野良SREが考えるひとりめの仕事、透明性の作り方

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November 09, 24

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関連スライド

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1.

野良SREが考えるひとりめの仕事 透明性の作り方 菅原 政行(@plageoj)

2.

菅原 政行(@plageoj) 合同会社Team IshiHara 代表 向洋駅前でコワーキングスペースしてます 株式会社Faber Company 新卒入社2年目 (ファベルカンパニー) 資格・・・ 情報処理安全確保支援士(第027258号) 食品衛生責任者 plageoj.me

3.

プロダクトについて デジタルマーケティング支援SaaS B2B、内製Webサービス ● SEO(情報収集、順位監視) ● アクセス分析 Java/JSP + jQuery 2015年リリース

4.

開発チームについて 日本4名・ベトナム25名規模で一緒に開発しています

5.

野良SREが考えるひとりめの仕事 透明性の作り方

6.

野良SRE? > SRE は、信頼性の高い本番環境システムを実行するた めの職務、マインドセット、エンジニアリング手法の セットです。 ref: サイト信頼性エンジニアリング(SRE) | Google Cloud

7.

野良SRE? 職務 ← ボトムアップでは無理 マインドセット ここからやってみる 工学的手法

8.

野良SREがやること 職務 マインドセット 誰も気づかなかった課題を発見する システムの理想形を提案する チームを巻き込んで課題を解決する 工学的手法 課題解決を再現可能にする

9.

野良SREのつらいところ ● 見つけた課題を「みんなの課題」にすること ● 予算や人員などを引っぱってくること ● 新しい手法を導入し、定着させること を、どう簡単にできるか一緒に悩みましょう

10.

今日の内容 お伝えすること: ● SREは文化。野良でもできる ● とはいえ野良ならではの難しさもある ● 一人の取り組みを、みんなの取り組みにするには? お伝えしないこと: ● 具体的なSREプラクティスはあまりないです ● 細かい社内政治の話はありません

11.

トピック ● よく観察する ● 規則と慣習を組み合わせる ● トップダウンで動くべきとき ● 周りを巻き込んで発信する

12.

よく観察する

13.

チームを巻き込むために、まず観察を 新参者の提案は受け入れられにくい。 価値ある提案のために、システムの歴史と現在を知る。 ● ドキュメントを読む(なければ書く) ● コードを読む ● 障害対応・問い合わせ対応をする、チケットを読む

14.

コードから歴史を読む 問い合わせ対応は小さなインシデントレスポンス ● プロダクト開発当初からのバグを発見したり ● なぜ残っているのか不明な古いコードを見つけたり ● 機能していないテストコードを見つけたり しかしリファクタリングはまだしない!

15.

観察フェーズで理解するべきこと ● ドキュメントをメンテナンスする能力があるか ● 問い合わせ対応のワークフローはどうなっているか ● リードタイムはどのくらいなのか →これを教科書的な理想像と照らし合わせていく

16.

規則と慣習を組み合わせる

17.

規約と慣習 規約 慣習 ● コーディング規約 ● 誰にレビューを頼むか ● CIが通らなければマージできない ● 手動テストのプラン ● テストカバレッジx%以上 ● 静的解析エラーへの対応 ● DB構造のルール など ● ロギング など

18.

即効性の規則、遅効性の慣習 規則 慣習 定着 はやい おそい 取り入れ方 トップダウン ボトムアップ 強制力 全員守る そこまで強くない 自動化 しやすい しにくい

19.

慣習は規約化できる(かもしれない) 規約 慣習 ● コーディング規約 ● 誰にレビューを頼むか ● CIが通らなければマージできない ● 手動テストのプラン ● テストカバレッジx%以上 ● 静的解析エラーへの対応 ● DB構造のルール など ● ロギング など

20.

ボトムアップで戦うときは 自動化へ 規約 規約化の精査 チームの巻き込み START 実効性があるか確認 慣習

21.

トップダウンで動くべきとき

22.

権限が絡むとき 例えばこんなことを提案しました ● アプリケーションログを全員見られるようにしたい →AWSの権限周りを大幅変更 ● Slack のワークスペースを統合したい →情シスの協力が必要

23.

規約からスタートしたいとき 例えばこんなことを提案しました ● プロダクトバックログを一箇所に集約する ● ステータスコードの取り扱いを揃える SRE組織に固有の権限がないので、逐次移譲してもらう

24.

周りを巻き込んで発信する

25.

慣習をつくるには 同じ課題意識をもち、解決に協力してくれる人 = 共犯者、同志 同時多発的に声をあげていく = お祭り騒ぎ 一過性のイベントにしないで、定期的にやる

26.

エンジニア以外への見せ方 積極的に情報発信しなければ、野良の仕事はなくなる ● テックブログ fabercompany-dev.hatenablog.com ○ SREネタはまだないです。。。これから書く ● 登壇 やっていたら上司もLTしてくれるようになった

27.

エンジニア以外への見せ方 開発者もシステムを使っているユーザーの一部 誰にとっても安心して使えるシステムを作っている あわよくばお祭りに巻き込んでいく

28.

まとめ ● SREは野良で始められる ● 慣習化を上手に使ってマインドと手法を取り入れる ● 共犯者を集めてお祭りをやる ● お祭りは中継するべし