121 Views
July 24, 17
スライド概要
大手SIerでの開発/運用、大規模プロジェクトマネジメントを経験した後、ミドルベンチャーでCTO、通信系事業会社でエンジニアリングマネージャー、国立大学で非常勤講師などを歴任。プロダクト開発や組織づくりに造詣が深い。 2003年からアジャイル開発を実践しており、社内外問わずいくつものチーム、組織の支援を行ってきた。現在は、株式会社レッドジャーニーで認定スクラムプロフェッショナル(CSP-SM/CSP-PO)としてDX支援、組織変革に邁進している。 日本XPユーザグループスタッフ。 BIT VALLEY -INSIDE-ファウンダー。 保険xアジャイルコミュニティ「.insurance」オーガナイザー。 アジャイル経営カンファレンス実行委員。 SWise株式会社、Pluslab株式会社外部顧問。
POStudy ナイトセミナー @グロースエクスパートナーズ株式会社 G's LounGe SIerにおける自律した組織のツクリカタと プロダクトオーナーシップについて 2017年7月24日 株式会社野村総合研究所 森 實 繁 樹
目次 自己紹介 本日の位置づけ これまでのSIerにおける開発をふりかえる これからのSIerにおける開発をかんがえる 事例紹介 まとめ Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 1
目次 自己紹介 本日の位置づけ これまでのSIerにおける開発をふりかえる これからのSIerにおける開発をかんがえる 事例紹介 まとめ Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 2
自己紹介 ■社内活動(仕事)について 2003年:某メーカー系SIerに就職 所属: 共通技術本部 LMC開発推進室 ○開発メンバー 2006年:野村総合研究所に転職 所属: 保険システム二部(ダイレクト損保) ↓ 保険システム五部(ダイレクト損保) ↓ イマココ 保険システム一部(メガ損保) ○アプリリーダー ○インフラリーダー ○プロジェクトマネージャ ○営業的なこと ○人材育成的なこと ■社外活動(コミュニティ活動等)について 2005年~:XPJUGのスタッフ(最近はちょっと幽霊気味) Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 3
自己紹介 ■座右の銘 一.常善を尽くせ 一.雨の日こそ笑え 一. 明日できることは明日やれ 一.Social change starts with you 一. 最高の仕事をしよう Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 4
自己紹介 ■座右の銘 一.常善を尽くせ 一.雨の日こそ笑え 一. 明日できることは明日やれ 一.Social change starts with you 一. 最高の仕事をしよう Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 5
目次 自己紹介 本日の位置づけ これまでのSIerにおける開発をふりかえる これからのSIerにおける開発をかんがえる 事例紹介 まとめ Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 6
本日の位置づけ ■壮大な三部作 7/24 POStudy SIerにおける自律した組織のツクリカタとプロダクトオーナーシップについて 9/16 XP祭り DevOps時代のプロジェクトマネジメントを考えよう 9/22 DevLOVE関西 大きな組織のアジャイルな開発でビジネスになるまでの話(仮) Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 7
本日の位置づけ ■壮大な三部作 7/24 POStudy SIerにおける自律した組織のツクリカタとプロダクトオーナーシップについて 9/16 XP祭り DevOps時代のプロジェクトマネジメントを考えよう 9/22 DevLOVE関西 大きな組織のアジャイルな開発でビジネスになるまでの話(仮) Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 8
目次 自己紹介 本日の位置づけ これまでのSIerにおける開発をふりかえる これからのSIerにおける開発をかんがえる 事例紹介 まとめ Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 9
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■開発手法 WATERFALL Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 10
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■体制 ピラミッド型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 11
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■情報 少ない・粗い 多い・細かい ピラミッド型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 12
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■仕事の流れ よろしく ピラミッド型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 13
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■仕事の流れ よろしく ピラミッド型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 14
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■仕事の流れ しっかり考えて ピラミッド型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 15
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■仕事の流れ しっかり考えて しっかりこなす ピラミッド型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 16
これまでのSIerにおける開発をふりかえる なぜならば Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 17
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■プロジェクトとは プロジェクト 計画書 この人が考えて書いた プロジェクト計画書に従って 有期的なプロジェクトを運営し 完遂するのだ ピラミッド型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 18
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■プロジェクトとは V字モデル Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 19
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■プロジェクトとは プロジェクト 計画書 ここが俺のプロジェクトだ!! V字モデル Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 20
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■プロジェクトとは マーケット ニーズ プロジェクト 計画書 ここが俺のプロジェクトだ!! V字モデル Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 21
これまでのSIerにおける開発をふりかえる ■つまり POという概念は存在しない・PMは自分のためにマネジメントする マーケット ニーズ プロジェクト 計画書 ここが俺のプロジェクトだ!! V字モデル Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 22
目次 自己紹介 本日の位置づけ これまでのSIerにおける開発をふりかえる これからのSIerにおける開発をかんがえる 事例紹介 まとめ Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 23
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■巷の声(特定の場所における特定の人たちの考え方です) 『自律型組織の本ってよく見るようになったよね』 『サーバントリーダーシップなんてものが流行っているらしいよ』 『Scrumとかいうプロジェクトの見える化手法も流行っているらしいよ』 『それってアジャイル開発の話だろ、俺たちとは関係なくない?』 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 24
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■巷の声(特定の場所における特定の人たちの考え方です) 『自律型組織の本ってよく見るようになったよね』 『サーバントリーダーシップなんてものが流行っているらしいよ』 『Scrumとかいうプロジェクトの見える化手法も流行っているらしいよ』 『それってアジャイル開発の話だろ、俺たちとは関係なくない?』 むしろアジャイル開発と関係なくない??? Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 25
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■開発手法 楽しくただしく 作れるならなんでも いいじゃん Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 26
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■体制(過渡期) 横断的な最下層にもマネージャを配置(兼務) 循環型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 27
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■仕事の流れ よろしく 横断的な最下層にもマネージャを配置(兼務) 循環型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 28
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■仕事の流れ よろしく 横断的な最下層にもマネージャを配置(兼務) 循環型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 29
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■仕事の流れ あ… 球拾いとしての役割→安心して「しっかりこなせる」 循環型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 30
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■体制(最終形) ワンチーム 環状型組織 注意! マネージャが現場にいるのと現場に降りるのは全然違う! Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 31
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■情報 ワンチーム みんなが同じ 情報の量 情報の質をもつ 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 32
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■仕事の流れ さぁどうしようか 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 場に仕事を入れて みんなで考えて みんなでこなす 33
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■文化を変える(前) 明確な指示に対するアウトプット が評価の対象となる結果、 指示されたことをやることが重要 明確な指示 アウトプット ピラミッド型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 34
これからのSIerにおける開発をかんがえる ■文化を変える(前) 明確な指示に対するアウトプット が評価の対象となる結果、 指示されたことをやることが重要 明確な指示 人は考えることをやめる… アウトプット ピラミッド型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 35
これからのSIerにおける開発をかんがえる ボールをゴールに いれよう! ■文化を変える(後) 明確な目標 WHATやHOWを与えずに みんなで考えてみんなで決めて みんなでこなすことが重要 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 36
これからのSIerにおける開発をかんがえる ボールをゴールに いれよう! ■文化を変える(後) 明確な目標 WHATやHOWを与えずに みんなで考えてみんなで決めて みんなでこなすことが重要 人は自分のために考え チームのために考え 行動変革を起こす 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 37
これからのSIerにおける開発をかんがえる ボールをゴールに いれよう! ■文化を変える(後) 明確な目標 WHATやHOWを与えずに みんなで考えてみんなで決めて みんなでこなすことが重要 人は自分のために考え チームのために考え 行動変革を起こす 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 学習する組織 自律した組織 になる 38
目次 自己紹介 本日の位置づけ これまでのSIerにおける開発をふりかえる これからのSIerにおける開発をかんがえる 事例紹介 まとめ Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 39
事例紹介 ■僕のチームの場合 ・・・PM、唯一のNRI社員 ・・・BP、ビジネスリーダーというロール ・・・BP、テクニカルリーダーというロール 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 40
事例紹介 ■僕のチームの場合 ・・・PM、唯一のNRI社員 QCD(S)に責任を持つ ヒト、モノ、カネに責任を持つ ビジネスの理解者 ・・・BP、ビジネスリーダーというロール テクニカル技術者 ビジネスリーダーのロールもでき る ・・・BP、テクニカルリーダーというロール テクニカルリーダーのロールもで きる POみたいな人 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 41
事例紹介 ■僕のチームの場合 ・・・PM、唯一のNRI社員 PMとすべての打ち合わせに同行 打ち合わせ資料を基本すべて作成 ・・・BP、ビジネスリーダーというロール ステークホルダーとの関係性やポ イントをおさえる POプロキシみたいな人としてチー ム一のビジネスの理解者 ・・・BP、テクニカルリーダーというロール Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 42
事例紹介 ■僕のチームの場合 ・・・PM、唯一のNRI社員 チームに技術支援を行いながらテ クニカル面でリードする ・・・BP、ビジネスリーダーというロール QA的な観点、テスト実行支援など の面でチームをサポートする チームのレポート作成を行う ・・・BP、テクニカルリーダーというロール スクラムマスターみたいな人 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 43
事例紹介 ■チームでこころがけていること 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 44
事例紹介 ■チームでこころがけていること 一.決まっていないことはやら ない(着手しない) 一.一人一人がそれぞれの作業 プロセスを理解する 一.レビューは全員同席 一.週に一度は全員と顔を合わ せる 一.情報はすべて共有 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 一.現場に正義はある 45
事例紹介 ■チームがどうなるか PMやステークホルダーが何を考えているか 何を大事にしているかを理解できるようになる 自分たちの考えたやり方で設計、開発すること ができるためストレスフリーになる 日々やり方、アウトプットが進化する 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 時間が守れないとか品質が悪いということが ほとんどない 46
事例紹介 ■チームがどうなるか PMやステークホルダーが何を考えているか 何を大事にしているかを理解できるようになる 自分たちの考えたやり方で設計、開発すること ができるためストレスフリーになる 日々やり方、アウトプットが進化する 環状型組織 Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 時間が守れないとか品質が悪いということが ほとんどない 47
事例紹介 ■じゃぁ僕は何をしているのか チームを応援! アウトプットは僕の責任 ・アウトプットはお客さまがお金を払うといってくれるもの ・設計書だって動くソフトウェアだってアウトプット Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 48
事例紹介 ■じゃぁ僕は何をしているのか チームを応援! アウトプットは僕の責任 ・アウトプットはお客さまがお金を払うといってくれるもの ・設計書だって動くソフトウェアだってアウトプット これが僕のプロダクトオーナーシップです! Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 49
目次 自己紹介 本日の位置づけ これまでのSIerにおける開発をふりかえる これからのSIerにおける開発をかんがえる 事例紹介 まとめ Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 50
まとめ ■第二部に続く 7/24 POStudy SIerにおける自律した組織のツクリカタとプロダクトオーナーシップについて 9/16 XP祭り DevOps時代のプロジェクトマネジメントを考えよう 9/22 DevLOVE関西 大きな組織のアジャイルな開発でビジネスになるまでの話(仮) Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 51