自治体標準データセット

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January 17, 25

スライド概要

この資料は「自治体標準オープンデータセットのつくりかた」に関する研修のダイジェスト資料で、自治体オープンデータの概要、意義、作成方法について説明しています。

主なポイント
オープンデータの定義

オープンデータとは、営利・非営利問わず二次利用可能で、機械判読可能かつ無償で利用できる形で公開されたデータのこと。
オープンデータの意義

地域課題解決や経済活性化、行政の効率化・透明性向上を目的に、行政データを公開・共有することで地域協働を推進する仕組み。
標準データセットの必要性

データの相互運用性を高めるため、フォーマットを統一した「自治体標準オープンデータセット」が必要。
データ作成の基本

綺麗なデータを作成することが重要。
印刷前提での情報化ではなく、未加工データの形式を維持。
データ分析や政策作成に活用可能。
データ公開後のメンテナンス

年に1回の棚卸しを推奨。
システム導入時には、エクスポート機能や標準データセットとの互換性を考慮。
実践的内容

デジタル庁のオープンデータサイトからフォーマットサンプルをダウンロードし、データ作成を体験。
実際のデータ活用例として、生成AIとの相性や分析効率向上が挙げられている。
この資料は、自治体職員や関連者がデータ公開や地域課題解決を進めるための基礎知識と具体的な手順を学べる内容となっています。

(生成AIにより作成)

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「デジタルと、なにか」を日々考えてます。座右の銘は #まあすわりなよ 。 山形巧哉デザイン事務所 / Code for Japan / 国際大学GLOCOM客員研究員 / 道マスク研究家 https://yamagatadesign.co.jp/

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

自治体標準オープンデータセットの つくりかた (研修ダイジェスト資料) YAMAGATA TAKUYA 合同会社 山形巧哉デザイン事務所 一般社団法人 Code for Japan

2.

主な経歴 森町で生まれる (株)HARP エグ ゼグテ ィブア ドバイ ザー (一社) 北海 道オー プンデ ータ推 進協議 会 理事 (一社) モリ ラボ 理事 (一社) デー タクレ イドル (法人 会員) 森町で育つ 国際 大学GLOCOM 客員 研究員 公立 はこだ て未来 大学 アソ シエイ ト デジ タル庁 オー プンデ ータ伝 道師 幹事 森町で進学 北海道森高等学校 山形巧哉 YAMAGATA TAKUYA 合同会社 山形巧哉デザイン事務所 一般社団法人 Code for Japan https://yamagatadesign.co.jp 森町で就職する 森町役場 森町で独立する 自治 体支援 中小 規模団 体ネッ トワー クシス テム 教育 系ネッ トワー クシス テム 中小 規模団 体デジ タル政 策・戦 略支援 観光 ・ワー ケーシ ョン 地域 デジタ ル活用 ・アー カイブ 企業 支援 自治 体案件 支援 職員 研修(自治 体に関 して)

3.

本日の内容 • 自治体オープンデータの振り返りとデータ作りの体験をする –自治体オープンデータについて振り返り –自治体標準オープンデータセットについて –データを見る、つくる

4.

振り返り(意義)

5.

自治体オープンデータとはなんですか? 「超カンタンに私に教えてください!!」

6.

超カンタンに自治体オープンデータをまとめると みんなが自由に見たり使ったりできるデータのこと オープンデータ基本指針*によって以下のとおり定義されています 国、地方公共団体及び事業者が保有する官民データのうち、国民誰もがイ ンターネット等を通じて容易に利用(加工、編集、再配布等)できるよう、 次のいずれの項目にも該当する形で公開されたデータをオープンデータと 定義する。 営利目的、非営利目的を問わず二次利用可能なルールが適用されたもの 機械判読に適したもの 無償で利用できるもの *2025/1確認 平成29年5月30日IT本部 ・官民 データ 活用推 進戦略 会議決 定 令和6年7月5日改 正 Point

7.

なんのためにオープンデータがいいんですか? 「超カンタンに私に教えてください!!」

8.

超カンタンに意義をまとめると データ公開・共有から地域協働するための仕組みだから オープンデータ基本指針*によって以下のとおり定義されています 国民参加・官民協働の推進を通じた諸課題の解決、経済の活性化 行政の高度化・効率化 透明性・信頼性の向上 --税金で生み出された行政データは公共財であるという認識に立ち、行政の 保有するデータのうち、個人情報や安全保障、権利侵害等に係るもの以外 は公開することを原則とするという考え方=オープンバイデフォルト *2025/1確認 平成29年5月30日IT本部 ・官民 データ 活用推 進戦略 会議決 定 令和6年7月5日改 正 Point

9.

ウチは困ってないのにどうして必要があるんですか? 「超カンタンに私に教えてください!!」

10.

超カンタンに理由を表現すると 国全体で急速な少子高齢化問題をデータも使って解決!! 官民データ活用推進基本法によって自治体はオープンデータへの取組が義 務付けられた。 その理由として、同法第一条(目的)を要約すると.. インターネットなどを通じて流通する多様な情報を活用し、急速な少子高 齢化など日本が直面する課題解決を進めるための官民データ(国・自治体・ 事業者)活用の推進をはかり、国民が安心して暮らせる安全で快適な社会の 実現を目的としている。 少子高齢化はみんな困ってる(はず) Point

11.

振り返りをまとめると.. 国全体で急速な少子高齢化問題をデータも使って解決 する必要がある。官民共に役割があるが、自治体の役割としては データ公開・共有から地域協働する 仕組みづくりのために みんなが自由に見たり使ったりできるデータ Point を推進していくことが重要。これが 自治体オープンデータ

12.

振り返り(なぜデータ)

13.

なぜみんなデータ!データ!というの? エクセルだってPDFだってワードファイルだっ てみんな「データ」でしょ?

14.

みんなが言ってるデータって一体なんですか? 「超カンタンに私に教えてください!!」

15.

超カンタンにいうと 情報とデータの違いがある!! 情報(人の目で見やすい) データ(数値等の羅列) データを組織化、解釈、ま たは処理されて意味を持つ ようになったもの 事実や数字、測定値など、 未加工の詳細であり、特定 の意味をなさないもの Point 行政は情報化したものをデータと呼ぶケースが多いが、検証や協業、新しい視点を見つけるため には、無加工の数値データの公開を求められている

16.

私の経験上で少し掘り下げると.. • 行政ではデータをいきなり情報として作りがち(エクセルを例に) –プリントアウトしてみることが前提 –セルの結合して表示で意味を持たせがち –1行に1件以上のデータ入れがち –セル内の改行しがち 例えば庁内のシステム調査を実施、取りまとめようとした場合

17.

印刷前提で、いろんな情報を一気に まとめようとしてセルの中にいろい ろ書きがち

18.

データはデータとして – プリントアウト前提にしない – セル結合しない – 1行に1件のデータ – セル内の改行しない するとどうなるか

19.

きれいなデータだと ピボットテーブルな どで瞬時に分析可能

20.

私の経験上で少し掘り下げると.. • いきなり情報を作るよりも、きれいなデータを作ってから分析し た方が結果として早い。 –途中で調査項目が増えた!とか、分析の種類が変わった!という時もとて もカンタンに対応できる。 だからみんな、きれいなデータを欲しがる。 また、行政もデータをきれいに作ると実は業務が楽になる。

21.

例えば地域・年齢別人口の綺麗なデータがあった ら何ができると思いますか? 「超カンタンに私に教えてください!!」

22.

超カンタンに何ができるかをまとめると なんでもできる!! なんでもできるが、今の時代だと綺麗なデータは生成AIと相性が良い 生成AIはなんでも自動化して作ってくれると言うものだけではなく、壁打 ちの相手としても優秀 政策作成や分析を行う際には多くの視点を得ることも可能 では、実際にオープンデータを利用してみてみましょう!! Point

23.

データ と言っても 敷居の高いものではない 情報を作る前の データ を 綺麗に整備し オープンできるものは オープンにしましょう! というシンプルな話

24.

自治体標準 オープンデータセット

25.

自治体標準オープンデータセットとはなんですか? 「超カンタンに私に教えてください!!」

26.

超カンタンに自治体標準オープンデータセットをまとめると 官民問わずデータの相互運用性を高めるためのもの 自治体標準オープンデータセット(旧推奨データセット)の 始まりは、公開ニーズの高いデータセットを選定してそれ までバラバラであったオープデータのフォーマットを揃え ることにより、相互運用性を高くしていこうと2017年よ りスタート。 Point この部分をになう 出典:デジタル庁「デジタル田園都市国家が目指す将来像について」2ページ(ht tps: //www.cas.go .jp/jp /seisaku/d igital_d enen /dai2/sir you2 -1.p df)

27.

特に自治体標準ODSは準 ベースレジストリ的な要 素も大きい 引用 :デジ タル庁 デー タ戦略 推進ワ ーキン ググル ープ( 第6回) 資料 1 http s://ww w. dig ital .go .jp/assets/con tents/nod e/b asic_pag e/fi el d_ref_resource s/62ec4ac2 -783b-4461-8559-df2c5b 3e5592/131f8ce7/2023 0330_meetin g_data_strategy_outl in e_01.pd f

32.

データをつくる

33.

実際にデータを作成してみる • デジタル庁のオープンデータサイトにアクセスする – Googleなどで「デジタル庁オープンデータ」と検索すると出てきます – https://www.digital.go.jp/resources/open_data • 表示したサイト中央より少し下にある「自治体標準オープンデータセッ ト(正式版) 」をクリックする • 少しスクロールしたところにあるフォーマットサンプル「公共施設から 小中学校通学区域情報(Excel/73KB) 」をダウンロード

34.

今回は避難場所と人口のシートを右クリックしてみ ましょう! コピーを作成するにチェックを入れて、移動先ブッ クで「新しいブック」を選択し、OKを押してくださ い

35.

新しいブックにシートがコピーされたので忘れずに 保存(今はExcelで)しましょう!

36.

データが完成したら…

37.

ファイル名には規則があります!!

38.

まとめ

39.

本日の内容 • 自治体オープンデータの振り返りとデータ作りの体験をしました –自治体オープンデータについて振り返り –自治体標準オープンデータセットについて –データをつくる

40.

綺麗なデータ 行政はいきなり情報を作ってる。だから、情報を作る前にデータ 作ってもらって、あわせて提供してほしいなあという話 こっちではなく こっちが欲しい 引用:共に我孫子市の決算書データ https://www.city.abiko.chiba.jp/shisei/zaisei/opendatekessannsyo.html

41.

以下の考え方を忘れない 国全体で急速な少子高齢化問題をデータも使って解決 する必要がある。官民共に役割があるが、自治体の役割としては データ公開・共有から地域協働する 仕組みづくりのために みんなが自由に見たり使ったりできるデータ Point を推進していくことが重要。これが 自治体オープンデータ

42.

デジタル庁の研修資料を見るのも良いです

43.

gaccoで統計局の研修公開されてます

44.

継続をしていくには • データの公開後はメンテナンスが重要です • 少なくとも年1回は棚卸しを行いましょう • また、より手作業を無くするためにも、さまざまなシステムを導 入するときはエクスポート機能と、エクスポートファイルのレイ アウトを自治体標準オープンデータセットに合わせるなど考えて みると良いかもしれません