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July 26, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定における通院・在宅精神療法の見直しを図解で整理しました。精神保健指定医による初診30分以上60分未満の550点新設、初診60分以上の650点への引上げ、精神保健指定医以外が行う場合の施設基準新設と所定点数100分の60への減算まで、改定案の内容と自院で必要な実務対応を解説します。
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令和8年度改定|通院・在宅精神療法 指定医の初診30分以上に550点を新設
https://www.daitoku0110.news/p/outpatient-psychotherapy-revision-2026
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
令和8年度 診療報酬改定エグゼクティブ・ブリーフィング 通院・在宅精神療法における初診評価の抜本的見直しと実務対応マネジメント
制度改定の全体像:手厚い評価と質担保の二極化 初診評価の拡充 対象: 精神保健指定医 新設: 30分〜60分未満層 (550点) の導入 拡充: 60分以上層を650点へ統一・引上げ VS 体制の裏づけと厳格化 対象: 精神保健指定医以外の医師 要件: 施設基準の届出が必須に 罰則: 未届出の場合は所定点数の60% (100分の60) に大幅減算
改定の背景:初期診療における情報収集の重要性 Day 1 (初診) 病歴・生活史 精神状態の多角的評価 環境・社会的背景 情報収集ファネル Day N (再診) うつ病などにおいて把握すべき多岐にわたる情報は、初診時に把握することが望ましい NDBデータの実証 30分以上の通院・在宅精神療法のうち、一定割合が初診患者に対するものであった。この実態を踏まえ、中医協は初診をより積極的に診療する体制の確保を決定。
経営に直結する3つの重要変更プロセス 1 新設 精神保健指定医の初診30分〜60分未満に「550点」を新設。 2 引上げ 精神保健指定医の初診60分以上の評価を「650点」へ統一。 3 施設基準・減算 指定医以外の医師が行う場合、未届出で「所定点数の60%」へ減算。
変更点①:指定医による「30分〜60分未満」の評価を新設 現行 0分 30分 60分 イ及び口以外の場合 - 410点 実質140点の引上げ 改定案 0分 30分 60分 新設 - 550点 【要確認】30分を超えた場合に算定可能とする従来の時間要件との関係は、今後の通知で確認が必要
変更点②:初診60分以上の評価を「650点」へ引き上げ・統一 650点 650点 統一基準ライン (650点) 600点 640点 現行 改定案 現行 改定案 通院 在宅 Strategic Insight 精神保健指定医が地域で果たす役割をさらに評価。 指定医以外の点数 (改定案で据え置き想定) との差が現行より拡大する結果に。
【総括】精神保健指定医における初診日の評価マトリクス 現行 改定案 60分以上 30分以上60分未満 60分以上 30分以上60分未満 通院 600点 (ハで410点) 650点 550点 (新設) 在宅 640点 (ハで410点) 650点 550点 (新設)
変更点③:指定医以外の初診における施設基準の新設とペナルティ 所定点数の60% (100分の60) に減算 Target Condition Box Condition 1 精神保健指定医以外の医師が行う場合 + AND Condition 2 地方厚生局長等へ施設基準を届け出ていない医療機関 ※ 措置入院退院後の患者に係る
施設基準 (一のの九) 適合判定フローチャート 精神保健指定医以外の医師が担当しているか? NO 影響なし YES 以下のいずれかの要件を満たす体制があるか? 精神科救急医療を行う体制が整備されている 精神医療に十分な経験を有する医師により行われている OR YES 届出により満額算定 NO 【ペナルティ発動】60%減算および算定制限
未届出時の副次的影響:診療と加算に対する「2つの制限」 Clinical Restriction 多剤処方時の算定不可 1回の処方で3種類以上の抗うつ薬、または3種類以上の抗精神病薬を投与した場合には算定できない。 Revenue Restriction 心理支援加算の算定不可 注9に規定する心理支援加算を別に算定できない。
収支へのインパクト:非指定医・未届出時の減算シミュレーション 通院 (Outpatient) 60分以上:550点 330点 (-220) 30分以上:390点 234点 (-156) 30分未満:290点 174点 (-116) 在宅 (Home) 60分以上:600点 360点 (-240) 減算の影響は極めて甚大。自院の収支シミュレーションが急務
実務対応フェーズ①:人事・届出の監査と財務評価 Step 1: 医師構成の棚卸し 精神保健指定医とそれ以外の医師の稼働割合を正確に把握する Step 2: 施設基準の適合性評価 救急医療体制、または医師の経験要件を証明・整備できるかを検証 Step 3: 財務インパクトの算出 基準を満たせない場合、100分の60算定を前提とした年間収支の再計算を行う
実務対応フェーズ②:初診体制の再設計とカルテ運用 予約枠の戦略的確保 初診に30分以上を確保できる予約枠の運用 診療時間の厳密な記録 30分以上60分未満と60分以上では点数が100点異なるため、時間の記録が算定の根拠となる 診察時間:45分
【戦略総括】これからの精神科マネジメントにおける新たなランドスケープ 医師の専門性・体制 指定医 指定医以外/未届出 指定医×60分以上 (650点) 指定医以外/未届出×短時間 (減算&制限) 短 診療時間 長 国は『時間と専門性』にプレミアムを払い、『体制なき診療』を厳格に割り引く。 この2つの方向に照らし、早急な自院の点検を。