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May 30, 23
スライド概要
2023年5月30日(火)
「みんなで学ぶ、QAエンジニアによる品質改善の取り組み LT大会」での登壇資料
- https://findy.connpass.com/event/283151/
©︎ 品質管理部の立ち上げと 体制構築の1年をふりかえる(LT版) 参考:https://product.10x.co.jp/entry/2022̲to̲2023̲qa みんなで学ぶ、QAエンジニアによる品質改善の取り組み LT大会(2023/05/30) tarappo 1 2023 10X, Inc.
©︎ 自己紹介 平田敏之(tarappo) かんたんな経歴 • DeNA SWET(- 2022/04) • 10X • 1人目 SET & QAチームリーダー(2022/04 -2022/09) • 品質管理部 部長(2022/10-) 2023 10X, Inc.
©︎ About 10X Our Mission 以下3つを同時に満たすことで10x=非連続な顧客価値を作り・届けることを 目指します 1. 人が実際に抱えているイシューを見つけ出し、解決すること 2. 今ある技術の組み合わせで解決できること 3. 巨大で負があるマーケットであること 小売エンタープライズに特化した EC/DXプラットフォームを提供 3 2023 10X, Inc.
©︎ 今日話すこと • この1年間での「品質管理部の立ち上げ」と「体制変更」についてのお話 • なにを考えながらどのように体制を変えてきたか • なにを選んで、なにを(一旦)諦めたか • 今後どうしていくか LTという短い時間なので「体制面」についてフォーカスして話していきます 4 2023 10X, Inc.
©︎ 入社(2022/04中旬)時点での10Xの体制 2022/06入社 私(tarappo) 5 2023 10X, Inc.
©︎ まず「把握」しToBeに向けてどうするか考える まず現在の状況について「把握」することが必要 • • ただし全ては知るには時間がかかるので「絞って把握する」 • 観点としては「どのように関わっていくべきか」という点 わかったこと • リリースのタイプが大きく分けて2種類ある • • (1)機能追加・改修 • (2)パートナーの新規ローンチ(実際のリリースまでは時間はある) • チームは複数存在する • コードはチーム単位で分かれてはいない • 現時点でQAチームが関わっている案件は多くない 6 2023 10X, Inc.
©︎ 関わり方としての選択肢 前提:人数は限られている • • 1名+外部検証会社の方 ただし6月に1名増えることが確定済み 選択肢 Case1):特定チームに強く関わる Case2):全体的に関わる Case2を選択した理由 • Stailerの場合、1つのリリースが広範囲に影響を及ぼすことがありえる • ローンチにおいては当初のスタイルのままでは続かないことが分かっていた • 今かけている工数を今後もかけつづけることはローンチ数からも厳しい 7 2023 10X, Inc.
©︎ 2ライン体制 8 2023 10X, Inc.
©︎ 2ライン体制 • 全体のリリースに関わる方針を打ち出す • (1)機能追加、改修のリリース • 専任メンバーがいないことに対する課題: • リリースする案件の優先順位が分からない • 上記により全体的なスケジューリングをすることがむずかしい • ※ ここに私が専任でアサインする選択肢はあったが、それをおこなうと他のこ とが一切できなくなるため断念 ※ • • → ここにコミットできるメンバーが必要 (2)パートナーの新規ローンチ • 専任メンバーにお願いすることで型化がすすみだした 9 2023 10X, Inc.
©︎ 一時的な体制(時限式) 10 2023 10X, Inc.
©︎ 結果 • 検証をしてリリースした案件においては障害はほぼ無くなった • リリースする案件の多くに関わることが可能となった • 守っている間に次の準備を進められた ここで全体に関わることを宣言 11 2023 10X, Inc.
©︎ 時限式という制約 この体制の課題(事前に分かっていたこと) • 特定のメンバーに負担がかかる • • → 案件数が増えれば負担も増える • → どこかで限界が来てしまう 関わるタイミングがどうしても遅くなる • → 目指すQAの姿から離れてしまう • 参考:https://10x.co.jp/blog/10xblog/qa-team-interview/ • → 組織としてQAメンバーとの関わりに「壁」ができやすくなる • • 従ってこの体制は「一定期間」が限界 • 体制変更に向けた準備が重要 • 今かかっていることの可視化と削減、採用へのコミット 12 2023 10X, Inc.
©︎ 選任体制へのトライアル 特定チームにおいて固定化した専任メンバーをアサイン • 専任メンバーをアサインするメリット • • 早く案件に関われる • 深く案件に関われる • 「一緒に作る」というのがよりできる このやり方を進めていく中で • このやり方でうまくいくかどうか • 他でも進められるかどうか 13 2023 10X, Inc.
©︎ 2023/03の体制 14 2023 10X, Inc.
©︎ 開発体制の変化に併せてチーム体制を変化 2023年4月:組織として現状のチーム体制から変化が起きるタイミング • • 「ドメインベースの開発体制への移行」 • 参考:https://product.10x.co.jp/entry/2023/04/28/080000 このタイミングと次の要素によりチーム体制を変化させていくことを決定 • 今の体制でいることの限界 • 専任する(チームとして動くこと)ことによる効果の大きさ • 5月からメンバーが増えることが確定していること 15 2023 10X, Inc.
©︎ 2023/05の体制 すべてのチームにメンバーがいる状態 16 2023 10X, Inc.
©︎ 組織については常に考えることばかり 今の体制がゴールではないし、その道中は常に考えることだらけ • • • 今なにを優先するべきか • 今なにを諦めるか • 変化が激しい中で次の体制としてどうあるべきか 全社的に効果があるであろうことは実施 • 早め早めの対応は必須 • • • 品管主催のOnboardingなど 必要なメンバーがどの程度かは早めに共有し全社的に採用にコミットしてもらう それでも当初想定していたよりかはこの体制に至るまでに時間がかかった 17 2023 10X, Inc.
©︎ 諦めたこと すべてをおこなうのはきびしい • • それを理解した上で「全体方針」を考えていくつかは諦めた • 自分が手を動かして効果が出るであろうところに手を出したくなるが諦める • 少しずつわるくなっている箇所が見えていても一定耐える • そこに手を出せばもっと危険なことが起きるだろうから 何を諦めたか? 大枠を固めていった関係でそれ以外の箇所は一部手薄になっている • • 例)テストプロセスの「中身」の型化 • 例)「テスト」のためのナレッジ • 例)バグチケットの書き方の細かいところなど 18 2023 10X, Inc.
©︎ 諦めたことへのNext Action ・この1年での変化 「広く案件に関わってリリースを守っていく」というスタイルから 「専任メンバーをアサインすることでプロダクトに早く、深く、広く関わり価値を守ってい く」スタイルと、それを実現するチーム体制へと変化し始めました → 他のメンバーにさらに頼ることができる体制へ → 各チームそれぞれでいろいろなことに取り組んでもらう → ナレッジは横断的に共有をしていく そうして組織強化をさらに続けていく 19 2023 10X, Inc.