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June 29, 25
スライド概要
YouTubeで公開した動画に使用した投影資料の共有です(2025/4/26公開)。
■動画の内容
中小企業M&Aでよく目にする「純資産+利益の●年分」という値決め方法、いわゆる年買法(純資産+営業権法)を徹底解説! 理論的にはデタラメな方法ですが、実は実用性もあり幅広く使われています。その理由を公認会計士がわかりやすく解説します(26分41秒)。
■動画URL
M&A価格を決める年買法(純資産+営業権)のウソと実用性を公認会計士が徹底解説
https://youtu.be/pQ4gwv9AxIc
■出演者
古旗淳一(公認会計士・税理士)
株式会社STRコンサルティング代表取締役
買い手企業担当者としてのバックグラウンドを生かし、独立後は数多くのM&Aの相談に対応。
専門家としての知識と現実的な実務経験、最新の現場情報を踏まえてわかりやすく解説します。
■動画のチャプター
00:00 年買法(純資産+営業権法)を公認会計士が解説!
05:57 年買法の考え方と計算方法
12:05 年買法が理論的に間違いである理由
16:31 年買法が実際に使われているワケ
21:53 年買法の普及から見える売り手の心得3選
公認会計士・税理士が中小企業M&Aのセカンドオピニオンサービスを提供するコンサルティング会社です。 普段はYouTubeでM&Aの基礎知識やノウハウを発信しています。 https://www.youtube.com/@STR-MA
中小企業M&A デタラメなのに実用的?! ねんばいほう 年買法 (純資産+営業権法) 公認会計士が徹底解説!!
会社を売りたいとき、必ず気になりますよね うちの会社は いったいいくらぐらいで 売れるもんなんだろう・・・ STR
こんな情報を目にしたことがあるのでは? M&A業者 会社の価値っていうのは 純資産+営業利益の●年分 で決まることが多いですよ〜 STR
計算方式の「呼び名」はいろいろ 純資産+利益の●年分=株式の価値 ねんばいほう ・年買法(年倍法とも書く) ・純資産+営業権法 ・日本M&Aセンター方式 STR などなど・・・
なんとなく察したかもですが 純資産+利益の●年分=株式の価値 STR
なんとなく察したかもですが 純資産+利益の●年分=株式の価値 この計算方式、「玄人」からすると とても批判が多い!! STR
「プロ」からするとこんな感じ こんなもんエセ科学じゃん!! 真面目に語っていて よく恥ずかしくないね(笑) STR
ただし、ヤヤコシイことに・・・ M&A業者 会社の価値っていうのは 純資産+営業利益の●年分 で決まることが多いですよ〜 STR
ただし、ヤヤコシイことに・・・ M&A業者 会社の価値っていうのは 純資産+営業利益の●年分 で決まることが多いですよ〜 これは嘘じゃない STR
摩訶不思議ですけど 「年買法」はエセ科学のトンデモ論!ですが・・・ STR
摩訶不思議ですけど 「年買法」はエセ科学のトンデモ論!ですが・・・ 中小企業M&Aの現場では、 本当に、結構使われていたりします。 STR
こう思った方も多いのでは? どーせそれは、 アコギな仲介業者が 売り手・買い手をだまくらかして あり得ない価格で売買させてる ってだけでしょ? ※そういうケースもあると思います STR
年買法を「使いこなす」買い手もいる! 買い手 年買法に問題があるなんて百も承知 でも、他の方法より使えるから アレンジしながら使ってますよ! STR
「間違っている理論を使いこなす」 STR
「間違っている理論を使いこなす」 ここにM&Aの「本質」が垣間見える!! STR
動画の内容① 年買法(純資産+営業権法)の 考え方と計算方法 ・アレンジが多数あるので代表例をご紹介! STR
動画の内容② 年買法(純資産+営業権法)が デタラメである理由をご紹介 ・ちょっとアカデミックですが、わかりやすく解説します STR
動画の内容③ デタラメな年買法が 実際に使われている理由 ・M&Aの本質が潜む重要論点です! STR
動画の内容④ 年買法の普及から読み解く 売り手に意識してほしい M&Aの心得3選 ・ぜひ吸収して活用してください! STR
年買法(純資産+営業権法)の 考え方と計算方法 STR
ベースは「時価」の純資産 貸借対照表 時価に直す 時価に直す 資産 負債 時価純資産 (会社の保有財産) STR
会社の価値は「今の保有資産」だけじゃないはず 貸借対照表 資産 負債 純資産 (今の保有財産) < 将来利益を 織り込んだ 会社の価値 「生きている会社」なら 普通は保有財産以上 の価値を持っている STR
会社の価値は「今の保有資産」だけじゃないはず 貸借対照表 資産 負債 純資産 (今の保有財産) のれん代 (旧称:営業権代) 将来利益を 織り込んだ 会社の価値 STR
のれんの評価は難しい・・・ 実態のない資産の価値なんて どうやって評価すればいいのさ? そんなの主観じゃないの?? STR
ざっくり決めつけるのが年買法のポイント! 決めました!! のれん代=営業利益の●年分 ってことにします!! 「純資産+営業利益×●年分=株価」です!! STR
学術的な裏付けは、特にないです 年買法(年倍法)も 純資産+営業権法も 正式にはそんな企業価値評価は 存在しません!! STR
運用は根拠なくバラバラ 1〜3年が 相場です (根拠なし) 3〜5年が 相場です (根拠なし) 5〜7年が 相場です (根拠なし) 10年ぐらい かな?? (根拠なし) STR
採用する利益も根拠なくバラバラ 純資産+利益の●年分=株式の価値 ・営業利益 ・経常利益 ・税引後利益(営業利益×0.7) ・割引計算後の利益 ・EBITDA などなど STR
利益の「時点」もバラバラ 現在 3期前 2期前 1期前 進行期 1期後 2期後 3期後 STR
利益の「時点」もバラバラ 現在 3期前 2期前 1期前 進行期 1期後 2期後 3期後 直前期 単純平均 or 加重平均 過去の利益 を使います STR
利益の「時点」もバラバラ 現在 3期前 2期前 1期前 進行期 1期後 2期後 3期後 将来を見なきゃ 意味ないじゃん 着地見込 翌期予想 事業計画より集計 STR
計算結果も当然バラバラ 利益数値がこんな感じなら・・・ 110 100 100 80 40 40 20 3期前 2期前 1期前 進行期 1期後 2期後 3期後 直前期の利益の3年分 60百万円 過去単純平均の3年分 160百万円 過去加重平均の3年分 144百万円 着地見込の3年分 330百万円 1年後予想の3年分 120百万円 3年分の事業計画の合計 220百万円 全然結果が 違うじゃん・・・ STR
「運用」が違えば「結果」も異なる みんな、純資産+利益の●年分で計算しました!! 6.2億円! 4.4億円! 8.1億円! 12.1億円! STR
業者が「意図」をもって選択していることも 低い価格を見せたい場合 高い価格を見せたい場合 税引後利益を採用して 期待の価格目線下げたろ! 過去単純平均の営業利益で 高い価格をチラつかせたろ! STR
年買法(純資産+営業権法)が 理論的に間違いである理由 STR
年買法が根本的に間違いといえる理由 STR
年買法が根本的に間違いといえる理由 事業の価値は 「足し算」では計算できないから STR
生きた事業価値は「足し算」で計算できない 要素の足し算 全体で1つの価値 要素C 要素B 要素A 事業全体 STR
事業の価値の考え方 事業=利益(キャッシュフロー)を稼ぐ仕組み 事業の価値は、 将来生み出せるキャッシュフローの大きさ でこそ評価されるべき! STR
事業は一体 建物 土地 機械 技術・ノウハウ 取引先関係 物流網 様々な経営資源が一体となって 1つのキャッシュフローを創出 STR
バラバラでは意味がない 有形財産 建物 土地 機械 単独の価値に意味はない 無形財産 技術・ノウハウ 取引先関係 物流網 単独では評価できない STR
「足し算」なんてナンセンスな発想 要素C 要素B 要素A 本来一致 しないもの 事業全体 の価値 STR
だから年買法は間違っている 純資産 + のれん代(営業権代) 個々の資産価値 には意味がない 単独で評価することなど そもそもできるはずがない STR
「事業がうまくいってない」なら意味はある 建物 機械 土地 有形財産の価値の合計 7億円 > 事業全体の価値 5億円 建物 土地 機械 技術・ノウハウ 取引先関係 物流網 STR
「事業がうまくいってない」なら意味はある 建物 機械 土地 有形財産の価値の合計 7億円 > 事業全体の価値 5億円 建物 土地 機械 技術・ノウハウ 取引先関係 物流網 バラしたほうが 売却価値がある STR
「事業がうまくいってない」なら意味はある 建物 機械 土地 有形財産の価値の合計 7億円 > 事業全体の価値 5億円 建物 土地 機械 技術・ノウハウ 取引先関係 物流網 バラしたほうが 売却価値がある のれん代はゼロで 資産価値だけで評価する STR
逆の場合は計算できない 建物 機械 土地 有形財産の価値の合計 7億円 < 事業全体の価値 10億円 建物 土地 機械 技術・ノウハウ 取引先関係 物流網 事業が生きてるなら 積み上げでは 計算できない!! STR
コスト・アプローチはのれん価値を無視する コスト・アプローチ その会社の製造コスト(部品代)に着目する考え方。 事業自体の価値評価はできない手法のため、廃業を前提と した清算価値評価や、資産保有を目的とした会社の評価に のみ使用される。 STR
本質を捻じ曲げたトンデモ手法! 年買法は、コスト・アプローチという 正当な企業価値評価の1つです!! 大間違い STR
中小企業M&Aで 年買法が実際に 使われているワケ STR
中小企業M&Aで年買法が使われる理由 STR
中小企業M&Aで年買法が使われる理由 M&Aの値決めでは 買い手の覚悟 こそ必要不可欠だから STR
事業の価値=将来の稼ぎ 将来稼げる事業ほど 大きな価値がある!! STR
もしもの話ですが・・・ 将来キャッシュフローが 完璧に予測できれば ロジカルな評価手法ほど 完璧な値付けができる! ・・・はず STR
でも未来のことはわからない もっと儲かると思ったのに 全然儲からねぇじゃん!! せっかく完璧な計算したのに! STR
実は・・・ 将来の利益・キャッシュフローを 完璧に予測することはできない だから・・・ STR
実は・・・ 将来の利益・キャッシュフローを 完璧に予測することはできない だから・・・ 値付けの計算式の論理的な適正性は そんなに重要なことじゃない。 STR
それよりも・・・ 買い手経営者 論理的な適正さより 失敗のリスクを理解したうえで M&A投資を覚悟できるかどうか こそが重要 STR
シンプルなほうがよい 買い手経営者 直感に理解できるほど シンプルでなければ 腹はくくれないよね。 ゲームじゃないんだからさ STR
難解さは覚悟を妨げる DCF法 → V0 = Σ FCFt / (1+r)^t + FCFn+1 / (r-g)(1+r)^n 買い手経営者 こんなワケワカラン計算で 投資の覚悟が決められるか!! STR
判断は買い手それぞれ もっとロジカルな ほうがいい!! STR
判断は買い手それぞれ もっとロジカルな ほうがいい!! なるべくシンプルな ほうがいい!! STR
判断は買い手それぞれ もっとロジカルな ほうがいい!! 投資のリスクを背負う買い手が 自己責任で選べばそれが「正解」 なるべくシンプルな ほうがいい!! STR
大型のM&Aでは使いづらい タテマエだけでも ロジカル風に やらなきゃなぁ 買い手経営者 株主 監査役 銀行 STR
中小企業M&Aでは使いやすい 買い手経営者 このサイズの投資なら 俺の権限で決められるから 俺の腹落ちしやすい方法でいこう♪ STR
年買法の普及から見える 売り手の心得3選 STR
M&Aの値付けに対する売り手の心得① STR
M&Aの値付けに対する売り手の心得① 買い手とロジックを議論すべからず STR
こういう方、結構いますが・・・ 年買法なんて おかしい!! FA 売り手 税引後利益じゃなく 営業利益を使え!! STR
買い手には響かない 買い手経営者 投資回収ができなくても 何の損もしないあんたらに とやかく言われる筋合いはない!! STR
結果だけ見ましょう 純資産プラス 進行期の税引後利益 の5年分で計算しました どうでもいい情報 買い手 その結果、 10億円で買収を 提案させてください!! 重要な情報 STR
M&Aの値付けに対する売り手の心得② STR
M&Aの値付けに対する売り手の心得② 多様な買い手から 多様な計算で評価してもらうべし STR
買い手はそれぞれ別の投資判断をしている 進行期計上利益 の2年分見ます! 来期税引後利益 の4年分見ます! 3年後の営業利益 の3年分見ます! STR
複数の「結果」を比較しましょう 5.8億円! 3.2億円! 7.1億円! STR
M&Aの値付けに対する売り手の心得③ STR
M&Aの値付けに対する売り手の心得③ 買い手が覚悟しやすいように 説明を尽くすべし STR
M&Aは遊びじゃない! 何億、何十億円のリスク投資を 単なる数値計算だけで 決断できるわけないでしょう? STR
買い手が直感的に価値を理解できる説明を! ・当社の強み ・強みの盤石さ ・利益が増えた要因 ・利益が減った要因 などなど STR
直感が伴わないと覚悟はできない 計算上はやたら高値になったけど、 そんなに価値があるとは感じないな ➡ 高値は覚悟できない 素晴らしい会社だし、 計算結果も納得の高値だ!! ➡ 高値も覚悟できる STR
M&Aの「成功」を目指す方に 90日間M&Aスタート戦略講座 ・M&Aの基礎学習 ・ビジネス分析と財務分析 ・M&A戦略の策定 ・会社説明資料の作成 ・マッチング業者選定支援 ・セカンドオピニオン STR 詳しくは説明欄のリンクをご覧ください
M&Aの「成立」ではなく「成功」を目指す 90日間M&Aスタート戦略講座 ・M&Aの基礎学習 ・財務分析とビジネス分析 ・M&A戦略の策定 ・会社説明資料の作成 ・マッチング業者選定支援 ・セカンドオピニオン 詳しくは説明欄のリンクをご覧ください