システムをアジャイルにつくる Ichitani Toshihiro 市 谷 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 聡啓
市 聡啓 谷 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 2
Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 言 一 でまとめると
右 に”正しいものを正しくつくる” 左 に”組織を芯からアジャイルにする” 組織変 事業開発 革 手 手 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
組織にアジャイルの ”家” を 立 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. てる
アジャイル・ハウス 組織で動くための「アジャイル」 3F (組織 体で探索と適応が可能となるために) 探索と適応のための「アジャイル」 2F (既存事業の価値向上、新たな事業の創出のために) チームで仕事するための「アジャイル」 1F (状況を 基礎 えるようにして 緒に取り組めるように) アジャイルマインドの共通理解 (「協働」の価値観を相互に得る) 一 見 自 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
仮説検証型アジャイル開発 選択の幅最 (セットベース) 検証 計画 仮説 案 (モデル化) 正しいものを 探す スプリント プランニング 検証 MVP特定 価値の選択肢を 分に広げ 検証によって絞る 十 小 大 MVP検証 スプリント レビュー 次の価値探索へ アジャイル開発 構想を早く形にして フィードバックを得る Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 立 正しくつくる スプリント レトロスペク ティブ 選択の振れ幅最 (ポイントベース) 評価 仮説検証 開発計画 (リリースプラ ンニング) スプリント 開発 7
経営 マネジメント 現場 意図 意図 意図 針 針 針 行 行 実 行 方 方 方 組織アジャイル 実 実
PdMO (プロダクトマネジメントオフィス) 中間的 生 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 成的組織
アジャイル開発 スプリント プロダクトオーナー プロダクト バックログ チーム バックログ スプリント プランニング 全体(中距離) のプランニング スクラムマスター スプリント (活動) アジャイル リファイン メント (スクラム) スプリント レトロ スペクティブ 用 アウプット による試 ・適 スプリント レビュー Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 行 デイリー スクラム アウトプット ステークホルダー
いまさらアジャイル開発 ? Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. ? 言 アジャイルが何なのか 葉にできるか
“どこがどうなったら何がよくなるの …が えるか (スプリントとは…ふりかえりとは…バックログとは…ではなくて) ? ? 言 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. ”
的 指標 着々とoutputすること ベロシティ チームであること 満 検査適応すること Doneの数 …ということで ? 言 ? ? ? Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 足 目 アジャイルとは、 度調査 えてる
( 箇所を指してもアジャイルを表せない、 ゆえに単独の指標も置きにくい) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 一 言 葉にしにくいのは アジャイルとは「構造」だから
構造とは = ヒト、モノ、コトの営み ヒト モノ コト ? Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
モノの営み …ヒトが置き去りで関 は取れ のみ コトの営み …理屈偏重でモノが置き去り ヒトとヒトとの営み …関係は良いけど「成果」が薄い …「どれか」ではない 高 心 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
プラクティスではなくプロセスでもなく 「構造」によって 3F 2F 1F 基礎 み出す 組織で動くための「アジャイル」 変化 探索と適応のための「アジャイル」 価値 チームで仕事するための「アジャイル」 創発 アジャイルマインドの共通理解 協働 (組織 体で探索と適応が可能となるために) (既存事業の価値向上、新たな事業の創出のために) (状況を えるようにして 緒に取り組めるように) (「協働」の価値観を相互に得る) 生 一 見 自 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
私達の営みを「構造」 として捉えなければ 複雑な問題を気づくこともできず 突破もできない (アジャイルに限ったことではない) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
例えば、 ﹅ ﹅ 1 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 生 MVP開発は必ず技術的負債を む
手 目 プロダクトづくりとは「選択」のこと 的選択の 段階 実体選択の 段階 段選択の 順序選択の 段階 段階 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 21
MVPに MVP特定 MVP開発 基づく設計 的選択の 段階 実 的で最 小 限の範囲で 価値を実現 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 用 目 プロダクトづくりとは「選択」のこと 22
目 プロダクトづくりとは「選択」のこと MVPに MVP特定 MVP開発 基づく設計 次の価値 的選択の 段階 次の設計 次の開発 多少の変更を超える 「次の価値」づくりが 既存の設計想定を超える Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 23
MVPに MVP特定 MVP開発 基づく設計 次の価値 次の設計 次の開発 次の価値 次の設計 次の開発 明確な技術的負債となるが 的選択の 段階 規模が きく がつけられない 手 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 大 目 プロダクトづくりとは「選択」のこと 24
技術的負債とは全てがエンジニアリングの怠慢なのではなく 意思決定に伴って迎える構造上の必然である Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
ゆえに ”想定外” ではなく、 プロダクト作りの ”前提” に織り込む (ロードマップ的なものに最初から盛り込む) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
例えば、 ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ 2 ﹅ ﹅ ﹅ 効率への最適化は組織的機能不全 を招き れる 入 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
組織は「取り巻く環境」(顧客の要求、期待品質) に適するように「改善」を重ねてきた あらゆる 組織活動 組織を取り巻く環境 (顧客の要求、期待品質) 組織のあらゆる活動を 取り巻く環境に 適応させる=最適化 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
品質の均 化、効率性の向上のために ルールや規程によって業務を制約する (ムダ、ムリ、ムラをなくす=想定外をなくす) もっと最適化 あらゆる 組織活動 あらゆる 組織活動 組織を取り巻く環境 組織を取り巻く環境 組織のあらゆる活動を 環境と営みが合致し 取り巻く環境に 結果が出るほどに 適応させる=最適化 最適化路線は強化される (顧客の要求、期待品質) (顧客の要求、期待品質) 一 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
度を過ぎた最適化 = 思考停 “効率への最適化” → “ 効率での安定化” (間違っていることを正しくやる) 止 非 Photo credit: vd1966 on Visualhunt.com
「前提」(環境) が変わったときに 組織活動の「それまで」が tしない あらゆる 組織活動 もっと最適化 あらゆる 組織活動 もっと最適化 あらゆる 組織活動 組織を取り巻く環境 組織を取り巻く環境 組織を取り巻く環境 (顧客の要求、期待品質) (価値観変容、 の減少 技術の進化) 組織のあらゆる活動を 環境と営みが合致し 前提が変わっている 取り巻く環境に 結果が出るほどに ことに気づけない 適応させる=最適化 最適化路線は強化される あるいは気づいても (顧客の要求、期待品質) ﹅ ﹅ fi 口 ! 人 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ 変えられない ﹅
これらの現象が意味することは ? Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
そもそもの私達の関 価値ある 効率の良い プロダクト とは 業務・開発 プロセスとは チームや組織 になるには (モノ) (コト) (ヒト) 心 ? ? 高 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. ? 事 意欲の い
そもそもの私達の関 事 価値ある 効率の良い プロダクト とは 業務・開発 プロセスとは チームや組織 になるには (モノ) (コト) (ヒト) …だけでは 意欲の い りない 時間(トキ)を加えて 変化(ヘンカ)を扱えるようになる 心 足 ? ? 高 ? Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
技術的負債も組織的負債も 時間(トキ)に翻弄され、負けている Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 立 自 分たちの営みがどんな「構造」で 成り っているのかを捉えよう
モノ、コト、ヒトによる営みが トキとともに変わっていく構造を 「システム」と呼ぶ 事業 も システム、組織 も システム Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
「システム」として捉えるために 仮説キャンバスを いる 用 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
どういう「構造」に対して何をするのか ある状況・課題に適したプロダクト の提供によって価値を実現する Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
( 。 のための踏み ) の提案価値 (MVP) が 新たな前提(状況)を作る ( 石 目 手 二 目 手 一 目 目 目 手 手 手 一 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 二 一 MVPは )
( ) の提案価値 (MVP) が 新たな前提(状況)を作る だからこそ 実現できる価値がある ( は優位性になる) 目 目 目 目 目 手 手 手 手 手 一 一 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 二 二 一 新たな前提作りで可能性を切り開く ( )
対象顧客は… 実現 段として…が必要 解決対象の課題に…を 加えてサービスを拡充 対象顧客を…まで 広げる 獲得できる 優位性 顧客の…なデータを 蓄積する (優位性1) サービスのブランド/信頼感 (優位性2) 顧客とのチャネル確 (優位性3) 想定する ビジネス規模 収益性ほぼ無し 単年想定収益… 3年想定収益… 仮説の前提 仮説モデル 番だけではなく展開の仮説を 立 立 てる 42 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 手 手 仮説の連鎖 = 事業の展開
対象顧客は… 実現 段として…が必要 解決対象の課題に…を 加えてサービスを拡充 対象顧客を…まで 広げる 獲得できる 優位性 顧客の…なデータを 蓄積する (優位性1) サービスのブランド/信頼感 (優位性2) 顧客とのチャネル確 (優位性3) 想定する ビジネス規模 収益性ほぼ無し 単年想定収益… 3年想定収益… 技術的負債 - 稼働の20%を返済にあてる 稼働の30%を返済にあてる 仮説の前提 仮説モデル 番だけではなく展開の仮説を てる 同時に “負債” についての仮説も てる 43 立 立 立 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 手 手 仮説の連鎖 = 事業の展開
組織も「システム」 として捉える Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
どこかの誰かが っている 良さそうなヤツ Photo on VisualHunt Fromを置き去りに Toだけ 指しても “屏 のトラ”でしかない Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 言 目 From 風 ? To
新しい働き 新オペレーションモデル 新たな 材教育 云々 = “仮説検証で進める” MVP試 仮説検証 展開拡 (Minimum Viable Policy) Problem-Solution- t (組織課題と施策の適合) の 信を得るまでテスト コアとなる施策を 最 限の範囲 (選抜/特定部 で試 する、修正する 門 fi 方 行 大 人 行 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 小 自 組織も「システム」として捉える ) 施策を補強し 全組織に展開する
PdMOは組織のケイパビリティを ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ 補完する単なる事務局ではない Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
PdMO 体が新たな組織モデル (組織アジャイル)の (体現者) 組織アジャイル の適 組織アジャイル の展開 実践知 目 手 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 一 目 手 一 自 自 用 PdMO 体が組織アジャイルの
どっか他所の事例を て聞いて 分のところでやれるほど、 単純な営みをしていない (ですよね ? Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 見 自 これまでの営み = 組織の強み であるのには違いない )
分たちで始められる始め をせよ 分たちが得たもので「次」をやる Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 方 自 自 自 分たちで始める
… ということで時間(トキ)にも焦点 をあてた「システムづくり」が要る Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
「システム」として捉えることの意義 “時間軸” を味 ( で全てを につける 通す必要がなくなる) より広い “全体” を踏まえられる (ex.技術的負債をイベントとして織り込む) 間接的な “影響” をマネージする (協働、創発、優位性、実践知…) 方 見 目 手 一 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
「システム」をどうやって扱う ? Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
われわれの営みを3つに分けて る 課題を前提に、 ソフトウェア づくり 実現 段を探索する ※基礎となるケイパビリティ 状況を前提に、 プロダクト づくり 課題から探索する ※これまでにない価値の実現 システム (構造) づくり 体を作り出す 経時的な変化を扱う Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 見 自 手 ※より全体に与える影響の獲得 状況
目 目 目 構造によって アウトプット→アウトカム→インパクト を狙う 指すは、アウトプット アジャイル開発 指すは、アウトカム(価値) 仮説検証型 アジャイル開発 指すは、インパクト(影響) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
目 目 目 構造によって アウトプット→アウトカム→インパクト を狙う 指すは、アウトプット アジャイル開発 指すは、アウトカム(価値) 仮説検証型 アジャイル開発 指すは、インパクト(影響) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
目 目 目 構造によって アウトプット→アウトカム→インパクト を狙う 指すは、アウトプット アジャイル開発 アジャイル 指すは、アウトカム(価値) 仮説検証型 アジャイル開発 指すは、インパクト(影響) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
「システム」もその仮説を 顧客や 組織 立 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. て、
「システム」も検査適応する Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
同胞たちよ、 Photo on Visual hunt
いよいよ迎える 最終局 面 Photo credit: Kylie_Jaxxon on Visual Hunt / CC BY-SA
つ つの営みがダメなんじゃない 「構造」が問題を作り出す 一 一 何が問題の要因となるのか、 だいたい分かってきた
我々は単純な問題を相 にしていない 解決策を巡って の間で 項対 立 手 ただ右往左往している時間もない 二 一 つの解決策で全てを満たせるほど
分の「 手 自 手 がかりは 元」にある
アジャイルには変化のための ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ 営みがすべて詰まっている
﹅ ﹅ ﹅ ﹅ 既に四半世紀近くやってきたこと Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
﹅ ﹅ ﹅ ﹅ 確信があっても、なくても Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
これまでアジャイルは、 学び合いの場を作って来たのだから (今 のような場を、それこそ四半世紀も) 日 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
私達は「次」に向かっていける。 Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
RED Journey に (ReDesignする旅) ! Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.
Let's celebrate the beginning of our journey! Photo on Visual hunt