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June 27, 24
スライド概要
「とにかく情報をたくさん集めて、そこから意思決定する」という網羅思考に根差した働き方は極めて非効率です。答えから逆算し、最短で最高の意思決定を行うことができる「仮説思考」を実践しましょう。
■解説記事
https://pocket-mba.com/hypothesis/
■解説動画
https://youtu.be/qoMNQRfdHY8
ビジネスパーソンが身に付けるべき技術をカジュアルに解説します! https://pocket-mba.com/
情報収集は無価値 仮説思考を実践せよ
仮説思考とは何か? 仮説とは 「現時点において、最も答えに近いと考えられる仮の答え」 ビジネスの現場だけではなく、私たちは日常生活でも「仮説」を使っている 例. 今日は天気が悪いから、あの人気店のランチが空いているんじゃないかな? 例. 部長は日本酒が好きだから、飲み会は和食にすると喜んでくれるかも!
なぜ仮説思考が必要なのか? 網羅思考 仮説思考 とにかく情報を集めて分析する まずは仮説(仮の答え)を立てる 収集・分析した情報から 結論を探す 答えを裏付けるために 必要な情報のみを収集・分析する 網羅思考よりも圧倒的に早く・正確な答えを見つけられる仮説思考が「正義」
なぜ仮説思考が必要なのか? 網羅思考の場合 問 い 収 集 ・ 分 析 事 項 顧客数が減少している理由は何か? 市場の動向 自社の取組 XXX XXX XXX XXX XXX ・・・ XXX XXX XXX XXX XXX XXX XXX 顧 市 政 経 社 技 客 場 治 済 会 術 の 規 ・・・ 声 模 競合の動向 ・・・ 収集・分析すべき情報が多すぎて、「結局何が言えるんだっけ?」の状態に
なぜ仮説思考が必要なのか? 仮説思考の場合 問 い 顧客数が減少している理由は何か? 仮 説 関西地域における競合A社の躍進で、顧客が取られているに違いない 収 集 ・ 分 析 事 項 競合A社が 関西地域でのシェアを 大きく伸ばしている 自社の地域別シェアが 関西地域のみで 大きく減少している 関西地域における 自社シェア減少は 全社の顧客数の減少と 相関している 仮説を設定することにより、収集・分析すべき事項が必要最低限に
どのように仮説を立てればよいのか? いやいや、情報が集まっていないのに、 いきなり答えを出すとか無理でしょ・・・ たしかに・・・ 多くの情報を収集・分析してから 答えを出す網羅思考に慣れている方に とっては、違和感のある発想方法で あることは事実・・・ > 仮説で考え続けることで違和感もなくなるため、無理やりでも仮説思考を徹底
どのように仮説を立てればよいのか? 「いきなり答えは出ない」という方は、検討テーマの前提となるインプット、 言い換えると土地勘・手触り感が足りていないケースが多い > テーマに合致する書籍をさらっと読んでみる 前提知識の インプット方法 有識者・同僚・友人・家族にインタビューしてみる 社内にあるデータ・資料を眺めてみる 顧客の声を簡単に拾ってみる 前提を知るための簡易的インプットであり、情報収集の沼にはまらないように
どのように仮説を立てればよいのか? 仮説を立てるためのおすすめ発想方法 他者の視点に立って考えてみる 振り切って考えてみる ・・・ 自分 顧客 競合 自分視点ではなく、顧客や競合、 他の関係者の視点に立つと、 どのような考え方ができるだろう? 売上を1.5倍に ではなく 売上を100倍に 満足度向上 ではなく 苦情0件 求められているものが「50」である ことに対し、仮に「0」や「100」を 考えてみるとどうなるだろう? 他者の視点に立つこと・振り切って考えることで、価値のある仮説を構築可能
どのように仮説を立てればよいのか? 良い仮説の条件とは 「深く掘り下げられており具体的なアクションに繋がる」 悪い仮説 自社の顧客満足度が低下した原因は、 顧客サービスの品質が悪くなったからだ アクションに繋がらない > 良い仮説 自社の顧客満足度が低下した原因は、 代理店数の急激な増加に伴い、代理店における 顧客対応の品質が悪化したためだ ? アクションに繋がる 代理店向けの教育を強化しよう > 代理店向けのインセンティブを改善して モチベーションを向上させよう
どのように仮説を立てればよいのか? 悪い仮説 グローバル化を進めるべきである 良い仮説 コールセンター機能を海外に移転することで、コスト競争力で優位性を構築すべきである 悪い仮説 新規事業を始めるべきである 良い仮説 既存事業の収益性が低下しているため、収益性の高い新規事業に着手すべきである 悪い仮説 企画力を向上させるべきである 良い仮説 企画力を構成する3要素(問題設定・問題解決・プレゼン能力)を向上させるべきである
どのように仮説を検証すればよいのか? 仮説 仮説は検証されなければ「思いつき」の域からは出ず、 ビジネスの現場において経営層を動かすほどの力を持たない > 仮説 立てた仮説は検証して初めて、価値あるものとして生まれ変わり、 経営層を行動させるほどの力を持つ 検証 仮説を検証する方法は主に3つあるため、次ページ以降で解説
どのように仮説を検証すればよいのか? 仮説の検証方法① 実験 店舗に新商品を並べること、既存商品の配置や 価格を変更すること、特別価格で新サービスを 提供してニーズがあるのかを確認することなど 顧客の行動を通して 仮説の妥当性を検証すること 顧客自身も自分が望むものに気が付いて いない現代において、実際の顧客行動を通して 仮説を検証できる極めて有効な手段
どのように仮説を検証すればよいのか? 仮説の検証方法② 分析 分析は行おうと思えば際限なく行うことが できるため、「クイック&ダーティー」で、 とにかく早く・必要な分だけ実施 数字やデータ、グラフなどを活用して 仮説を裏付けること 例えば、満足度が80%・75%・74.9%のいずれでも 経営の意思決定に影響はないため、細かな 数字にこだわらず、必要最低限の分析にすべき
どのように仮説を検証すればよいのか? 仮説の検証方法③ インタビューおよびディスカッション インタビューやディスカッションを通して 必ず仮説を進化させることがポイント 有識者などに 直接仮説をぶつけること 仮説が否定された場合は「なぜ違うと思うか?」 を深掘りし、仮説が肯定された場合は「さらに 良くするためにはどうすべきか?」を深掘り
まとめ ✓ 仮説とは「現時点において、最も答えに近いと考えられる仮の答え」 ✓ あらゆる情報を収集・分析してから答えを出す網羅思考とは真逆の考え方であり、 網羅思考よりもより良い答えを早く導き出すことができる、ビジネスパーソンに必須のスキル ✓ 仮説を発想するためには、検討テーマに対する前提知識を極めて簡易的に身に付けたうえで、 他人の視点になってみる、振り切った考え方をしてみるということも有効 ✓ 仮説を構築する際の条件として、仮説を深く掘り下げて具体的なアクションに繋げることを 徹底する必要あり ✓ 仮説は検証してこそ価値があり、具体的には実験、分析、インタビューおよびディスカッションの 3種類から最適な方法を採用する必要あり