「役割と組織の越境:開発者がPOを体験して得た学びと営業部門への内製スケールの実践」

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February 24, 26

スライド概要

ダイキン工業×北國銀行が語る、大規模組織におけるスクラム開発の教訓

https://findy.connpass.com/event/382686/

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ダイキン工業 アジャイル内製センターの外部登壇資料を掲載しています

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各ページのテキスト
1.

役割と組織の越境 開発者がPOを体験して得た学びと 営業部⾨への内製スケールの実践 アジャイル内製センター ⾕尾⻁之介 / 北村広喜 ダイキン⼯業株式会社 1/51

2.

はじめに ▍ダイキン⼯業株式会社 創業 102 年⽬ 空調事業でグローバルNo1シェア ソリューション事業のコアドメイン 空調機の遠隔監視や故障予知 空調データを活⽤した省エネサービス ピーク電⼒の抑制 空調機の負荷に応じた温度制御 ダイキン⼯業株式会社 2/23 1/23 2/51

3.

⾃⼰紹介 ▍北村 広喜 入社 5年⽬ 開発 2年⽬ 経歴 2021: ダイキン情報技術⼤学 2022~2024: 別部署にてデータ分析業務 2024~2025: 開発者としてスクラム開発 ダイキン⼯業株式会社 5/23 3/51

4.

ダイキンでなぜ内製?アジャイル? ▍内製開発に⾄ったきっかけ R&Dで空調データを活⽤したソリューション事業を検証 ベンダーに依頼するも検証サイクルをうまく回せず失敗 内製開発に切り替え未経験が集まって がむしゃらに要望に答えながら事業を拡⼤ ▍チームとプロダクトの成⻑ 事業の契約数が⼤きく増加 開発メンバー 4⼈ -> 16⼈ 事業部の規模も⼤きく拡⼤ 500 累計契約物件数 400 300 200 100 0 ダイキン⼯業株式会社 2021/7 2022/7 2023/7 2024/7 2025/7 6/23 4/51

5.

ユーザーに必要と⾔われたら ついその機能を実装しなければいけない と思ってしまいませんか? ダイキン⼯業株式会社 3/23 5/51

6.

以前の考え 以前の私がそうでした・・・ ユーザーが喜ぶものを作りたい ステークホルダーとの関係を悪くしたくない ユーザーが望んだものを作れる 頼れるチームだと思われたい 話す内容 プロダクトオーナー(PO)の経験を通じて プロダクトの価値を高めるためには ユーザーの要望にただ応えるだけではだめだと気付いた ダイキン⼯業株式会社 6/23 6/51

7.

プロダクト ▍法⼈向け省エネ提案システム 運用改善の提案 営業 データ分析/ 省エネ試算 提案書 法人 ▍課題 • ⼩規模検証から始め、事業の変化に合わせて 機能拡充を重ねてきたため段々とシステムが肥⼤化 • システムや業務プロセスが複雑化しており、 新⼈にとって業務を遂⾏する難易度が高い 新⼈を増やして事業拡⼤していきたいが、 新⼈の作業時間が⼤きいことがボトルネック ダイキン⼯業株式会社 7/23 7/51

8.

プロダクトゴール: 新⼈でもベテランと同じように業務ができる シンプルなシステムにリニューアル ダイキン⼯業株式会社 3/23 8/23 8/51

9.

必要最低限の機能でプレリリース ▍ユーザーの反応 前より動作が早くて使いやすい なにをすれば直感的にいいかわかりやすい 元のシステムでできていたことが できなくなって不便になった 元のシステムにあった機能を 新しいシステムにも追加してほしい ベテラン ベテランユーザーから多くの機能追加要望 ダイキン⼯業株式会社 9/23 9/51

10.

チームの意思決定に疑念 ▍チームの判断 プロダクトにとって本当に必要ではない要望は実装するべきでない 実際に困っているユーザーがいるなら 課題を解消すべきでは? 初⼼者が使いやすくなってもベテランが 使いにくければ意味がないのでは? より多様なユーザーの意⾒を反映したシステムにしたい! ダイキン⼯業株式会社 10/23 10/51

11.

葛藤 ▍開発者というロールに縛られている感覚 POほど広くユーザーの意⾒を拾うことができない プロダクトの⽅向性に対して最終的な決定権は持てない 当時のPOに相談したところ、熱意を認められ、 一度POを交代してみることに! ダイキン⼯業株式会社 11/23 11/51

12.

POに挑戦 ダイキン⼯業株式会社 12/23 3/23 12/51

13.

POとしてプロダクトを進める ▍① ユーザーへヒアリング ▍② 出てきた要望に対して優先順位をつける ▍③ 優先度判断や必要性に対して周囲に理解してもらう ダイキン⼯業株式会社 13/23 13/51

14.

出てきた問題 ▍① ユーザーへヒアリング • 要望への深掘りが⾜りず開発者の質問に答えられない • 何度もヒアリングをして開発者やステークホルダーの 時間を無駄にしてしまう ▍② 出てきた要望に対して優先順位をつける ▍③ 優先度判断や必要性に対して周囲に理解してもらう ダイキン⼯業株式会社 13/23 14/51

15.

出てきた問題 ▍① ユーザーへヒアリング ▍② 出てきた要望に対して優先順位をつける • どの要望も重要そうに思え、優先順位がつけられない ▍③ 優先度判断や必要性に対して周囲に理解してもらう ダイキン⼯業株式会社 14/23 15/51

16.

出てきた問題 ▍① ユーザーへヒアリング ▍② 出てきた要望に対して優先順位をつける ▍③ 優先度判断や必要性に対して周囲に理解してもらう • なぜその機能が今必要か伝わらない ダイキン⼯業株式会社 14/23 16/51

17.

原因の深堀り ゴールに対するスタンスが曖昧になっていたため 明確な判断の軸が持てていなかった 新⼈でもベテランと 同じように業務ができる どっちつかず 優先度を判断するための基準がない なにを明らかにすれば 優先度判断できるかわからない ダイキン⼯業株式会社 多様なユーザーの意⾒を 反映したい • • 優先順位がつけられない 優先度判断の根拠を説明できない • 要望で深堀るべきポイントが わからない 14/23 17/51

18.

認識を合わせるために プロダクトゴールについて 改めてチームやステークホルダーと議論 ダイキン⼯業株式会社 16/23 3/23 18/51

19.

プロダクトゴールについて議論 ▍なぜ今のゴールを達成する必要があるのか 元々の⾃分の認識 従来のシステムでは新⼈とベテランで作業⼯数に⼤きな違いがある 議論で得た共通認識 システムを使うのはベテランよりも新⼈がメイン ベテランにとってより使いやすくするよりも、 新⼈の使いにくい状態を解消する⽅が削減効果が⼤きい ダイキン⼯業株式会社 17/23 19/51

20.

プロダクトゴールの重要性は理解 でもベテランが使いにくいままでいいの? ダイキン⼯業株式会社 16/23 3/23 20/51

21.

ベテランが使いにくくてもいいのか ▍ベテランが使いにくいと感じる要因 作業時間⼤、高品質 作業時間中、中品質 作業時間⼩、低品質 元のシステム:⾃由度が高かったため⼈によって 業務プロセスが異なる 新システム:シンプルにして業務フローを統一化 前のやり⽅に慣れていたユーザーからの反発 ダイキン⼯業株式会社 18/23 21/51

22.

ベテランが使いにくくてもいいのか 元々の⾃分の認識 • 新⼈が使いやすくすることが優先なので トレードオフでベテランが多少不便になるのは仕⽅がない 議論で得た共通認識 • 元のシステムでは⼈によって過剰品質の可能性 • 作業フローを統一化することで誰でも 効率的で必要⼗分な品質のアウトプットが出せるようにしたい 統一化したフローでも業務が⼗分に回るか検証し より最適なフローが⾒つかれば、それを元に再度仮説検証 ダイキン⼯業株式会社 18/23 22/51

23.

ゴール優先≠ユーザーを軽視と認識を改める 現状のゴールを⽬指すべきと再確認 ダイキン⼯業株式会社 20/23 3/23 23/51

24.

ゴールへの認識を共通化できたことで ▍優先度判断の軸が明確化 ユーザーがどれだけ望んでいるかではなく、 「ゴール達成への重要度」という共通の軸で優先度を判断 開発者・ステークホルダーに優先度判断の根拠を 説明できるようになったことで意思決定もスムーズに ▍ベテランユーザーに対して 安易に要望に応えるのではなく、説明会を開くなどして システムの意図を理解してもらう ダイキン⼯業株式会社 21/23 24/51

25.

POをしてみての学び ▍開発者としての視点の変化 チームやステークホルダーと共通のプロダクトゴールを設定し、 ゴール中⼼で開発していくことの重要性を再認識 ユーザーのほしいと⾔ったものをそのまま作るのではなく、 本当にプロダクトにとって重要かより深く考えるようになった ▍POの難しさと重要性を再認識 PO次第でプロダクトの⽅向性が決まってしまう 優先度判断や周囲との意思決定の難しさを実感 -> 今までのPOがいかにうまく回してくれていたかを理解 ダイキン⼯業株式会社 22/23 25/51

26.

⾔われたものを作らず、 価値のあるものを作ろう ダイキン⼯業株式会社 23/23 3/23 26/51

27.

3/23 27/51

28.

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29.

3/23 29/51

30.

<イメージ> テーマアップできそう 一緒にやっていく ぞー! このテーマも 内製でできないかな? ・・・ 30/51

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3/23 31/51

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33.

エンジニアが 周りにいな い・・・ 営業の仕事も 忙しい・・・ 勉強してる 暇がな い・・・ 33/51

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エンジニアが 周りにいな い・・・ 営業の仕事も 忙しい・・・ 勉強してる 暇がな い・・・ 37/51

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