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April 19, 22
スライド概要
2022年3月5日開催 「公共交通オープンデータ最前線2022」における伊藤昌毅(東京大学)の発表資料です。
伊藤昌毅 東京大学 大学院情報理工学系研究科 附属ソーシャルICT研究センター 准教授。ITによる交通の高度化を研究しています。標準的なバス情報フォーマット広め隊/日本バス情報協会
2022年3⽉5⽇ 東京⼤学 本郷キャンパス ⼯学部2号館 公共交通オープンデータ最前線 2022 公共交通オープンデータ この1年を振り返る 東京⼤学 ⼤学院情報理⼯学系研究科 附属ソーシャルICT研究センター 伊藤昌毅
本⽇のハッシュタグ #公共交通オープンデータ #オープンデータデイ
Slackで質疑応答・ディスカッション • スレッド式のチャットアプリ – Webブラウザ、スマホ、PC • 質問に対して答えや議論が可 能 • お送りしたリンクをクリック して、GTFS-JPワークスペー スにご参加下さい
過去5回の開催 • • • • • 第1回︓ 第2回︓ 第3回︓ 第4回︓ 第5回︓ 2018年3⽉3⽇ 2019年3⽉2⽇ 2020年3⽉7⽇ 2021年3⽉6⽇ 2022年3⽉5⽇ • 各回200名近い(以上)の参加者︕ • オンライン化されて3年⽬
公共交通オープンデータ最前線 in インターナショナルオープンデータデイ2019開催 • 2019年3⽉2⽇(⼟) 東⼤⽣研 にて • https://geomedia2020.peatix.com
2020年3⽉にいち早くオンライン開催
公共交通オープンデータとは︖ バス停/駅+路線 時刻 運賃 • 乗換案内に必要な情報(バス停・駅+路線 +時刻表+運賃)をWebに公開、誰でも活 ⽤可能に • アプリ開発やデータ分析などが実現可能に
様々な応⽤が広がっています
サイネージでの活⽤
2019年2⽉︓90 2019年7⽉︓126 11 2021年1⽉ 2020年10⽉ 2020年7⽉ 2020年4⽉ 2020年1⽉ 2019年10⽉ 2019年7⽉ 2019年4⽉ 2019年1⽉ 2018年10⽉ 2018年7⽉ 2018年4⽉ 2018年11⽉︓30 2018年1⽉ 2018年7⽉︓23 2017年10⽉ 2017年7⽉ 事業者数 350 300 250 200 150 100 50 0
2022年3⽉ 2022年1⽉ 2021年11⽉ 2021年9⽉ 2021年7⽉ 2021年5⽉ 2021年3⽉ 2021年1⽉ 2020年11⽉ 2020年9⽉ 2020年7⽉ 2020年5⽉ 2020年3⽉ 2020年1⽉ 2019年11⽉ 2019年9⽉ 2019年7⽉ 2019年5⽉ 2019年3⽉ 2019年1⽉ 2018年11⽉ 2018年9⽉ 2018年7⽉ 2018年5⽉ 2018年3⽉ 2018年1⽉ 2017年11⽉ 2017年9⽉ 2017年7⽉ 本年も順調にオープンデータが増加 オープンデータ提供事業者数 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0
フリーのデータ作成ツール開発・提供・利⽤⽀援 • ⻄沢ツール – ⻄沢明⽒開発 – 約40+⾃治体・事業者が利⽤ • ⾒える化共通⼊⼒フォーマット – 伊藤浩之⽒開発 • 当初は三重県のプロジェクトで利⽤ – 約33⾃治体・事業者が利⽤
その筋屋 • 無償配布されているダイ ヤ編集システム • プロ向けシステムと同等 の機能を備え、バス事業 の運営に利⽤出来る • GTFS/標準的なバス情報 フォーマット出⼒機能を 備える – 42事業者がオープンデータ公 開 http://www.sinjidai.com/sujiya/
フリーのダイヤ編成システム・GTFS作成ツール その筋屋 ⻄沢ツール ⾒える化共通⼊⼒フォーマット • • 2020年12⽉現在 N=309(⼀部期限切れデータ含む) 資料 l GTFS公共交通オープンデータのリストは、「GTFS・「標準的なバス情報フォーマット」オープンデータ⼀覧(旭川⼯ 業⾼専島⽥鉄兵先⽣)による。事業者・市町村単位で集計した。鉄道、航路等を含む。 l HODaP、OTTOPはこれらのプロジェクトで整備されたGTFSである。 HODaP、OTTOPの区分は上記⼀覧記載による。 l その筋屋、⾒える化共通⼊⼒フォーマット、⻄沢ツール、その他の区分は、各GTFSデータのtrips.txtを⾒て判断した。
広め隊による講演会・講習会 • 県や運輸局が実施する勉強会に講師として登壇 • 事業者や⾃治体にツール導⼊を指南
標準的なバス情報フォーマット広め隊 • 標準的なバス情報フォーマット (GTFS-JP)データ整備に関わる有志 によるコミュニティ – 2017年夏頃から、国交省検討会の関係者らを 中⼼に⾃然発⽣的に誕⽣ – 普及に関わるツール開発、勉強会やイベント 開催、関係者への働きかけなどを継続的に実 施 – チャットなどによる活発な情報交換 • 参加者 – – – – – – ⼤学研究者 乗換案内サービスデータ整備担当 バス事業者向けツール開発者 公共交通コンサルタント 交通事業者職員 ⾃治体職員 等 20名程度
a+u にてGTFS-JP特集 • 海外でも有名な⽇本の建築雑誌 https://japan-architect.co.jp/shop/architecture-and-urbanism/au-202109/
第4回 東京公共交通オープンデータチャレンジ • オリンピック開催に向けたオープンデータ活⽤チャレンジ – Google、ナビタイム、ジョルダンなどもアプリでデータを活⽤
市⺠発のアプリも登場 • Aa ⻘バスなう︕ https://sonohino-kibunshidai.org/aobus_now/ UnoMap https://play.google.com/store/apps/details?id=work.momizi.unomap&hl=ja
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オープンデータ活⽤ハッカソン • アプリ、乗り換え案内以外へも活⽤が検討される
公共交通の運⾏本数の直感的把握
地域ごとの通える⾼校数
災害対応がついに実現 • 2018年の⻄⽇本豪⾬を踏まえ てデータ整備の体制や訓練 • 2021年夏の⽔害による呉線の 運休・代⾏バス運⾏の際に、 オープンデータ整備公開・ Google Mapsにて検索可能に
バス以外でもデータ化の機運が
イギリス政府の路線バスオープンデータ • バス事業者が時刻表や運賃、ロケーション情報 をオープン化することを法的に義務化 – The Public Service Vehicles (Open Data) (England) Regulations 2020 に基づく – イングランドの政策にスコットランド、ウェールズも追従 • 全国⼀体的にデータ収集し複数のフォーマット でデータ公開 – 2020年12⽉ 時刻表データ公開義務化 – 2021年1⽉ 位置情報、運賃やチケット情報の公開義務化 – 2023年1⽉ 乗り継ぎなど特殊な運賃・チケットについても 公開義務化 https://www.bus-data.dft.gov.uk
The Bus Open Data System (BODS) • Ito World が DfT、 KPMGとともにシステム 開発 • CityMapper、Moovitな どのアプリがデータ利⽤ – 当初は別々にデータ収集して いたとのこと。役割分担 • 規模 – 250以上の事業者のデータ – 18,000台以上のバスの位置情 報(5〜30秒ごとに更新) https://www.bus-data.dft.gov.uk
GTFSオープンデータリポジトリ • x
⽇本バス情報協会 設⽴︕ 準備メンバー • ⻄沢明(東京⼤学 空間情報科学研究センター 客員研 究員)※代表 • 伊藤浩之(公共交通利⽤促進ネットワーク) • 伊藤昌毅(東京⼤学 ⽣産技術研究所 特任講師) • 井原雄⼈(早稲⽥⼤学スマート社会技術融合研究機 構) • 太⽥恒平(株式会社トラフィックブレイン) • 野津直樹(株式会社トラフィックブレイン) • 諸星賢治(MoDip/株式会社トラフィックブレイン) https://www.gtfs.jp/blog/preparatory-committee/
いろいろ遅れましたが、 いよいよ始動します︕
本⽇ • 第1部 ⼀般社団法⼈⽇本バス情報協会 設⽴シンポジウム • 第2部 インターナショナルオープンデータデイ コミュニティ セッション