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March 30, 24
スライド概要
2023年にAngle Orthodontistに投稿された論文の紹介です。インビザライン矯正治療は下顎において、Curve of Spee(COS)を水平にする効果がないことが示されているが、上顎においては検討されていない。この研究は、上顎のCOSの精度を検討することを目的としている。本研究は、インビザライン矯正において、バイトランプや顎間ゴムを使用せずに上顎の垂直移動を能力 を検討した結果、治療計画が望ましい変化を達成できなかったことが示唆された。 先行研究において、ClinCheckは下顎のCOSレベリングの平均精度が35%であることが示されている。 本研究では、ClinCheckは上顎弓のCOSレベリングを46%過小評価していることがわかった。
矯正歯科の海外最新論文をPubMedから紹介します。特にマウスピース型矯正(インビザライン)論文中心にお届けします。
Keywords: Occlusal plane; Maxilla; Invisalign; Aligner The predictability of maxillary curve of Spee leveling with the Invisalign appliance Zi Wei Lim ; Maurice J. Meade ; Tony Weir Angle Orthodontist, Vol 00, No 00,0000 DOI: 10.2319/022423-128.1 紹介者:矯正海外論文サイト https://kyousei-kaigaironbun.com
目次 ©kyousei-kaigaironbun.com 1 2 3 4 5 6 • Introduction • Materials and Methods • Results • Discussion • Conclusions • References
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1. Introduction ©kyousei-kaigaironbun.com インビザラインの現在の欠点の一つは、垂直的な問題に対する装置の影響を予測する能力が低いことであ る[4]。クリアアライナーセラピー(CAT)は、深い過蓋咬合の症例は困難であると言われている[3,5,6]。 過蓋咬合の管理は、通常上下顎の歯列弓の咬合平面を水平にするために、適切な前歯、後方歯を予測通り に圧下および挺出する能力に依存している[3,5]ため、CATでは困難であることが示されている[10]。 咬合平面を水平にすることは、包括的な矯正治療において不可欠な目標と考えられている[11]。 インビザライン矯正は下顎においてCurve of Spee (COS)を水平にする効果がないことが示されている[12]。 しかし、上顎については検討されていない。 そこで本研究は、上顎のCOSの精度を調査することを目的とした。
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Materials and Methods ©kyousei-kaigaironbun.com 【倫理審査】アデレード大学人間研究倫理審査グループ(No.H-2021-155) インビザライン矯正を受けた約12,000人のデータから53名が基準を満たした(Table 1.Selection Criteria)。 Lim et al.(2023)
Materials and Methods 各時点での垂直リニア測定を示した図 ©kyousei-kaigaironbun.com
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3. Results ©kyousei-kaigaironbun.com
3. Results COSの変化を示した表 ©kyousei-kaigaironbun.com
3. Results ©kyousei-kaigaironbun.com Planned intrusionのグループ内で第一小臼歯0.12mm(0.36)、犬歯0.28mm(0.37)の不足がみられた Panned extrusionのグループ内ですべての動きで有意な差がみられた
3. Results ©kyousei-kaigaironbun.com
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4. Discussion ©kyousei-kaigaironbun.com 本研究は、インビザライン矯正においてバイトランプや顎間ゴムを使用せずに上顎の垂直移動を能力 を検討した結果、治療計画が望ましい変化を達成できなかったことが示唆された。 先行研究において、ClinCheckは下顎のCOSレベリングの平均精度が35%であることが示されている [12]。 本研究では、ClinCheckは上顎弓のCOSレベリングを46%過小評価していることがわかった。
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5.Conclusions ©kyousei-kaigaironbun.com ◆インビザライン装置は上顎COSレベリングを正確に予測しなかった。 ◆圧下、挺出の計画に関わらず、臼歯部の圧下が増加する傾向がみられた。 ◆この影響は上顎第一大臼歯で最も顕著であり、計画された圧下は117%、挺出は48%であった。 ◆インビザライン装置で上顎の後方への挺出を計画する際には、補助具の使用または過矯正の処方を クリンチェック内で考慮する必要がある。
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References ©kyousei-kaigaironbun.com
記事監修 ©kyousei-kaigaironbun.com Dr. 堀井和宏 (Kazuhiro Horii) 日本矯正歯科学会 臨床指導医(旧専門医)・ 認定医 日本舌側矯正歯科学会 American Association of Orthodontists 〒520-0832 滋賀県大津市粟津町4-7 https://www.horii-kyousei.com