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December 01, 24
スライド概要
JE6RPM(opr. JH5GHM)での2024年CQWW CW参加顛末記
2024 CQWW CW JE6RPM SOABHP
今回の初物 • 新規のものは特になく、今回は関係しないSSB時に使用するfootswitch接続用イ ンタフェース内の不具合解消とDCまわりのラインフィルタの追加 2024CQWW SSB顛末より • 破断したと思しき箇所を取り除き、Mコネを半田づけするために自宅で使用して いる普段の道具一式を持ち込む 2
設営 • 設営前に同軸の芯線破断対応 ‣ 破断箇所のアタリを探るために事象を確認しようとするも再現せず ‣ この状況ではどこで切断すべきかの判断に困る - 何度か該当箇所と思しき場所を曲げても再現しないため様子見とする • 他はいつも通りの流れで滞りなく完了 3
開始直前 • 昨年のWWCWのプロットグラフ(顛末記の最後に掲載)をMacBook Proに表示さ せ、現在値との比較が容易に視認可能とし、モチベーション維持を目論む • ICレコーダの準備も終了し、開始を待つのみ • 開始は好調と思しき10m/15mより • 早くより周波数の場所取りをしても開始までに 付近の周波数がざわつくのが常なので開始1〜2 分前に最適と思しき場所を選択 2023CQWW SSB顛末より • cluster(RBN)でのspotを期待し、いつものように開始少し前よりalternating CQ を開始 ‣ 呼ばれても無視し、CQを出しつつ開始時刻を待つ 4
開始 • すでにCQは開始しているため開始時刻後からログに記載を始める等の各種操作を 開始し、コンテストに突入 • こちらの挙動を理解してか、開始と共に待っていた局が一斉に呼び始める • clusterの功罪でもあるが、zero beat状態となり、判別(デコード)に難儀する ‣ これによって初っ端の何分かはレートの足を引っ張ったと悟る • zero beatは別にしても、今年のARRL CWの時ほど忙しく感じず ‣ 自身の運用が小慣れてきたのかと適当な理由を考えたりするも、終了後に確認 したところ、開始から2時間連続のスパンで見ると今回の方が若干レートが低い ‣ この時間帯限定で見れば総じて同程度のレートなので小慣れたように感じたと 推測 5
day 1中盤 • 04Z台を除き開始から15Z台まで100Q/h以上を維持 ‣ その04Z台も81Q/hであるため、落ち込んだというより対北米から対ヨーロッ パへの切り替えへの息継ぎのような印象 ‣ 昨年よりペースが相当良い - 06Z台に1000Q - 13Z台に2000Qに到達(いずれもdupe抜き) 6
day 1中盤(2) • 開始から08Z台まで10m/15mでひたすらRun • 主戦場の地域がアジアからヨーロッパに移ってからはRunするための周波数維持 に労力を費やすのではなく、空き周波数に移った方が運用の疲労度は少ない • 04Z台ですでに睡魔に襲われ、05Zあたりでトメルミンを服用 ‣ 普段の睡眠不足が早くも露呈 ‣ 何年も継続して日々の練習をしていることで慣れているためか、この程度の忙 しさではアドレナリン発生とならず、睡魔が勝ってしまう • この頃ぐらいから、「まだ全体の12分の1の時間しか経っていない、早くコンテ ストが終わってくれないか」などと思い始める 7
day 1後半(1) • 17Zを少し回ると20mでのレートが失速し始め、結果的に40mへ軸足が移る • 18Z台にようやく160mと80mを聞くが、せいぜい近場のマルチをいくつか取り 込むのみ ‣ 80mの4SQは初夏前に目視で確認できた不具合の修理によりvSWRは以前のよ うな落ち着きを取り戻したが、ビームは修復されないままであったことを思い出 す ‣ 当然ながら方向を切り替えてみても全く切り替わったように思えない受信状態 ‣ 体感として単にGPを使っているのと同じ ‣ すっかり忘れて対応できていなかったことをこの段階で悔やんでも仕方なし 8
day 1後半(2) ‣ 160mは呼べばほぼ取ってもらえる状況からそれなりに飛んでいる模様 ‣ 追いついていない耳はどうにもならず ‣ 受信系のアンテナの再構築が不可欠 • 今回はどうにもできず、160m/80mはあるがままの状態でやるのみ ‣ 21Z台にS&Pを実施 ‣ レートがいきなり落ちるも、取れるマルチを落とすわけにもいかず 9
day 1からday 2 • 22Z台には10m/15mに戻る ‣ この22Z台でdupe抜きで3000Qに到達 ‣ 昨年3000Qを超えたのはday 2の08Z台で、10時間も早い • スタートダッシュの時程ではないが、22Z/23Z台のいずれも170Q/h弱で駆け抜 け • day 1が終わった時点でdupe抜きで3251Q • 昨年のQ数の積算プロットと比較しても局数が相当多いことが一目瞭然 10
day 2前半(1) • 早くコンテストが終わってくれないかと感じたのが何回目なのかもはやわからな い ‣ 今投げ出せば楽になるだろうにと思うことしばしば • トメルミンを服用することでday 1は睡魔に大きく邪魔されずに切り抜けられた ‣ day 1でトメルミンを服用している時点でコンテスト前の睡眠時間が足りている 状態でなかったのは明らか ‣ 今はよくても、後で何らかの形でのしかかってくることは何度も経験済み ‣ よって10分の仮眠を04Zすぎに実施 ‣ その程度では寝た気がしないのはいつものことだが、これで少しは睡魔に悩ま れなくて済むはず 11
day 2前半(2) • いい感じで局数を積み上げていたとしても、いつもながら日曜の昼過ぎ(JST)あた りで局数が伸び悩むのが常 ‣ 今回も同様 ‣ 苦行という程度にできないわけでもないので少ないながらも淡々と局数を積み 上げ ‣ 07Zを回ると10mで若干レートが伸びるものの、やり尽くし感は否めず • 08Zを回り40mの南米を確保に動くも、できたのは中北米程度と期待はずれ • この後、先に10mが萎むと見込み、短期投入で09Z台に1R ‣ dupe抜きで4000Qに到達 12
day 2前半(3) • 10Z台は40m以下のバンドでのマルチの取りこぼしがないようにしつつ、15mで 局数を積み上げ • 11Z台の前半は10mからもう少し搾り取り、その後40m/20mで2BSIQ 13
day 2後半(1) • この時点で20mでの局数が少な目で、20m以上の各バンドを1000Q以上とするた めに、12Z台は40m抜きの1Rにて積み増し • 今となっては時間は不正確だが、day 2後半ぐらいから何度か睡魔に襲われ、同時 に幻覚っぽい感覚に陥りつつあった ‣ 正確には幻覚ではないかもしれないが、自分が何をやっているのかの意識が薄 くなりつつあるという状態 ‣ 13Zあたりでトメルミンを服用するも開始からすでに4度目 ‣ SSBの時は確か2回程度の服用で済んだように思うが、今回はそれだけ睡魔に何 度も襲われたということでもある 14
day 2後半(2) • 16Z台にdupe抜きで4500Qに到達 ‣ 5000Qが見え隠れするが、睡魔の状態からすると最後までやり切れるのかとい うことが気掛かりではある • ローバンドのアンテナ状態と、day 1の日の出前後の聞こえ方からすると20Z台に ローバンドに集中すべきと判断 ‣ 実際に聞いてみると割と聞こえる ‣ 80mは聞こえた局とはほぼQSOに至る ‣ 当然のことながら聞こえない局とはQSOに至ることはなく、その程度の局数と マルチとなる 15
終了に向けて(1) • トメルミンが効きづらくなった状況での睡魔の解消は寝ること以外になく、思い 切って2130Zあたりで最後の10分仮眠 ‣ 若干スッキリした気もするが、仮眠後開けつつある15mの局を聞いてもCWの デコードが困難な状態 ‣ 並の速度でこの状態であるため、このまま2BSIQを実施するととっ散らかるの は明らかと判断 - 15mの1Rのみで残りの2時間程度を駆け抜けることとした • 22Zに入る時点でdupe抜きで4698Q ‣ この時点の自身の状態から察するに5000Qは厳しい 16
終了に向けて(1) • 22Z台だけで丁度100Qを積み増す ‣ 2BSIQを実施すれば150Q/hは見込めそうであったが、前述の通り2BSIQを正 常にやれる自信が保てず • 23Zに入ると15mがやり尽くし状態なのか、レートが失速気味 • 2330Z過ぎにダメ元で15m/10mでの2BSIQを開始 ‣ これが思いのほか調子良く捌け、デコード不可という状況が一気に解消 • これなら22Zあたりから2BSIQをやるべきだったと後悔するも時すでに遅く、 dupe抜きで4885Qにて終了 17
総評(1) • 局数、スコア共に自身の過去最高 • ローバンドのアンテナの整備不足、普段の睡眠不足の解消が必須 ‣ これらの問題による今回の結果(順位)への影響は小さくないと見込む • 今回は総合的にかなり好調なコンディションであったと想像する • 今回も2BSIQをそつなく運用できたことで少なくともQSO数の記録は大幅に更新 できたと考える • コンディションにかかわらず、通常の運用ではロケーションを含む設備で結果が決 まるというのは否めず、これを打破するには2BSIQが必須と今回も確信 18
総評(2) • 今回のような好コンディション下でも2BSIQを難なく実践可能な国内から参加す る方はおそらく自身以外にはいないことを幸運と言うべきか不幸と言うべきかと 思うところ • dupeの発生タイミングが興味深く、つい数分前にQSOしたばかりの局がまた呼ん でくるケースが割とあった • 誤spotと思しきdupeの嵐がSSBと同様に何度か発生 ‣ 自コールだけを相当数打って若干解消したようにも思うが、spotされた局の コールを確認せずに呼んでくるのはいい加減やめてもらいたいところ • 過去のQSOプロットグラフが参照できたことでその時点での自身の立ち位置や局 数の増加の傾向が割と明確になったように感じた 19
総評(3) • いつもならday 1の深夜は10mのLPを期待して適宜聴いていた ‣ ここ何回かアテが外れているため今回はday 2の14Z過ぎに実施 ‣ 今回は久しぶりにNAのLPが聴けた - 既QSO局ばかりであり、思ったほど強くないのと大西洋を挟んだ地域での QSOがほとんどなのでRunしても相手にされるとは思えず ➡ 結局QSOには至らず 20
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6000 dupe込みの積算QSO数の時間変移(QSO時のみにプロット、プロットが切れている箇所はQSOなし) 2024: blue 2023: red(参考データ、日付を今回のコンテストに重ね合わせた) 5000 4000 3000 2000 1000 0 2024/11/23 0:00 24 2024/11/23 6:00 2024/11/23 12:00 2024/11/23 18:00 2024/11/24 0:00 2024/11/24 6:00 2024/11/24 12:00 2024/11/24 18:00 2024/11/25 0:00
30 dupe込みのQSOのバンドと時間変移(QSO時に青点、QSO間は黄線) 25 20 15 10 5 0 2024/11/23 0:00 25 2024/11/23 6:00 2024/11/23 12:00 2024/11/23 18:00 2024/11/24 0:00 2024/11/24 6:00 2024/11/24 12:00 2024/11/24 18:00 2024/11/25 0:00