四万十町高校生プロジェクト2023ビジュアルレポート

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March 16, 25

スライド概要

2023年度に四万十町で実施された高校生プロジェクトのビジュアルレポート。
高校生と大学生が一緒に対話とまち歩きをしながら自分と向き合うプロジェクト。

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2023年10月 令和5年度 四万十町 高校生プロジェクト ビジュアルレポート 作成: 高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室

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目次 01 本講座について 02 実施概要(第1回目) 03 実施概要(第2回目) 04 実施概要(第3回目) 05 感想・成果と課題 06 スケッチブック ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 1

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本講座について ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 2

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実施概要 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 3

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スケジュール 04 7/29 (土) ー 仲間と一緒に自分を発見する ー ー 生まれ育った四万十町から ヒントを得る ー 生まれ育ってきた四万十町という場 所で仲間と自分探しの旅に出ます。 自分を知ってみて、もっと探究して みたいこと・やりたいことをグルー プ内で話し合い、大学生と高校生だ けで四万十町内にて自主活動を行い ます。 ※日程は8/14〜8/20あたりの期間で グループごとに活動日を決定します。 週(1回) ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 週(1回) 内容 マイプロジェクトを通して今まで気 づかなかった「新たな自分」を仲間 と一緒に発見していきます。これか ら一緒にアクションを起こしていく 仲間と交流を深めていくために昼食 はグループでカレーづくりを行いま す。 自分探しの旅 9/3 (日) メンタリング 「自分って何者?」 メンタリング テーマ 8/14 (月) , 8/21 (日) 「未来宣言」 ー “自分の想いを届ける ー 約1ヶ月行ってきたアクションを発表 し、そこから見出された「自分の想 い」を宣言します。発表会には自分 の「未来宣言」や「想い」を伝えた い人を3人招待し、これからの自分の 未来について言葉にして想いを伝え ていきます。 4

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実施体制 04 高知大学 地域協働学部 コミュニティデザイン研究室 四万十町役場 須藤順 学生メンター 柳原伊吹 修士課程1年生 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 西上一成 学部4年生 杉田珠夢 田村敢 濱口桃菜 足立風薫 学部3年生 学部3年生 学部2年生 学部1年生 5

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本講座のねらい 04 1人ひとりが自分と向き合い、 一歩踏み出すきっかけづくりを行う 学びの場 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 6

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四万十町高校生プロジェクトのプロセス 04 01 ダイアログ ラーニングジャーニー 週1回の メンタリング 参加者同士の 対話・交流 参加者の ルーツを巡る 参加者同士の アクションと気づきのシェア、 メンターによる進捗サポート 自分と仲間を知る 自分を知るヒントを掴む 近況・アクションの共有 対話を通じて、一人ひとりが自分と向き 合い、仲間と向き合い、多様な価値観や 考え方を共有することで気づきと学びを 深めていきます。 今まで生まれ育ってきた四万十町(ルーツ) を巡ることによって、自分を知るヒントを 掴み、自分より深めていきます。自分と四 万十町との関係も改めて捉え直します。 最近気になっていることや悩み、行った アクションやそこから得られた気づきを 受講者同士で共有し、相互に支え合う関 係づくりを行います。講座内での活動に 関するサポートも行います。 【企画・運営】 【サポート】 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 高知大学地域協働学部 学生 四万十町役場・高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 7

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目指すべきゴール 04 01 02 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 仲間との対話や生まれ育ってきた四万十町から、今まで気づ かなかった「本当の自分」を見出そう 「本当の自分」を見出すなかで考えたことや感じたこと、 未来への決意や想いを言葉にし、伝える 8

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場のルール 04 01 安心・安全の場をみんなで創ろう 02 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 02 ありのままの自分を素直に出そう 03 仲間・プロジェクトを評価しない 04 プロジェクトは変わってOK 05 お互いに貢献し合う 9

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マイプロジェクトとは 04 自分に基づいた(My) 「何かを、プロジェクトの形にして(pjt)やってみる」 ことから始まる、自分や世の中の変化の物語 自らの経験の中から、 自分のミッションを生み出していく ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 10

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マイプロの進め方 04 01 マイプロシート (me&pjt編)を みんなの前でシェア ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 02 みんなから フィードバック 03 プレゼントカードを 書いて渡す 04 05 アクションを してみる 気づきを踏まえ シートを 書き換えてみる 11

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マイプロで活用するシート 04 【me編シート】 【project編シート】 ・自分のライフヒストリーや好きだったこと、 楽しかったこと、つらかったことなど ・自分の人生をグラフにしてみる ・普段見せない自己紹介 ・自分と紐づいたプロジェクトを書き出す ・それは誰にどんな価値を生み出すのか ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 12

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マイプロが目指すイメージ 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 13

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ポイント:徹底して自分のwillに向き合う 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 14

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実施概要(第1回目) ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 15

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実施概要 04 日 時:令和5年7月23日(日)10:00〜18:00 会 場:四万十町農村環境改善センター 2階 第1会議室 主 催:四万十町・高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 実施内容:講座第1回目として、マイプロジェクトを実施し、今まで気づかなかった「新たな自分」を 仲間と一緒に発見していきます。これから一緒にアクションを起こしていく仲間と交流を深 めていくために昼食はグループでカレーづくりを行います。 【タイムライン】 Time Theme Contents 10:00-11:00 チェックイン&オリエンテーション ・チェックイン、講座に関する説明。 ・高知大学・須藤よりレクチャーを行う。 11:00-13:00 お昼ご飯作り ・受講生とメンター間の交流を深めるためにカレーとたこ焼き作り 13:15-17:45 マイプロワーク ・対話促進カードを使いアイスブレイクを実施 ・マイプロシートに記入を行った後、チームごとに共有を行う 次回に向けた計画立て・チェックアウト ・第2回のラーニングジャーニーや週一回のメンタリング実施に向 けた計画立てをチームごとに行う。 ・チェックアウトでは今日の感想を共有。 ・全体に次回以降の予定の共有。 17:45-18:00 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 16

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チェックイン・オリエンテーション 04 会場に集まった大学生と高校生は緊張した面持ちであったが、講座が始まるまでに一緒にネームカードを作成するなど少しずつ交流をする中で打ち 解けていった。講座が始まり、チェックインとして自己紹介と今の気持ちについて1人ずつ語った。お互い初対面で、特に高校生は慣れない講座の空 気感に緊張した様子であったが、これからの講座に対して前向きな声が聞かれた。チェックインの後、須藤より講座に関するインプットが行われた。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 講座開始前の様子 チェックイン 全体の様子 当日のタイムライン 講座開始の様子 須藤によるインプット 17

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お昼ご飯作り 04 大学生と高校生の交流を深めることを目的にお昼ご飯作りを行った。メニューはカレーライスとたこ焼きで、四万十町の食材や学生が持ち寄った食 材を使って調理を行った。家でなかなか料理をしないと調理に苦手意識を持っている高校生をサポートする形で大学生が一緒に調理を行い、和気あい あいとした雰囲気で交流をしながら調理を行うことができた。完成後は全員で食卓を囲み、味の感想を語るなど会話も弾んでいた。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 食材を吟味する様子 調理をする高校生 大学が作り方をレクチャー カレーを作る様子 完成したカレーライス 実食の様子 18

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マイプロワーク 04 午後からは「自分を知る」ことを目的にマイプロワークを行った。自分のことを語ることに慣れるのを目的に対話促進カードを使ったアイスブレイクワークを行っ た。お題をクリアしていく中でチーム内で徐々に打ち解けていく様子が見られた。その後、マイプロワークに移り、ロールプレイとして大学生が発表を行ったのち、 高校生はシートに記入を行い、共有を行った。シートへの記入の場面では、幼少期のことを思い出すのに苦戦している様子であったが、大学生がアドバイスを行うな どサポートを行い、シートを完成させることができた。マイプロの共有・対話を行う中で新たな自分に気づくことができていた。 アイスブレイクの様子 グループでマイプロ共有(大学生) マイプロについての説明 全体でマイプロを共有(高校生) マイプロシートへ記入 メッセージカードを書く様子 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 19

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次回に向けた計画立て・チェックアウト 04 マイプロワークで思い返した人生や自分に対する新たな気づきをもとに、これからの講座の予定について検討を行った。第2回講座では生まれ育った四万十町内で 高校生のルーツを巡り、自分に対する新たな気づきを得る旅を行う予定であり、その旅程を地図や資料を使いながら計画立てを行った。計画立てが行われる中で、生 まれてから今まで過ごしている町でも訪れたことのない場所が多く、自宅や学校周辺に行動範囲が留まっていることがわかった。そのことからルーツを巡りつつ、今 まで行ったことがない場所を巡ることになった。その旅が今年の思い出に残る夏休みの日になるようにと遊び要素を入れようと議論が盛り上がっていた。 予定を立てる様子 旅の計画書と四万十町の地図 地図を使って予定を立てる チェックアウトをする高校生 グループ同士、共有する様子 感想を話す高校生 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 20

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実施概要(第2回目) ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 21

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実施概要(Aチーム) 04 日 時:令和5年8月14日(月)9:30〜18:00 会 場:四万十町(窪川・大正・十川) 主 催:四万十町・高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 実施内容:生まれ育ってきた四万十町という場所で仲間と自分探しの旅に出ます。第1回目の講座で気 づき、知った「自分」を元に、もっと探究してみたいこと・やりたいことをグループ内で話 し合い、大学生と高校生だけで四万十町内にて自主活動を行います。 【タイムライン】 Time Theme Contents 09:30-11:30 窪川周辺(学校生活を振り返る) ・学校生活を振り返りのために通学路・小学校・中学校を巡り 思い出のある人を訪ねてみる。 12:00-13:30 大正周辺の散策 ・四万十町の興味を持ったスポットを散策する。 13:30-16:00 ダーツの旅①(中津川・古城) ・ダーツが当たった場所へ行く ・第1投目は中津川へ、第2投目は古城へ向かう 16:00-18:00 ダーツの旅②(大向・下呉地・窪川駅) ・第3投目は大向へ、第4投目は下呉地へ向かう ・窪川駅にて解散 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 22

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窪川周辺(学校生活を振り返る) 04 大学生と高校生は窪川駅に集合してラーニング・ジャーニーをスタートした。最初の目的地は、高校生の希望から学校生活を振り返る目的で「通学路」「窪川小学 校」「窪川中学校」を巡った。各施設をめぐる中で引っ越す以前の家での思い出、「小学校時代から祖母の家にいる事が多かったこと」「小学校の時にバス通学でお 世話になったおじさんと仲が良かったこと」「中学校時代にお世話になった先生のこと」「自分の興味関心について改めて考えること」など学生時代の出来事を改め て振り返る時間となった。実際に大学生に案内する中で中学校時代と現在の差について考えている姿が印象的だった。 旅の始まりの集合写真 通学路を案内する様子 母校の小学校の様子 高校生が母校を案内する様子 高校生が中学校に訪れた様子 中学校校内を探索する様子 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 23

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大正周辺(ネイチャーセンター・道の駅大正・大正駅) 04 学校生活を振り返った後は、高校生が興味を示したネイチャーセンターに向かった。ネイチャーセンターは四万十町の自然とヤイロチョウについて解説し ている施設であった。世界のヤイロチョウについて記載した展示物や野鳥の標本に興味を示して見入っていた。その後、道の駅大正で昼食を取りダーツの旅 を開始するために大正駅に向かった。訪れた大正駅は「外観が特徴的」「高校生の絵画」「ストリートピアノ」など普通の駅と違った特徴を見て驚いていた のが印象的であった。駅構内で用意した的にダーツを投げダーツの旅がスタートした。 ネイチャーセンター周辺を散策する様子 施設に入館する様子 道の駅大正に訪れた様子 道の駅大正を散策する様子 大正駅を散策する様子 駅構内を散策する様子 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 24

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ダーツの旅①(大正中津川・十川古城) 04 最初の行き先は、大正中津川となった。山間部にダーツが当たってしまい心配だったが目的地に到着した。移動中は、日常では訪れない四万十町の山間部につ いて「こんな場所があるのか」というように驚いている様子が印象的であった。大正中津川周辺には木造水車があり、記念撮影を行った。その後、再びダーツを 投げて目的地は十川古城に決まった。十川古城の目的地近くには温泉の源泉が存在した。高校生の興味関心と適合し温泉成分について興味津々になり学校の授業 知識を元に成分について考えていた。また、移動中には「全く知らなかった、もう少し四万十町の色々な場所を見てみたい」という話が印象的だった。 中津川で撮影した記念写真の様子 つぎの目的地を確認する様子 実際に車で移動する様子 バトミントンを使って目的地を決める様子 十川古城の温泉スポット 温泉成分に夢中になる高校生 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 25

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ダーツの旅②(窪川大向・窪川下呉地・窪川駅) 04 休憩のため道の駅とおわに立ち寄り、次の目的地、窪川大向に向かった。大向は一面田園風景であったが、窪川の土地の中で「大向」「小向」などがあるように 土地として特徴的な場所である事が四万十町中井氏より語られた。その後、下呉地の山間部にダーツが当たったため、峠を通過する道をめぐることとなった。 下呉地では、近くに「心霊スポット」がある事や「ヒロハチシャノキ」という有名な木があるスポットである事が共有された。窪川駅に戻る車内で、旅の中で感じ たことを共有したり、高校生活の悩み、今後の進路や四万十町でやってみたい事を大学生に相談したりしている様子が印象的だった。 休憩地での集合写真の様子 大向にて田園風景を眺める高校生 つぎの目的地を確認する様子 目的地に到着して周囲を眺める高校生 目的地周辺について解説する中井氏 窪川駅に到着し解散する前の集合写真 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 26

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実施概要(Bチーム) 04 日 時:令和5年8月20日(日)10:00〜21:00 会 場:四万十町(窪川・大正・昭和等) 主 催:四万十町・高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 実施内容:生まれ育ってきた四万十町という場所で仲間と自分探しの旅に出ます。第1回目の講座で気 づき、知った「自分」を元に、もっと探究してみたいこと・やりたいことをグループ内で話 し合い、大学生と高校生だけで四万十町内にて自主活動を行います。 【タイムライン】 Time Theme Contents 10:00-13:00 窪川駅集合、窪川周辺巡り ・出身校である窪川小学校、中学校など自宅周辺の自分のルーツと なった思い出の場所を巡る。 13:00-14:00 ダーツの旅①(大正駅周辺) ・ダーツが当たった場所へ行く。第一投目は大正駅へ向かう。 14:00-18:00 ダーツの旅②(寺野地区、ホビー館) ・第二投目は寺野地区、第三投目はホビー館へ向かう。 18:00-21:00 ダーツの旅③(三島キャンプ場) 大正あゆまつり ・第四投目は三島キャンプ場に向かう。 ・旅の最終目的地であった大正あゆまつりに参加。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 27

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窪川周辺(高校生のルーツを巡る) 04 Bチームの旅は窪川駅よりスタートし、まずは高校生が生まれ育ってきた窪川周辺を巡った。まずは窪川小学校と窪川中学校に向かい、校舎の外から教室の配置や思 い出を高校生が大学生に語っており、学校のさまざまな場所で想い出が絶えない様子であった。昼食を兼ねて、かつて高校生が母とアイスクリームを食べたという 「ゆういんぐ四万十」へ向かった。思い出のアイスクリームを味わおうと外に出るとこの日は気温が高かったためすぐに溶け始めてしまい食べるのに苦労しながらそ こに笑いが生まれていた。その後、高校生が自分の価値観に大きく影響を与えたと語る四万十町営塾「じゆうく。」に向かい、思い出を振り返った。 窪川駅に集合 窪川小学校 窪川中学校を見学 思い出のアイスクリームを食べる 高校生が影響を受けたと語る「じゆうく」 大学生に説明する高校生 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 28

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ダーツの旅①(大正駅周辺) 04 ルーツを巡る旅を終え、午後からはランダムに四万十町を巡る「ダーツの旅」を行った。この日までに作成した的に矢を打ち、最初の行き先を大正駅周辺に決定し た。大正駅構内に設置してあったストリートピアノを弾いたり、置いてあるパンフレットや掲示物を眺めながら大正駅周辺を見学した。タイミング良く、予土線三兄 弟の一つ「しまんトロッコ」が停車する時刻と重なり、実際に車両を見ることができ、高校生も大学生も車両をしっかりと眺め、写真を撮るなどテンションが上がっ ている様子であった。大正駅を見学後、次の目的地を決める矢を放った。矢が上手く的に刺さらず何度かやり直す場面も見られたが、次の目的地を決め、出発した。 次の行き先が大正に決まった時の様子 しまんトロッコを見学 駅に置いてある資料を読む様子 場所の説明を受ける高校生 次の目的地決める様子 的が当たった場所を確認 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 29

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ダーツの旅②(寺野地区、ホビー館) 04 ダーツの旅、2投目は大正から南東に向かった場所にある寺野地区と旅のおまけとして高校生が行きたいと語っていた海洋堂・ホビー館へ向かった。四万十川の支 流である井細川を訪れ、透明で澄んだ川を堪能することができた。初めは濡れることに抵抗があり、少し水面に触れる程度であったが澄んだ水とこの日の暑さもあり、 足をつけたり、飛び込んだりしてはしゃいでいた。寺野地区の次に、海洋堂・ホビー館へ向かった。元々体育館だった場所を改装した建物は、体育館の面影を生かし た内装で、様々なフィギュアが所狭しと並んでおり、時間を忘れて作品を見学していた。最後はお土産を購入するなどホビー館を堪能できた様子であった。 川ではしゃぐ高校生と大学生 川をバックに記念撮影 次の行き先を確認 ホビー館見学の様子 仮装をして次の行き先を確認 記念撮影 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 30

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ダーツの旅③(三島キャンプ場)・大正あゆまつり 04 ダーツの旅のラストは三島キャンプ場に的が当たり、昭和地区へ向かった。あまり渡ったことがないと語る沈下橋から四万十川を眺め、ダーツの旅最後の場所を楽 しむことができた。ダーツの旅を終え、使用した的にこの日移動したルートをペンでなぞり、可視化した。「こんなにも1日で移動したんだ」と驚いた様子であった。 旅の締めくくりは、最後の目的であった「大正あゆまつり」に参加した。鮎の伝統的な漁である火振り漁を間近で見学し、夏祭りを楽しむことができた。祭りの最後 には盛大な花火が打ち上げられ、旅のラストを飾った。1日様々な場所を巡り、疲れも見えていたが充実していたと語り、思い出に残る夏休みの1日になった。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 沈下橋を渡る様子 巡ったルートをなぞり役目を終えた的 ダーツの旅、最終地で記念撮影 大正あゆまつり 火振り漁を見学 花火にカメラを向ける様子 31

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実施概要(第3回目) ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 32

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実施概要 04 日 時:令和5年9月3日(日)13:00〜18:00 会 場:四万十町役場 東庁舎1階 多目的大ホール 主 催:四万十町・高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 実施内容:約1ヶ月行ってきたアクションを発表し、そこから見出された「自分の想い」を宣言します。 発表会には自分の「未来宣言」や「想い」を伝えたい人を3人招待し、これからの自分の未 来についての想いや考えをスケッチブックにし、言葉にして伝えていきます。 【タイムライン】 Time Theme Contents 13:00-13:15 チェックイン ・今の気持ち、この夏の思い出について全体で共有 13:15-14:00 ラーニングジャーニー振り返り ・お互いのチームに第2回での旅の様子を共有 14:00-15:40 最終発表会(大学生) ・作成したスケッチブックを使って発表 16:00-17:30 最終発表会(高校生) ・作成したスケッチブックを使って発表 ・高校生は発表を聞いてもらいたい人を招待 17:30-18:00 チェックアウト ・講座を通しての感想を共有。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 33

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チェックイン 04 この1ヶ月の関わりの中で随分と打ち解けた様子の高校生と大学生は講座開始前から会話が弾んでおり、和気あいあいとした雰囲気で最終回の講座をスタートするこ とができた。チェックインでは最終発表会に向けた意気込みやこの夏楽しかったことなどの共有を行った。この夏楽しかったことを話すなかで、第2回講座の旅の話 題なども出てきており、講座を受けながら充実した夏休みにできた様子であった。最終発表に向けて緊張している様子も見られたが、この1ヶ月間行ってきたアクショ ンを報告できることを楽しみにしている様子も見られた。 全体の様子 チェックインを行う高校生 今の気持ちについて話す大学生 今回の意気込みについて話す高校生 チェックインについての説明 チェックインの様子 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 34

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ラーニングジャーニー 04 振り返り 最終発表を行う前に、第2回講座として実施したラーニングジャーニーについてお互いのチームに報告する形で振り返りを行った。当日撮影した写真や地図を使い ながら相手のチームに自分たちの旅の様子を共有していった。ダーツの旅の部分では、旅程を思い出すのに苦労している様子であったが、大学生がヒントを出したり 写真を見たりする中で思い出し、その場所ごとであった事柄について話すことができた。それぞれの旅での思い出が尽きず、想定していた時間を超えるなど濃い思い 出をしっかり相手のチームに伝えることができた。相手チームの思い出話を聞く中で共通する話で盛り上がったり、新たな発見をしたりしていた。 写真を見ながら当日を思い出す様子 地図を使いながら説明 旅について語る高校生 当日あったことを伝える高校生 当日撮った写真を使って説明 報告終了後、拍手が生まれる ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 35

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最終発表会 04 最終発表会は大学生の発表から行われた。発表はマイプロを通して気づいた自分や人生、この夏の学びや気づきを一冊のスケッチブックにまとめて行われた。この 1ヶ月間共に活動を行ってきた仲間の成長や考え方の変化を聞く中で気づいたことを質問したり、自分と重ねたりしながら学びを深めることができた。大学生の発表の 後、高校生は自分の発表を聞いてもらいたいゲストを招待し、発表会に参加してもらった。初回の講座では人前で話すことが苦手であった高校生も、緊張しながらも 以前よりハキハキと発表する姿がとても印象的であった。一緒に活動してきた仲間や想いを伝えたい人に今回の学びを発表することができ、充実した表情であった。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 質問に答える様子 スケッチブックを見せる高校生 ゲストも混じり発表会を行う 発表を行う大学生 最終発表会全体の様子 発表を行う高校生 36

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チェックアウト 04 最終発表会を終え、講座を締めくくるチェックアウトを行なった。チェックアウトとしてこの講座を通しての感想をそれぞれ語った。高校生は「この講座を通して 自分自身に興味を持つことができた」、「この1ヶ月間の思い出や考えたこと学んだことをこれからも大切にしたい」と語っていた。大学生からは「年齢は違えど、悩 んでいることや成長過程にあることは一緒で、今回は仲間として活動できてよかった」と語り、大学生が高校生から大きな刺激を受けている様子も見られた。最後に は講座期間中、裏方で活動のサポートを行った講師などからコメントを貰い、自分たちのこの1ヶ月間の成長と学びを振り返り、講座を締めくくることができた。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 ゲストよりコメント チェックアウトを行う高校生 大学生から高校生に記念品の贈呈 感想を語る高校生 集合写真 講師よりコメント 37

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交流会 04 講座終了後に夜ご飯を兼ねて交流会を行なった。高校生が招待したゲストも参加し、この講座に関わった人々で和気あいあいと交流を行うことができた。メニュー としては高校生より希望のあった「ペッパーランチ」を作った。初回と同様、上手く役割分担をし、協力して調理することができた。実食の場面では講座期間の出来 事を振り返る話や他愛ない話で盛り上がった。食べ終わった後には片付けをしながら高校生が得意な似顔絵で大学生メンバーを描きプレゼントしていた。解散の際に は名残惜しくなかなか解散できない様子であったが、またの再会を約束して解散した。 高校生希望のペッパーランチ 具材を炒める高校生 協力して作る様子 片付けを行う高校生 サラダを作る様子 大学生の似顔絵を描く高校生 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 38

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感想・課題と成果 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 39

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高校生コメント 04 高校生プロジェクトは一言でいうとかなり新鮮な経験ができて自分でも成長をおおきく感じた 1ヶ月間でした。特に大学生も似た経験をしていたり、似た考え方をしていたことが印象的で した。自己効力感に関するお話が聞けたことと経験や挑戦を積むことの重要さについてのお話 が聞けたことも自分にとって得られて大きかったことでした。活動では大学生と話したりアイ スブレイクをしたりしたことで自分と他人を照らし合わせる時間をとることができ、これから 高校生として進んでいくために重要な出発点となりました。それにこれまでに自分がしてきた 決断に問いを持てたことや大学生との会話の中で自分の居場所を感じられたことが高校生プロ ジェクトで一番得られたものだと思います。最終回では、1ヶ月間で身に付いたことや高校に 入って気づいたこと、これからどうなりたいかなどを「声に出して発表した」経験によって改 めて学んだことが自分に染み付く感覚があり、それらはプロジェクトを終えた今にも活きてい ると感じます。1ヶ月間で学んだことをこれからの活動にも活かしていこうと思いました。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 40

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高校生コメント 04 私は、今回初めて何かのプロジェクトに自主的に?参加しました。内容も詳しくは知らない Aaaaa まま、友達に言われるがまま着いて行きました。目的の教室に入ると、沢山の大人達がいて、 その瞬間から不安という言葉が頭の中にずっとありました。友達は、私とは違って社交的な人 だったので、大学生と打ち解けるのはすぐでした。ですが私は、自分から話しかける事は勿論、 話しかけてもらっても上手く返す事が出来ず、やっぱり自分には向いていないなと思いました。 他にも、1回目の時に自己紹介のようなものを大学生の前で発表する時間があり、原稿無しで の発表は本当に不安で今でも、下手な自己紹介だったのではないかと思っています。不安だっ た1回目が終わり、2回目の日、少し緊張がとけて大学生との楽しい時間を過ごす事が出来ま した。3回目は、自分で作ったスケッチブックの発表でした。最後まで発表を渋って、最後の 最後に発表をしました。やってみて思った事は、1回目と同じで自分はまだまだこういう力が 足りないなという事と誘われた身だったけれど、やってみて良かったなとまた参加してみよう かなと思えた事です。 このプロジェクトを通して私は、自分が知ろうとしなかった事を知れるという事の面白さや 自分には出来ないと思っていた事も勇気を出して挑戦する事で、以前よりも自信がつくと気付 けました。成長出来たと思います。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 41

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大学生コメント 04 これまでマイプロ講座を受ける側だったが、運営側として参加者の思いや考えをどうやったら 引き出せるのかを考えるなど、新しい視点でマイプロに参加した。 特に第2回目のラーニングジャーニーで、高校生が少しでも興味を持っている様子であったり、 楽しそうにしている時に深く掘り下げる質問をするように心がけていた。旅の途中から高校生 が自分から語ってくれる場面も多く見られた。高校生が自分自身のことを人に話すことで、自 分と向き合う機会になったと感じる。 大学生になり高校生と関わる機会がなかったため、上手に話すことが出来るのかという部分が 一番心配している点でもありました。しかし、高校生の方から積極的に話しかけてくれたり、 名前を憶えてくれたりしたためすぐに仲良くなれたことがとても嬉しかったです。自身の生活 を振り返ると、高校生達と比べ物にならないくらい自由に使える時間があるのにも関わらず、 自分は何も出来ていないなと痛感しました。高校生達の熱意と若さに負けないように、自分の 生活を振り返り改善していけたらなと思います。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 42

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大学生コメント 04 自分の高校時代を思い出しつつ、常に手探りでのプロジェクトでした。高校生と関わる中で、 高校の時とは大きく価値観や考え方が変わっていると気づく部分が多く、大学生としてどう関 わっていくべきか悩む部分も多くありました。しかし、講座を重ねていくうちに悩んでいるこ とは意外と同じなことがわかり、年齢は関係なく同じ世代を生きる仲間として向き合うことの 大切さに気づくことができました。主催側の大学生である私たちが得るものが多い講座でした。 この学びを糧に、そしてこれからもこの繋がりを大切に未来に向かってチャレンジを一緒に続 けていきたいと思います。 講座を通して高校生の学びを応援出来たことは良かった。自分自身の学びとして「高校生の 時自分はどうだったか」「地元について自分はしっかり知っているか」「地元にいる大人に 目を向けたことがあるか」というように四万十町の高校生プロジェクトを通して自分の今後 の人生や自分の人生の歩について振り返ることができたのは良かった。その結果として、自 分が大切にしたい思い、重要にしてきた価値観を振り返れた。さらに、家族や地元地域との 関わり方が変化したと考えている。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 43

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大学生コメント 04 高校生との参加を通して、高校生のイキイキとした言動に圧倒されたという印象を強く感じて います。特に、年上の人が多い慣れない空間で、自分たちなりにコミュニケーションを行い、 自分たちの居場所を創っていくような動きがあったことが印象的でした。また、様々な四万十 町の思い出の場所や行ったことのない場所を周ったり、自分の人生を振り返ったりしながら、 自分について深く考えていました。この経験は、普段の生活のなかで行なえるものではなく、 だからこそ彼女らの価値観や思考にどんな影響があるのか気になりました。 プロジェクトに参加して「新鮮!」といった思いが一番強い。歳はさほど離れていないはずな のに、聴いている曲も価値観も異なって、選択の理由も異なっており、自分の腰が重くなった り保守的になっている事に気づかされた。今を精一杯生きる事が自分にできる唯一の事である と肌で感じた。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 44

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成果 04 ・高校生との関わり →高校生から自分自身についての語りを引き出すことができ、仲も深めることができ、大学生 と高校生の間で継続的なつながりができたこと。 ・スケッチブックの作成 →いつものマイプロよりも自分の幼少期について振り返る機会になった。 ・四万十町と自分との関わり →高校生が過去にいた場所や行ったことのない四万十町の地点を周ることを通して、自分自身の 過去を思い返し、故郷である四万十町に対し改めて気づきを得ることができた。 ・高校生との対話を通して大学生自身が進路について深く考える機会となったこと ・高校生にとって大きな刺激と繋がりが生まれただけでなく、大学生メンターも大き な影響をうけることができ、共に切磋琢磨することができた。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 45

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課題 4 ・講座の期間内に学生と高校生が関わる機会をもっと増やす →合宿といった企画などを盛り込み、より密度の高いものにする。メンタリングを対面で行う。 ・高校生の参加が少なかった →少人数で質の高いものにはなったが、同世代から得る学びが少なかったのではないか。 →大人数だった場合、今回と同じように一人ひとりに対して質を高めることができるのか。 ・大学生メンターがもっとマイプロに慣れ、フィードバックの質を高める必要がある。 ・ワーク中の臨機応変な対応、雰囲気づくり →マイプロ共有時など雰囲気が暗くなってしまう場面があり、 緊張した空気を生んでしまっていた。傾聴力を身につけていく必要がある。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 46

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課題 4 ・大学生だけでは四万十町の魅力は伝えきることが難しい →ラーニングジャーニーにおいて様々な四万十町の大人に会う機会を提供する ・ラーニング・ジャーニーが「自分の過去の思い出の場所」を周るよりも 「行きたい場所」の方が多くあった。 →高校生から「昔のことをあまり覚えていない」という意見があったことから、自分の過去を掘り 下げるワークをラーニング・ジャーニーの前に行う必要があったと考える ・四万十町の大人の声を高校生に伝える →特に主催である四万十町役場の大人の声や、親や先生など様々な大人の声を聞く機会を設け、大 人の想いや生き方などから学ぶ。 →ラーニングジャーニーでも四万十町の大人に会う機会がほとんど無かった。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 47

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スケッチブック ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 48

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構成 01 自己紹介(みんなが知らない自己紹介) 02 赤ちゃん・保育園・幼稚園時代(自分ヒストリー) 03 小学校時代(自分ヒストリー) 04 中学校時代(自分ヒストリー) 05 高校時代(自分ヒストリー) (※大学生は大学時代以降も入れる) 06 最近(自分ヒストリー) 0¶ Like編 08 アクションしたこと 09 講座を経ての変化 10 未来に向けて 01 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 ※学生それぞれに合わせて内容に一部変更あり 49

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高校生① 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 50

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高校生② 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 51

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大学生① 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 52

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大学生② 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 53

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大学生③ 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 54

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大学生④ 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 55

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大学生⑤ 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 56

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大学生⑥ 04 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 57

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問い合わせ先 04 四万十町役場人材育成推進センター 担当:中井智之・吉村愛 〒786-0008 高知県高岡郡四万十町榊山町3番7号 E-mail:103060@town.shimanto.lg.jp TEL:0880‐22‐3163 FAX:0880‐22‐3345 高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室(須藤順研究室) 担当:准教授 須藤 順 〒780-8520 高知県高知市曙町2-5-1総合研究棟1階 TEL:088-788-8077 FAX:088-888-8043 E-mail:j.suto@kochi-u.ac.jp Web:https://www.communitydesign-kochi.jp/ ※本講座に関する問い合わせは上記までお願いいたします。 ※本資料の無断での配布、外部組織や個人への配布・閲覧、及び二次使用は、固く禁止させて頂きます。 ©高知大学地域協働学部コミュニティデザイン研究室 58