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December 14, 25
スライド概要
株式会社エクスプラザ 生成AIエバンジェリスト / リードAIプロデューサー
Newbeeから学ぶ「世の中を変える仕事術」 - 生成AI時代に効く「現場起点」の方法論
なぜ今、Newbeeを語るのか? 当事者としての視点 • ハチさん (Hachi-san) との出会いはPM系コミュニティ。 • Newbee立ち上げ時に登壇者として招待された。 • 初回収録からAIライブまで、深く関与。 結論 コミュニティ全体に、ハチさんの思想が設計として埋め込まれている。
Newbeeは、単なるポッドキャストではない。 ポッドキャスト「Newbee」は、一見すると質の高いプロダクト開発系メディア。しかし、深く関わるほど、個別のコンテンツを超えた、一貫した思想の表れであることがわかる。 それは、創業者ハチさんの「今のプロダクト開発やスタートアップのあり方を、本気でより良くしたい」という強い思い。 この思想は、声高に主張されるのではなく、メディア全体の物腰やオーラから静かに、しかし確かに感じ取れる。 「一個一個のコンテンツっていうより、全体としてハチさんの思想が表れてるんですよね。」
その「スタンス」を、仕事に持ち帰れる言葉に。 Newbeeの絶妙な思想の表出。それはメディア運営論に留まらず、個人の仕事のスタイルや、チームの作り方にも応用できる、一つの「スタンス」と言える。 本日は、この無形の「スタンス」を構成する要素を分析し、誰もが現場で実践できる思想とメソッドとして提示したい。 この「スタンス」を因数分解して、その思想とメソッドを仕事に持ち帰れる形に翻訳してみます。 スタンス 因数分解 翻訳 思想とメソッド
因数1 あえての偏り (Deliberate Bias) 新しい視点を選び出し、静かに提示する編集思想。
思想は、人選とテーマの「編集フィルター」に宿る。 Newbeeの偏りは、誰を呼び、どの話を拾うか、という選択に現れる。 ハチさんのフィルターは、常に2つの問いを投げかける。 このフィルターは、アグレッシブな反権威主義だけを評価するのではない。「温故知新」のように、古くからある本質的な価値も見出す。重要なのではなく新旧ではなく、直感的に「これで世の中が変わる」と感じられるかどうか。 1. アウトカム中心か? その視点は、世の中を良くする具体的な結果に繋がるか。 2. 本質的に納得感があるか? 権威や流行ではなく、俗人的でありながら本質を突いているか。
なぜ、この「偏り」はポジショントークに見えないのか。 「ここがポイントで、自分では前面に出て、語らないんです。」 • ホストであるハチさん自身が思想を強く主張しない。これにより、メディアとしての意図的なポジショントークに見えることを回避している。 • 登場するゲストは、それぞれの場所で真摯に活動しており、彼らの言葉には素朴な説得力がある。 • 結果として、視聴者は個々のストーリーに「なるほど」と共感できる。一つ一つのコンテンツが、まず独立した価値として成立している。
「仮託する」という新しいリーダーシップ 自分で主張しすぎると、ポジショントークに見える。 The Newbee Way ■ 登壇者が楽しそうに、真摯に語る。 ■ 一つ一つの話に信頼性が生まれる。 ■ 結果として、全体に自然な説得力が生まれる。 従来のコミュニティ 思想が強すぎる → 全部その人の主張に見える 思想がない → ただの情報商材 Newbeeのスタイル その中間 → 新しい企画開発スタイル
因数2 VIBEで走る、でも流さない (Run on VIBE, but Don't Let it Flow Away) 瞬発力を、持続的な資産に変えるストック戦略。
「溜まっていかないじゃん」ーフローで終わらない仕組み。 多くのコミュニティやイベントは、その場のVIBEや勢いで盛り上がる。 しかし、その熱量はSNS投稿のように時間と共に「流れて」消えてしまう。 リアルイベントではなくYouTube配信を選ぶ理由。それは、リアルタイムの熱量(フロー)を、後からでも参照できるコンテンツ(ストック)として残すため。 重要なのは精神論ではなく、「現実的な保守運用」。一瞬の輝きより、持続的に価値を蓄積していくことを重視する。 > 「(イベントとかリアルでやらないんですか?という問いに) 溜まっていかないじゃん。1ヶ月後でも1年後でも、誰かの目に止まって影響を与えるといいなって。」
VIBEは精神論ではなく、運用である 短いタイムスパン o3のような最新トレンドに即座に反応。 「これイベントにしましょう」→ 2日後にYouTubeライブ。 Goal: 最新のトレンドを掴む 運用 The Flow VIBE The Stock コンテンツ 長いタイムスパン フローで流さない。ストックとして残す。1年後でも誰かの目に止まるコンテンツに。 Goal: じわじわ浸透させる
短期的なVIBEと、長期的な浸透。 短いタイムスパン VIBEで動き、世の中の「今」に素早く呼応する。 長いタイムスパン ストックを積み上げ、時間をかけてじわじわと世の中に思想を浸透させていく。 声高に主張するのではなく、価値あるコンテンツを静かに置いておく。公開時に多くの共感を得られなくても、時代が追いついた時に誰かの目に留まり、発見されるかもしれない。これは、世の中を本質的に変えるための、息の長いアプローチである。
2つの因数が創り出す、絶妙な「バランス感覚」 あえての偏り(強い思想) + 前面に出ない(暗躍する姿勢) VIBEで走る(勢い) + 流さずに積む(仕組み化) Newbeeの強さは、これらの相反する要素を両立させる、卓越したバランス感覚にある。
「両面が使える」という選択肢。 創業者ハチさんの二面性。 オフライン(飲み会など):自身の強い思いや思想を情熱的に語る。 オンライン(番組):ファシリテーターに徹し、ゲストを輝かせる。 これは、強く前に出ることもできるが、あえて裏方に回る「暗躍する」という選択肢を意図的に持っているということ。 状況に応じて最適な立ち振る舞いを「使い分けられる」ことこそが、このバランス感覚の核となっている。
この「スタンス」を、あなたの仕事と組織に翻訳する。 Newbeeのバランス感覚は、プロダクト開発、チームマネジメント、そして新しい事業を立ち上げる際の設計思想として、極めて有効である。 1. 組織設計 強い思想を持ちながら、いかにしてメンバーの自律性を引き出すか。 2. 事業開発 瞬発的なVIBEを、いかにして再現可能で持続的な仕組みに変えるか。
明日から使える、2つの実践的アプローチ。 1. 思想を「仮託」するチーム設計 リーダーが全てを語り、指示するのではない。チームの方向性を示した上で、具体的なアクションや表現は「メンバーに仮託する」。 これにより、一人一人が自由に、生き生きと動きながらも、全体としての一貫性が保たれた強いチームが生まれる。 2. VIBEを「型」にするプロセス設計 VIBEで走りながら、成功した取り組みは必ず「型」に落とし込み、ストックする。 この両立が、単発の成功を、誰でも再現可能な「仕組み」へと昇華させる。 「強い思想を持ちながら、周りを生き生きと楽しく巻き込んでいく。」 Newbeeのスタンスは、この現代のリーダーシップが直面する最も難しい課題への、一つの答えを示している。
あなたの仕事に、このアティチュードを。 あなたは今、どんな「あえての偏り」を持っていますか? そして、強い思想を持ちながらも人に仮託し、VIBEで走りながらストックで世の中に浸透させていくとしたら、あなたの「最初の一手」は何でしょうか?