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June 23, 24
スライド概要
JE6RPM(opr. JH5GHM)での2024年All Asian CW参加顛末記
2024 All Asian CW JE6RPM SOHP
事前準備 2 ▸ 3週間前のWPX CWに間に合わなかったRCAケーブル(カナレの密集網シールド線 使用)、DSUB 9Pメス-メスケーブルの製作 - いずれもこれまで長すぎ、あるいは短すぎていたことも作成理由の一つ ▸ 従前は汎用のステレオ分岐ケーブル(3.5mm-RCA(L/R))を使用し、SO2R Neoから リグへのkeyingケーブルとPTTケーブルに接続 - 設営が若干煩雑になりつつあったため、同様にカナレケーブルを利用し、 3.5mmのステレオプラグ(下記写真)内で分岐させ直接接続し、かつ必要な長さ となるものを製作
事前準備(2) 3 ▸ ヘッドフォン出力をヘッドフォン、ICレコーダ、シャックオーナ試聴用の三つに 分岐させていたが、これまでは分岐したものをさらに分岐と見栄えと物理的な状 態が精神衛生上良いとは思えず、分岐も樹脂製の汎用ものを使用していたため シールド面で気になっていた - これを金属筐体内で分岐するものに置き換え(下記写真) - 通常この手の分岐機構はアンプが入っているものが多く、L/Rのバランスが出 力毎に微妙に変わる可能性を排除するためにpassiveで単純分岐となるものを 選択
昨年の振り返りと今回の展望 4 ▸ 昨年は結果的にAll Asian CWで自己過去最高の局数と総得点となるも、達成感は ほとんど感じられず - All Asian(以下AAと称する)の微妙な開催時期と世界的には知名度が高いとは思 えず、総参加局からすると仕方ないかも… ▸ raw scoreは僅差でJAトップであったが、最終的に2位に甘んじた - マルチが少なすぎたことが要因の一つ ‣ 昨年の80mのアンテナはスローパーだったが、今回は4SQが復活したことで マルチ増を期待 ▸ 先に参加したWPX CWの一週間前に発生した磁気嵐から4週間経過 - コンディションとしては微妙な状態なのではと想像
虫対策 5 ▸ 先のWPX CWにて遭遇した虫に関して、AA CWの設営前日までシャックオーナ が毎日蚊取り線香を焚いていたためかほぼ出現せず - 過去三週間でシャック内は燻された状態となり、設営当日とコンテスト最中に 蚊取り線香を焚いていなくても着ていた衣類に燻した匂いが染みつく ‣ 状況としてやむを得なかったが、これにより今回も衣類等が燻されたままで の帰宅 - コンテスト中何匹か見かけたが、現地の薬局で買い求めたコバエ用殺虫スプ レー(画像の製品)が割と効く - 匂いでコバエを引き寄せる据え置きタイプ(画像の製品)のものも準備したが、 一匹もとまることなく期待外れ
コンテスト直前+開始 ▸ 開始直前の時点で10mは局がまばら - WPX CWと同様20mと15mの2BSIQにて開始 ▸ 最初のQSOは15mでWest Virginia在住の友人 ▸ 同じく15mでWRTC 2018で自チームのレフリーだったOM7JGがCT9より呼んで きた - その後20mと10mでもQSO ▸ 20mはあまり呼ばれず、15mが割と好調 - 最初の1時間の双方のバンドを合計したQSO数は昨年の倍以上 - SOHPにて参加したAA CWのうち過去最良の出だし 6
day 1 中盤 7 ▸ この時期の日中の20mはいつもながらあまり期待できないため、01Zからは10mと 15mの2BSIQに切り替えながら20mへの依存度を下げる ▸ 最初の1時間の高レートは別にしても12Zまでは時間あたり60〜90 Qのレートを維 持 - 絶好調とはならずとも悪くはない - 09Z台には10mが落ち目となり、10Zを少し回ったあたりで40mと15mの2BSIQ に切り替え - 日没後適宜80mを確認し、N6ROとQSO - 当地の日没時間は北米ではすでに西海岸が日の出に近い状態なため、ローバンド での局数は見込めず ‣ 11Zを回るとローバンドに見切りをつけ、20mと15mとで2BSIQ ▸ 12Zを回る頃dupe抜きで980 Q
day 1 後半 8 ▸ 12Z以降は時間あたりのレートが80〜110 Q程度と上向く - 典型的な夏のコンディション - カスカスな局からも少なからず呼ばれ往生 ‣ 時間ばかり取られてしまい、レートを考えて自分からの再送要求が多くなる 場合にはQSOを諦めた ➡ 少なくとも20局以上だが、体感的にはもっと多かったように思う ▸ ローバンドを忘れるわけにもいかず、18Zより40m単独でRun - それでも思ったほど局はおらず、1830Zには20mと15mの2BSIQに戻る
day 1からday 2 9 ▸ 日の出から21Z台までは20m/15mを合わせるとそれまでのレートを維持 ▸ 22Z台になると次第に落ち目 - ハイバンドの朝の北米がドル箱なのは秋から春までの期間で、この状況は妥当 ▸ day 1が終わる時点でdupe抜きで1901 Q、昨年よりも300 Q多い ▸ 経験的に夏のコンテストは二日目に一気に減速感を味わうことが多く、day 1の 倍の局数とならないことは想像に難くない - これを実証するかの如く22Zからday 2に突入しても勢いが小さくなったレート は継続 - この状況に乗じ、S&Pにてマルチを少しでもかき集める
仮眠 10 ▸ AAは48時間運用可能であるが、CQ WWと違い局数が見込めるわけでもないた め苦行タイムが長く、睡魔に抗いにくくなる - どこかで仮眠をとる必要があるが、勢いが落ちた今がその時 - それほど眠くもないが、まずは30分 - アラームで目を開いてwaterfallを一瞥しても状況に変化があるようには思えず ‣ 追加で30分の仮眠 - 結果的に椅子をリクライニング状態にして1時間程度目を閉じていただけのよ うな感覚 ‣ それでも経験的には寝ないより睡魔の強さが軽減されるように思う ▸ off time(periods)の時間からもわかるようにday 1は10分以上の休憩はなく、 day 2でも仮眠を除くと細切れ - 細切れのほとんどは単にQSOできなかっただけで休息していたわけではない
day 2 中盤 11 ▸ 03Zに仮眠より復帰後09Zまでのレートが時間あたり20 Q未満と惨憺たる状態 - 去年のday 2と比べてもかなり悪いレート - 感触的にはコンディションそのものよりRunでQSO可能な局をやり尽くしてい るように思えたため、S&Pにてマルチを積極的に追う ▸ この時点で20mは600 Qにも満たないが日照時間中の伸びは見込めない - 局数的に20mに伸びしろがあると見込むが、20mに腰を据える前にローバンド で落ち葉拾い - ローバンドに行く前の11Z台に10mが弱いながらも局所的に深く開いているこ ことに気づく ‣ 330°方向のPYやEA8とQSO
day 2 後半 12 ▸ 13Z少し前より20m単独でまずはS&P、その後Run - 20m単独で見れば昨年のday 2と同等のペースだが、昨年のように15mが思っ たほど使える状態でもなかったため、時間あたりの総合レートは昨年の同時刻 帯より悪化 ▸ その後ローバンドで落ち葉拾いしつつ、単独バンドでRunあるいはS&Pをして ペースは遅いながらも局数を積み上げる
終了へ ▸ 15mが立ち上がる気配を見せた2130Z少し前ぐらいより20mと15mにて2BSIQ ▸ 終了間際に近くなるとやり尽くし感がさらに強くなるため、時折S&Pも混ぜる ▸ 23Z台になると終盤の駆け込み局(USではfresh meatとも呼ぶ)が若干出現 - 低レートではあるもののレート自体を下げることなく終了となる 13
総評 14 ▸ AA CWにしてはday 1が好調だったが、day2がいつもの調子となり、後半の印象 が大きくなってしまうことでまたも物足りなさを感じた ▸ それでも昨年より局数はdupe抜きで約100増、マルチを30以上増やせたことで総 得点も過去最高 - やり尽くしの反動によるS&Pがマルチ増へのドライブとなった模様 - S&Pは昨年より50 Q増 ▸ 3.5ではQSO数は変わらずマルチ数が1増となったが、北米とヨーロッパとのQSO が増えたことからアンテナの効果はあったと推測 ▸ 3週間前のWPX CWとは違い、深夜の10mの北米とのQSOが実現しなかったのは 現実のコンディションからするとやむを得ず ▸ AAで毎年思うのはどうしてポイントにもマルチにもならないJAが呼んでくるのか - 単にQSOしたことがないからという理由ならWPXやIARUで呼んでほしい
総評(2) 15 ▸ 帰宅後録音データをICレコーダからPCに取り込んで確認したところ、グランド ループっぽいノイズが開始直後から(おそらく)終了まで混入 - 今回導入したpassive分岐装置の問題とは考えにくく、アイソレーショントラン スを挿入していることから思い当たる箇所がない - 次回への課題とするにも設置時の対処療法ぐらいしか思いつかず…
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2023 2024 3000 dupe込みの積算QSO数の時間変移(QSO時のみにプロット、プロットが切れている箇所はQSOなし) 2024: blue 2023: red(参考データ、日付を今回のコンテストに重ね合わせた) 19 2500 2000 1500 1000 500 0 2024/6/15 0:00 2024/6/15 6:00 2024/6/15 12:00 2024/6/15 18:00 2024/6/16 0:00 2024/6/16 6:00 2024/6/16 12:00 2024/6/16 18:00 2024/6/17 0:00
2024 30 dupe込みのQSOのバンドと時間変移(QSO時に青点、QSO間は黄線) 20 25 20 15 10 5 0 2024/6/15 0:00 2024/6/15 6:00 2024/6/15 12:00 2024/6/15 18:00 2024/6/16 0:00 2024/6/16 6:00 2024/6/16 12:00 2024/6/16 18:00 2024/6/17 0:00
2023 30 参考データ(2023): dupe込みのQSOのバンドと時間変移(QSO時に赤点、QSO間は黄線、日付を今回のコンテストに重ね合わせた) 21 25 20 15 10 5 0 2024/6/15 0:00 2024/6/15 6:00 2024/6/15 12:00 2024/6/15 18:00 2024/6/16 0:00 2024/6/16 6:00 2024/6/16 12:00 2024/6/16 18:00 2024/6/17 0:00