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February 25, 25
スライド概要
新潟県長岡市出身、2009年に東京からUターン。2013年より自宅のある新潟県長岡市でフルリモートワークをしながら、サイボウズのkintone開発を行う。年間100社以上の企業に対し、シニアコンサルタントとして、業務コンサル及びkintoneを活用したシステム開発を担当後、2022年1月コラボスタイルに転職し、プロダクト(コラボフローなど)の開発責任者を担当。 現在は開発部の業務プロセス再定義、組織の最適化、生産性の向上、新サービスの設計を行う。 また、地元の長岡市の活性化にも携わっており、長岡市役所から、外部の理事を任命され、若者に向けた補助金の審査や、プレゼンの講師、移住者相談員なども行う。
内製開発で広がる、企業と人材の新時代 ~AW S re :I nv en t から 見え る、 キャ リア と組織 の成 長戦 略~ 自分ならもっとできる… では限界が来る。 可能性を広げる、内部と外部のパートナーシップとは 株式会社コラボスタイル ノンビン
株式会社コラボスタイル 企業理念 ワークスタイルの未来を切り拓く 1. 2. ワークスタイル変革につながる ワークフローのクラウドサービスを提供する 自社が率先して、時代に適したワークスタイルを常にバージョンアップしていく&発信する 行動指針 相互信頼の姿勢 3つの責任を果たす 肯定ファーストと相互マネジメント 質問責任・説明責任・遂行責任 スピードは正義 チャレンジも正義 成長と発信が大切 2
株式会社コラボスタイル 開発部 ビジネスプロダクトマネージャー ノンビン nonbin 新潟県長岡市在住 • • • 40歳 3児のパパ MBTIはISTP(巨匠) 海外旅行が好き。一人で行きたい re:Invent • 4回参加(2017, 2018, 2023, 2024) 3
内製開発の課題とは? 4
働き方の変化 2005 2013 2022 東 京 で S E S 長岡でリモート 長岡でハイブリッド 東京都府中市に出向し DBエンジニアとして 消化班を長年担当 東京の会社に勤めながら kintoneの開発とコンサルを フルリモートで担当 名古屋の会社に勤めながら 自社SaaSの開発責任者を ハイブリッドで担当 5
人生初 の マネジメント 個人でしか仕事をしていない 私が担当したのは 20人強 の部署の 責任者 6
心境 そもそも • SaaSメーカー 初めて だぞ? • 部内に居るメンバーも 優秀 だぞ? • 結構みんな 離れ離れ で働いてるぞ? • 入社して間もない 僕 の指示に従うのか? • ドメイン知識も 低い ぞ? 僕には マネジメント経験 がない ノンビンにできるのか? 7
心境 ごちゃごちゃ考えても仕方ない やるしかないだろ! 8
課題 01 02 03 04 05 マネジメント スキル ドメイン知識 メンバーの 理解 サービスの 成長 組織の最適化 06 07 08 09 10 開発手法の 選定 業績に関わる プライオリティ 他部署との 連携 エンジニアの 市場価値向上 技術力の 向上 9
課題 01 02 03 04 05 マネジメント スキル ドメイン知識 メンバーの 理解 サービスの 成長 組織の最適化 06 07 08 09 10 開発手法の 選定 業績に関わる プライオリティ 他部署との 連携 エンジニアの 市場価値向上 技術力の 向上 こ れ じ ゃ ね ぇ ! ! ! 10
最初に必要なこと 意 識 改 革 11
メーカーエンジニアの特性と課題 特性 課題 特化したスキル 狭い業務知識 深いドメイン知識 歪な責任感 12
狭い業務知識が生み出す悪影響 1.イ ン プ ッ ト が 限 定 的 に な る 2.汎 用 的 な 要 望 し か 対 応 で き な く な る 13
狭い業務知識が生み出す悪影響 ①限定的なインプットしかできなくなる 自社製品のインプット • 最新のアーキテクチャ • 競合製品の情報収集 • カスタマーサポート • カスタマーサクセス などの、自社の営業部門から 情報収集することがメイン 意識が高い SaaS VSaaSなどの メーカーエンジニア • 開発以外への興味関心 • トレンドの情報収集 意識を向けづらい このサービスを利用しているお客様の課題 についての視点が大半を占めるため、 提供するアップデートも 限定的なもの となってしまう 14
狭い業務知識が生み出す悪影響 汎用的なサービスは 様々な業種に使い勝手がよい ②汎用的な要望にしか対応できなくなる より多くのユーザーが喜ぶ アップデートを続ける 「あるユーザー」に特化した アップデートは選択されにくい あたりさわりのないアップデートが続くことで、 次第に「自社製品ならでは」の魅力は薄れていく 「あるユーザー」に特化した、深い業務内容に関わる対応が少なくなることで ユニークな機能をアップデートしていく意識 も低くなってしまう 15
歪な責任感が生み出す悪影響 1.自らの経験が「プライド」へ変化する 2.プ ラ イ オ リ テ ィ を 履 き 違 え る 16
歪な責任感が生み出す悪影響 ①自らの経験が「プライド」へ変化する 仲間に頼れない・頼られないことによる 属人化 と 一人一人の負担が大きいために 生産性の低下 が発生する • 今までこれでやれていた • 私じゃなきゃできないことだ • 私がやったほうが早い いつしか固定概念となり、やがて 自分自身のプライドとなる 個人のプライドが外部へ影響 開発部の風土として根付く 誰かが気づかなければ永遠に終わらない、 負の連鎖 が続いていく 17
歪な責任感が生み出す悪影響 ②プライオリティを履き違える 本来のプライオリティ 技術的に実現できない 昔検討して不可能だった 1 市場価値が高いもの 時が経ち… 2 現在のリソースや新たな技術に 目を背けてしまう ユーザーが求めるもの 「やらない理由」を探し始める コンフォートゾーン(※) からは出られず、 差し障りのない不具合改修 や 本質からずれたアップデート などがおこなわれやすくなる ※その人が慣れ親しんでいてストレスや不安を感じずに過ごせる、心理的な安全領域のこと 18
マインド以外に発生する問題 現 存 リ ソ ー ス の 枯 渇 19
現存リソースの枯渇 6 5 4 不具合を優先 サポート対応 1 2 3 サービスの成長 アップデート縮小 10のメンバーで 始めた開発が 10のメンバーで 運用することが 難しくなる ユーザー増加 問い合わせ数増加 20
社員の退職 ド メ イ ン 知 識 の 不 足 21
社員の退職によるドメイン知識の枯渇 前提:エンジニアは流動性が高い ドメイン知識を持った エンジニアが退職 退職者に依存していた業務に 一時的なブレーキがかかる メンバーが補充されるまで 生産性は低下気味となる 新メンバーの育成や、属人化をなくす体制を整えることにも時間とリソースがかかる。 結果、短期的にスピードが低下する 22
課題を解決する方法はないのか? 23
課題解決の一手 外 部 パ ー ト ナ ー 24
外部パートナーの参入 技術者提供 受託開発 SES SIer 開発に特化した信頼できる企業 自社の製品開発に協力していただく 外部パートナーと連携するメリット • • • • 採用コストをかけずに、開発リソースの確保がおこなえる 長期的に契約することで、ドメイン知識を持ったエンジニアを育成可能 適応能力が高いエンジニアであるため、自社独自のアーキテクチャに対する理解が容易 多数のプロジェクトを経験しているベテランエンジニアの業務知識を享受できる 高いAWSのスキルやレガシーな言語への適用力を持った 外部パートナーには、特に 助けてもらえている 25
パートナーとの連携では チームワーク からの パートナーシップ 26
外部パートナーの参入 同じチームメンバーとしてリスペクト 一丸となって課題解決をおこない続ける 技術者提供 受託開発 SES SIer 自然と、パートナーも自社に対して リスペクトを持ってくれるようになる 意思疎通がとりやすくなり、お互いに 要望を受け入れてもらいやすくなる 所属企業は異なるが、 同じ目的を共にする仲間 生産性の向上にも影響する 本質を捉えた パートナーシップ が生まれる 27
パートナーとの連携では オンボーディングは内部メンバーへ 28
オンボーディングは内部メンバーへ 自分たちだけでこれまで やってきた自社メンバー パートナーを受け入れるために 組織としてやっていくこと • 今までこれでやれていた • 私じゃなきゃできないことだ • 私がやったほうが早い • メンバーの生産性を数値化 • パートナーと連携した際の、サービスの成長性 • 生産性向上により、新たなチャレンジができる 自負 を持っている 不安材料 はすべて言語化する 不安を探さなくても安心できるもの を、受け入れの土台として整備する 29
内製開発とは 開 発 組 織 の 最 適 化 内 部 と 外 部 の 連 携 30
コラボスタイルが継続していくこと 内部メンバーの成長 外部パートナーとの連携 これからも内製開発を最適化していきます! 31
Have a nice day! 32