリを ロイヤリティプログラムの最 上位に位置づけることも。 AppStore エ ン ゲ ー ジ メ ン GooglePlay ト ライトユーザー

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ロイヤリティプログラムの提供 AppStore GooglePlay LINEミニアプリはライトなデジ タル接点としてネイティブアプリ から機能を切り出し。 ※会員証、チケット表示など エ ン ゲ ー ジ メ ン ト ライトユーザー

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会員証LINEミニアプリの事例(PAL様) LINE 店舗 買い物後レジで QRコードを読み込む 認証許可 LINEミニアプリお知らせ 仮会員証発⾏ 後⽇ オンラインストア クーポンの配布 ECサイト 新規会員登録 ECでお得に お買い物 ©Classmethod, Inc. 30

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会員証LINEミニアプリの事例(PAL様) EC会員数 プロモーション推進部WEB事業推進室 兼 コミュニケーションデザイン室 執⾏役員 堀⽥覚様 ● PAL CLOSETの2020年3⽉単⽉、新規会員数が前⽉⽐200%増加 ● 3COINSに限ると、新規会員の8割がLINEミニアプリ経由 登録時間 ◾アプリDL 「Native appはアプリDLが必要な為、ライ トユーザーや操作に不慣れなお客様に導⼊ が進まず、スタッフ/ユーザー双⽅に課題 感があった」 ◾ユーザー層 「元々ロイヤルカスタマーはNative app DL率が⾼く、ご利⽤頻度も多い。 LINE Mini appはライトユーザーへのリーチ&会 員化という棲み分けができた」 ● 店舗でのQRコード読み込みから会員化までの時間がたったの5秒に 友だち数 ● PAL CLOSETのLINE公式アカウント友達数が、1ヶ⽉で10万⼈増(3倍) ● 2024年6⽉時点で、179万⼈に増加 EC売上 ● 2020年4-5⽉は新型コロナの影響で店舗休業 ● 2ヶ⽉間のEC売上は前年同期⽐で2倍以上の成⻑ ● LINEミニアプリ導⼊後、LINE経由のEC売上が前年⽐5倍に成⻑ ©Classmethod, Inc. 31

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会員証LINEミニアプリの事例(ストライプ様) LINE 店舗 買い物後レジで QRコードを 読み込む 認証許可 仮会員証発⾏ ECサイト 後⽇ お得な情報配信 バナーで クーポン情報を 表⽰ 新規会員登録 ECでお得に お買い物 ©Classmethod, Inc. 32

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会員証LINEミニアプリの事例(ストライプ様) 会員の増加 ⽀援の概要 ● ネイティブアプリ「ストライプクラ ブ」の会員獲得に苦戦し、ネイティ ブアプリよりも簡単で早く会員登録 できるLINEミニアプリの開発を実 施 ● LINEミニアプリのデザイン設計か ら開発、運⽤保守まで⼀貫して⽀援 ● プロジェクト開発からローンチまで のスピード感を重視 ● 登録会員数は4倍増、アプリのEC貢献割合も⾶躍的に 向上 ● LINEミニアプリを通じて、3ヶ⽉で予想を6倍以上を 上回る10万⼈以上、半年で100万⼈以上の仮会員を 獲得し、店舗のオペレーション負荷を低減 ©Classmethod, Inc. 33

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既存システムのデータと連携させてセグメント配信 既存ECサイトなど 公式アカウント ● 会員情報 ● 予約 ● 予約履歴 ● デザイン ● お気に⼊り ● キャンペーン CSV等を利⽤し データを連携 CSV 会員証LINEミニアプリ ● 会員証 ● クーポン ● ポイント LINE公式アカウント マネージャー ‧メッセージ配信 CSV データ連携⽤ S3バケット DWH ©Classmethod, Inc. 34

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既存システムのデータと連携させてセグメント配信 既存ECサイトなど 公式アカウント ● 会員情報 ● 予約 ● 予約履歴 ● デザイン ● お気に⼊り ● キャンペーン CSV等を利⽤し データを連携 CSV 独⾃管理ツール 会員証LINEミニアプリ ● 会員証 ● クーポン ● ポイント CSV データ連携⽤ S3バケット DWH ● よくあるセグメントは⾃ 動でLINE公式アカウント マネージャーに登録 ● LINE公式アカウントの リッチメニューを切替 ● キャンペーン作成 LINE公式アカウント マネージャー ‧メッセージ配信 ©Classmethod, Inc. 35

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東急様のプロダクト横断的なLINE活⽤ ⽣活サービス‧交通サービスを提供しているグ ループ会社さまにLINEでのデジタル接点を提供。 LINEでのデジタル接点 交通 ⽣活サービス Tokyu Storeで提供しているTOKYU POINT CARD on LINEの成果 ※2024年6⽉時点 27万⼈ POSスキャン⼈数 3万⼈/⽇ 累計登録者数 ID連携基盤 LINEのユーザーIDで 事業横断的な情報の統合 会員データ 購買 データ ⾏動 データ LINEユーザーIDで統合したデータはTOKYU POINT、東急パワーサプライ、楽天、POS購買 データと増えており、分析頻度の⾼いデータにつ いてはデータ加⼯⽤の機能を開発するなど、CX だけでなくEXの向上も⽀援。 ©Classmethod, Inc. 36

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まとめ 37

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ミニマムな施策から⼤きく育てる 1stフェーズ 1つもしくは2つ程度のプロダクトで⼩さく始めて実績を作る 2ndフェーズ Webやネイティブアプリなど既存のデジタル接点を統合 3rdフェーズ 顧客基盤‧決済基盤の統合 4thフェーズ オープンプラットフォーム化 ©Classmethod, Inc. 38

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LINE活⽤1stフェーズ LINEユーザーIDによるデータ管理 ● デジタルチケット、スタンプラリーや会員証などは、 別アプリでも同⼀ユーザーと捉えられるよう、LINEミ ニアプリを同⼀プロバイダ上で提供 ● 購買データ、会員データ、⾏動データをLINEユーザー IDで管理することで、ユーザーを多⾓的かつ横断的に 捉えることが可能 1stフェーズでは、このような仕組みを⼩さく実現し成功事例を作る 事で、事業や企業を超えた横断的な取り組みの基礎としていきま す。 ⼤⼿鉄道会社で1stフェーズで実績を作り、グループ企業への折衝材 料として活⽤し、2ndフェーズに進んだ事例がございます。 LINE上での体験 会員証 購買データ デジタルチケット 会員データ ⾏動データ DWH BIツール ©Classmethod, Inc. 39

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LINE活⽤2ndフェーズ グループ各社での体験の提供‧データ統合 既に複数のLINE公式アカウントが存在し、複数のプ ロバイダに紐付いている場合は、LINE公式アカウン トを1つのプロバイダに集約していく必要がありま す。プライバシーポリシーを集約し、LINEユーザー IDの再収集などが必要となります。 また、既存ポイント会員基盤のIDとLINEユーザーID をID連携させることで、企業として横断的なユー ザーの捕捉、ユーザーへの情報提供精度向上、メッ セージ配信費の軽減などが⾒込めます。 LINE上での体験 POS デジタル会員証 独⾃クーポン 会員データ Webや アプリへの LINEログイン 実装 購買データ DWH BIツール ※ID連携⽅法はいくつかあり、下記ブログが参考になります。 ▶⾃社サービスのユーザー ID と LINE ユーザー ID を紐付けるアーキテクチャの紹介 ©Classmethod, Inc. 40

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LINE活⽤2ndフェーズ LINE外の体験統合‧データ統合 Webサービスやネイティブアプリの体験統合につ いてはLINEログインを実装し、各システムの顧客 データにLINEユーザーIDを付与することで弾⼒的 な実現が可能です。新規会員へは会員情報の⼊⼒ 補助として提供、既存会員へはLINE連携すること によるインセンティブの提供などを想定しており ます。 LINE上での体験 POS デジタル会員証 独⾃クーポン 会員データ Webや アプリへの LINEログイン 実装 購買データ DWH ● 新規会員登録のスキップ として利⽤ ● 既存会員へのLINE連携と して利⽤(ユーザーへの インセンティブや、便益 の提供が必要) BIツール ©Classmethod, Inc. 41

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LINE活⽤3rdフェーズ 顧客基盤‧決済基盤統合 3rdフェーズは、2ndフェーズでの顧客データ統合 を更に進めてグループ各社で利⽤可能な顧客基盤 を構築し、決済基盤を統合するフェーズになりま す。LINEのみで統合出来ない場合は、Auth0等の IDaaSを⽤いた統合IDの提供が有⼒な⼿段となり ます。 また、決済ゲートウェイ(Stripe、GMOPGなど) を1つに集約することで、ユーザーのクレカ登録 の⼿間を削減し、かご落ちなどを防ぐことが可能 です。 LINE上での ユーザー体験 ユーザー体験 購買 購買 LINEユーザーIDなどで 決済GWを統合 決済データ 決済GW ©Classmethod, Inc. 42

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LINE活⽤4thフェーズ オープンプラットフォーム化 顧客基盤へのアクセス、決済基盤へのアクセスを 外部に開放し、外部の企業やパートナーと連携し たオープンプラットフォームにすることで、鉄道 会社による沿線企業に提供するローカルプラット フォームや、マンション周辺の企業を巻き込んだ プラットフォームなどの構築が可能に。 ©Classmethod, Inc. 43