スクラム"だけ"を正しくやろうとして価値あるプロダクトになるかな?

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January 08, 25

スライド概要

Regional Scrum Gathering Tokyo 2025( #RSGT2025 ) での発表資料

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レッドジャーニー(https://redjourney.jp/) 所属のアジャイルコーチ 元ギルドワークス 所属 様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至り、約10年で40の組織、80のチームを支援している。 「ええと思うなら、やったらよろしいやん」を口癖に、社内のみならず社外のチームがより良くなるお手伝いなど日々活動中。 ・認定プロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM) ・認定プロダクトオーナー(CSPO) ブログ:サウスポーなエンジニアの独り言

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各ページのテキスト
1.

Regional Scrum Gathering® Tokyo スクラム”だけ”を正しくやって 価値あるプロダクトになる? 中村 洋(@yohhatu)

2.

中村 洋(Yoh Nakamura) ✔ レッドジャーニー ✔ アジャイルコーチ ✔ Certi ed Scrum Professional®-ScrumMaster ✔ Certi ed Scrum Product Owner® ✔ Certi ed Agile Leadership I ✔ Certi ed LeSS Practitioner fi fi fi fi ✔ @yohhatu

3.

はじめに

4.

諸注意 ✔ 抽象的な話が多めです ✔ 事例は話しません

5.

前提 ✔ スクラムに取り組んでいるけど、いまいち成 果が出ているかわからない人に向けて話をしま す

6.

伝えたいこと

7.

伝えたいこと スクラムのやり方にこだわりすぎず、 利用者に役立つものを提供し続ける方法を、 探し続けよう

8.

質問

9.

質問 ✔ スクラム、うまくやれています?

10.

質問 ✔ 利用者に届けたものがなにを生み出したか 知っています?

11.

質問 こんなこと言っていませんか? ✔ 「プロダクトバックログアイテムにはなにを 書くのが正解ですか?」 ✔ 「スプリントプランニングのタスクばらしは どこまですればいいですか?」 ✔ 「スプリントレトロスペクティブはKPTでや るのが適切でしょうか?」

12.

よく言うこと ✔ 「それで利用者に役立つものが届けられそう?」 ✔ 「それで事業を続けられそう?」

13.

アジャイルの3つの俊敏さ

14.

アジャイルの3つの俊敏さ ✔ 素早く、利用者に届ける ✔ 素早く、利用者から結果を得る ✔ 素早く、意思決定して次に進む

15.

スクラムは意図的に不完全なもの

16.

スクラムは意図的に不完全なもの ✔ 「スクラムフレームワークは意図的に不完全 が で なもの あり、スクラムの理論を実現するため に必要な部分のみ 定義されている」

17.

スクラムは意図的に不完全なもの ✔ 不完全なものってなんなん?

18.

スクラムは意図的に不完全なもの ✔ 「利用者にとって役立っているか?」をどう 考えるか? ✔ 「利用者にとって役立っているか?」をどの ように計測するか? ✔ チームの外の人たちとどのように協働する か?

19.

スクラムは意図的に不完全なもの ✔ スクラム”だけ”で、うまくできるん?

20.

スクラムは意図的に不完全なもの ✔ 「スクラムは実践する人たちの集合知で構築 されている。スクラムのルールは詳細な指示を 提供するものではなく、実践者の関係性や相互 作用をガイドするものである」

21.

スクラムは意図的に不完全なもの ✔ 自分たちで見つけていくもんちゃう?

22.

スクラムは意図的に不完全なもの ✔ スクラムの理解を深め、自分たちで必要なも のを見つける活動をし続けよう

23.

スクラムを補完するアイデア

24.

スクラムを補完するアイデア ✔ “どう役に立つのか?”を話す ✔ “どう役に立ったか?”を話す ✔ ”役に立つプロダクトとはなにか?”を話す

25.

プロダクトバックログで “どう役に立つのか?”を話す

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“どう役に立つのか?”を話す プロダクトバックログアイテムに 以下のようなことを追加して会話してみる ✔ 誰が、どのように嬉しいのか? ✔ なぜ、それが嬉しいのか? ✔ どうやって確認するのか? ✔ どんな行動が増えているのか?

27.

“どう役に立つのか?”を話す ✔ 価値を中心においた探索的な会話が増える ✔ どちらの方がより利用者の役に立つか? ✔ ムダなものを作らずに済む

28.

スプリントレビューで “どう役に立ったか?”を話す

29.

✔ 「ス リントレ ューの目的は、ス リント で ゴ プ ダ プ ビ の成果を検査し、今後の適応を決定すること ある。 スクラムチームは、主要なステークホル ーに作業の結果を提示し、 ロ クト ール に対する進捗について話し合う。」 プ ダ “どう役に立ったか?”を話す

30.

“どう役に立ったか?”を話す ✔ 1:利用者に使ってもらって観察する ✔ 2:利用者に届けた結果を確認する

31.

“どう役に立ったか?”を話す ✔ 「いいですね」という言葉より雄弁な行動こ そが、実際に使ってもらう様子を観察する意義

32.

“どう役に立ったか?”を話す ✔ 届けた結果を話すことで、少し先の未来のこ とに目を向けることができる

33.

チームの外の人たちと ”役に立つプロダクトとは?”について話す

34.

”役に立つプロダクトづくり”について話す ✔ ステークホルダーそれぞれの異なる視点 ✔ チームが気づかない視点を持ち込んでくれる

35.

”役に立つプロダクトづくり”について話す ✔ 自分たちが見つけたやり方、やってみたいこ とを伝える

36.

学び続け、取り組み続ける

37.

学び続け、取り組み続ける ✔ 最初からうまく行かないかもしれない ✔ 学び続け、取り組み続ける

38.

学び続け、取り組み続ける 私たちは、ソフトウェア開発の実践 あるいは実践を手助けをする活動を通じて、 よりよい開発方法を見つけだそうとしている。 We are uncovering better ways of developing software by doing it and helping others do it.

39.

スクラムのやり方にこだわりすぎず、 利用者に役立つものを提供し続ける方法を、 探し続けよう