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July 04, 25
スライド概要
YouTubeで公開した動画に使用した投影資料の共有です(2020/10/2公開)。
■動画の内容
「営業利益+減価償却」の利益指標をEBITDAと言いますが、
これはM&Aでは営業利益よりも重視される最重要指標です。
その理由を公認会計士がわかりやすく解説します!
■動画URL
EBITDAがM&Aで最重要な理由を会計士がわかりやすく解説(12分56秒)
https://youtu.be/lPSV0yM0x4Q
■出演者
古旗淳一(公認会計士・税理士)
株式会社STRコンサルティング代表取締役
買い手企業担当者としてのバックグラウンドを生かし、独立後は数多くのM&Aの相談に対応。
専門家としての知識と現実的な実務経験、最新の現場情報を踏まえてわかりやすく解説します。
■動画のチャプター
00:00 EBITDAとは「事業の稼ぐ力」を示す
02:29 減価償却を足し算する意味
06:32 M&AでEBITDAが重視される理由
09:03 EBITDAの計算でよくある疑問
11:01 重要ポイントのおさらい
公認会計士・税理士が中小企業M&Aのセカンドオピニオンサービスを提供するコンサルティング会社です。 普段はYouTubeでM&Aの基礎知識やノウハウを発信しています。 https://www.youtube.com/@STR-MA
M&Aでは最重要利益 イービットディーエー EBITDA これって何を意味する?
今回のテーマ EBITDA 【読み方】 ・イービットディーエー ・イービッダー ・イービットダー などなど
今回のテーマ EBITDA 【読み方】 ・イービットディーエー ・イービッダー ・イービットダー などなど ・営業利益の変化形(みたいなもの)
今回のテーマ EBITDA 【読み方】 ・イービットディーエー ・イービッダー ・イービットダー などなど ・営業利益の変化形(みたいなもの) ・M&Aでは営業利益より重要
EBITDAの計算式(一般的なもの) EBITDA = 営業利益 + 減価償却
EBITDAは何を意味しているのか? 営業利益は「本業の利益」 では、EBITDAは何を意味する?
EBITDAの意味を一言で言えば、
EBITDAの意味を一言で言えば、 事業の本質的な稼ぐ力
EBITDAと営業利益は何が違うの? 重要で本質的な部分に絞って解説!
この動画の内容
この動画の内容 ・営業利益に減価償却を足し算する意味
この動画の内容 ・営業利益に減価償却を足し算する意味 ・M&Aで営業利益より重視されている理由
この動画の内容 ・営業利益に減価償却を足し算する意味 ・M&Aで営業利益より重視されている理由 ・EBITDAの計算でよくある疑問とその答え
なぜ減価償却を足し算するの?
減価償却を足し算する意味 売上高 1,000 + 売上原価 500 - 人件費 200 - 減価償却 100 - 営業利益 200
減価償却を足し算する意味 売上高 1,000 + 売上原価 500 - 人件費 200 - 減価償却 100 - 営業利益 200
減価償却を足し算する意味 売上高 1,000 + 売上原価 500 - 人件費 200 - 減価償却 100 - 営業利益 200 減価償却だけ 取り除きたい
減価償却を足し算する意味 売上高 1,000 + 売上原価 500 - 人件費 200 - EBITDA 300
減価償却を足し算する意味 売上高 1,000 + 売上原価 500 - 人件費 200 - 減価償却 100 - 営業利益 200 減価償却足し戻し 100 + EBITDA 300 引き算の打ち消し! マイナスのマイナス!
なぜ減価償却だけを取り除くのか?
減価償却は他の費用とは違って、 過去の長期投資を費用化したもの
シンプルな事業で考えよう ・3年使える機械で始めるビジネス ・事業のスタートで300万円の投資 ・毎年120万円稼げる ・3年後に機械が使えなくなり、終了
この事業の3年間の儲けはいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 初期投資 事業の利益
この事業の3年間の儲けはいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 初期投資 事業の利益
この事業の3年間の儲けはいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 事業の利益
この事業の3年間の儲けはいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 事業の利益
この事業の3年間の儲けはいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 ▲300 事業の利益
この事業の3年間の儲けはいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 ▲300 事業の利益 60
この事業の3年間の儲けはいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 ▲300 事業の利益 60 3年間の 儲け
じゃあ、各年の利益はいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 ▲300 事業の利益 60 毎年の儲けは?
じゃあ、各年の利益はいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 ▲300 事業の利益 60 稼ぎだけ見ても よくわからない
じゃあ、各年の利益はいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 ▲300 事業の利益 60
じゃあ、各年の利益はいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益 60 初期投資を配分 (各期の回収ノルマ)
じゃあ、各年の利益はいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益 20 60 年間の利益は 20万円
じゃあ、各年の利益はいくら? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益 20 20 20 60 3年合計 も一致
減価償却は「投資回収ノルマ」 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益 20 20 20 60 この回収ノルマ設定こそ 減価償却!
営業利益は投資回収後の利益 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益 20 20 20 60 ノルマを超えた利益が 営業利益
EBITDAは回収ノルマ考慮前の稼ぎのこと 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益 20 20 20 60
EBITDAは回収ノルマ考慮前の稼ぎのこと 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益 20 20 20 60 これがEBITDAに該当!
M&AでEBITDAが重視される理由
どの数字が一番重要? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ(EBITDA) 120 120 120 360 初期投資(減価償却) (▲300) ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益(営業利益) 20 20 20 60
どの数字が一番重要? 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ(EBITDA) 120 120 120 360 初期投資(減価償却) (▲300) ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益(営業利益) 20 20 20 60 最初から関与してたら 営業利益が最重要
第1期のあとで事業を買うなら… 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ(EBITDA) 120 120 120 360 初期投資(減価償却) (▲300) ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益(営業利益) 20 20 20 60 ここで M&A
第1期のあとで事業を買うなら… 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ(EBITDA) 120 120 120 360 初期投資(減価償却) (▲300) ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益(営業利益) 20 20 20 60 ここで M&A 将来の稼ぎが 一番重要
第1期のあとで事業を買うなら… あと2年間で240万円稼ぐ
第1期のあとで事業を買うなら… あと2年間で240万円稼ぐ ⇨ 240万円以上で買ってはいけない! ※税金や時間価値を無視した場合
第1期のあとで事業を買うなら… あと2年間で240万円稼ぐ ⇨ 240万円以上で買ってはいけない! ⇨ 200万円で買えば40万円儲かる! ※税金や時間価値を無視した場合
M&Aでは投資回収後の利益より 回収を考慮する前の稼ぎが大事!
減価償却は「投資回収ノルマ」 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ 120 120 120 360 初期投資 ▲300 ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 減価償却は昔の投資の 結果でしかない
EBITDAの計算でよくある疑問
「減価償却」に含めるべきもの
「減価償却」に含めるべきもの ・販売費及び一般管理費の「減価償却費」
「減価償却」に含めるべきもの ・販売費及び一般管理費の「減価償却費」 ・製造原価報告書の「減価償却費」
「減価償却」に含めるべきもの ・販売費及び一般管理費の「減価償却費」 ・製造原価報告書の「減価償却費」 ・「ソフトウエア償却」 ・「のれん償却(営業権償却)」 ・「敷金保証金償却」 ・「開業費償却」 などなど…
「減価償却」に含めるべきもの 判断基準は、 過去の長期投資の結果として生じる 回収ノルマの性格が強いか?
キャッシュアウトの有無では判断しない ・賞与引当金繰入 ・貸倒引当金繰入、貸倒損失 ・退職給付費用(退職給付引当金の積立て) は、関係ない!
営業外収益・費用を加えることも EBITDA = 営業利益 + 減価償却 + 一部の営業外収益 - 一部の営業外費用
営業外収益・費用を加えることも EBITDA = 営業利益 + 減価償却 「事業の稼ぎ」 かどうか? { + 一部の営業外収益 - 一部の営業外費用
「事業の稼ぎ」なら計算に加える 従業員寮 ⇨ 寮費収入を 営業外収益に 計上している場合
「事業の稼ぎ」以外は加えないこと 投資用マンション ⇨ 余剰資金の運用は EBITDAに加えない
「支払利息」は加えない 事業のための借入れであっても、 支払利息は「資金調達のコスト」なので、 事業のコストとは区別する。 (信用保証料も同様なので注意)
重要ポイントのおさらい
EBITDAの意味を一言で言えば、 事業の本質的な稼ぐ力 (事業のキャッシュフロー獲得能力)
第1期のあとで事業を買うなら… 事業開始 第1期 第2期 第3期 合計 事業の稼ぎ(EBITDA) 120 120 120 360 初期投資(減価償却) (▲300) ▲100 ▲100 ▲100 ▲300 事業の利益(営業利益) 20 20 20 60 ここで M&A 将来の稼ぎが 一番重要
「減価償却」に含めるべきもの 判断基準は、 過去の長期投資の結果として生じる 回収ノルマの性格が強いか?
営業外収益・費用を加えることも EBITDA = 営業利益 + 減価償却 「事業の稼ぎ」 かどうか? { + 一部の営業外収益 - 一部の営業外費用