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February 26, 24
スライド概要
以下の論文の要約です。
荻原祐二 (2023). 名前の読みを制限する戸籍法改正は、個性的な名前を減少させるか? 科学・技術研究, 12(2), 121-124. https://doi.org/10.11425/sst.12.121
青山学院大学 教育人間科学部 心理学科 個人ウェブサイト:https://sites.google.com/site/yujiogiharaweb/home Google Scholar:https://scholar.google.co.jp/citations?user=QOX4MokAAAAJ&hl=ja&oi=ao
1/7 【論文要約】 荻原祐二 (2023, 科学・技術研究). 名前の読みを制限する戸籍法改正 は、個性的な名前を減少させるか? 青山学院大学 荻原祐二
概要 2/7 • 戸籍法改正が個性的な名前の出現頻度に与える 影響について議論 – 2023年に成立し、2024年より施行予定(執筆時点:2023年9月) – 2つの大きな変更 1. 戸籍に氏名の読みが新たに登録される ⇔ 以前から、読みは他の多くのデータベースには既に登録され、出生時 に与えられた名前の読みは変更しないことが一般的 2. 漢字の読み方が制限される ⇔ 「幅広い名乗り訓等を許容してきた我が国の命名文化を踏まえた運用」 (「戸籍法等の改正に関する要綱案」)が行われる限り、個性的な命名は許容 → 個性的な名前の出現頻度に大きな影響は与えないであろう • あくまで、執筆時点(2023年9月)で公開されている情報に基づく
問題 • 戸籍法改正 – 2023年に成立し、2024年より施行予定 • 執筆時点(2023年9月)の情報に基づく – 2つの大きな変更点 • 戸籍に氏名の読みが新たに登録される • 氏名に用いられる漢字の読み方が制限される – 名づけ・命名にどのような影響を与えるか? • 特に、個性的な名前の出現頻度を抑制するか? 3/7
変更①とその影響 4/7 • 戸籍に氏名の読みが新たに登録される ⇔ 実質的に状況は変わらない • 以前から、氏名の読みは戸籍以外の多くのデータ ベースには登録されている – 例:出生届、教育・金融・行政機関等 • 出生時に与えられた名前の読みは、変更しないことが 一般的 → 名づけに大きな影響はないであろう
変更②とその影響 5/7 • 漢字の読みが制限される ⇔ 「幅広い名乗り訓等を許容してきた我が国の 命名文化を踏まえた運用」(「戸籍法等の改正に関する 要綱案」)が、これまでと同様に行われる限り → 個性的な命名は許容 → 個性的な名前の頻度が制限される程度は低い • あくまで執筆時点(2023年9月)で公開されている情報に 基づく
文献情報 6/7 • 荻原祐二 (2023). 名前の読みを制限する戸 籍法改正は、個性的な名前を減少させる か? 科学・技術研究, 12(2), 121-124. https://doi.org/10.11425/sst.12.121 – オープンアクセスですので、どなたでもお読み 頂けます。
注意 7/7 • 出典(=論文)の情報を適切に明記して頂ければ、 こちらのファイルを授業等に利用可能です。 • こちらのファイルと論文の間に差異がある 場合は、論文の情報を優先してください。 • 最終更新:2024/2/26 – アップロード:2024/2/26