Mul light マルチタスク編 1.0

▪ 佐合 秀昭（さごう ひであき） ▪ twitter：@hideaki_sago ▪ facebook, google+もやってます。 ▪ 将来の夢はPC用汎用OSを世に売り出すこと。 ▪ 打倒Microsoft!! ▪ OS屋のつもりですが、、仕事はAndroidアプリを 作ってます。

▪ マルライトと読む ▪ 学生の頃、作っていたOS ▪ x86上で動作する汎用OS ▪ ブートからアプリケーションまですべて自作（Clib除 く） ▪ Gnu assembler, C, C++で作成

▪ CDブート（El Torito FDDエミュレート） ▪ メモリ管理（セグメンテーション方式、仮想記憶無し） ▪ デバイス管理 ▪ タイマ、キーボード、マウス、ATAPI（CD）、etc… ▪ 割り込み管理 ▪ GUI（←実はここが一番大変だった；） ▪ ファイルシステム（ISO 9660） ▪ システムコール ▪ アプリケーションシステム ▪ マルチタスク（←今回はここを解説します。）

プロセスA プロセスB プロセスC 全て同時に動いているように見える！

▪ 切り替えのきっかけはタイマ（PIT） （←これは普通。 たぶん。） ▪ 優先度は持ち時間制（Linuxみたいに複雑じゃないで す。） ▪ ハードウェアでスイッチ（Task State Segment）

▪ x86アーキテクチャのタスク管理機能のデータ構造 ▪ タスクの状態（レジスタの値）を格納するデータ構造 ▪ 104バイトの構成 ▪ TSSにjmpすることでタスク切り替えができる ▪ Mul lightではTSSの構造体をリスト構造にしてある

▪ TSSの構造体を循環リスト構造にすることで、マルチ タスクを実現 ▪ タスクをsleepさせるときはリストから切り離すだけ ▪ 最後のタスクが切り離されるときは、アイドルタスク をaddしている

TSS TSS リスト構造ポインタ リスト構造ポインタ 各種メタデータ 各種メタデータ アプリケーション本体 アプリケーション本体 TSS TSS リスト構造ポインタ リスト構造ポインタ 各種メタデータ 各種メタデータ アプリケーション本体 アプリケーション本体

▪ 各タスクに持ち時間を与える ▪ タイマ割り込みごとに実行中のタスクの持ち時間を減 らす ▪ 持ち時間が0になったら次のタスクに切り替え ▪ 持ち時間を調整することで優先度を付ける ▪ システム系タスクは持ち時間を多く設定

優先度高