伊藤研究室 始動します!IT×交通の更なる発展を目指して

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April 22, 22

スライド概要

2022年4月22日開催「ジオ展2022」における伊藤昌毅の発表資料です。

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伊藤昌毅 東京大学 大学院情報理工学系研究科 附属ソーシャルICT研究センター 准教授。ITによる交通の高度化を研究しています。標準的なバス情報フォーマット広め隊/日本バス情報協会

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

2022年4⽉22⽇ オンライン開催 ジオ展2022 伊藤研究室 始動します︕ IT×交通の更なる発展を⽬指して 東京⼤学 ⼤学院情報理⼯学系研究科 伊藤昌毅

2.

伊藤研究室@東京⼤学 本郷キャンパス 2022年3⽉ • x 2021年4⽉

3.

現状… • 東京⼤学 ⼤学院情報理⼯学系研究科 附属ソーシャルICT研究セン ター 所属 – 2022年4⽉より 創造情報学専攻 兼担 • メンバー – 学⽣ ゼロ → 正式な配属は2023年4⽉以降︖ • 2021年度 修⼠卒業⽣ 3名(-n期⽣︖) – 秘書 1名 • Webページ – 仮のまま… でもいろいろやっているんです︕

4.

バスGTFSデータ整備

6.

2022年3⽉ 2022年1⽉ 2021年11⽉ 2021年9⽉ 2021年7⽉ 2021年5⽉ 2021年3⽉ 2021年1⽉ 2020年11⽉ 2020年9⽉ 2020年7⽉ 2020年5⽉ 2020年3⽉ 2020年1⽉ 2019年11⽉ 2019年9⽉ 2019年7⽉ 2019年5⽉ 2019年3⽉ 2019年1⽉ 2018年11⽉ 2018年9⽉ 2018年7⽉ 2018年5⽉ 2018年3⽉ 2018年1⽉ 2017年11⽉ 2017年9⽉ 2017年7⽉ 本年も順調にオープンデータが増加 オープンデータ提供事業者数 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0

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災害対応がついに実現 • 2018年の⻄⽇本豪⾬を踏まえ てデータ整備の体制や訓練 • 2021年夏の⽔害による呉線の 運休・代⾏バス運⾏の際に、 オープンデータ整備公開・ Google Mapsにて検索可能に

8.

地域モビリティの再構築 • 第5章 情報技術による再構築 など執筆 • モビリティはIT産業になる × ITは地域モビリティにどう役⽴つのか︖ ○ IT企業としての地域モビリティ企業を⽣ み出す必要がある • 第47回「交通図書賞」, 第1部(経済・経 営)受賞

9.

自律分散型信号システム 研究開発

10.

IoT信号機を独⾃に開発 • DC12V, 5Vを供給 • ソーラー+蓄電池で安定した電源供給 • 省電⼒化により24時間駆動も視野に 横型灯器 ソーラー+蓄電池 IPカメラ • ⾃動⾞通⾏状況のセンシングに利⽤ • 画像認識と組み合わせ、リアルタイムで交差点へ進⼊する⾃動⾞ の位置や速度などを把握 組込コンピュータ 縦型灯器 • 信号制御ロジックとして交通状態に最適な信号制御 • 画像認識として、カメラ画像から⾃動⾞を抽出、速度などを算出 • 通信機能として、複数の信号機同⼠を接続、情報交換 NVIDIA Jetson Xavier NX Raspberry Pi

11.

実際に稼働する「交差点」を実現 • ソーラー電源装置 • (株)エル光源 • 信号機の開発、敷設⼯事 • 三球電機(株) • 組み込みコンピュータを 制御器ボックス内に設置

12.

IoT-AI プラットフォームに⾞両センシングを実装 • 「⾃動⾞の検出」という課題に向けた チューニング • NVIDIA製の⼩型組込プラットフォーム Jetsonへの実装 • • 機械学習を⾼速に処理するGPU搭載 消費電⼒15W、価格約5万円

13.

Step1: 信号ポールのカメラ(4台・4⽅向) から動画撮影 • X

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Step2: ⾃動⾞の識別・追跡を⾼速に繰り返す

15.

Step3: 地図上に投影・⾞線上の位置や速度を推定 • 精度、速度はデモをご確認ください

16.

提案⼿法を交通シミュレータSUMOを⽤いて検証

17.

制御ロジック: 各選択肢の場合の交通を予測し最善を選択 選択肢1 選択肢3 選択肢2 総遅れ|110秒 ⻘信号| 1 選択肢3 総遅れ|135秒 ⻘信号| 2 選択肢4 総遅れ|138秒 ⻘信号| 1 選択肢5 選択肢6 選択肢7 Øシミュレータ 選択肢6 総遅れ|135秒 ⻘信号| 1 選択肢7 総遅れ|138秒 ⻘信号| 0 今の交通状況(交差点に進⼊する⾞の位置、速度、右左折)をセンシング 各選択肢に切り替えた場合の15秒後の姿を交通シミュレータで予測 • • • 選択肢4 選択肢1 総遅れ|118秒 ⻘信号| 2 選択肢5 総遅れ|117秒 ⻘信号| 1 • • 選択肢2 制御器内でシミュレータソフトが7プロセス稼働している 遅れ時間(各⾞が制約なく⾛った場合との差)の合計がいちばん⼩さい候補を選択 5秒おきに15秒後を予測し制御を繰り返す で15秒後を予測

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NICT Beyond 5G事業 採択 「⾏動変容と交通インフラの動的制御 によるスマートな都市交通基盤技術の 研究開発」

20.

研究プロジェクト全体の概要 発注元 NICT(情報通信研究機構) 事業名 Beyond 5G研究開発促進事業 応募テーマ ⾏動変容と交通インフラの動的制御によるスマートな都市交通基盤技術の研究開発 期間 2021年度〜2024年度 予算 年間総予算3億円×最⼤4年(約12億円弱) 熊本都市圏 における 重点項⽬ 22

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研究チーム 組織 東京 ⼤学 所属・役職 情報理⼯学系研究科 准教授 ⽣産技術研究所 教授 空間情報科学研究センター・ ⽣産技術研究所 教授 代表者 伊藤昌毅 ⼤⼝敬 情報理⼯学系研究科 准教授 ⼯学系研究科 教授 ⽣産技術研究所 教授 塚⽥学 中尾彰宏 中野公彦 ペニントン マイルス ⽣産技術研究所 教授 ⽣産技術研究所 准教授 トラフィックブレイン 代表取締役 MaaS Tech Japan 代表取締役 瀬崎薫 熊本都市圏における参画 担当分野 責任者 交通情報、AI交通信号 信号改善に向けて協⼒検討中 交通⼯学、道路信号 情報ネットワーク、IoT、モバ イル空間センシング ITS通信技術 次世代サイバーインフラ 機械⽣体システム制御⼯学 デザイン先導イノベーション 本間健太郎 空間デザイン数理 太⽥恒平 ダイヤ改善、交通情報 ⽇⾼洋佑 MaaSデータ基盤 現地・分析担当 2022年度以降協⼒ 23

22.

熊本都市交通リノベーションを提案 ⽬指す交通の姿「⾞1割削減、公共交通2倍、渋滞半減」 そのために 利⽤者 の⾏動変容 情報 ①オープンMaaS 〜優れたサービスが広く使え先端技術が⽣まれる都市へ〜 ②遅延・渋滞改善 交通関係者 の⾏動変容 計画 〜バスの遅れ5分以内へ〜 ③公共交通マーケティング 〜データに基づき潜在需要に働きかけサービスレベル設定〜 財政・経営・ 政治・有権者 の⾏動変容 投資 ④交通投資再構築 〜独⽴採算・⾚字補填・道路偏重から脱却〜 24

23.

ビッグデータ分析による効果シミュレーション 1. 複数のビッグデータで 精密に移動を把握 既存ビッグデータを活⽤ • • • • 路線バスオープンデータ(バス5社) パーソントリップ調査 くまモンのIC CARD 利⽤実績 断⾯交通量(⽇本道路交通情報センター) 等 各種商⽤ビッグデータを調達 • • • • 全国うごき統計(ソフトバンク) モバイル空間統計(ドコモ) インターナビプローブデータ(ホンダ) ⼈流データ(ブログウォッチャー) 等 2. シミュレーションによる 課題発⾒と効果の推定 交通量の変化が引き起こす影響 を地域、交通⼿段、特定の⽬的 地などのシナリオを設定し検証 アジャイル な改善 3. 公共交通マーケティングによる 交通⾏動変容 路線や時刻の改善 運賃設定・割引 パーソナライズ広告 住宅情報と連携 効果の可視化・広報 デジタルサイネージ 観光情報連動 スマホアプリ⾼度化 25

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道路別の交通分担(2021年10⽉) 中⼼部は 数千⼈が バスを利⽤ ⾚︓道路 1⽇平均交通量 (100台単位) JARTIC感知器交通量データ ⻘︓バス 1⽇平均通過⼈員 (100⼈単位) 共同経営推進室ICカード 郊外はほぼ⾞ ⾞2万台 対 バス数百⼈ 26

25.

熊本市・バス共同経営推進室などと協調 2021年10⽉ 共同経営推進室とのミーティング 2022年3⽉ 熊本市⼤⻄市⻑へプロジェクト提案 27

26.

⼀般社団法⼈⽇本バス情報協会 ようやく始動

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⽇本バス情報協会 設⽴を宣⾔(2020年夏) 準備メンバー • ⻄沢明(東京⼤学 空間情報科学研究センター 客員研 究員)※代表 • 伊藤浩之(公共交通利⽤促進ネットワーク) • 伊藤昌毅(東京⼤学 ⽣産技術研究所 特任講師) • 井原雄⼈(早稲⽥⼤学スマート社会技術融合研究機 構) • 太⽥恒平(株式会社トラフィックブレイン) • 野津直樹(株式会社トラフィックブレイン) • 諸星賢治(MoDip/株式会社トラフィックブレイン) https://www.gtfs.jp/blog/preparatory-committee/

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2022年3⽉5⽇ 設⽴シンポジウムを開催 • 主催︓ ⼀般社団法⼈ ⽇本バス情報協会 • 後援︓国⼟交通省、 公益社団法⼈⽇本バ ス協会、⼀般社団法 ⼈社会基盤情報流通 推進協議会 (AIGID) • YouTubeでアーカイ ブ視聴可能

29.

公共交通オープンデータの普及に向けた活動 • • • • • GTFS-JPの改訂(第3版)への参加 GTFSデータ作成ツールの提供 GTFS仕様の改訂への参画 GTFSの普及や公共交通の発展発展のためのPR活動 国⼟交通データプラットフォームへのGTFSデータの取り込み など

30.

趣味と実益を兼ねて… • x

31.

学⽣募集 ぜひ来てください︕ 交通×ITの⼈・情報・プロジェクトが集まる いちばん熱い場所に︕ • 正式ルート – 東京⼤学 ⼤学院情報理⼯学系研究科 創造情報学専攻を受験(修⼠・博⼠) – 2022年5⽉に⼊試説明会があるはず – 最速で2022年10⽉に⼊学 • 情熱ルート – IT×交通に興味がある学⽣(東⼤内部でも外部でも)ぜひ来てください︕ • メール・Twitter DM など – 指導教員と相談の上、卒論・修論などの補助的な研究指導を⾏えます – このパターンで2022年3⽉には3名が修⼠を修了