①【概要編】IT_Training_Finland_PhBL

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May 06, 26

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何卒よろしくお願い申し上げます。 一流のIT研修講師を目指し、日々研鑽を続けております。 本資料は外部公開用としてご提供するものです。 ALJ Education Plus 株式会社 Yukiko(※趣味枠アカウント)

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1.

なぜこのITスキルを 学ぶのか? フィンランド式「現象ベース学習(PhBL)」から学ぶ エンジニア研修設計の新潮流 参考論文:Schaffar & Wolff, Cogent Education, 2024 Frontiers in Education, 2024 | Frontiers in Psychology, 2024

2.

フィンランド式 現象ベース学習(PhBL)とは? Phenomenon-Based Learning — なぜ世界が注目するのか & Wolff, 2024) もし 定義(Schaffar 教科ごとにバラバラに学ぶなら → 2014年フィンランドの学習指導要領に正式導入。学問分野を越え、 現実の問題は解けない。 実際の「現象・事象」を中心に多角的に学ぶ教育アプローチ。 だから「現象(リアルな課題)」を軸に横断的に学ぶ。 3つの柱 ① 現象(Phenomenon):現実の問題からスタート ② 越境(Cross-disciplinary):複数の知識を組み合わせる ③ 協働(Collaboration):チームで探究・発表する エンジニア研修への示唆 「APIとは何か」より「なぜAPIがないと困るのか」から入る。 → 背景理解が定着率・応用力を飛躍的に高める。

3.

研修で「なぜ?」を伝える — If X then Y アプローチ 理由を知ると学習定着率は大幅に向上する(認知心理学の知見) 従来型研修の問題 「今日はDockerを学びます。コマンドは以下です…」 → Why(なぜ)が抜けると、翌日には忘れ、応用もできない。 PhBL型:If X → Then Y 説明パターン もし 環境がチームメンバーごとに違うなら → 「動くのに動かない」問題が起きる。 だからDockerで環境を統一する。 Frontiers in Education 2024 より 現象ベースのアプローチは、批判的思考・創造性・協働・ コミュニケーション(4C)の向上に有効と報告。 STEM分野のエンゲージメント向上にも寄与。

4.

エンジニア研修 — 学習定着の3段階構造 Why → What → How の順番が重要 STEP 1 | Why(なぜ必要か) もし ○○ という状況があるなら → ○○ という問題が起きる。 だからこの技術・スキルを学ぶ意味がある。 → 動機・文脈を先に与えると記憶に定着しやすい。 STEP 2 | What(何を学ぶか) 概念・用語・仕組みを、現象(実例)で説明する。 抽象的な定義は最後。具体→抽象の順が有効。 STEP 3 | How(どう使うか) ハンズオン・ペアワーク・発表でアウトプット。 サイボウズ・MIXIなど国内IT企業も「実践型」に移行済み。 (Qiita 2025年版研修まとめより)

5.

協働学習でエンジニアを育てる フィンランド式の「チーム探究」をIT研修に応用する フィンランドの実績(EU 2025 Education Monitor) フィンランドのSTEM高等教育在学率はEU平均26.9%に対し35.3%。 ICT専攻比率もEU平均20.3%に対し31.7%と突出して高い。 → 「なぜ学ぶか」を重視した教育文化が背景にある。 IT研修への応用:チーム探究の設計 ① 現象提示:「本番障害が起きた。なぜ?」 ② チームで原因仮説を立て、技術調査 ③ 解決策をコードで実装・発表 → Why → What → How を体感させる。 国内事例(Qiita 2025年研修まとめ) サイバーエージェント:チームでAIアプリ開発を研修に組込み MIXI:攻撃・防御の競技型演習「Git Challenge」を実施

6.

参考論文 — 無料で読める(オープンアクセス) すべてDOIリンクまたはPubMedから無料閲覧可能 ① Phenomenon-Based Learning in Finland Schaffar & Wolff — Cogent Education, Vol.11, 2024 DOI: 10.1080/2331186X.2024.2309733 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/2331186X.2024.2309733 ② Transcending Traditional Paradigms: PhBL Adipat S. — Frontiers in Education, Vol.9, 2024 DOI: 10.3389/feduc.2024.1346403 https://www.frontiersin.org/journals/education/articles/10.3389/feduc.2024.134 6403/full ③ Innovations in Teaching & Learning (Finland) Talvio, Ferreira, Meda — Frontiers in Psychology, 2024 DOI: 10.3389/fpsyg.2024.1403661 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC11026662/ ④ Finland Education & Training Monitor 2025 European Commission, 2025(フィンランドSTEM・ICT動向) https://op.europa.eu/webpub/eac/education-and-training-monitor/en/countryreports/finland.html

7.

まとめ 01 「なぜ学ぶか」を先に伝える → 学習定着率・モチベーションが上がる 02 If ○○ なら → ○○ になる。だから学ぶ。のパターンを使う 03 フィンランドPhBLは「現象起点・越境・協働」の3本柱 04 国内大手IT企業も2025年にハンズオン・チーム演習型に移行中 05 参考論文はすべてオープンアクセス(無料)で読める