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January 04, 23
スライド概要
2022年12月28日開催 Data Visualization Japan Meetup 2022における、伊藤昌毅(東京大学)の発表資料です。
GTFS形式のオープンデータが普及したりリアルタイムデータが公開されるなど、公共交通分野のデータ整備や公開が進んでいます。この講演では、公共交通データ可視化の技術や事例について紹介するとともに、データの活用方法を検討します。特にデータに基づいて交通の課題や将来像を議論する可能性を探ります。
https://peatix.com/event/3452708/view
伊藤昌毅 東京大学 大学院情報理工学系研究科 附属ソーシャルICT研究センター 准教授。ITによる交通の高度化を研究しています。標準的なバス情報フォーマット広め隊/日本バス情報協会
2022年12月28日 オンライン開催 データ可視化ショーケースイベント Data Visualization Japan Meetup 2022 公共交通データ可視化の最新状況と可能性 東京大学 大学院情報理工学系研究科 附属ソーシャルICT研究センター 伊藤昌毅
伊藤 昌毅 • 東京大学 大学院情報理工学系研究科 附属ソーシャルICT研究センター 准教授 • 専門分野 • • – – ユビキタスコンピューティング 交通情報学 – – – – – – – – 静岡県掛川市出身 2002 慶應義塾大学 環境情報学部卒 2009 博士(政策・メディア) 指導教員: 慶應義塾大学 徳田英幸教授 2008-2010 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別研究助教 2010-2013 鳥取大学 大学院工学研究科 助教 2013-2019 東京大学 生産技術研究所 助教 2019-2021 東京大学 生産技術研究所 特任講師 2021-現在 現職 – 運行管理者(旅客) 経歴 資格 2
伊藤×国土交通省 • • • • • • • 標準フォーマット関連 – – – – バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会 座長(H28年度) 標準的なバス情報フォーマット利活用検討会 座長(H29年度) バス情報の静的・動的データ利活用検討会 座長(H30年度) GTFS-JPに関する検討会 委員(R2年度) – 公共交通分野におけるオープンデータ推進に関する検討会 委員(H29年度-R3年度) – – 都市と地方における新たなモビリティサービスのあり方懇談会 委員(H30年度) 新モビリティサービス推進事業有識者委員会 委員(R1年度) – 交通政策基本計画小委員会 委員(R1年度-) – シェアサイクルの在り方検討委員(R1年度-) – 鉄道の混雑緩和に資する情報提供のあり方に関する勉強会 委員(R2年度) – 運行管理高度化検討会・ワーキンググループ(R2年度-) オープンデータ関連 MaaS関連 交通政策審議会 シェアサイクル 鉄道 点呼
伊藤×経済産業省・総務省 • 経済産業省 オープンデータ関連 – 官民データの相互運用性実現に向けた検討会 座長(H29年度) – 情報共有基盤 利用促進ワーキンググループ 委員(H30年度) • 総務省 オープンデータ関連 – 地域情報化アドバイザー(R2年度〜R3年度)
伊藤×地方自治体 • • • • • • • 沖縄観光2次交通の利便性向上に向けた検討委員会 座長(H30年度〜) 群馬県バスロケーションシステム実証実験 アドバイザー(R1年度) さいたま市 スマート駅広研究会 副会長(R2年度〜R3年度) 佐賀市 街なか未来技術活用モデルプラン策定業務有識者会議 委員(R2年度) 東京都 東京都における地域公共交通の在り方検討会 委員(R2年度〜R3年度) 熊本市 熊本版MaaS勉強会 有識者委員(R3年度〜) 杉並区地域公共交通活性化協議会 会長(R3年度〜) • その他自治体主催のイベントでの講演多数 – 静岡県掛川市、石川県能美市、群馬県、島根県安来市、沖縄県、富山県、岐阜県、北海道など
公共交通と可視化 • X
公共交通と可視化: なぜ発達? • 複雑な公共交通サービス を、利用者が主体的に利用 する必要があるため • 公共交通の全体を理解し、 適切に選択し乗車する必要 https://www.jreast.co.jp/map/
バス: より複雑でより地域密着 • x
バスの現地案内の現状 わからない路線図 そびえ立つポール そびえ立つポール群 名前も 違う バラバラな 貼り紙
バス総合案内システム: バスへの投資が行われた時代もあった • 1990年設置、2018年運用終了
バスマップ(2000年頃〜) • 2003年から「全国バスマップサミッ ト」を(ほぼ)毎年開催 • マップ作りの技術だけではなく、 「市民が作り支える公共交通」とい う理念や方法を議論、共有する場に も – 独立採算の民間企業の競争前提で制度化された 地域交通において、利用者目線のバスマップは 市民主体でないと作れなかった面も
バスマップ沖縄 http://www.kotsu-okinawa.org
https://www.rosenzu.com/~bsm/index.html
@yukai3chome さん • 【サークル愉会 #C101 新刊おしな がき】 • 配置:12/31 東2ホールP-48b • 『非公式 西鉄バス時刻表 2022年12 月号』 • 『Bus Service Map 2022-23冬号』 • 既刊も若干持ち込みます。 • 通販は、都営バス資料館さまでコミ ケ後に取り扱い予定です。 • よろしくお願いいたします。 https://twitter.com/yukai3chome/status/1606926947023745024
正縮尺型地図誇張型地図
バスを乗りやすくするために • バス停名称・路線名称をわかり易く – 大阪駅=梅田駅ならみんな知ってるだろうけ ど… • バスの方向幕をわかり易く • 路線番号・色分け • 現地の看板・案内の充実 http://tottori-bus.or.jp/route_bus.html
ガラケー(通信機)からスマホ(コンピュータ)へ • 連続的な進化ではない – – – – 技術基盤の変化: 組み込みソフトウェアから現代的なOSヘ 事業構造の変化: キャリア主導からプラットフォーマー主導へ 国内多メーカーから国際的に集約へ ハードウェアの多様性からソフトウェアの多様性へ
標準的なバス情報フォーマットのオープンデータ整備が進行中 バス業界において「標準化」「オープン化」が同時に進行中 路線 時刻 運賃 リアルタイム 「標準的なバス情報フォーマット」(世界標準のGTFS互換)でデータ整備 乗換案内・MaaS サイネージ・印刷物等 交通分析・計画 20
私の原点: 地方+最先端IT
2010年〜2013年 バスネット: 鳥取大学発 バス・鉄道乗換案内 の開発 • 年間4万人を超えるユニークユーザ • 年間30万件を超える検索数 • 総務大臣賞 産学官連携功労者表彰,平成21年 • 総務大臣表彰 U-Japan大賞 地域活性化部門賞, 平成20年 • ほか受賞多数
スマートフォンによるバスロケーションシステムの開発 • GPS搭載スマートフォンを車載端末として利用することで,低コ ストな設置,運用を実現 – 鳥取市の15路線で運用→現在は鳥取県全域で稼働中 バスネット サーバ リアルタイム 位置情報 位置から遅れを 推測
計画からバス利用過程全体の支援へ • バスを知り,バスに乗りたくなる「バスネット」 • 評判を伝え,バスに誘いたくなる「バスネット」 近所のバス 停はどこ? 認識 車よりも便 利なの? 欲求 便利だった! みんなも乗ろ う! 乗りたいけ どいつ来 る? 計画 バスネット バス移動 共有
行動パターンからバスを提案 • スマートフォンが移動を記録し、よく行く場所を 抽出 • よく行く場所への経路を能動的に提案 – 「12分後に現在地を出発すれば,イオン鳥取北店に14:23に到 着します」 • Androidウィジェットとして実現 • 「バスでも案外早く着くんだ」 • 「まだ終バスに間に合うからゆっくりしよう」
位置情報履歴から滞在点のみを抽出 1. 定期的に位置情報を取得 2. 移動中の地点を除く 3. クラスタリングで類似データを まとめる 4. 場所の名前を検索し紐付け
次の行動を推測してバス乗車を提案 1クリックで経路を表示 よく行く場所を地 図で確認
経路はわかった、その先は? • • • • バス停はどこにある?上り?下り? 乗るバスはどれ?間に合うかな? 遅れてるようだけど、いつ着く? お金はいつ払うの? • →バスの乗車を詳細に支援するナビゲーションシステム
バス停まで: ピンポイントに徒歩ナビ • 地図と写真で、目的のバス停 まで迷わず導く • 距離や位置がわかるので、焦 らず歩ける
バス停では: 焦らず、迷わずバスを待つ • 時間があれば、コンビニや郵 便局にも • 次々とバスが来ても迷わない • 必要な小銭が今のうちにわか る
バスに乗ったら: 景色がわからなくても 安心
画面に従うだけで、不安のないバス利用が実現 • 現在位置や時刻を元に状態を認識し、案内を 自動切換 • 乗り換えやバス停間の移動にも対応 • 並行してバス停詳細調査を実施 – 上下各バス停の正確な緯度経度 – 様々な角度からのバス停の写真 – 待合室、コンビニ等の有無 バスから 降車 バス停へ 到着 徒歩移動中 • ビッグデータ収集のための基盤技術としても 期待 バスへ乗車 乗車中 待機中
バスネット利用者の行動分析 • Webやアプリの利用データのビックデータ分析から、公共交通 への需要を明らかに 出発地設定 目的地 イオン鳥取北 (バス停) 鳥取駅 (バス停) 県庁日赤前 (バス停) イオン鳥取北 (バス停) 鳥取砂丘 (バス停) 500 450 400 350 300 250 利用数 順位 出発地 鳥取駅 1 (バス停) イオン鳥取北 2 (バス停) 鳥取駅 3 (バス停) 鳥商前 4 (バス停) 鳥取駅 5 (バス停) 目的地設定 200 150 100 50 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 時間帯 h 鳥取駅バス停 区間ごとの需要 地域別の需要分布 バス停ごとの乗降パターン 18 20 22 24
アクセスログ解析システムの開発 • 直感的な解析を実現するWebインタフェースの開発 – Hadoopを使った分散処理でデータ解析を高速に実現 – 総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)地域ICT新興型研究開発に採 択
最先端IT × 地方 は相性がいい • 「最先端だから地方にはまだ早い」なんてことはない – いいものは誰にとってもいい – 実は最先端のほうが安価に開発、導入出来る • 何もないところの方が新しいものを導入しやすい – リープフロッグ現象: 新興国で一気に新しい技術が広がる現象 • しかし、結局この頃構想したレベルは形に出来なかった • 地方では心の壁の高さが問題
公共交通のオープンデータ運動
地域の公共交通は乗換案内に出てこない
地域の公共交通は乗換案内に出てこない データ整備にはコストが掛かるため 利用者数が少ない地域のバスにまで 手が回らない 交通事業者が自ら 標準形式のオープンデータを用意して 乗換案内に提供する
海外の事例: 交通事業者がオープンデータを提供 • 路線図、時刻表、リアルタイム車両位置情報などのデータの利用を開放 • 自由に使ってもらうことで、アプリの作成や工夫を凝らした印刷物などの情 報提供を促進 • アメリカ、ヨーロッパでは当たり前になりつつある
GTFS形式 • 世界で広く使われる形式 • 乗換案内に必要な情報(バス停・駅+路線+時刻表+運賃)をまとめて格納 したファイル形式 バス停/駅+路線 時刻 運賃
オープンデータから様々なアプリが開発される • 大企業、ベンチャー−企業、個人がアプリ開発
DB(ドイツ鉄道)オープンデータハッカソン • ああ
日本の公共交通データ流通の現状 JR 私鉄 交通新聞社 私鉄 私鉄 バス バス バス JTBパブリッシング バスデータに関しては、集約して販売する 事業者がなく、乗換案内事業者それぞれが 独自で一社一社のデータを集めている 乗換案内サービス事業者
2014年〜 静岡県でコミュニティバスのオー プンデータ化の取り組み • 県庁、市役所、地元IT企業等とGTFSによるオー プンデータ化を実現 – Google Mapsへ提供可能に • アイデアソン、ハッカソンで地域でのデータ活用 を目指す
学会発表を繰り返す • 交通の専門家は学会に結集している • ならばそこに参加してオープンデータ を訴える
「交通ジオメディアサミット 〜 IT×公共交通 2020年とその先の未来を考える〜」 開催 • • • • • 2016年2月12日開催(東大駒場第2キャンパス コンベンションホール) 195人来場 産(現場寄り): JR東日本、バイタルリード(出雲市の交通コンサルタント) 産(IT寄り): ジョルダン、ナビタイム、ヴァル研究所(駅すぱあと) 官: 国土交通省、学: 東京大学(私) コミュニティ: Code for Japan、 路線図ドットコムなど
バス情報の効率的な収集・共有に向けた 検討会(2016年12月〜2017年3月) • 事務局: 総合政策局公共交通政策部交通計画課 • 外部委員 – – – – – – – – – – 伊藤昌毅 東京大学生産技術研究所(座長) ー川雄一 株式会社構造計画研究所 伊藤浩之 公共交通利用促進ネットワーク 井上佳国 ジョルダン株式会社 遠藤治男 日本バス協会 櫻井浩司 株式会社駅探 篠原雄大 株式会社ナビタイムジャパン 丹賀浩太郎 株式会社工房 別所正博 公共交通オープンデータ協議会 山本直樹 株式会社ヴァル研究所
各社のエンジニアが集まった ワーキンググループを開催 • 東大生産技術研究所に 各コンテンツプロバイ ダのエンジニアなどが 集まり、バスデータの フォーマットについて 集中討議 • データ項目のひとつひ とつを徹底議論
2017年3月31日 「標準的なバス情報フォーマット」公開
2018年7月:23 2019年2月:90 2018年11月:30 2019年7月:126 60
22年3月 22年1月 21年11月 21年9月 21年7月 21年5月 21年3月 21年1月 20年11月 20年9月 20年7月 20年5月 20年3月 20年1月 19年11月 19年9月 19年7月 19年5月 19年3月 19年1月 18年11月 18年9月 18年7月 18年5月 18年3月 18年1月 17年11月 17年9月 17年7月 本年も順調にオープンデータが増加 オープンデータ提供事業者数 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0
オープンデータとして公開 • Webページからデータを誰でもダウンロード出来るように
Google Mapsで検索可能に • • いつも使ってるスマホアプリから自然にバス 情報にアクセス可能 外国人も使っているアプリ
「駅すぱあと/Yahoo!乗換案内」がオープン データを採用 • オープンデータ化されたバスデータを経路探索に採用 https://ekiworld.net/personal/app/spec/info.html?style=pc
Moovitが日本のデータに対応 • イスラエルのベンチャー企業が開発するMoovitが山梨県GTFSを採用
サイネージでの活用
IT×公共交通のコミュニティを作り育てる
標準的なバス情報フォーマット広め隊 • 標準的なバス情報フォーマット (GTFS-JP)データ整備に関わる有志 によるコミュニティ – 2017年夏頃から、国交省検討会の関係者らを 中心に自然発生的に誕生 – 普及に関わるツール開発、勉強会やイベント 開催、関係者への働きかけなどを継続的に実 施 – チャットなどによる活発な情報交換 • 参加者 – – – – – – 大学研究者 乗換案内サービスデータ整備担当 バス事業者向けツール開発者 公共交通コンサルタント 交通事業者職員 自治体職員 等 20名程度
広め隊による講演会・講習会 • 県や運輸局が実施する勉強会に講師として登壇 • 事業者や自治体にツール導入を指南
技術書展6で同人誌を販売 • 公共交通オープンデータの紹介 や、それを利用したプログラミ ング方法を解説 – GTFSとODPTデータを紹介 – QGIS、SQL、Processing、Lineボット などで活用 • 122ページの書籍を300部以上 販売
ツール開発の進展 • 標準的なバス情報フォーマット/GTFSの手作りは現実的で ない • 標準的なバス情報フォーマットの公開後、有志によってツー ルが開発される • 商用のダイヤ編成システムにおいても、「標準的なバス情報 フォーマット」出力機能を備えるように
フリーのデータ作成ツール開発・提供・利用支援 • 西沢ツール – 西沢明氏開発 – 約40+自治体・事業者が利用 • 見える化共通入力フォーマット – 伊藤浩之氏開発 • 当初は三重県のプロジェクトで利用 – 約33自治体・事業者が利用
その筋屋 • 無償配布されているダ イヤ編集システム • プロ向けダイヤシステ ムと同等の機能を備え、 バス事業の運営に利用 出来る • GTFS/標準的なバス情 報フォーマット出力機 能を備える http://www.sinjidai.com/sujiya/
データ利用の広がり
ワンソース・マルチユース 乗り換え案内 マイ路線図・マイ時刻表 公共交通 オープンデータ 交通分析 service_id route_name 平日 250号線 [3102](片上→岡山駅) 行ラベル 06:52 08:40 10:35 15:11 17:05 総計 計画 最小 中央値最大 120 83 92 102 106 78 78 83 90 100 76 76 80 84 75 79 81 88 80 85 87 98 111 60 79.4 82 89 96 • • 40 計画 中央値 20 最小 最大 17:05 15:11 10:35 08:40 06:52 0 データを使った様々なアプリ開発や 交通分析が実現 データ分析やアプリ開発によって公 共交通の利便性が向上
Google Mapsへの掲載 • GoogleはGTFS形式によるオープン データを推奨 – ほぼ選り好みせずデータを掲載 – 検索の統計情報も公開 • 乗換案内に掲載されていない自治 体やバス事業者が利用促進のため にデータ整備 • 訪日外国人が利用するのはGoogle Maps
「駅すぱあと/Yahoo!乗換案内」がオープン データを採用 • オープンデータ化されたバスデータを経路探索に採用 https://ekiworld.net/personal/app/spec/info.html?style=pc
Moovitが日本のデータに対応 • イスラエルのベンチャー企業が開発するMoovitが山梨県GTFSを採用
サイネージでの活用
バスロケーションシステムの基礎データ • 群馬県・富山県では2018年度整備したデータを活用しバスロ ケーションシステムの整備を推進 – GTFSリアルタイムデータのオープン化にも取り組む https://toyama.vtfm.jp https://www.pref.gunma.jp/04/h21g_00088.html
MaaSの基盤データとして • 北海道十勝MaaS実証実験の 基盤データの一部はGTFS-JP オープンデータ • 小田急+VAL研究所のMaaS プラットフォームに採用 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/stk/hokkaido-tokachi-maas.htm https://www.slideshare.net/KenjiMorohoshi/20200128shikoku-gtfsjp
市民発のアプリも登場 • Aa 青バスなう! https://sonohino-kibunshidai.org/aobus_now/ UnoMap https://play.google.com/store/apps/details?id=work.momizi.unomap&hl=ja
オープンデータ活用ハッカソン • アプリ、乗り換え案内以外へも活用が検討される
東京都小池知事も期待を表明 • 東京都交通局のバス・地下鉄デー タをAPIで提供した。 民間がデー タを使って新しいサービスを展開 でき、スタートアップに繋がる可 能性。 また住民がテクノロジを 活用して社会や地域の課題を解決 するシビックテックの取り組みに よりQoSを向上」 との言及 – 「ポスト・コロナを見据えた東京のDXの推 進に向けたオンラインシンポジウム」での 発言(2020年10月12日) https://www.youtube.com/watch?v=R_-CQIiVwpc 1:14:50 頃〜
乗換案内のためのデータ作りから 交通事業者の主体的な活動へ
データが使われる姿が見えると事業者の意識が変わる
臨時便への対応 • お盆の日のみ走る臨時便を事 前に情報提供 • その日を設定した検索にだけ 案内される • Google Mapsはデータを送信 してからほぼ48時間以内で更 新されるらしい
先進事例: 乗り場を含めたバス案内 • バス乗り場の位置や名称 まで含んだ案内を実現 • 事業者が必要と思うレベ ルの情報提供が可能
先進事例(佐賀市営バス・祐徳バス): 正確な情報でバス→バスの乗換も安心 • 佐賀空港から「枝梅酒造」を検索 • バス停位置が正確だから「県庁前」での乗換も 不安なし! • リアルタイムデータも掲載準備中
GTFSリアルタイムで攻めの情報発信 • バスロケやアラートを標準フォーマットで積極公開、利便性向上へ
災害時・緊急時の情報発信もオープンデータで • GTFSリアルタイム – 信頼出来る情報源=バス会社が迅速に広 く情報提供する仕組み – 路線、便などに紐付けた柔軟な情報発信 が可能 • アプリの対応が進む – Google Maps: 対応 • 情報発信すれば即座に反映 – 「標準的なバス情報フォーマット」に組 み込まれたことで日本企業の対応も進行 中
GTFS整備からバス事業のDX推進へ (みちのりホールディングス) • アナログな現場オペレーションにGTFSだけを導入しても求めら れる情報提供ができない • 業務フロー全体を捉えたデジタル化を進めている 【国土交通省主催】標準的なバス情報フォーマット/GTFSオンラインセミナー(2020年9月) https://www.youtube.com/watch?v=vQV3kXBtAAs
公共交通における データ駆動型社会への道は どうしたら開けるか
背景: 行政の役割の高まり • 地域公共交通活性化再生法(2007年 制定)により、行政が主導して地域 公共交通を計画、実現する枠組みが 明確化。 • 特徴(伊藤の理解) – 地域のことは地域(事業者、住民、行政な ど)で – 全体をネットワークで考える – やる気のある地域を金や制度でサポート – まちづくりとの連携
• 2020年法改正 で示された方針 • 地域に「デー タ」という武器 を https://www.mlit.go.jp/common/001352013.pdf
運輸行政のデジタル化を目指して
データの流れからみたバス事業 許認可権限 形式的な要件は確認はするが 地域の状況を踏まえた判断はしない 運輸局 (国) ダイヤ改正・臨時便 路線やバス停の新設・廃止 新規参入・撤退 公共交通 事業者 アプリ 事業者 許認可・申請 紙ベース 利用者 標準化+オープン化 情報提供の義務は無い 自治体 利用の実態は 自治体に届かない 自治体が地域の交通をデザイン することが法的に求められている この体制のままよりよい交通は作れるのか?
公共交通データ活用の現状 • 利用者 – スマートフォン活用にシフト、スマホで公共交通がより便利に • 公共交通事業者 – アナログな業務を多く残す(ダイヤ作成なども一部はアナログ) – デジタル機器が連携せずに導入されている状況 • 国(運輸局) – 公共交通事業者からの許認可や届け出を受ける立場 – ほぼ全てが紙の束+ハンコ • 自治体 – 地域の公共交通をデザインする役割を求められるように – ITの専門家も、交通の専門家も不足
運輸局への紙による膨大な申請・届出業務 バス会社(永井運輸@前橋) 関東運輸局 太田恒平, 水野羊平, 三浦公貴, 伊藤昌毅, "GTFS-JPデータを用いた乗合 バス事業の電子申請に向けた基礎検討 〜帳票地獄からの脱却による働き 方改革を目指して〜", 第59回土木計画学研究発表会, 2019年6月9日.
書式の例 • x https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/bus/procedure/noriai/style.html
利用者向けのデジタル化を進めたところで…
行政によるデータ活用: 「地域が自らデザインする地域の交通」 のために
都バスのサービスレベルを把握するマップを作成
高松駅13:00発の到達圏 https://qiita.com/niyalist/items/1d3941761df3969f16a2
公共交通の運行本数の直感的把握
人口と運行本数比較
中心地からの到達時間
地域ごとの通える高校数
日本バス情報協会(2022年3月〜) • • • • • • 行政、バス事業者等に対するコンサルティング 講習会、勉強会等の開催 データコミュニティに対する技術支援 データプラットフォーム、ツール等の提供 バス運行システム事業者等の連携の推進 調査研究 GTFS・バスデータ整備実習(2022年8月) https://www.busdata.or.jp
GTFSデータリポジトリの開発支援 • GTFSデータをアップロー ドし広く流通できる仕組み • 社会基盤情報流通推進協議 会(AIGID)とともに開発 • 2022年3月に試験運用開始
GTFSデータ連携APIのイメージ 国土交通データプラットフォーム関連 国土交通データ プラットフォーム 検索 GTFSデータ 掲載 取得 GTFSデータ リポジトリ 作成者 掲載 取得 (バス事業者・ 市町村等) 一覧 認証 履歴管理 品質検証 手間無く適切な方法で 掲載・更新できる 表示・ 取得 国交DPF 利用者 取得 QGIS 利用者 GTFSデータ 利用者 等 (交通情報・ 交通分析等) 一元的にデータ取得し 自動運用できる 124
QGISプラグイン「GTFS-GO」に連携機能を追加 運行頻度マップの作成が可能 GTFSデータリポジトリ連携機能 GTFSリポジト リ連携を追加 デジタル田園都市のWell-Being指標の更新も可能に 運行頻度が必要 12年前のデータを更新できる 125
熊本都市交通リノベーション 〜めざせ 渋滞半減、車1割削減、公共交通2倍〜 (株)トラフィックブレイン 代表取締役 太田恒平 東京大学 大学院情報理工学系研究科 伊藤昌毅 140
研究開発概要 行動変容と交通インフラの動的制御によるスマートな都市交通基盤技術の研究開発 • 「交通」という応用領域からB5Gの要素技術の具現化、社会実装への道筋を作る 項目2: 交通行動を導くセンシングとユーザインタフェース技術 項目1: 最適化された公共交通の動的供給技術 自由で円滑な移動 車両 データに基づく公共交通計 ダイナミックダイヤ: 需 画: 地域全体の長期的公共要に応じてバスを適切に運 交通計画を複数の交通モー 行 ドを跨いで最適化 特性を配慮した交 通制御 交通行動変容:心理学・行動 経済学・XR (Extended Reality)な どを活用した情報提示で、人 や車両の交通行動を誘導 人 道路 都市インフラの 負荷軽減 交通センシング:スマートフォン などで交通行動を推定 項目3: 個々の利用者を考慮したリアルタイム交通制御技術 交通可視化: 交通制御の影響 の可視化による社会受容の実 現 項目4: 交通インフラの管理や制御 を実現するプラットフォーム技術 MaaSデータ基盤技術: 視覚化・分析・制御 基盤 AI信号制御: リアルタ イムセンシングに基づき 交通信号制御 都市交通基盤通信技術: 車両、信号機、交通センサ、歩 行者などを同時接続 超低遅延 超安全・信頼性 超多数同時接続 自律性 141
主要なメンバー 組織 所属・役職 代表者 担当分野 情報理工学系研究科 准教授 伊藤昌毅 IT交通改善、AI交通信号 生産技術研究所 教授 大口敬 交通工学、道路信号 空間情報科学研究センター・生 瀬崎薫 産技術研究所 教授 情報ネットワーク、IoT、 モバイル空間センシング 情報理工学系研究科 准教授 塚田学 ITS通信技術 工学系研究科 教授 中尾彰宏 生産技術研究所 教授 中野公彦 生産技術研究所 教授 ペニントン マイルス 次世代サイバーインフラ 機械生体システム制御工 学 デザイン先導イノベー ション 生産技術研究所 准教授 本間健太郎 空間デザイン数理 トラフィックブレイン 代表取締役 太田恒平 ダイヤ改善、IT交通改善 MaaS Tech Japan 代表取締役 日高洋佑 MaaSデータ基盤 東京大学 142
熊本をフィールドとして研究・開発を計画中 • 地域の交通事業者、 行政などと共同プ ロジェクトを組織 中
熊本都市圏における研究の目標・取組 目指す姿 渋滞半減、車1割削減、公共交通2倍 そのために ①遅延・渋滞改善 交通関係者 の行動変容 計画 〜バスの遅れ5分以内へ〜 ②公共交通マーケティング 〜データに基づき潜在需要に働きかけサービスレベル設定〜 の行動変容 情報 ③オープンMaaS 財政・経営・ 政治・有権者 投資 ④交通投資再構築 利用者 の行動変容 〜優れたサービスが広く使え先端技術が生まれる都市へ〜 〜独立採算・赤字補填・道路偏重から脱却〜 144
なぜ熊本か 交通が重要な社会課題 ◼交通課題:鉄軌道が乏しく、渋滞が激しく、公共交通分担率が低い • 政令市ワーストの渋滞が重要な社会課題。バスの活用が肝。 ◼都市交通政策:独立採算が成り立たなくなっているが政策が乏しい • 過疎地生活交通、三大都市圏鉄道と比べ国策が乏しい。都市交通計画も挫折してきた。 解決のカギとなる要素がある ◼データ:ICカード・バスロケ・オープンデータが揃う ◼協力体制:共同経営推進室を中心とした産官学連携体制がある • 2019年に九州産交バスの遅延改善、バス・電車無料の日の分析を一緒にやってきた。 145
①オープンMaaS 〜実は先進! 熊本のバスオープンデータ〜 146
県内統一バスロケのオープンデータ 県内統一バスロケ GTFSリアルタイム オープンデータ Google Maps https://km.bus-vision.jp/kumamoto/view/opendataKuma.html GPS バスロケ サーバ GTFS リアルタイム 147
スマホだけじゃない身近な媒体へ 乗換結節点サイネージ ミニサイネージ My時刻表 三宮駅 行バス 三宮駅 その看板+テレビ・台・PC 10万円〜 M5Stack 約5000円 行バス 紙 1枚数円 スマホや高価な専用端末だけでなく、広くあまねく情報を広げ 公共交通が視界に入るように 149
オープンMaaSで目指す姿 交通情報をオープンデータ/APIを介して流通させ、 主要サービスと連携し効果を生みつつ、地域から新技術を創出する 交通情報 交通事業・ 交通行政 オープンデータ/API 青:標準規格例 鉄道・バス ダイヤ GTFS 機能連携 シェアサイクル デマンド交通 タクシー チケット販売 ログデータ 広告 検索データ 人流データ リアルタイム GTFS Realtime Google マップ GTFS- GBFS 駅すぱあと ? OnDemand Yahoo! 乗換 NAVI TIME GTFSTicketing ? ? my route ジョルダン 駅探 住宅 検索 Twitter LINE 経路検索 情報サービス 遅延 改善 路線 計画 交通計画 サイ ネージ 印刷 システム 現地媒体 観光 情報 各種情報サイト ? 研究 ・ 創発 SNS 150
②遅延・渋滞改善 151
バス遅延マップ 平日7:30-8:00 遅延 累積遅延[分] 50%タイル 2021年11-12月 速度 郊外 方向 旧国道 3号 旧国道57号 15分遅延 熊本東BPを 渡るあたりで 遅延拡大 歩いた方が早い 熊本東バイパス の横断 バスロケ速度の 中央値[km/h] 郊外 方向 郊外 方向
バス時分適正化 with 共同経営推進室 お客様の許容範囲は 「5分以内が目安」 各社の遅延状況 (2021年11-12月便別の最大遅延の中央値) 熊本市公共交通グランドデザイン(2012年)より https://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&i d=1110&sub_id=1&flid=4004 バスロケデータを用いた遅延改善に全社で取り組み遅延5分以内を目指す 153
自動ダイヤ改正システム「Dia Brain」 バスロケデータを基に自動で所要時間を設定し 早発と遅延の両方を抑制 岡山の両備バスでは遅延が半減 路線 新旧ダイヤとバスロケ運行実績 (両備バス 平日8:00西大寺発 岡山駅行) 30 岡山駅 29 28 時間調整 27 天満屋 26 25 24 23 22 時間調整 21 東山 20 19 18 17 16 15 時間調整 自動車 14 13 学校入口 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 西大寺 倉敷 芸科大線 降車専用 行先 倉敷駅 倉敷芸科大 倉敷駅 小溝線 霞橋車庫 実績に合わせて 便ごとにダイヤを 自動修正 倉敷駅 吉岡線 霞橋車庫 倉敷 循環線 旧ダイヤ 新ダイヤ 実績(2018年1〜3月) 8:00 8:10 8:20 8:30 8:40 8:50 9:00 右回り 左回り 西大寺線 岡山駅 (天満屋 経由) 西大寺 西大寺線 岡山駅 (千日前 経由) 西大寺 年 朝(7-10) 昼(10-16) 夜(16-19) 10.3 7.0 10.7 2017 4.9 4.5 4.6 2018 13.9 10.2 8.3 2017 5.1 5.7 5.2 2018 7.9 6.8 9.3 2017 4.4 3.7 5.4 2018 11.3 9.1 3.4 2017 3.7 5.5 2.4 2018 13.4 8.5 9.9 2017 4.5 4.7 6.2 2018 11.1 9.3 9.8 2017 5.1 4.5 5.4 2018 8.8 7.8 2017 5.1 5.3 2018 10.8 7.4 4.2 2017 5.0 6.8 4.9 2018 12.8 10.1 22.0 2017 8.1 5.4 9.9 2018 16.0 11.6 13.7 2017 6.0 6.2 6.5 2018 17.5 11.9 25.8 2017 8.1 5.4 9.8 2018 17.6 11.0 10.3 2017 8.9 5.3 4.4 2018 京王バス、九州産交バスにもその後導入 ➡ 来年熊本5社で改正へ! 154
バス:バスレーンの検討 ■既存バスレーンの効果(破線) バスロケ速度の 中央値[km/h] 時速10km/h以上の区間が多く、 遅延は緩和されている。 ■候補の考え方 1. 4車線以上 ②浄行寺〜子飼橋 2. 既存のバスレーンと接続 ①産業道路 3. バスの朝ピーク速度が10km/h未満 4. ピーク輸送力が400人/時以上 (利用が倍増すれば一般車線の輸送力 を上回る) ■これまでの限界を打破するには? ・現状の輸送力・交通量が前提では 「渋滞が悪化」と道路・交通管理者から 指摘され導入困難に ③県庁通り・ 第二空港線 ・都市交通として何を重視するのか、 大局的な意思決定が必要ではないか? 155
中心市街地を分断する信号 桜 町 バス〜市電〜新市街を分断するサイクル160秒 市電を降りた途端赤になるサイクル170秒 出入口でバスを滞留させるサイクル150秒 上通と下通を分断するサイクル170秒 通 町 筋 156
全国信号サイクル長マップ https://bit.ly/3u8uvJJ 大阪・福岡 150秒 名古屋 160秒 ヨーロッパ 60〜90秒 バンコク 5分〜 日中は軒並み180秒!? 157
県警別 信号平均サイクル長 熊本の サイクル長は 日本一! (DID地区内・朝8:00-8:15) 170 160 長サイクルの謎 熊本 京阪神は 秋田 岐阜 長サイクル 長野 平均サイクル長[秒] 150 青時間を長くしても 先詰まりやレーン溢れが 多く車にとっても非効率 孤高の熊本 低密度なのに 140 山口 三重 滋賀 群馬 鳥取 栃木 山梨 愛媛 福島 130 兵庫 和歌山 岡山 鹿児島 石川 岩手 長崎 徳島 大分 宮城 宮崎 愛知 奈良 高知 富山 茨城 香川 静岡 広島 大阪 沖縄 京都 平均138秒 福岡 警視庁 千葉 福井 佐賀 北海道(旭川) 北海道(札幌) 青森 北海道(函館) 北海道(釧路) 新潟 島根 神奈川 120 埼玉 首都圏は 誰にどう働きかければ スムーズな信号に できるのか 教えてください…… 山形 110 高密度だが 低密度相応に 短サイクル 短サイクル 北海道(北見) 100 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 人口密度(データのある信号が含まれるDID地区のみ) 11000 12000 13000 158
クルマが1割減ればクリスマス渋滞は無くなる!? 159
平日の遅延時間の推移(バスごとの最大遅延50%タイル) 夕方は 毎週金曜 12/24 (金) 朝の遅延は 雨の日 160
年末の交通量と車速度 平均時間交通量(熊本市中央区のトラカンの1時間平均) date week 5 12月13日 月 128 12月14日 火 114 12月15日 水 107 12月16日 木 113 12月17日 金 114 12月18日 土 115 12月19日 日 85 12月20日 月 116 12月21日 火 115 12月22日 水 113 12月23日 木 114 12月24日 金 114 12月25日 土 112 12月26日 日 80 12月27日 月 112 12月28日 火 108 12月29日 水 107 12月30日 木 104 12月31日 金 91 6 359 331 336 333 341 254 142 343 330 322 321 324 242 141 319 292 216 163 130 7 725 712 706 720 704 508 276 701 694 679 688 682 477 278 687 656 444 323 208 8 741 730 729 748 747 619 441 720 705 708 730 719 594 439 712 706 533 451 319 9 691 681 680 725 722 675 552 683 687 683 712 708 646 529 687 663 611 559 442 10 695 676 698 719 707 722 620 676 703 705 715 741 712 604 694 705 676 655 582 11 687 681 699 712 715 710 653 687 689 703 713 748 738 651 724 726 707 686 655 12 673 663 686 705 711 733 680 686 674 693 710 738 737 658 734 720 711 675 647 13 669 671 682 693 717 736 690 694 677 697 705 738 735 641 729 719 680 675 637 14 698 685 703 711 718 735 670 708 689 710 731 756 734 634 738 720 679 683 639 15 716 701 727 713 728 740 692 717 700 723 737 770 745 659 743 738 694 690 607 16 730 728 734 717 760 732 691 736 730 742 738 745 739 674 765 752 694 674 564 17 764 754 758 721 759 732 664 752 749 752 753 699 719 648 751 755 685 657 505 18 728 711 726 699 724 697 564 697 721 722 718 678 657 533 729 724 639 580 398 19 578 600 590 629 663 570 435 596 598 604 628 649 512 437 603 599 499 447 277 20 395 458 424 264 487 436 356 403 408 421 449 502 410 360 412 426 384 350 208 21 296 327 326 334 384 357 280 300 326 328 342 353 338 286 309 330 316 294 175 平均速度(熊本市中央区のプローブの1時間平均) 5 29 30 30 29 30 28 29 29 30 29 30 30 28 28 30 30 29 29 28 6 25 25 25 25 25 27 28 25 25 25 26 25 27 28 26 26 28 28 27 7 15 15 15 15 15 23 26 15 15 16 14 15 24 26 16 17 24 25 26 8 14 14 14 14 13 21 24 14 14 14 14 14 21 24 15 17 22 23 25 9 18 18 18 16 16 19 22 18 17 18 16 16 19 22 18 19 20 20 22 朝夕日中に比べ交通量が1割多いだけでピークが発生 12/24:午後に交通量が1割増加した蓄積と雨で夕方に麻痺 12/28:朝の交通量5%だけでピークが無くなった 10 19 19 18 16 16 17 19 18 18 17 17 15 17 20 16 18 18 18 20 11 19 19 18 17 17 16 19 18 18 17 17 14 16 20 15 17 17 18 19 12 20 19 19 18 17 15 18 19 19 17 17 15 15 20 16 17 17 19 20 13 20 19 19 18 18 15 18 18 19 18 18 15 15 19 16 17 16 19 20 14 18 18 18 17 17 15 17 17 18 17 16 14 16 20 15 17 16 18 20 15 17 18 17 15 15 15 17 16 17 16 16 13 15 19 15 16 17 18 20 16 16 16 15 14 13 15 17 15 15 15 14 11 14 18 14 15 17 18 21 17 13 13 13 11 10 12 17 13 12 12 11 8.3 14 18 12 13 14 17 22 18 14 12 12 9.7 10 13 19 13 13 12 11 7.7 17 20 12 13 14 18 22 19 20 13 19 14 14 17 23 19 19 19 17 11 21 23 17 18 18 21 25 20 24 18 23 21 21 21 24 24 23 23 23 19 23 25 23 23 22 23 26 21 25 24 24 23 23 23 25 25 24 24 24 24 24 25 24 24 24 24 26 公共交通無料デーの 今年度中の実施を 熊本市と検討中 161
きれいな面的QV 〜熊本市中央区の交通量と速度〜 35 雨なし 雨 30 交通量が 750→675台/h 25 [km/h] 平 均 速 度 (10%↓) 20 15 速度は 13.3→18.2km/h (37%↑) 10 5 0 0 100 200 300 400 500 600 700 800 平均時間交通量[台/h] 162
③公共交通マーケティング 163
バス利用者増計画 with 共同経営推進室 マーケティングと官民連携による 「利用者倍増」を目指し計画を具体化中 [万人] 共同経営5社の年間輸送人員 6,000 5,020 5,000 9年後に 倍増 熊本都市圏のみ (5社計より 数%少ない) 2年後に コロナ前 レベル 4,000 2,997 3,000 2,674 1,922 2,000 2,193 2,285 実績 1,000 5,244 2,685 目標 0 1995 2015 2019 2020 年度 2021 2022 2023 2030 164
パーソントリップデータ(2012)に基づきターゲティング ターゲット 目的 属性 発着地 バス利用 徒歩以外 トリップ 現状 現状 目標 /年 トリップ シェア シェア 中高生 - 2254万 73万 3.3% 6% 大学生 - 538万 51万 9.6% 16% 1732万 429万 24.8% 31% ここに注力していたが パイが小さかった 通勤 社会人 他熊本市着 9836万 370万 3.8% 8% パイは大、乗換が課題 熊本市外着 6069万 60万 1.0% 7% 大規模事業所へのバスが有力 21286万 529万 2.5% 8% 価格弾力性が高いので 運賃策が有力 熊本市発 4284万 455万 10.6% 11% 熊本市外発 1966万 64万 3.3% 7% 47965万 2032万 4.2% 9% 通学 中心部着 社会人 私用 中高生 合計 高齢者 競合の自転車は事故が多い 熊本市以外にも敬老パスを 165
熊本市の中心部以外への通勤@県庁を例に 目的地別の通勤交通手段 ■交通分担率 中心部を少しでも外れると、公共交通利用が激減し、 車利用が過半を占めるようになる。 ■県庁前のバスの本数 比率・人数は 自動車分 本数自体は約170本と多いが、 中心部に向いているため乗継ぎが必要 ↓ 情報提供、乗継施策、職場と連携した利用促進 (モビリティ・マネジメント)を検討中 県庁付近の一日のバス運行本数 ■産交バス ■都市バス ■熊本バス ■電鉄バス 166
郊外工業団地(セミコンパーク)の通勤状況 運行頻度図 + 到達圏域 GTFS GTFS+OSM 出発地分布 + 到達圏域 パーソントリップ 黒石 GTFS+OSM すずかけ台 光の森 北側 長嶺等 東区 数字:車の朝通勤人数 167
大学・高校通学の代表交通手段 43.1% 38.0% 9.9% 5.6% 熊大・ルーテル大 学園大 (バイク込) 数字: 自動車比率 自動車人数 県立大 4000 3500 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 徒歩 自転車 車・バイク 送迎 バス 鉄軌道 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 崇城大 代表交通手段 ・自転車 ・車・バイク ・バス ・鉄道・市電 2012年熊本都市圏 パーソントリップ調査 高校生の距離別の代表交通手段 人数 大学生の目的地別の代表交通手段 距離帯(Cゾーン間)[km] ■熊本県内の交通事故 高校生の自転車・二輪事故が110件/年 高校生事故の84%を占める 高校生が自転車で長距離を爆走し 事故に遭っている 168
データを肴に対話するのが出発点と信じて バス 会社 ・ 自治体 IT エンジ ニア テレビ 大学 179