1.9K Views
July 03, 26
スライド概要
アジャイルコーチ 元レッドジャーニー、元ギルドワークス 所属 様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至り、約10年で50の組織、100チーム以上を支援している。 「ええと思うなら、やったらよろしいやん」を口癖に、社内のみならず社外のチームがより良くなるお手伝いなど日々活動中。 ・認定プロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM) ・認定プロダクトオーナー(CSPO) ブログ ・サウスポーなエンジニアの独り言( https://www.yohhatu.com/ ) ・yohhatu's note( https://scrapbox.io/yohhatu/ )
自己開示と相互理解 v1.1̲20260703 中村 洋(@yohhatu) https://unsplash.com/photos/KMn4VEeEPR8
中村 洋(Yoh Nakamura) ✔ アジャイルコーチ ✔ Certi ed Scrum Professional®-ScrumMaster ✔ Certi ed Scrum Product Owner® ✔ Certi ed Agile Leadership I ✔ Certi ed LeSS Practitioner fi fi fi fi ✔ @yohhatu
今日のゴール https://unsplash.com/photos/1JX4J̲kq7sU
今日のゴール ✔ 自己開示してみようかなー ✔ お互いのことを知ってみようかなー
違うことが当たり前という前提
違うことが当たり前という前提 ✔ 自分と違うことに出会った時、本能的に恐怖、 不安、違和感を感じるもの ✔ それにより防御的、攻撃的、無関心な反応、行 動が生まれる
群盲象を評す https://haruhana.net/blog/hitorigoto/ %E3%80%8C%E7%BE%A4%E7%9B%B2%E8%B1%A1%E3%82%92%E6%92%AB%E3%81%9A%E3%80%8D.html
自己開示から始まる相互理解
自己開示とは? ✔ 自分の考え・感情・経験・前提を、相手に伝わ る形で共有する ✔ 自分の内側にある情報を少し開くことで、相手 が自分を理解しやすくなる ✔ ジョハリの窓でいう「開放の窓」を広げるきっ かけになる
ジョハリの窓 ✔ 自分をどのように公開ないし隠蔽するかとい う、コミュニケーションにおける自己の公開と コミュニケーションの円滑な進め方を考えるた めに提案された考え方 https://ja.wikipedia.org/wiki/ %E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%81%AE%E7%AA%93
ジョハリの窓とは?
ジョハリの窓とは? 「開放の窓」を 大きくする
相互理解とは? ✔ お互いの考え方・大事にしていること・状況の 見え方を理解し合う ✔ 自己開示を受け取り合い、対話を重ねること で、相手への解像度と信頼が高まる ✔ その土台が、率直なコミュニケーションと効果 的なチームづくりにつながる
自己開示、相互理解と言われても… ✔ 自分のことを知らせるのが怖いし… ✔ 同じ考えは持てないし…
自己開示、相互理解と言われても… ✔ 自分のことを知らせるのが怖い ✔ これは本能的に自然なこと
自己開示、相互理解と言われても… ✔ 同じ考えは持てないし… ✔ 相手との違いを知る(できればその背景まで)
【再掲】違うことが当たり前という前提 ✔ 自分と違うことに出会った時、本能的に恐怖、 不安、違和感を感じるもの ✔ それにより防御的、攻撃的、無関心な反応、行 動が生まれる
相互に認知の枠を知る https://logmi.jp/main/skillup/327900
違うことを受け入れる ✔ 自分の見えているもの、大事にしているものは なんだろう?と自分に問いかける(内省する) ✔ 他者にはなにが見えているんだろう?それをど う捉えているんだろう?と興味、関心を持つ
自己開示と相互理解の先にあるもの
自己開示と相互理解の先にあるもの ✔ 自分のことを知ってくれているという安心感 ✔ 相手がどんな反応するか、どう考えるかがわ かっているという安心感
自己開示と相互理解の先にあるもの ✔ 安心感を持つことで相談しやすくなる ✔ 相談しやすくなると状況が前に進みやすくなる ✔ 状況が前に進みやすくなると目標に到達しやす くなる
自己開示と相互理解の先にあるもの ✔”効果的なチーム”に近づくことができる
グループとチームの違い fi ff https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-e ectiveness/#de ne-team
グループとチームの違い ✔ ワークグループ 相互依存性が最小限という特徴があり、組織ま たは管理上の階層関係に基づいています。 ワークグループのメンバーは、情報交換のため に定期的に集まる場合があります。
グループとチームの違い ✔ チーム メンバーは相互に強く依存しながら、特定のプ ロジェクトを遂行するために、作業内容を計画 し、問題を解決し、意思決定を下し、進捗状況 を確認します。 チームのメンバーは、作業を行うために互いを 必要とします。
グループとチームの違い グループ チーム 依存性 最小限 強い 集まる理由 情報交換 お互い必要 意思決定 管理される 自分たち
なぜチームになる必要があるか? https://unsplash.com/photos/KsaSqVcdKF0
なぜチームになる必要があるか? ✔ 不確実性の存在 ✔ 1人で成し遂げることができる質量の変化
なぜチームになる必要があるか? ✔ 不確実性の存在 特定の誰かが正解を知っているわけではない また”正解が存在している”という前提自体が 誤っている可能性がある このような中でチームで”今のところ良さそうな こと”を見つけていく必要がある
なぜチームになる必要があるか? ✔ 1人で成し遂げることができる質量の変化 AIによって一人がカバーする範囲は増えている 一方で、意思決定はまだAIに任せきれないし、 AIの出力の妥当性を判断する範囲、負荷は増え ている
なぜチームになる必要があるか? ✔ 自分たちのやりたいことを実現するため
機能するチームになる道 https://unsplash.com/photos/c0I4ahyGIkA
機能するチームになる道 ✔ 誤解:チームビルディングは1度やって終わり ✔ 育み続ける必要がある ✔ “馴染んでいく"感覚
タックマンモデル 形成期 Forming お互いを 知らない 関係性 を築く 混乱期 Storming 統一期 Norming 考え方や役 共通認識が 割で衝突が 持て、安定し 起きる ていく 機能期 Performing チームが機能 し、成果を 出しやすく なる 散会期 Adjourning 目標を達成 するなどして 解散する
タックマンモデル ✔ ブルース・W・タックマンが提唱した、組織 の成長の段階を示したモデル ✔ 段階を経て、その段階ごとに適切な活動を 行っていくことで成果を出す組織になるという 考え方
タックマンモデル 形成期 Forming お互いを 知らない 関係性 を築く 混乱期 Storming 統一期 Norming 考え方や役 共通認識が 割で衝突が 持て、安定し 起きる ていく 機能期 Performing チームが機能 し、成果を 出しやすく なる 散会期 Adjourning 目標を達成 するなどして 解散する
組織の成功循環モデル 関係の質 結果の質 思考の質 行動の質
組織の成功循環モデル ✔ ダニエル・キム教授が提唱した組織に成功をも たらすことができる可能性が高くなる ✔ 「関係の質」から始まるグッドサイクルと 「結果の質」から始まるバッドサイクルがある
組織の成功循環モデル グッドサイクル 1:互いの尊重し、対話(関係の質) 2:気づき、良いアイデアの発見(思考の質) 3:挑戦、自発的な行動、助け合い(行動の質) 4:成果が得られる(結果の質) 5:信頼関係が高まる(関係の質) 関係の質 結果の質 思考の質 行動の質
組織の成功循環モデル バッドサイクル 1:成果が上がらない(結果の質) 2:対立、押しつけ、命令(関係の質) 3:受け身、面白くない、失敗回避(思考の質) 4:利己的、消極的な行動(行動の質) 5:さらに成果が出ない(結果の質) 関係の質 結果の質 思考の質 行動の質
心理的安全性
心理的安全性とは? ✔ 対人関係においてリスクのある行動をしてもこ のチームでは安全であるという、チームメンバー によって共有された考え ✔ 関連のある考えや感情について人々が気兼ねな く発言できる雰囲気 ff https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-e ectiveness/#foster-psychological-safety
職場での対人リスク 1. 無知だと思われる不安 2. 無能だと思われる不安 3. ネガティブだと思われる不安 4. 邪魔をする人だと思われる不安
心理的安全があることのメリット 1. 率直に話すことが推奨される 2. 意義ある対立が後押しされる 3. 失敗が緩和される 4. 成功という目標を追求する上での障害が取り除 かれる
心理的安全があることのメリット 1. 率直に話すことが推奨される きまりの悪い思いをすることになる可能性を持 つ態度や行動について、ほかの人がどう反応す るかという懸念が軽減される
心理的安全があることのメリット 2. 意義ある対立が後押しされる 自己表現や生産的な話し合いが可能になり、対 立を思慮深く処理できる
心理的安全があることのメリット 3. 失敗が緩和される ミスについて報告して話し合うことが容易くな り、結果としてそれが日常的になる
心理的安全があることのメリット 4. 成功という目標を追求する上での障害が取り 除かれる 保身ではなくやる気を刺激され目標の達成に集 中できる
心理的安全でないもの ✔ ただ仲が良く居心地のよいこと ✔ プレッシャーや問題がないこと ✔ 意見が一致していること
なぜ心理的安全性なのか? ✔ 難易度が高く、不確実な状況では、実験しなが ら学習していくことが必要 ✔ 実験から学び、様々なアイデアをお互いに率直 に言い合える環境(=心理的安全性)が必要
まとめ https://unsplash.com/photos/vYZTg7y̲EAg
まとめ ✔ 自己開示と相互理解によって”効果的なチー ム”に近づくことができる ✔ 効果的なチームは1人で成し遂げることが難 しい目標に到達することができる ✔ 効果的なチームになるには、継続的な学習、 改善活動が必要