令和8年度診療報酬改定|精神科の透析患者受け入れを阻む包括評価の見直し

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July 20, 26

スライド概要

令和8年度診療報酬改定で、精神科の特定入院料6種の包括範囲から人工腎臓・腹膜灌流を除外し、透析費用が出来高算定に。維持透析を必要とする精神疾患患者の受け入れを後押しする改定の背景・対象・影響をスライドで解説します。

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令和8年度改定|精神病床の透析患者受け入れを後押しする包括範囲の見直し
https://www.daitoku0110.news/p/psychiatric-dialysis-bundling-revision-2026

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病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用

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各ページのテキスト
1.

令和8年度改定:精神病床における透析患者受け入れの「ボトルネック」解消 透析費用の包括範囲からの除外がもたらす、病院経営と患者アクセスの最適化 令和8年度診療報酬改定により、維持透析に係る評価が精神科入院料の包括範囲から除外(出来高算定へ移行)されました。これにより、精神病床における透析患者の受け入れに伴う財務的ペナルティが解消され、持続可能な医療提供体制の構築が可能になります。

2.

精神疾患と維持透析を併発する患者が直面する「行き場のない」現状 精神科医療の必要性 精神疾患の患者の中には、生涯にわたり定期的な維持透析を必要とするケースが少なくない。 受け入れのハードル 維持透析の必要性 精神症状の悪化により精神病床での管理が必要となっても、透析設備や費用の問題から受け入れが困難な場面が多発。 臨床的な必要性が高いにもかかわらず、制度上の制約が精神病床へのスムーズな入院を阻害していました。

4.

令和8年度改定の介入:透析評価を包括範囲から「切り離す」 令和8年度診療報酬改定により、精神疾患患者の維持透析受け入れを推進するため、特定の精神科入院料の包括範囲を見直しました。 高額な透析費用 赤字 精神科入院料 包括範囲から除外 透析に係る評価 透析に係る費用を入院料から除外し、別途算定可能(出来高算定)にすることで、制度上のボトルネックを解消。

5.

制度改定によるパラダイムシフト(改定前後の比較) 改定前 令和8年度改定後 透析費用の算定方式 包括算定(入院料に含まれ、別途請求不可) 出来高算定(実施した分だけ別途請求可能) 病院側の財務負担 大(透析費用が持ち出しとなり赤字化) 適正化(実施コストが正当に評価・回収される) 透析患者の受け入れ意欲 消極的にならざるを得ない構造 積極的な受け入れを後押し(動機付けの向上)

6.

対象範囲①:精神医療のあらゆる段階をカバーする6つの入院料 急性期 療養・治療 地域移行 1. 精神科救急急性期医療入院料 2. 精神科急性期治療病棟入院料 3. 児童・思春期精神科入院医療管理料 4. 精神療養病棟入院料 5. 認知症治療病棟入院料 6. 地域移行機能強化病棟入院料 対象は一部の病床に限られません。急性期から地域移行まで、精神医療のすべてのフェーズにおいて、透析患者を受け入れやすい環境が整備されました。

7.

対象範囲②:包括範囲から外れる3つの特定評価項目 除外される透析に係る評価 処置 人工腎臓(区分番号J038) 腹膜灌流(区分番号J042) 材料 特定保険医療材料(区分番号J400のうち、人工腎臓または腹膜灌流に係るもの) その他の診療行為 ※注意点:除外されるのは上記3項目のみであり、透析以外の診療行為については、これまで通り入院料に包括されます(改定前と変更なし)。

8.

財務メカニズム:「出来高」への移行がもたらす経営の健全化 回収不能な透析コスト 赤字 定額の入院料 出来高算定 正当な費用回収 定額の入院料 改定前 令和8年度以降 実施した診療行為(透析)ごとに費用を積み上げて算定する「出来高」方式へ移行。透析を実施した分だけ正確に費用を請求できるため、受け入れに伴う現場の財務的負担が劇的に軽減されます。

9.

制度改定がもたらすシステム全体の最適化(好循環) 適切な評価と財務の健全化 精神病床の受け入れ意欲向上 透析患者の受け入れ皿(病床)の拡大 患者が適切な医療にアクセス可能に 医療提供体制の持続可能性

10.

令和8年度改定の重要ポイント 制度のボトルネック解消 人工腎臓・腹膜灌流等の評価が精神科入院料の包括範囲から除外され、透析費用の「出来高算定」が可能に。 切れ目のない支援体制 対象は救急急性期から地域移行まで6つの入院料に及び、精神医療のあらゆるフェーズで透析患者の受け入れを後押し。 病院経営と患者支援の両立 透析提供による財務的ペナルティがなくなることで、病院の経営健全化と、併発患者のアクセス保障が同時に実現。