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March 16, 25
スライド概要
こちらの資料は2019年にメルカリ在籍時に登壇したイベントでの発表資料です。現在のメルカリとはほとんど何も関係がないことを前提にお読みいただければですが、当時大事にしていたUXの考え方、GOBOLDというValueの大事さなどをかいていて、いまでも自分でも軸にしているところあるので、参考までに。
株式会社エクスプラザ 生成AIエバンジェリスト / リードAIプロデューサー
メルカリグループにおける UXデザインの取り組み 毎月1000万人が使っているメルカリが ユーザー調査を大切にする理由 1
メルカリ入社、決済系のグループ会社メルペイのPMをやって、現 在 CXO室でUXリサーチャーをやっている宮田と言います。
略歴 ● 1982年、福岡県生まれ。慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科卒。 ● 2008年 NTTコミュニケーションズ株式会社に入社し、新規事業開発に関する 部署で、有志にてUXデザイン専門チームの立ち上げを行い、調査設計から モックアップ作成までを多く行う。 ● その後、楽天株式会社に入社、前職に引き続き、シニアディレクターとして 様々な業態のWEBサービスにおけるUXデザイン業務を行い経験を積む。 ● 2015年よりメルカリにプロデューサーとして入社、アメリカにおけるユーザー調 査設計から、調査にもとづく企画立案までを担当し、アメリカでのメルカリ成功 にむけて日々業務を行っていた。 ● 2017年4月より日本担当、2018年4月より株式会社メルペイに出向。 ● 2019年5月よりメルカリ CXO室に配属。メルカリ・メルペイ全体のUX最大化を 目標に、調査や組織改善などを行う。
この講演の目標 ● メルカリグループで取り組んでいるお客様の声をどのように把握しているか、 そしてどう実装に落とし込んでいるかというUXデザイン手法について知っても らおうと思います。 ● 今後、御社の事業開発において、今日得た知見を応用してもらい、最適な調 査、設計を検討し、最高のプロダクトを作ってもらえるようになってもらう。 ● ・・・・・ヒントぐらいにはなるといいなと思っています!
この講演の諸注意 ● 一時期はコード書いたりしてた時期もあるのですが、今や完全なる企画屋と なってしまったため、技術的な話はほとんど含まれておりません。プロダクトデ ザイン、いかに良いプロダクトを作るかという話をメインにはなします。 ● そして、プロダクトデザイン手法の中でも上流の設計手法であるUXデザインと いう側面からお話をさせていただきます。 ● UXデザインはB2CであってもB2Bあっても、お客様のことを考えてプロダクト開 発をするという意味では重要な工程です。 ● B2Cの話がメインとなってしまいますが、ご自身のプロダクト開発に置き換え て、何か少しでも使えるポイントがないか、という点でお話を聞いていただけれ ば幸いです。 ● とはいえ、開発体制の話も少しは交えていけるよう努力いたします。
この講演の諸注意 ● 極めて現場目線からの、というか私目線のお話になります。必ずしもメルカリ・ メルペイの総意ではない部分もあるかもしれません。
1.メルカリについて 2018年6月時点
株式会社メルカリ 概要 会社設立日 オフィス 従業員数 2013年2月1日 東京、仙台、福岡、 約1,650名(連結) Palo Alto、Portland 8
ミッションとバリュー ミッション 新たな価値を生みだす 世界的なマーケットプレイスを創る Create value in a global marketplace where anyone can buy & sell バリュー Go Bold All for One Be Professional 大胆にやろう 全ては成功のために プロフェッショナルであれ 9
メルカリとは 「メルカリ」は、個人がスマホで簡単に売り買いを楽しめる、CtoCマーケットプレイスです。 10
数字でみるメルカリ(JP) 2013年7月に日本での提供を開始しました。 2014年9月にUSにおいてもサービスの提供を開始しています。 流通総額(1) 売上高 MAU(2) 3,468億円 334億円 単位:億円 単位:億円 3468 334 1326 FY 2018.6 FY 2016.6 1075 845 525 122 FY 2017.6 単位:万人 212 2320 FY 2016.6 1,075万人 FY 2017.6 FY 2018.6 FY 2016.6 FY 2017.6 FY 2018.6 出典:会社資料。JP版メルカリ事業の通期決算概況より。四半期ごとの数値はIRページより確認可能 1. キャンセル等を考慮後の取引高の合計 2. .Monthly Active Userの略であり、1ヶ月に一度以上利用した登録ユーザーの数(「メルカリ アッテ」「メルカリ カウル」「メルカリ メゾンズ」「メルチャリ」「teacha」は含まず) 11
メルカリの特徴 01 02 03 使いやすさ 楽しく夢中 になれる体験 安全・安心な プラットフォーム 12
メルカリの特徴➊ 使いやすさ(簡単な出品) 3分以内に出品完了! 出品ボタンを押す STEP 1 写真を撮影 STEP 2 商品説明を書く STEP 3 13
メルカリの特徴➊ 使いやすさ(簡単な配送) 「メルカリ便」を使うと、全国7万か所を超える配送拠点から、全国一律の送料で配送手続きが可能になります。 アプリ上で生成されたQRコードを、コンビニ等に設置された端末からスキャンすることで、簡単に配送できます。 14
メルカリの特徴➋ 楽しく夢中になれる体験 「メルカリ」には、アパレル商品だけでなく、エンタメ用品・家電・コスメ等、多彩な商品が出品されています。 レディース メンズ コスメ・美容 ベビー・キッズ 25% 18% 6% 5% エンタメ・ホビー 家電 スポーツ・ レジャー その他 19% 7% 6% 13% 出典:会社資料。FY2019.6 2Q時点のJP版メルカリ事業における流通総額の比率。 15
メルカリの特徴➌ 安全・安心なプラットフォーム 出品者・購入者が個人情報を共有することなく配送完了できる、匿名配送機能を提供しています。 また、「エスクロー決済」により、出品者と購入者双方の取引の安全性を保証しています。 安心の売買システム ➊出品 ➋購入・支払い ➌支払い完了通知 ➎受取評価 ➏評価・売上金 ➍配送 出品者 購入者 16
メルカリの特徴➌ 安全・安心なプラットフォーム メルカリでは、お客さまが安心してサービスを利用 できるよう、社内にカスタマーサービス体制を整備 し、365日24時間体制で対応を行っております。 利用規約に違反する商品の自動検知システム及び目 視により出品や取引を常時監視し、偽造品・盗品そ の他の出品禁止物の排除に努めております。 お問い合わせ 365日 24時間 お客さまから寄せられるお問い合せの対応。 Twitter、Facebookでも随時対応。 通報対応 ガイドライン違反に関するお客 さまからの報告を検証し、問題 のある商品の削除、出品者の利 用停止を実施。 監視対応 ガイドライン違反の可能性があ る商品や出品者を抽出し、削 除、利用停止を実施。 規約違反対応 17
今後の事業展開 海外展開の強化 「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」ため、創業翌年より海外展開を推し進めています。 巨大かつ多様性に富む人口基盤を有するUSでの成功が、メルカリのミッションを実現する上で重要な マイルストーンであると認識し、注力しています。 “The Selling App” 18
今後の事業展開 エコシステムの構築 株式会社メルペイは、エコシステムの基盤となる機能の開発を担うため、2017年11月に設立されました。 「メルペイ」は、様々なサービスや実店舗等において利用可能なモバイル決済機能を提供し、また将来的には 総合的な金融サービスの提供を視野に開発しています。 入金 利用・出金 メルカリで商品購入 メルカリの売上金 シェアリング サービス ポイント チャージ 決済 加盟店 評価情報 出金 19
というわけで、メルペイ最近頑張ってます。
リリース直後、UX ほめられました。
まーUXデザインがんばりました。 やっぱUXって大事です。
で、今日伝えたいことなんですが
いけてるプロダクトを作るための UXデザイン手法 サクッと知りたいですよね?
リ メルカ ! 伝の ! の き てお とっ 秘 UXデザイン も ービス サ たの な し! あ な ば い やれ 間違 を ザ れ ー こ 万ユ 0 0 0 1
リ メルカ ! 伝の ! の き てお とっ 秘 UXデザイン も ービス サ たの な し! あ な ば い やれ 間違 を ザ れ ー こ 万ユ 0 0 0 1
リ メルカ 秘 ! 伝の ! の き てお とっ ではなく! UXデザイン手法 も ービス サ たの な し! あ な ば い やれ 間違 を ザ れ ー こ 万ユ 0 0 0 1
今日の後 半にお伝 えします! UXデザイン手法
今の世の中いいプロダクトを作る方法に関する情報 はそれほど山のように溢れている。 特にUXデザイン文脈。
どうしたら、それを続けていくことができるのか。そん な話をまずはさせていただきたいです。
というわけで、今日まず前半でお伝えしたいのは
UXデザイン手法 これ! それを支えるもの
2.メルカリのUXデザイ ンを支えるもの
そう、まずは、 メルカリのUXデザインを支えるものにつ いて喋ります。
いきなりですが、まずは私がメルカリに入るまでのUXデザインとの関わり方につ いて語ります。 興味ねーよと言わずに、まずは聞いて ください・・・。
いきなり私もUXデザインに興味を持ってキャリアを 始めたわけではありません。
キャリアのきっかけ 「ふつうに良いサービスを世の中に増やしたい」
NTTに入社して感じた 「お客様目線を初志貫徹する ことの難しさ。。」
そんな時に、UXデザインというものに出会 いました。これは使える!!
ですが、そううまくいかない。 そんな簡単に、組織に受け入れられない。 何より大事なのは、計画通りに物事を進めるこ とだよ。
「これは、大きな会社だから、ダメなんだ! もっとベンチャーの会社だったら良いのか も!」 ということで、転職。
やっぱりうまくいかない。
「もっと最新のやり方に馴染みがありそうな、スタート アップに行けばなんとかなるんじゃないか!?」と 思って ついに、今のメルカリに転職。
三年前のお話。入ったばかりの頃、とりあえず前職 までやってきたUX手法でメルカリを改善していこうと 息巻いていました。
最初にいわれたこと 「あまりそういうUX的なこととかやらなくてい いんじゃない?」
大企業とか関係なかった。。。 UXのことは忘れよう・・・。
「そうだ、いい機会だから、いい企画、サービスを作 ることに集中しよう。ゼロからメルカリでPMを勉強し なおそう!」
で、入って思ったこと。
メルカリの主要メンバーの働き方がそれま での会社とは違ってました。
みんなUX手法に何か詳しいわけではない。
ただ、お客様のことだけ常に当たり前のように考えていて、 お客様にとって「変」なものは、 議論なしには絶対に前に進めない、仕事を受けない。
逆に、業界や流行的に「ダサい」ものであっても、メルカリ のお客様に「良いもの」「わかりやすいもの」になるならリ リースする。
メンバーみんなが、お客様が実際にどうアプリを使って、どん な気持ちになるかをリアルに考えている。
UXデザイン 何か。 それを支えるもの
UXデザイン UXをゴールとして捉えること
UXの手法にこだわるというより、UXを最大化する ぞ!というゴールとしての「UX」をみんな意識してい る。
UX手法についての知識を入れる前に、このような意 識で仕事に常に取り組まねばなぁと思うようになりま した。
そして、メルカリに入ってUX調査は表立ってやらず に、しばらくたったころ
上司「USをなんとか今期改善したいよねー」 私「でも、全然あっちのユーザーが何考えてるか わからないっすわ・・・」 上司「そろそろ、アメリカ人に直接聞いてもいいか もね?」 やった!UX調査をやる機会だ!
私「いいですね、じゃあ1ヶ月ぐらいは準備してから・・・」 上司「いや、来週いこう!」 私「いや、さすがにリクルーティング厳しいし、ベンダーと契約とかもあるし」 上司「いや、自分たちだけでいけばいいでしょ。」 私「人どうやって集めます?」 上司「そのへんのカフェとかで直接あつめりゃいんじゃね!」 私「・・・なるほど・・・しかし、やはり事前にペルソナとかジャーニーとかの仮説を立ててもい いかと・・・」 上司「いや、まずは行ってみようよー。」
まー、せっかくの機会だし、もう少し準備してから 行ってもいいのでは、とか思いつつ
UXデザイン UXをゴールとして捉えること
まぁやっぱり、UXはゴール。 手段は臨機応変に考えるべきものだなと思い直して
あっという間にサンフランシスコへ。
結局人はCraigslist(地元掲示板)とか知り合い経由とかで集めました。 会場も、オフィスに来てもらったり、頼み込んで、お家に行ったり。色々ノリで乗 り切りました。
アメリカで何をしたかというと ユーザビリティテスト ->だめなところを発見し、企画化 ->素早く実装、ABテスト実施
とにかく、メルカリUSを使ってもらって、使っている様子を徹底 観察!小細工なし!シンプル!
まぁとにかく、勢いがこの時はす ごかった。
調査から開発までに数時間と いったこともありました。。。
で、そんな素早い開発の結果、 その後改善施策を50個近く実 施して、数値の改善につなげる ことができました。
あと、アメリカの調査という、普通に考えるととてもハードルが高 いことを、近所に話を聞きにいくテンションで実施した。精度を 高くするために身構えていたら、実施は難しかったかなと思い ます。
まぁ、ただ、その辺は結果論で。 この頃は、何が何でもメルカリUSを成功させるぞという気合い がみんなすごくて、結果調査にいくのはとても自然な流れに感 じました。
まぁやっぱり
UXデザイン UXをゴールとして捉えること
あと、
UXデザイン UXをゴールとして捉えること ゴールに向かって進むメンバーの気合い
今までの事例でお分かりかと思うのですが
プロダクトをよくするためだったらなんでもするぞとい う気合いが凄まじい
この気持ちがあるから、自然にUXを最高のものに するという目的が自然に生まれ、そのための手法を 選ぶことができる。
UXデザイン手法 UXをゴールとして捉えること ゴールに向かって進むメンバーの気合い
しかし、なんでこういう熱意を持った人たち がこの会社にはいっぱいいるんだろう?
ここまでの話だと単なる精神論になってしま います。
その背景を考えてみます。 UXデザイン UXをゴールとして捉えること ゴールに向かって進むメンバーの気 合い それを支える何か?
メルカリに入って他の会社と違うなーと思っ たところは、組織の雰囲気作り・文化づくり が徹底されてるなというところです。
メルカリにはバリューってのがありまして。 Go Bold All for One Be Professional 大胆にやろう 全ては成功のために プロフェッショナルであれ
特にこの GO BOLD めちゃくちゃ、よく浸透してるんですよ。。
こんなに会社の中でバ リューについてみんな、自 分ごととして語っている会 社をみたことがない
社長のインタビュー記事より抜粋 「メルカリに入った時にまず代表の山田に言っ たのは「ミッションとバリューを作りたい」というこ とでした。」 「たとえばメルカリの社内にはいろいろな「部 活」があるのですが、そのような業務外の時間 でも、バリューは自然に使われています。私が 参加しているテニス部でも「そのプレー、Go Boldじゃないよね(笑)」とか、「All for Oneで頑 張ろう!」という声が上がるぐらい浸透していま す。」
組織として、戦略的に浸透 させていってる。
UXデザイン UXをゴールとして捉えること ゴールに向かって進むメンバーの気 合い ここが実はめ ちゃくちゃ大事 組織デザイン
結果、All for One(成功のためなら) Go Bold(無茶なことでも大胆に)やるぞ、という 雰囲気ができていた。
多くの会社でありそうなこと 「最高のUXのために大胆に素早く行動 したい」とはいえ。。。 「上司を説得しなければいけない。その ためには根拠が必要だ。あと、エンジニ アはバグをだすことを恐れているし慎重 にやりたそうだ。だいたい、急いでやっ て、失敗したとき、自分が馬鹿だとおも われたくない。。。。」
Go Boldにやろうぜ! とりあえずUS行こうぜ!
GO BOLDなチームからしか GO BOLDなプロダクトは生まれない
UXデザイン UXをゴールとして捉えること ゴールに向かって進むメンバーの気 合い ここが実はめ ちゃくちゃ大事 組織デザイン
前半のまとめ UXデザインをよくするに は、組織デザインからはじ める。
組織デザインがしっかりして、 メンバー一人一人が目的意識を持っていれば UXの手法論に振り回されない。
では、改めて
ここから後半戦
ここの話を したいと思 います。 UXデザイン手法 UXをゴールとして捉えるメンバーの認 識 ゴールに向かって進むメンバーの意 欲 初期の企業文化の設計
3.メルカリのUXデザ インの今
メルカリのUXデザイン手法について
リ メルカ ! 伝の ! の き てお とっ 秘 UXデザイン リも プ ア の し! た な な い ばあ 間違 れ と や こ これを 使われる 人に 万 0 0 10
流石に、それは厳しい。。
僕らも悪戦苦闘しながら、色々な手法を試していると ころです。
今日はメルカリグループが取り組んでいる、UXデザ インの中でも、二つの取り組みを紹介したいと思い ます。
ユーザー 調査 開発 ユーザビ リティテス ト Learn Build Measure
ユーザー調査と ユーザビリティテストについてです。
ユーザー調査 お客様の普段の行動を観察し、ゼロイチのアイディ アにつながるインサイトを見つける。 ユーザビリティテスト 開発中、もしくは開発後、実際にできつつあるアプリ のUIの改善点を探る
まずは、メルカリでも注力して行なっている ユーザー 調査 開発 ユーザビ リティテス ト Learn Build Measure ユーザビリティテストについてお話しします。
Go Bold な ユーザビリティテスト編
やること (1)リリース前のモックのユーザビリティ検証 (2)リリース済みメルカリのUX検証
基本的には普通のUTとそんなに変わらない。
違うところ。
違い1 一般的なユーザビリティテスト メルカリのユーザビリティテスト UX専門家がUTの司会をやったり、準 備をしたりする メルカリのすべてのPMが持ち回りで司 会や準備をする
基本の基本は Dog fooding =自分たちでメルカリを徹底的に触ること。 これがメルカリの基本のUT。
自分たちのプロダクトのUXを最高のものにするため には、一番手っ取り早くやれるところからやらないと いけない。
とはいえ、自分たちの感覚がお客様からずれている 可能性もあるので、UTをやろう、 という考え方。 (やっぱりUTは手法の一つ)
でも、基本はDogfoodingの延長上。 何か身構えて調査するぞ!というよりは、 自分ごととして、調査する感覚が大事。
とは行っても、UTモデレーターのスキルっているん じゃないの?
いります!!!! そんなに甘くはないです。
定期的に外部の講師を招いて、PMには UT研修を行いモデレーターをできるようになってもら う。
自分たちがやることのいいところ
視野が広くなる。自分たちのチームがやっている施 策以外も、理解できるようになるので、最新のメルカ リの全体像を肌感覚で理解できる。
違い2 一般的なユーザビリティテスト メルカリのユーザビリティテスト 3ヶ月に1回や1年に1回など、そんな に頻繁にやらない UTは毎週やります
ぶっちゃけ、最初はそんなに頻繁にやるつもりなかった・・・(小声)
会長「毎週やっちゃえば?」
私「やりましょう!」
というわけで、毎週やってます。 いや、実際やれるなら 毎週やったほうがいいなとは思っていて (本当に)
この会社は、トップから凄いなと思ったエピソードでし た・・・。
毎週やることのいいところ
メルカリグループでは、たくさんの施策をたくさんの チームが常に検討、開発をしている。
毎週やることにしておけば、あまり構えずに、いつで もやりたいときに、いろんなチームが自分たちの施 策を検証ができる。
構えずに、準備をしすぎずに、 自然体でUTに望むことが重要。 ふらっと、自分が触ったり、友達に聞いたりするのと 同じ感覚でできる。
Go Boldにやれる。
また、人数は多いにこしたことはないですね。より定 量的なデータに近づいていく。
大変じゃないか?
案外なんとかなる
リクルーティングは外部委託してます。 1ヶ月分まとめて、事前に被験者集めてます。
シナリオ設計は各PMができます。自分たちの施策 のシナリオは自分たちでも考えます。
機材もそんな大したもの使ってないので、そんなに 準備大変じゃない。
案外なんとかなる
違い3 一般的なユーザビリティテスト メルカリのユーザビリティテスト 専用ルームを設けて、精度を高く 精度よりも、どこでもUTができるような 持ち歩きできる安価な機材
機材もそんな大したもの使ってないので、そんなに 準備大変じゃない。
最初はティッシュボックスにスマホ挟んで、それをカメラとして使ったりしてましたね ・・・(遠い目)
今はもうちょいバージョンアップしました!
今使っている機材
書画カメラ 16500円
集音マイク 5800円
こんな感じでMacで被験者の手元や部屋全体を写し て
それをGoogle Hangouts(テレビ会議シスム)で画 面共有。
同じ部屋に集まって、みんなで見たり、 自分のPCから個別に見たりできる。
このシステムの良いところ
メルカリ社内のどこででも、なんなら訪問調査でも、 どこでもやれる。
値段も安いので、いろんなチームが購入しておい て、気軽にやれたりする。
GO BOLDにやれる。
違い4 一般的なユーザビリティテスト メルカリのユーザビリティテスト がっつり時間をかけて分析 直感で直したほうがいいと思うところは すぐ直す
UT中の気づきやメモは、チャットツールで会話した り、Google Docsの共有メモにみんなで書いたりし て、リアルタイムに意見交換していく。
まとめについては、基本的に 共通のフォーマットなどはなく、各PMがやりたいよう に分析をしてまとめてもらうスタイル
チームによっては、ISSUEの重要性を分けて精緻に 分析するし、違うチームは、見つけた課題をその日 のうちに開発スタートしたり。
というわけで、
一般的なユーザビリティテスト メルカリのユーザビリティテスト UX専門家がUTの司会をやったり、準 備をしたりする メルカリのすべてのPMが持ち回りで司 会や準備をする 3ヶ月に1回や1年に1回など、そんな に頻繁にやらない 毎週やります 専用ルームを設けて、精度を高く 精度よりも、どこでもUTができるような 持ち歩きできる安価な機材 がっつり時間をかけて分析 直感で直したほうがいいと思うところは すぐ直す
Go Boldなユーザビリティテストの紹介でした。
Go Bold な ユーザー調査編
ユーザー 調査 開発 ユーザビ リティテス ト Learn Build Measure
ユーザー調査 お客様の普段の行動を観察し、ゼロイチのアイディ アにつながるインサイトを見つける。
前半のUSの事例で出たように、自由に必要なタイミ ングで気軽に行きます。
直近だとメルペイの調査で 大分と福岡に行ってきたり。 メルカリJPだと和歌山に行ったり。 (これらも割と直前に勢いで決まったりした)
ユーザビリティテストと同じく基本は自分ゴト感を大 事にする。
東京でUTをずっとやっていると、感覚がどうしても地 方とずれてくる。
なので、東京とは違う場所に行って、肌感覚をつか むことを大事にしている。
調査の報告も、事務的なものにならないように、記 事風に面白くまとめて、みんなに読まれるようにす る。
そうすることで、プロダクト開発だけでなく、コーポレ イト側まで読んでいただけて、意見をもらえたりす る。
実際このユーザーインタビューから、どのようにゼロ イチのアイディアを見つけていくのか、などは模索 中。
最近メルペイではユー ザーインタビュー+デザイ ンスプリントを実施するな どしている。
デザインスプリントとは デザインスプリントとは、デザイン上の問題を解決するために、5 日間という短い期間で高速にプロトタイピングと検証を行う方法論 (フレームワーク)のこと。Google Venturesが、投資先で実践して いるこのフレームワークを1月末に公開したことは、国内のスター トアップ、デザイナー界隈でも話題になった。
ユーザーインタビューにいく前に、仮のペルソナや ジャーニーマップを仮説としてみんなで立てる。
そこに効きそうなアイディアもプロトタイピングする。
そのプロトタイプを検証することをやることで、ただな んとなくゼロイチのアイディアを探すのではなく、能 動的に調査できる。
もちろん仮説の検証だけでなく、思わぬ発見がある ことも。
プラグマティックなペルソナ作り+ ユーザーインタビュー+ ブレインストーミングをセットでやっていく。
去年から社内でも4回ぐらいやりましたが、かなりき きます。これによっていろんなチームにまたがる調整 困難な新規案件が垂直立ち上がったりしました。や くにたつ。
でもこれも、結局やり方だけの話じゃなくて、 組織設計からの話であることはいうまでもありませ ん。
今日のお話のまとめ
4.メルカリがUXデザインを大 切にする理由
というわけで、メルカリグループにおけるUXデザイン の取り組みについて紹介させていただきました。
UXデザイン メルカリはUXデザイン UXをゴールとして捉えること ゴールに向かって進むメンバーの意 欲 組織デザイン について、いろんな手 法も試しながらやって います!
UXデザイン UXをゴールとして捉えること でも、大事なのは継続 的に続けていくため ゴールに向かって進むメンバーの意 欲 組織デザイン の、組織づくりです。
そういえば、まだサブタイトルについて何も言ってい ないことを思い出しました。
毎月1000万人に使われているメルカリが ユーザー調査を大切にする理由。
メルカリのメンバー一人 UXデザイン UXをゴールとして捉えること 一人が メルカリの成功のため に必要なことは ゴールに向かって進むメンバーの意 欲 何かを常に考える。 そういう企業文化であ 組織デザイン る。
成功のために必要なこと UXデザイン UXをゴールとして捉えること を、背伸びせずに考えた 結果、 ユーザー調査などのUX ゴールに向かって進むメンバーの意 欲 デザイン手法を、成功へ の手段の一つとしてやっ 組織デザイン ている。
mercariのvalue All for One 全ては成功のために Go Bold 大胆にやろう Be Professional プロフェッショナルであれ
毎月1000万人に使われているメルカリが ユーザー調査を大切にする理由。
mercariのvalue All for One 全ては成功のために Go Bold 大胆にやろう Be Professional プロフェッショナルであれ