インビザライン治療に関連するツイッター投稿内容の質的調査2021

Keywords: Social media, twitter, clear aligners, Invisalign, orthodontics. Invisalign treatment from the patient perspective: A Twitter content analyses Milagros Adobes-Martin, Maria-Luisa Montoya-Morcillo, Angel Zhou-Wu, Daniele Garcovich J Clin Exp Dent. 2021;13(4):e376-82. doi:10.4317/jced.57835 https://doi.org/10.4317/jced.57835 紹介者：矯正歯科海外論文紹介サイト https://kyousei-kaigaironbun.com

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目次 1 2 3 4 5 6 • Introduction • Materials and Methods • Results • Discussion • Conclusions • References

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1. Introduction 患者満足度の重要度の増加 ・PubMedの検索キーワード患者満足度が1990年の304件から1999年の8202件に増加した ・アメリカにおいて、医師のパフォーマンスを客観的、主観的に評価し格付けすることが新たな規制として 求められており、患者満足度は医師のランキングや診療報酬の重要な要素として確立されている[1]。 今までの調査、アンケートの問題点 ・患者が自分の経験を共有することへの消極的な態度 ・医師に喜んでほしいというバイアス [3] 患者の率直な意見をリアルタイムに表現できるプラットフォーム「Twitter」を利用した問題把握が必要である 【本研究の目的】 インビザライン治療に関連するTwitterの投稿内容を質的に記述することで、治療に伴う患者の経験を より深く理解し、より良い治療を提供するために患者が直面しうる問題を把握することである。

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Materials and Methods Twitterの収集方法 【収集ツール】ソーシャルメディアモニタリングツールの無料版（https:／／awario.com） 【SEOソフト】Awario™ 【キーワード】”Invisalign” or “Invisalign treatment” 【期間】2019年10月1日から10月15日までの2週間、2020年1月25日から2月8日までの2週間、計4週間 【選択基準】インビザライン治療に関連する投稿 【除外基準】不明確な内容、英語でないこと、インビザラインと無関係、広告・宣伝 【分類方法】 Braun & Clarkeのテーマ分析のガイドラインに従い、テーマとサブテーマに分類した。 つぶやきを肯定的、否定的、中立的に分類した。

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3. Results 【ツイート選択の流れ】 Adobes-Martin et al. (2021)より 4週間で3363件のツイートが収集され、そのうち1149件が歯科医院による広告であった。

3. Results 3つのテーマ (治療前関連、治療関連、患者・医師関係) に 分けられた 【治療前】 ネット上の仲間にアドバイスや意見を求める 肯定的なツイートが否定的なツイートを上回る 否定的なツイートは治療費に関するもの 【治療】 肯定的と否定的はほぼ半々 否定的なツイートは痛みに関するもの、食生活や発音へ の影響 肯定的なツイートは結果の満足度、自尊心の向上、 【患者/医師】 感謝の声がある一方で治療期間が当初の予定より長すぎ たという声もある Adobes-Martin et al. (2021)より

3. Results サブテーマを示す代表的なツイートの概要

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4. Discussion Twitterはインビザライン治療に関連する内容を宣伝するために矯正歯科医院が好んで使用するサイトである ことが示された。 この結果は、インビザラインに関するツイートの33％が広告であった[9]という結果と一致する。 治療前の段階においては、ポジティブな投稿が多くAlign Technology（カリフォルニア州サンノゼ）が行って きたブランド戦略の結果であると思われる。一方、費用に関する不満の投稿が多くみられた。 治療期における否定的なツイートは、実際の治療の影響と期待/宣伝されていたものとの差が、治療中の 不快感を増大させるのではないかと考えられる。 投稿されるツイートは、口コミの一種と考えることができ、電子口コミ (eWOM) と呼ばれ、eWOMは企業が 行うどんなマーケティングよりも強力である[17]という報告がある。最も満足した顧客や不満足な顧客は、 より多くのコメントを投稿する一方で、肯定的ではあるがより中立的な経験をした大多数の顧客は、 オンラインレビューに関してより消極的である[18]。 このような観点から、医師は最も否定的な投稿に関連する出来事を回避する必要がある。

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5.Conclusions 本研究の分析によると、クリアアライナーの治療前の段階において、クリアアライナー治療の強力な マーケティングにより、審美的な快適さと性能に対する高い期待が明らかになった。 治療段階においては、Twitter上では否定的な体験が広く共有されている。 クリアアライナーの痛み、コンプライアンス、食事、発音に関する治療過程で発生しうる問題に適切 に対処するために、患者側の視点に立つことは重要である。 このような問題を認識する矯正医は患者に専門的なアドバイスやカウンセリングを提供でき、患者の 満足度を高めることが出来る。

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References

記事監修 Dr. 堀井和宏 (Kazuhiro Horii) 日本矯正歯科学会 臨床指導医(旧専門医)・ 認定医 日本舌側矯正歯科学会 American Association of Orthodontists 〒520-0832 滋賀県大津市粟津町4-7 https://www.horii-kyousei.com

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