【論文要約】キラキラネームの定義とその構成要素(荻原, 2022, 人間環境学研究)

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February 25, 23

スライド概要

以下の論文の要約です。

荻原祐二 (2022). キラキラネームの定義とその構成要素 人間環境学研究, 20(2), 71-79. https://doi.org/10.4189/shes.20.71

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青山学院大学 教育人間科学部 心理学科 個人ウェブサイト:https://sites.google.com/site/yujiogiharaweb/home Google Scholar:https://scholar.google.co.jp/citations?user=QOX4MokAAAAJ&hl=ja&oi=ao

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各ページのテキスト
1.

1/9 【論文要約】 荻原 (2022, 人間環境学研究) キラキラネームの定義とその構成要素 東京理科大学 荻原祐二

2.

概要 2/9 • 「キラキラネーム」という言葉が、広く用いられている – しかし、定義が曖昧であり、具体的に何を意味しているの か明らかでない → 誤解や不要な論争を招いたり、適切なコミュニケーション や科学的知見の蓄積を阻害 → キラキラネームの定義とその構成要素を整理 – 主要な辞典・事典を分析 → 広義:「頻度が低い名前」 狭義: 「漢字が用いられている場合に読むことが難しく、 伝統から逸脱した、頻度が低い名前で、肯定的または 中立的な文脈で用いられる名前」 – これまで曖昧に理解され、散逸的に議論されていた概念 を明確化し、共有可能な基礎的知見を提供

3.

問題 3/9 • 「キラキラネーム」という言葉が広く用いられ ている – しかし、定義が曖昧 • 具体的に何を意味しているのか明らかでない → 様々な問題点 • 誤解・不十分な理解・不要な論争を招く • 適切なコミュニケーション・生産的な議論・科学的知見 の蓄積を阻害 • 世間一般・学術界ともに → キラキラネームの定義とその構成要素を整理

4.

方法 4/9 • 様々な辞典・事典を分析 – 主要な定義を収集し、その構成概念を検討 – 国語辞典・現代用語辞典(事典)・辞典(事典)データ ベース・インターネットメディア – 掲載が確認された6つの媒体 • 大辞林・大辞泉・イミダス など – 類似表記(「きらきらネーム」)と類似概念(「DQNネーム」)に ついても検討

5.

結果 5/9 • 6つの定義 – 全てに一貫して見られた要素 • 「頻度が低い名前」 のみ → 広義:「頻度が低い名前」 – 複数の定義に見られた要素 1. 「伝統から逸脱した名前」 2. 「読むことが難しい名前」 3. 「肯定的または中立的な文脈で用いられる名前」 → 狭義:「漢字が用いられている場合に読むことが難しく、 伝統から逸脱した、頻度が低い名前で、肯定的または 中立的な文脈で用いられる名前」

6.

キラキラネームの定義とその構成要素 広義* 狭義を構成する要素** 読むことが難しい名前 頻度が低い名前 + 伝統から逸脱した名前 肯定的または中立的な 文脈で用いられる名前 主要な辞典・事典を調査 * 全ての定義に一貫して見られた要素 ** 複数の定義に共通して見られた要素 全ての要素を含めた場合の狭義 「(漢字が用いられている場合に) 読むことが難しく、 伝統から逸脱した、頻度が低い名前で、 肯定的または中立的な文脈で用いられる名前」 (荻原, 2022, 人間環境学研究)

7.

考察 7/9 • これまで曖昧に理解され、散逸的に議論され ていた概念を明確化し、共有可能な基礎的 知見を提供 – 「キラキラネーム」の広義と狭義 – 定義に分散があり、含まれる構成要素にも違い • 代表的な辞典や事典においてさえ → キラキラネームに関して主張・議論を行う際 • 定義(少なくともキラキラネームが何を意味しているのか)を簡潔に でも説明すべき

8.

文献情報 8/9 • 荻原祐二 (2022). キラキラネームの定義と その構成要素 人間環境学研究, 20(2), 71-79. https://doi.org/10.4189/shes.20.71 – オープンアクセスですので、どなたでもお読み 頂けます。

9.

注意 9/9 • 出典(=論文)の情報を適切に明記して頂ければ、 こちらのファイルを授業等に利用可能です。 • こちらのファイルと論文の間に差異がある 場合は、論文の情報を優先してください。 • 最終更新:2023/7/29 – アップロード:2023/2/25