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June 27, 24
スライド概要
貸借対照表(B/S、バランスシート)の見方・分析方法について、超初心者向けに解説しました。ポイントさえ理解できれば、怖がることはありません!
■解説記事
https://pocket-mba.com/bs/
■解説動画
https://youtu.be/ocX4LkYZGEI
ビジネスパーソンが身に付けるべき技術をカジュアルに解説します! https://pocket-mba.com/
超入門 貸借対照表を理解せよ
そもそも貸借対照表とは何か? 「貸借対照表」・「B/S」・「バランスシート」という言葉は聞いたことあるけれど・・・ 中身は全然分かんない! なんとな~く分かった気になっているけど、いまいち理解できていない・・・ 中身を見てみたけどなんじゃこりゃ!? 貸借対照表についてざっくりと解説させていただきます!
そもそも貸借対照表とは何か? 貸借対照表 (B/S、バランスシート) 損益計算書 (P/L) キャッシュフロー計算書 (C/F) 売上総利益 営業利益 経常利益 税引前当期純利益 当期純利益 営業キャッシュフロー お金をどのように集め、 どのように使ったのか? 特定の期間でどれくらいの 利益を出せたのか? 現金の流れはどうなって いるか? を表す企業の成績表 を表す企業の成績表 を表す企業の成績表 負債 資産 純資産 投資キャッシュフロー 財務キャッシュフロー
貸借対照表の中身 左右の金額は同じになる(=バランスする) お金をどのように使ったのか お金をどのように集めたのか 資産 負債 流動資産(現金化は1年以内) 流動負債(支払いは1年以内) 返す必要がある お金 固定負債(支払いは1年以上) 固定資産(現金化は1年以上) 純資産 返す必要がない お金 まずは資産・負債・純資産、おまけで流動・固定の違いさえ覚えておけばOK!
貸借対照表を読み解く 財務の短期的な安全性を示す 流動比率(%) = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100 資産 流動資産 負債 ✓ • 流動比率が100%以上であれば、 1年以内に現金化ができる資産の ほうが、1年以内に返済しなければ いけない負債よりも大きい ✓ • 目安としては、150%以上であれば 比較的安全性が高いと言える 流動負債 固定負債 固定資産 純資産
貸借対照表を読み解く 財務の長期的な安全性を示す 固定比率(%) = 固定資産 ÷ 純資産 × 100 資産 流動資産 負債 ✓ • 固定負債ではなく純資産を用いる のは、返済しなくてもよい純資産で 固定資産をまかなえたほうが、財務の 安全性が高くなるためである ✓ • 固定比率が100%以下であれば、 純資産で固定資産をまかなえており 比較的安全性が高いと言える 流動負債 固定負債 固定資産 純資産
貸借対照表を読み解く 財務の長期的な安全性を示す 自己資本比率(%) = 純資産 ÷ (純資産+負債) × 100 自己資本 資産 流動資産 負債 自己資本 ✓ • 自己資本比率が低いほど、 将来返さなければいけない負債に 頼っている ✓ • 自己資本比率が50%以上であれば、 比較的安全性が高いと言える 流動負債 固定負債 固定資産 純資産 他人資本
貸借対照表を読み解く 流動比率 固定比率 自己資本比率 いずれの指標も参考であり、絶対的なものではない点に注意が必要 例. 負債を調達したら自己資本比率が大きく下がったため、財務の安全性が 低下していると取れる一方、成長に向けてしっかりと投資できているとも言える 数字はあくまでも「この企業大丈夫か? もう少し見てみよう」というシグナル
実際に貸借対照表を見てみよう • • • • 資産 750万円 負債 600万円 流動資産 300万円 流動負債 100万円 現金預金 200万円 受取手形 30万円 売掛金 30万円 棚卸資産 40万円 • 買掛金 50万円 • 短期借入金 50万円 固定資産 450万円 • 有形固定資産 300万円 • 建物 150万円 • 土地 150万円 • 無形固定資産 100万円 • 投資その他資産 50万円 流動比率 300% 流動資産300万円 ÷ 流動負債100万円 × 100 →100%を超えているため、短期的な安全性は高そう 固定負債 500万円 • 長期借入金 450万円 • 社債 50万円 固定比率 300% 固定資産450万円 ÷ 純資産150万円 × 100 →100%を超えているため、長期的な安全性は低そう 純資産 150万円 • 資本金 30万円 • 資本剰余金 60万円 • 利益剰余金 60万円 自己資本比率 20% 純資産150万円 ÷ (純資産150万円 + 負債600万円) × 100 →50%を超えているため、長期的な安全性は低そう 「負債を減らすべき?」、「今は成長のポイント?」といった企業分析に活用
まとめ ✓ 貸借対照表は「お金をどのように集め、どのように使ったのか?」を表す 企業の成績表であり、企業の健康状態を関係者に示す重要な資料 ✓ 貸借対照表の基本は、左側の資産、右側の負債と純資産であり、 1年以内に現金化できるか/返済する必要があるかに応じて、 流動資産と固定資産、流動負債と固定負債に細分化 ✓ 財務の安全性を測るためには、流動資産と流動負債の大小を比べた 流動比率、固定資産と純資産の大小を比べた固定比率、負債と純資産の 合計に対して純資産がどれほどの割合かを表した自己資本比率が有効