生成AIで仕事はどう変わるのか「作業代行者」から「事業のパートナー」へ

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August 21, 26

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弁理士・博士(理学)/弁理士法人レクシード・テックパートナー

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1.

G ENE RA T IV E A I × IN T EL L ECT U A L PR OP ER T Y 作業代行者 事業のパートナー 生成AIで知財の仕事は どう変わるのか 「作業代行者」から「事業のパートナー」へ 効率化の先にある、価値ある知財活動 書類作成 チェック・調査 ルーティン業務 第2回知的財産研究会の講演要約を基に、 note記事の内容をコンサルティング資料として再構成 完成形が決まった 作業を正確にこなす 課題を定義する 戦略を設計する 対話と提案で価値を創 る 事業と知財をつなぎ、 意思決定に並走する AIを使うかではなく、何を価値に変えるか 2026

2.

02 E X EC U TI V E S UM MA R Y 結論:生成AIは専門家の価値を薄めるのではなく、価値を出す場所を変える 1 2 3 4 5 魔法の杖ではない すそ野 × 先鋭化 価値は入口と出口 正しい → 使われる Agent → Partner 目的設定と「味見」が 成果の質を決める 知財を広く届け、 専門家は高度業務へ AIは中間を圧縮し、 人は問いと判断へ 可視化で対話を生み、 戦略につなげる 事業と並走し、 提案で価値を創る 北極星:AIを使うかではなく、AIを使って何を価値に変えるか 2

3.

03 0 1 / V A L UE S H IF T 効率化は入口にすぎない。真価は「事業に使われる知財」への転換にある 従来のAI活用 価値創出型のAI活用 要約・整理 事業課題の言語化 文献・レポートの短縮 「何を知るべきか」を定義 調査補助 対話の起点づくり 検索・比較の時短 図解を介してニーズを深掘り 時短を 価値へ変換 資料作成 戦略・意思決定支援 文章・表現の変換 結果を事業の選択肢へ変換 成果:作業時間は減るが、 知財部門の価値は見えにくい 成果:知財が意思決定に使われ、 事業への貢献が見える 3

4.

04 0 2 / M IN D S ET 生成AIは「魔法の杖」ではなく、専門家が使いこなす超高性能な道具 1 3 何を依頼するか 出力を「味見」する 正確性・妥当性・有用性を評 価 目的・ゴールを明確にする 生成AI 超高性能な「調理器具」 2 4 必要情報を与える 背景・条件・制約を伝える 実務化する 加筆・修正し、使える形へ 前提:機密情報は各社の情報セキュリティポリシーに従って扱う 4

5.

05 0 3 / O P ER A T IN G M O D EL AI導入は「すそ野の拡大」と「専門家の先鋭化」を同時に進める すそ野の拡大 専門家の先鋭化 知財情報を分かりやすく変換 中間作業はAIで効率化 同時に 事業部・研究開発・経営層にも届ける 戦略設計・評価・判断に集中 知財を「使う人」を増やす 高付加価値業務へシフト 知財情報を、知財部門の外へ開く 読む力 書く力 専門家の時間を、価値の高い仕事へ移す そろばん力 AI時代ほど、特許読解・論理思考・構造化といった基礎力が重要 5

6.

06 0 4 / V A L UE C U R V E 価値は入口と出口に集中する。AIは中間作業を圧縮する 入口 目的を定義する AIが得意な中間作業 情報収集 出口 結果を評価する 要約・整理 論点を設定する 次の行動を決める 比較・分類 何を調べるか決める 高 低 表現変換 事業に活かす AIが中間を速くするほど、 人は「何を問うか」「どう使うか」に集中できる 6

7.

07 0 5 / C O MM U NI C A T I ON 「正しい情報」を「伝わり、使われる情報」へ変える 従来 生成AI活用後 1 専門的で正確なレポート 直感的に理解できる形へ 詳細にまとめる 2 事業部には難しい 専門用語・構成が壁になる 図解・要約で見える化 対話のきっかけが生まれる 自然な問い・意見交換へ 可視化 3 ニーズを深掘りする 本質的な課題を理解 読まれず、使われにくい 価値が生まれない 4 一緒に戦略を考える パートナーとして協働 図解は最終成果物ではなく、対話を始めるためのコミュニケーションツール 7

8.

08 0 6 / U S E CA S E S 実務は「伝える」から「事業を考える」「競争戦略を考える」へ広がる 1 特許文献を図解する 2 新規事業の検討を高速化 3 競合の「嫌な特許」を 活かす 難解な文献を見える化 技術・市場情報を整理 脅威の構造を分析 発明のポイントを共有 仮想ビジネスモデルを構築 競合を牽制する示唆を得る 対話の入口をつくる クレーム案→クリアランス 戦略的クレーム案を検討 伝える 事業を考える 競争戦略を考える ※高度な実践では、汎用AIとPatSnap等の専門データベースの組み合わせが有効 8

9.

09 0 7 / R O L E E V O L U T IO N 専門家の役割は「エージェント」から「事業のパートナー」へ進化する エージェント(作業代行者) パートナー(共創する専門家) 依頼された作業をこなす 課題を一緒に定義する 要約・表化・書き換え 論点と選択肢を設計する 完成形が決まっている 事業と知財をつなぐ 役割の進化 AIに代替されやすい 「何を作るか」が決まっている仕事 AIと人の強みを組み合わせる 「何をすべきか」から一緒に考える仕事 AIで専門家が不要になるのではなく、「専門家とは何をする人か」が変わる 9

10.

10 0 8 / ADOPTI ON 導入は完璧な設計より、小さな試作と「味見」の反復が有効 1 2 3 4 5 小さく試す 試作する 関係者に見せる フィードバック 改善して繰り返す まず1件から 完璧よりプロトタイプ 伝わるか確認 足りない視点を知る 自社流に育てる 小さな実践例 特許文献を1件だけ図解する 既存レポートを事業部向けに変換 する 切り口の違う案を複数つくる 一度で完成させず、出力を味見し、関係者の反応を取り込みながら業務フローを育てる 10

11.

11 0 9 / I MP L E ME N T A T I O N IM P L I CA T I O N S 実務定着には「人・プロセス・ガバナンス」を同時に整える 記事内容からの実行示唆 人 プロセス ガバナンス PE O PL E PR OC E SS GO VE RN AN C E AI出力を「味見」する力 適用業務を小さく選ぶ 機密情報の入力ルール 特許読解・論理思考の基礎力 試作→レビュー→改善を回す 利用ツール・データの管理 事業部と対話する力 入口・出口の責任を明確化 最終判断は人が担う AI導入はツール導入ではなく、知財業務の設計をアップデートする取り組み 11

12.

12 1 0 / NORTH S TAR AIで生まれた時間と情報を、事業価値へ変換する 生成AIが生み出すもの 人が価値に変換する 生まれる価値 時間 目的を定める 判断の質向上 情報整理 結果を選ぶ 対話の活性化 複数案 対話につなげる 戦略の具体化 可視化 事業で実行する 知財価値の可視化 価値があるのはAIそのものではなく、AIで生まれた時間と情報をどう事業価値へ変えるか まずは1件から。小さく試し、味見し、対話につなげる。 12