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August 19, 22
スライド概要
見積りに苦労していないでしょうか?
私は苦労しています。
見積もりには時間もかかりますし、かなり先のことを想像しながら気を遣うのですが、進むにつれてわかることも多く、日々限界を感じています。
そのため、私たちはアジャイル開発で利用されるストーリーポイントを利用した見積もりを採用しています。
ユーザーストーリーを使う見積もりの一番のメリットは、時間を使わず、開発に専念し、むしろ計画を柔軟に変更することに重きを置いています。
使える状況、使えない状況はありますが、一度参考にしてみてはいかがでしょうか?
星野リゾートでエンジニアリングマネージャをやっています。 入社後、エンジニアが全くいない状態からエンジニア組織を立ち上げました。 SIer出身で、Javaを中心にシステム開発していますが、転職後は、AWSを触ったり、フロントエンドも触ったりと幅広く開発しています。 エンジニア組織で登壇する機会が増えてきていますが、アジャイル開発が好きで、アジャイル関連での登壇もよくしています。
見積りを頑張るの 辞めませんか? 星野リゾート 藤井崇介 KyotoLT 第27回
自己紹介 藤井 崇介 @ZooBonta 星野リゾート 情報システムグループ エンジニアリングマネージャー IPAアジャイルWG でも活動中 ・18年に中途採用で入社 ・最近は大阪に勤務 ・Scrum Inc. 認定スクラムマスター(LSM) ・双子の娘がいます。 ・家、購入しました。
見積り辛くないですか?
見積りがつらい理由 ● ● ● ● 精度を上げようとすると、時間がかかる 見積る人と作る人が違うので、そもそも無理がある 作ってみないとわからないことが多く、見落としが多い 締め切りは決まっているので、最後は結局、力業になる
ストーリーポイントを使った 見積りの紹介
やり方 ● ● ● ● ● 時間の見積もりは行わず、過去に行ったタスク(リファレンスストーリー)を元に相対 値でポイントをつける 一定の規模になるときは、全てのタスクは見積らず、ユーザーストーリーの中の代 表的なものを選択し、相対値で見積もる 見積もりを行うユーザストーリーは詳細にタスクの分解をする 消化ポイントの見込みから大雑把に計画を立てる ポイントの消化状況を見ながら、作業の優先度や機能の調整、スケジュールの調 整を行う。
イメージ リリース対象 2 リリース対象 1 リリース対象 3 計画線(黄)と消化状況(青)を見 ながら、落としどころを定期的に判 断する。
プランニングポーカー ● ● ● ● ● プランニングポーカーとは アジャイル開発における、ストーリーポイントの見積もり方法。 メンバー全員にどのリファレンスストーリーと大きさが同じか選んでもらう。 全員の数字が連続する3つの範囲に収まっていれば、合計して平均値を出す。 連続する3つの範囲に収まらなければ、一番大きい人、一番小さい人から選んだ根 拠を聞く。(意見交換は一切しない) 3 5 5 4
注意点 ● ● ● ● ● ● スコープやスケジュールが固定のプロジェクトだと当てはめづらい タスクは大きさを均一に、大きすぎないサイズにする 見積もりは開発チーム全体で行う 計画を立てるときには、バッファを見込む バッファはチームによって変わる(大体、1.5~1.8倍にしています) ユーザーストーリーはチームで1つずつ消化する 開発チームへの信頼が重要
エンジニア募集中 ● ● ● アジャイルな開発を体験したい方 ITの力で事業を盛り上げたい方 現場と協力しながらモノづくりしたい方 詳しくはこちら。 https://note.com/hoshino_technote